セルティックの最下位が決定…古橋の決定機逸もありシャフタールとドロー《CL》

2022.10.26 06:04 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)グループF第5節、セルティックvsシャフタールが25日にセルティック・パークで行われ、1-1のドローに終わった。
PR
ここまで1分け3敗で2節を残してのグループリーグ敗退が決定した最下位のセルティック(勝ち点1)。残り試合では初勝利と共に3位でのヨーロッパリーグ(EL)行きを目指した。グループリーグのホーム最終戦に向けてポステコグルー監督は、旗手怜央と古橋亨梧をスタメンで起用。リーグ連発中の前田大然はベンチスタートとなった。一方、シャフタール(勝ち点5)は前節のレアル・マドリー戦で土壇場の失点によって勝ち点2を失い3位に転落。1ポイント差で2位のRBライプツィヒとの直接対決を残す中、今節では勝ち点3奪取を狙った。
セルティックはギアクマキスを最前線、古橋をセカンドトップに配置する[4-2-3-1]の布陣でスタート。立ち上がりからその2トップが流動的にボールを引き出しながら押し気味に入る。

その後はシャフタールにボールを握られてムドリク、トラオレに背後への抜け出しから際どいシーンを作られるが、カーター=ヴィッカーズを中心に粘りの守備で決定機まで持ち込ませない。
前半半ばを過ぎて再び攻勢を強めるホームチームは、34分にゴールをこじ開ける。左サイド深くに抜け出したハクシャバノビッチのグラウンダーのクロスを内に絞ってきたアバダがダイレクトシュート。これはDFにブロックされたが、ゴール前でこぼれ球に反応したギアクマキスが左足で巻き込むようなシュートでゴール右隅へ流し込んだ。

均衡が破れた試合はここからよりオープンに。畳みかけるホームチームは直後にオライリー、ギアクマキスの鋭いミドルシュートで2点目に迫るが、いずれもGKトルビンの好守に遭う。逆に、42分にはムドリクに背後への抜け出しを許してピンチを迎えるが、ここはGKハートがうまく間合いを潰して同点ゴールを許さず。

セルティックの1点リードで折り返した後半は引き続き拮抗した展開となる。その中で先に動いたのはシャフタール。57分にトラオレを下げてシカンを投入。すると、この交代策が試合を動かす。

58分、シャフタールのカウンターからハーフウェイラインで収めたシカンからムドリクを走らせるスルーパスが出る。そのままボックス付近まで運んだムドリクは右への持ち出しでDFを外して強烈な右足のシュートを突き刺し、前回対戦に続くセルティック戦のゴールとなった。

追いつかれたセルティックだが、失点直後には古橋にビッグチャンス。63分、前線でボールを呼び込んだ古橋にギアクマキスから完璧なスルーパスが通るが、日本代表FWの股間を狙ったシュートはGKに読まれて痛恨の決定機逸に。

この直後の66分にポステコグルー監督は3枚替えを敢行。古橋とアバダ、ハクシャバノビッチを下げて前田、モーイ、フォレストをピッチへ送り込む。その中で左ウイングに入った前田は投入直後にボックス左で鮮やかな仕掛けを見せて決定的なクロスを入れるが、これはDFのクリアにあった。

一方、シャフタールは72分に再びムドリクが魅せる。左サイドのスペースに抜け出してDFを振り切ると、そのままボックス内に持ち込んでDFとGKを引き付けて右でドフリーのシカンにプレゼントパス。だが、シカンはややマイナス気味に入ったボールのトラップをミスし、ボールはそのままゴールラインを割ってしまった。

シカンの信じがたいミスで均衡が維持された試合はここからヒートアップ。シャフタールに疲労の色が見え始めた中、セルティックはホームの大歓声を武器に底力を見せていく。

そして、後半アディショナルタイムにはパワープレー気味の迫力のある攻めから幾度となくウクライナ王者のゴールを脅かしたが、最後のところで粘られて勝ち越しゴールを奪うことはできなかった。

この結果、敵地から勝ち点1を持ち帰ったシャフタールが2位ライプツィヒとの最終節での直接対決に望みを繋いだ。一方、初勝利を逃したセルティックは最終節を残しての最下位が決定。今季のヨーロッパでの戦いが終焉を迎えることになった。

PR

セルティックの関連記事

スコティッシュ・プレミアシップを4連覇したセルティック。チームを牽引した日本代表FW前田大然がスコットランドPFA年間最優秀選手賞の最終候補に残った。 26日、スコティッシュ・プレミアシップ第34節でダンディー・ユナイテッドとのアウェイゲームに臨み、0-5で勝利したセルティック。4年連続55回目のリーグ優勝を果た 2025.04.28 23:50 Mon
セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督が、スコティッシュ・プレミアシップ4連覇をを喜んだ。 26日、スコティッシュ・プレミアシップ第34節でダンディー・ユナイテッドとのアウェイゲームに臨み、0-5で勝利を収めた。 日本代表FW前田大然、MF旗手怜央も先発した試合。王手をかけた中で迎えた試合は、30分にオウ 2025.04.27 14:10 Sun
セルティックは26日、スコティッシュ・プレミアシップ第34節でダンディー・ユナイテッドとのアウェイゲームに臨み、0-5で勝利。4年連続通算55回目の優勝を果たした。FW前田大然はフル出場、MF旗手怜央は74分までプレーした。 前節、キルマーノック相手に旗手の2ゴール、前田のゴールなどで5-1の圧勝を収めて12チー 2025.04.26 22:32 Sat
セルティックの日本代表コンビがまたも躍動した。 20日、スコティッシュFAカップの準決勝でセルティックはセント・ジョンストンと対戦した。 国内3冠が今シーズンも迫っているセルティック。この試合でもFW前田大然、MF旗手怜央の日本代表コンビは揃って先発出場を果たした。 試合は34分、ボックス手前でパスを 2025.04.21 15:20 Mon
セルティックは20日、スコティッシュカップ準決勝でセント・ジョンストンと対戦し5-0で勝利した。 準々決勝でハイバーニアンを下した2連覇中の王者セルティックが、セント・ジョンストンのホームに乗り込んだ一戦。この試合ではFW前田大然、MF旗手怜央が先発出場となった。 立ち上がりから攻勢に出るセルティックは、3 2025.04.21 09:00 Mon

UEFAチャンピオンズリーグの関連記事

セルティックの人気記事ランキング

1

「誰にも止められない」「神が宿っていた」前田大然が2ゴール、旗手怜央は2アシスト! セルティックの日本代表コンビが躍動

セルティックの日本代表コンビがまたも躍動した。 20日、スコティッシュFAカップの準決勝でセルティックはセント・ジョンストンと対戦した。 国内3冠が今シーズンも迫っているセルティック。この試合でもFW前田大然、MF旗手怜央の日本代表コンビは揃って先発出場を果たした。 試合は34分、ボックス手前でパスを受けた旗手がボールをさらしながらヒールパス。これをカラム・マクレガーがしっかりと蹴り込みセルティックが先制する。 すると37分、キャメロン・カーター=ヴィッカーズの縦パスからマクレガーがドリブルを仕掛けてスルーパス。相手DFに阻まれるも、こぼれ球を前田が落ち着いて決めて、セルティックが2点をリードする。 さらに45分にはスルーパスに反応した旗手がボックス内左からクロスを入れると、走り込んだアダム・イダーがダイレクトで合わせて3点目を奪い切る。 勢いの止まらないセルティックは前半アディショナルタイム1分、ボックス内でパスを受けた前田が、難しい態勢ながらもパスを選択しようとしたがキャンセルしてシュート。これが決まり4点目。セルティックが0-5で勝利を収めた。 前田は2ゴールの活躍、旗手は2アシストの活躍と、2人が牽引したセルティックは、5-0で勝利して決勝進出を果たした。 ファンは「素晴らしい試合だった」、「誰にも止められない」、「素晴らしいパフォーマンス」、「神が宿っていた」とコメントを寄せている。 前田はこれで今シーズンの公式戦で46試合に出場し33ゴール9アシスト。旗手は今季の公式戦51試合で10ゴール9アシストを記録している。 <span class="paragraph-title">【動画】前田大然が2ゴール、旗手怜央が2アシストの大活躍!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="xvOCi5KWmXI";var video_start = 10;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.04.21 15:20 Mon
2

「最高の気分だ」リーグ4連覇達成のセルティック、ロジャーズ監督も喜び「本当に素晴らしいシーズン」

セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督が、スコティッシュ・プレミアシップ4連覇をを喜んだ。 26日、スコティッシュ・プレミアシップ第34節でダンディー・ユナイテッドとのアウェイゲームに臨み、0-5で勝利を収めた。 日本代表FW前田大然、MF旗手怜央も先発した試合。王手をかけた中で迎えた試合は、30分にオウンゴールで先制すると、38分、45+3分にニコラス・キューンが連続ゴール。後半も47分と58分にアダム・イダーが連続ゴールを記録し、0-5で圧勝となった。 4年連続通算55回目の優勝を果たしたセルティック。ロジャーズ監督はアウェイでの優勝決定を振り返り、チームンが良いパフォーマスを見せたことを喜んだ。 「セルティックの一員であることは、まさにこういった感覚だ。最高の気分だ」 「シーズンを通して本当にハードワークを重ねてきたが、今日ほど失点が少ないタフなチームと対戦できたことは、特にそうだった」 「しかし、肝心な場面であのようなパフォーマンスを見せられたことは、本当に特別なことだった」 「クラブでは毎年成長を望むが、このチームがそれを成し遂げたことに私は全く疑いを持っていない」 また、今シーズンは3冠も迫っており、チャンピオンズリーグ(CL)でもプレーオフにまで進出。進歩を見せているとした。 「ヨーロッパでは少し進歩があった。セルティックが国内で圧倒的な強さを見せているのに、ヨーロッパの舞台で我々が打ち負かされるようなことはない。我々は本当に良いプレーを見せ、とても競争力があった」 「それが我々が設定した基準であり、この精神をこれからも高めていきたいと思っている」 「素晴らしいパフォーマンスだった。チーム全体として、彼らは必要な時に力を発揮してくれた。我々のサッカーのレベルを考えれば、リーグ戦で本当に素晴らしいシーズンだったと言えるだろう」 スコティッシュカップの決勝は5月24日。それまではリーグ戦が4試合残っており、5月4日にはレンジャーズとの“オールドファーム”が控えている。 ロジャーズ監督は、まずはこの優勝を喜びたいとし、レンジャーズ戦でも良い結果を残したいと語った。 「来週の日曜日まで試合はないので、ここから数日間は本当に楽しむことができる。今日は、我々にとって特別な日だった」 「サポーターのみんながアウェイでチームに満足し、心から楽しんでくれることを願っている」 「再び集中力を高め、アイブロックスで再び良いパフォーマンスを見せられるように頑張る」 <span class="paragraph-title">【動画】前田大然が2アシスト、セルティックが4連覇達成</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="TRgGOEcymIA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.04.27 14:10 Sun
3

セルティックがリーグ4連覇を達成! 前田大然が2アシストで5発圧勝に貢献【スコティッシュ・プレミアシップ】

セルティックは26日、スコティッシュ・プレミアシップ第34節でダンディー・ユナイテッドとのアウェイゲームに臨み、0-5で勝利。4年連続通算55回目の優勝を果たした。FW前田大然はフル出場、MF旗手怜央は74分までプレーした。 前節、キルマーノック相手に旗手の2ゴール、前田のゴールなどで5-1の圧勝を収めて12チーム総当たりのレギュラーステージを2位レンジャーズと15ポイント差の首位で終えたセルティック。リーグ4連覇に王手をかけたなか、トップ6が総当たりで対戦する初陣となった第34節では4位のダンディーとのアウェイゲームに臨んだ。 旗手と前田がスタメン起用となった一戦は普段通り、セルティックがボールを保持して主導権を握った。17分には旗手のお膳立てからキューンに最初のチャンスが訪れるが、ここは仕留め切れない。 以降はエンゲルスらを起点にチャンスを作るものの、仕留め切れないセルティックだったが、30分にセットプレーからゴールをこじ開ける。エンゲルスの右CKがファーに流れたところをジョタが折り返すと、これが相手DFのオウンゴールを誘発した。 この直後にジョタが負傷しイダーの投入を余儀なくされたものの、畳みかけるフープス。38分、左サイドで味方からの展開を受けた前田がボックス付近まで運んで左足の正確なクロスを供給。これに反応したファーサイドのキューンが左足ワンタッチで合わせてゴールネットに突き刺した。 さらに、前半アディショナルタイム3分には再び左サイドで抜け出した前田が2点目のシーンよりもゴールライン際までえぐって左足のマイナスクロスを供給。これをニアに走り込んだイダーが見事にスルー。中央へ走り込んだキューンが冷静にゴールネットへ突き刺し、前田の2アシストから一気に点差を広げた。 3点リードで試合を折り返したセルティックだが、後半も攻撃の手を緩めない。立ち上がりの47分に右サイドを崩すと、ジョンストンのクロスをゴール前のイダーが頭で合わせる。さらに、58分には中央をドリブルで突破したマクレガーからのラストパスをボックス右で受けたイダーが右足でうまく巻き込むシュートを流し込み、トドメの5点目とした。 以降は省エネモードで時計を進める戦い方に変化したロジャーズのチームは主力をベンチに下げると、74分には旗手もお役御免となった。 その後、相手の反撃を危なげなく凌ぎ切ったセルティックが敵地での5-0の大勝によってリーグ4連覇を達成した。 ダンディー・ユナイテッド 0-5 セルティック 【セルティック】 オウンゴール(前30) ニコラス・キューン(前38、前48) アダム・イダー(後2、後13) 2025.04.26 22:32 Sat
4

前田大然が年間最優秀選手賞の最終候補4名に選出、日本人3人目の快挙なるか?

スコティッシュ・プレミアシップを4連覇したセルティック。チームを牽引した日本代表FW前田大然がスコットランドPFA年間最優秀選手賞の最終候補に残った。 26日、スコティッシュ・プレミアシップ第34節でダンディー・ユナイテッドとのアウェイゲームに臨み、0-5で勝利したセルティック。4年連続55回目のリーグ優勝を果たした。 今シーズンも圧倒的な強さを見せたセルティック。最終候補には前田の他、MFカラム・マクレガー、FWニコライ・トゥーンが選出。また、ダンディーFCのサイモン・マレーが選ばれている。 前田は今シーズンのスコティッシュ・プレミアシップで16ゴールを記録し得点ランキングトップに。さらに9アシストを記録している状況だ。 ダンディーのマレーも16ゴールを記録し前田と得点王を争っている状況だ。 トゥーンは12ゴール8アシストとこちらも優勝に大きく貢献。マクレガーは自身10度目のリーグ優勝を達成した。 2023年にはセルティック時代の日本代表FW古橋亨梧(スタッド・レンヌ)が受賞。2007年には中村俊輔もセルティック時代に受賞しており、前田が受賞となれば日本人3人目の受賞となる。 2025.04.28 23:50 Mon
5

「なんてことだ」「いやだ!」前田大然が大胆イメチェンにファンからも悲鳴…「娘と息子にはもちろん坊主は嫌だ!って言われてます」と本人が綴る

セルティックの日本代表FW前田大然が大胆イメチェンで話題となっている。 今シーズンはセルティックで貴重な得点源となっている前田。ここまで公式戦44試合で30ゴール9アシストを記録。スコティッシュ・プレミアシップでも29試合で15ゴール7アシストで得点ランキングトップに立っている。 その前田は、愛する娘からの要望で代名詞でもあったスキンヘッドをやめて髪を伸ばすことに。「(南野)拓実くんぐらい伸ばします」と宣言しながら、銀髪や金髪などの姿を見せていた。 しかし、11日にセルティックが公式X(旧ツイッター)を更新。前田の写真を投稿したが、まさかの坊主姿に戻っていた。 娘の要望で髪を伸ばしていた前田だが、突如として以前のような姿に戻る事態に。本人は自身のX(@M_daizen_1020)で写真を引用し「髪をブリーチしすぎて抜けてしまいました。これからは大事に育てて伸ばしていきます」と英語でツイート。また日本語では「娘と息子にはもちろん坊主は嫌だ!って言われてますので、伸ばします」と、綴っている。 突然の坊主姿に現地のファンも反応。「いやだ!」、「なんてことだ」、「新契約選手か?」、「これはショッキング」と、髪を伸ばした姿はファンにも好評だったようで、悲しむ声が届いている。 <span class="paragraph-title">【写真】またしても大胆イメチェンの前田大然</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="und" dir="ltr"> <a href="https://t.co/4Vd9hraW19">pic.twitter.com/4Vd9hraW19</a></p>&mdash; Celtic Football Club (@CelticFC) <a href="https://twitter.com/CelticFC/status/1910645454817157337?ref_src=twsrc%5Etfw">April 11, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.04.12 15:00 Sat

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly