スパーズがソン&ケインそろい踏みで首位浮上! 鎌田大地がCL初ゴールも退場者出したフランクフルトは最下位転落《CL》

2022.10.13 06:12 Thu
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)のグループD第4節、トッテナムvsフランクフルトが12日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが3-2で勝利した。なお、フランクフルトのMF長谷部誠は69分、MF鎌田大地は78分までプレーした。

グループ本命のトッテナム(勝ち点4)だが、1勝1分け1敗の2位でグループリーグ前半戦を終えた。直近のブライトン戦を1-0で競り勝って公式戦3試合ぶりの白星を手にしたチームは、同勝ち点で並ぶライバルを相手にCLでも3試合ぶりの白星を狙った。コンテ監督はブライトン戦から先発3人を変更。ドハーティ、ベン・デイビス、ビスマに代わってエメルソン、ラングレ、リシャルリソンを起用し、[3-4-3]に並びを戻した。

対する3位のフランクフルト(勝ち点4)は、ホームで戦ったトッテナムとの前回対戦の0-0のドローを含め公式戦4戦無敗と好調を継続していたが、直近のボーフム戦では長谷部を完全休養、鎌田をベンチスタートするなどターンオーバーを行った結果、最下位相手に0-3の惨敗を喫し、公式戦5試合ぶりの敗戦となった。その屈辱からのバウンスバックを図るグラスナーのチームは、長谷部と鎌田をスタメンに復帰させた一方、負傷で不在のクナウフの代役にレンツを起用した。
キックオフ前に今月初めに急逝したトッテナムのフィジカルコーチ、ジャン・ピエロ・ヴェントローネ氏、クラブOBのジョー・ダンカン氏に対する追悼の拍手が捧げられた一戦。

開始3分には鎌田にいきなり見せ場が訪れる。相手陣内高い位置でのボール奪取から右サイドのリンドストロームがクロスを入れると、ファーでフリーの鎌田が飛び込むが、ここはシュートを枠に飛ばせない。
開始早々の先制点とはならずも、相手の不安定なビルドアップに対して果敢にハイプレスを敢行。良い守備からリズムを掴んでいく。すると、14分にはそのハイプレスからDFダイアーのトラップミスを誘ってリンドストロームがボックス右でボールを奪ってすかさず折り返す。これはコロ・ムアニに合わずも、GKロリスがギリギリの対応でかき出したボールをローデが回収し冷静に横パスを送ると、フリーで反応した鎌田が右足で蹴り込み、待望のCL初ゴールを奪った。

決定機の少ないゴールレスドローに終わった前回対戦とは異なり、鎌田のゴールで早くも均衡が破れた試合。ここからホームチーム自慢のアタッカー陣が真価を発揮する。

まずは20分、ハーフウェイライン付近の右サイドでエメルソンが斜めに入れたボールをケインが長谷部を一瞬外して反転のスルーパス。これに完璧なタイミングで抜け出したソン・フンミンが冷静にGKとの一対一を制す。そして、今季CL初ゴールの韓国代表FWは喪章に口づけを交わすと共に、天国へ旅立ったヴェントローネ氏にゴールを捧げた。

これで完全に勢いづいたトッテナムは26分、ボックス手前左で強引に仕掛けたケインがDFをかわしてボックス内に侵入すると、遅れての対応となったヤキッチに身体をぶつけられて倒れ込む。一度プレーは流されたが、オンフィールドレビューの結果、PKが与えられる。これをケイン自ら右隅に突き刺し、28分の逆転ゴールとした。

ソン・フンミンとケインの両エースそろい踏みでひっくり返った試合はここからよりオープンな展開に。フランクフルトは引き続き前からプレスを仕掛けつつ、ボールも保持して相手ウイングバックの背後を狙ってチャンスを創出。32分にはボックス右に抜け出したリンドストロームが早いタイミングでニア下を狙ったシュートを放つが、これはGKロリスの好守に遭う。

一方、前回対戦と異なり自慢のトリデンテが長谷部ら相手の最終ラインに優位性を見せ始めるトッテナムは、高速カウンターで追加点に迫っていく。すると、36分には右サイドで縦に仕掛けたホイビュアが入れた浮き球のクロスをボックス中央でステイしてうまく浮いたソン・フンミンが抑えの利いた見事な左足ボレーで叩き込んだ。

この追加点で余裕が出てきたホームチームは以降も畳みかける攻めを続ける。前半終了間際の42分には快足を飛ばしてボックス内に抜け出したソン・フンミンの左足シュート、前半ラストプレーとなったセットプレーの流れからロメロが決定的なヘディングシュートを放つが、いずれもGKトラップのビッグセーブに阻まれた。

互いに選手交代なしで臨んだ後半は完全にホームチームのペースに。開始直後の52分にはリシャルリソンがエンディカの寄せをモノともしない縦への仕掛けで完璧なグラウンダークロスを供給すると、ファーに飛び込んだセセニョンがワンタッチで合わせる。だが、これはGKトラップにうまく間合いを潰されてトドメの4点目とはならない。

その後もトッテナムの時間帯が続く中、60分には続けて2枚のカードをもらったトゥタが退場となり、フランクフルトは2点ビハインドに加えて数的不利まで背負うことに。

これで試合の大勢が決した中、フランクフルトは69分の4枚替えの際に長谷部を、78分には鎌田を続けてベンチへ下げる。一方、余裕の展開となったトッテナムはカードトラブルを回避するための交代に終盤はソン・フンミン、ホイビュアを下げて完全に逃げ切り態勢に。

その後、トッテナムが試合を殺し切らなかったことで、フランクフルトが最後の力を絞って前に出ると、87分にはゲッツェの左CKをアリドゥが見事なヘディングで叩き込み、途中出場2選手のコンビネーションで1点を返す。

これで俄然緊迫感が増した中、トッテナムはブライアン・ヒルの果敢な仕掛けで試合終了間際にこの試合2本目のPKを獲得。だが、ケインがこれを大きく外してしまう。そして、後半アディショナルタイムには1人少ないフランクフルトのパワープレーに手を焼くが、何とか1点差を維持してタイムアップを迎えた。

この結果、フランクフルトに勝ち切ったトッテナムが勝ち点7で首位に浮上。一方、敗れたフランクフルトは最下位に転落も上位との勝ち点差は少なくここからの逆転突破が十分に可能な状況だ。

トッテナムの関連記事

トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督が16日に行われ、0-2で敗れたプレミアリーグ第37節アストン・ビラ戦後にコメントした。 5日後にヨーロッパリーグ決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦を控える17位トッテナムは、前節負傷から復帰したFWソン・フンミンを先発させたものの主力を温存して臨んだ。 そのトッテ 2025.05.17 09:00 Sat
アストン・ビラのウナイ・エメリ監督が16日に行われ、2-0で勝利したプレミアリーグ第37節トッテナム戦後にコメントした。 連勝でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の5位チェルシーに前節勝ち点で並んだ6位アストン・ビラ(勝ち点63)は、ヨーロッパリーグ決勝を控えるトッテナムに対し、ポゼッションする展開とするとゴー 2025.05.17 08:00 Sat
プレミアリーグ第37節、アストン・ビラvsトッテナムが16日に行われ、2-0でアストン・ビラが勝利した。 前節ボーンマス戦を1-0で逃げ切り、連勝でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の5位チェルシーに勝ち点で並んだ6位アストン・ビラ(勝ち点63)は、前節退場のラムジーに代わって2列目にマッギンが入った。 2025.05.17 05:31 Sat
バイエルンとトッテナムは16日、プレシーズンマッチでバイエルンと対戦することを発表した。 バイエルンは昨シーズン逃したブンデスリーガの優勝を今シーズンは達成。対するトッテナムは、今シーズンのプレミアリーグで大苦戦。残り2節で17位と低迷している一方で、ヨーロッパリーグ(EL)では決勝に進出し、マンチェスター・ユナ 2025.05.16 19:30 Fri
先週末に行われた第36節ではリバプールvsアーセナルの頂上決戦がドローに終わったほか、ニューカッスルvsチェルシーの上位対決は前者に軍配。また、マンチェスター・シティが最下位サウサンプトン相手に痛恨のドローとなった。 最終節前となる今節は17日にFAカップ決勝のクリスタル・パレスvsマンチェスター・シティ、21日 2025.05.16 19:00 Fri

UEFAチャンピオンズリーグの関連記事

欧州サッカー連盟(UEFA)は12日、チャンピオンズリーグ(CL)の決勝戦を裁く審判団を発表した。 9月17日に開幕し白熱の戦いが繰り広げられた今大会も残すところフースバル・アレーナ・ミュンヘンで行われる決勝戦のみに。日本時間31日28時に行われる決勝戦に駒を進めたのが、初優勝を目指すパリ・サンジェルマン(PSG 2025.05.13 10:00 Tue
WOWOWは12日、独占放送するUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)の決勝でもライブビューイングを開催することを発表した。 白熱のUCLは決勝まで進んでおり、インテルとパリ・サンジェルマン(PSG)が勝ち残り。インテルは3年ぶり、PSGは5年ぶりの決勝となる 15年ぶりの優勝を目指すインテルと、初優勝を目 2025.05.12 14:15 Mon
パリ・サンジェルマン(PSG)のルイス・エンリケ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に際し、プレミアリーグチームとの相性の良さを冗談まじりに語った。 7日、CL準決勝2ndレグが行われ、PSGはアーセナルと対戦した。 アウェイでの1stレグで1-0と先勝していたPSG。2ndレグは序盤からアーセナル 2025.05.08 19:40 Thu
アーセナルのイングランド代表MFデクラン・ライスが、パリ・サンジェルマン(PSG)戦を振り返った。 7日、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグが行われ、アーセナルはアウェイでPSGと対戦。ホームでの1stレグで1-0と敗れており、突破のためには最低でも90分間での勝利が必要だった。 そのアーセナルは 2025.05.08 12:55 Thu
パリ・サンジェルマン(PSG)の会長を務めるナセル・アル・ケライフィ氏が7日にホームで行われ、2-1で勝利したチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのアーセナル戦後にコメントした。 敵地での1stレグを1-0で先勝していたPSGは、ホームで行われた2ndレグを2-1で制し、5季ぶり2度目のCL決勝進出とした 2025.05.08 12:30 Thu

トッテナムの人気記事ランキング

1

「トッテナム」は禁止、「スパーズ」で…クラブが改めて通達、放送局からも「トッテナム」表記が消える

現在はアンジェ・ポステコグルー監督が指揮し、韓国代表FWソン・フンミンらが所属。かつては戸田和幸氏も在籍したことがあるトッテナム・ホットスパーだが、クラブは「トッテナム」と呼ばれることを望んでいない。 チーム名は「トッテナム・ホットスパー」。愛称は「スパーズ」として知られているが、「トッテナム」と称されることも多い。 「トッテナム」と言えば、「トッテナム・ホットスパー」と誰もが考える状況。イギリス『スカイ・スポーツ』もプレミアリーグの順位表などを伝える時には「Tottenham(トッテナム)」とこれまで表記してきた。しかし、ここにきて「Spurs(スパーズ)」の表記に変更されていた。 『The Athletic』によると、2月10日、クラブからプレミアリーグの放送局に通達があったとのこと。「トッテナム・ホットスパーの名称変更」というメールが届いたという。 「トッテナム・ホットスパーはクラブ名に関して説明を行った。クラブは主にトッテナム・ホットスパーとして知られるよう要請し、短縮形としてスパーズが好まれている。クラブはトッテナムと呼ばれないよう要請する」 この通達は世界中のプレミアリーグの放送局に対して送られたとのこと。プレミアリーグの公式サイトでも、「Tottenham(トッテナム)」の表記はなく、「Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)」か「Spurs(スパーズ)」のみになったという。 そもそも、クラブは2011年以来、「トッテナム」と呼ばれることは好ましくないというスタンス。「トッテナム」とは地域の名前であり、クラブ名ではないということが理由だ。 2024年11月にリマスターされたブランドアイデンティティを発表。「ユナイテッド、シティ、ローバーズが溢れるこの世界で、ホットスパーはただ1つ、トッテナム・ホットスパーだけです。チームやブランドについて言及する際は、『トッテナム・ホットスパー』、『トッテナム・ホットスパー・フットボール・クラブ』、または『THFC』を使用してください。決して我々のクラブを『トッテナム』、『トッテナム・ホットスパーFC』、または『TH』と呼ばないでください」とのことだ。 「スパーズ」でも確かに多くの人にとっては印象付けられる一方で、世界的に見ればNBAの「サンアントニオ・スパーズ」もあり、混同される可能性もゼロではない。むしろ「トッテナム」の方が唯一無二。いずれにしても、クラブの方針としては「トッテナム」とは呼ばれなくないようなので、ファン・サポーターの方は改めて認識すると良いかもしれない。 2025.02.22 23:55 Sat
2

トッテナム、クロアチアの逸材DFヴシュコビッチを獲得! 2025年に加入

トッテナムは25日、ハイデュク・スプリトからU-17クロアチア代表DFルカ・ヴシュコビッチ(16)の獲得を発表した。加入はヴシュコビッチが18歳になる2025年2月24日以降となる。 195cmの大型DFであるヴシュコビッチは、今年2月にトップチームデビューを果たすと、3月1日に行われたクロアチアカップ準々決勝のNKオシエク戦で初ゴールをマークし、クラブ最年少ゴール記録を更新した逸材。 16歳ながら、既にU-19チームの主力として活躍しており、昨季はUEFAユースリーグで8試合に出場。決勝まで駒を進めたチームの躍進を支えた。また、クロアチア代表でも2022年10月に飛び級でU-17代表デビューを飾ると、これまで5試合に出場し1ゴールを記録している。 なお、イギリス『アスレティック』によれば、移籍金は約1200万ポンド(約22億円)で契約期間は2030年までとなるようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】スパーズが超逸材CBを確保</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">We are delighted to announce that we have reached agreement for Luka Vuskovic to join the Club in 2025 from Hajduk Split </p>&mdash; Tottenham Hotspur (@SpursOfficial) <a href="https://twitter.com/SpursOfficial/status/1706270039026909289?ref_src=twsrc%5Etfw">September 25, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2023.09.26 01:05 Tue
3

バイエルンとトッテナムが2年連続プレマッチで対戦! 今年はアリアンツ・アレーナで

バイエルンとトッテナムは16日、プレシーズンマッチでバイエルンと対戦することを発表した。 バイエルンは昨シーズン逃したブンデスリーガの優勝を今シーズンは達成。対するトッテナムは、今シーズンのプレミアリーグで大苦戦。残り2節で17位と低迷している一方で、ヨーロッパリーグ(EL)では決勝に進出し、マンチェスター・ユナイテッドと王者を争うこととなる。 両チームは、8月7日にアリアンツ・アレーナで対戦することが決定した。 2024-25シーズンに向けてもプレシーズンで対戦している両者は、韓国で1度目の対戦。2度目はトッテナム・ホットスパースタジアムで3-2とバイエルンが勝利を収めていた。 2025.05.16 19:30 Fri
4

かつてトッテナムでプレーした元日本代表MF戸田和幸氏が指導者として古巣を訪問…クラブ公式チャンネルがインタビュー

▽元日本代表MFで、現役時代はトッテナムでもプレーした戸田和幸氏がトッテナムを訪れていたようだ。トッテナム公式の『Spurs TV』が14日、戸田氏のインタビュー動画を公式サイトでアップした。 ▽戸田氏は桐蔭学園高校から1996年に清水エスパルスへ入団。2002年の日韓ワールドカップで大きく評価を上げると、2003年1月にトッテナムへとレンタル移籍。同年6月30日に清水へと復帰した。プレミアリーグでは2003年4月18日のマンチェスター・シティ戦(0-2で敗戦)の後半からデビュー。WBA戦、マンチェスター・ユナイテッド戦、ブラックバーン戦と4試合に出場していた。 ▽今年1月から渡欧していた戸田氏は古巣の練習場を訪問。その際に『Spurs TV』のインタビューを受け、流暢な英語でデビュー当時の感想や今回の訪問の理由を語った。 「後半のスタートからチャンスをもらいました。僕はとてもナーバスでしたし、多くの偉大な選手とのプレーに興奮していました。イングランドのフットボールの激しいプレーは良い思い出です。人として、選手として多くのことを学びました。だから、ここに戻ってきました。今は指導者としてです」 ▽今回トッテナムを訪れた理由を指導者としての勉強のためと明かした戸田氏。日本でのS級ライセンス取得を明かし、マウリシオ・ポチェッティーノ監督のトレーニングを見るために戻ってきたことを明かした。 「昨年、日本で最高のコーチングライセンス(S級ライセンス)を取得しました。プロの指導者になれます。ただ、まだ僕にとっては早いと思います。学ぶことが必要です」 「今回なぜ訪れたかというと、それはポチェッティーノです。彼は世界でも最高の指導者の1人です。2度彼の練習を見ましたが、とても良い印象があります」 2017.02.15 10:00 Wed
5

10年前、当時21歳のベイルがCLで覚醒…!インテル相手に記録した衝撃のハットトリック【CL名場面プレイバック】

20日、遂に新シーズンの幕が上がったチャンピオンズリーグ(CL)。今まで数多くの名場面が生まれてきたが、その中でも選りすぐりの名場面を振り返る。今回は、トッテナム時代のウェールズ代表FWガレス・ベイルが今から10年前に見せた驚愕のハットトリックだ。 育成の名門サウサンプトンで育ったベイルは2007年夏にトッテナムに加入。当初は左サイドバックとしてプレーしていたが、2010-11シーズンに一列前で起用されるようになると、その攻撃力が爆発した。 <div id="cws_ad">◆10年前、伝説となったベイルのサン・シーロでの夜<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJiUGM1dHM4WSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ベイルがその才能を覚醒させるきっかけの1つとなった試合が、2010年10月20日にサン・シーロで行われたCLグループリーグのインテル戦だった。 試合は開始2分でインテルが先制すると、その後8分にはトッテナムのGKエウレリョ・ゴメスが一発退場。10人になったトッテナムは前半だけで4失点と数的不利を背負うという絶望的な状況に置かれた。 しかし後半、ベイルが覚醒する。52分に自陣でボールを持ったベイルがドリブルを開始。相手を寄せ付けない高速ドリブルでぐんぐん加速し、あっという間にボックス左に侵入すると、そのまま左足を振りぬいてシュートを放つ。ゴール右下の完璧なコースに鋭いシュートを突き刺して1点を返した。 その後は膠着状態が続いたものの90分、左サイドのスペースで味方からのボールを得たベイルが、またも高速ドリブルでボックス左に侵入。1点目とほぼ同じ位置からシュートを放つと、再びゴール右下のコースにシュートを突き刺して2点目を奪った。 直後の92分、中央突破に成功したMFアーロン・レノンがペナルティアーク内までボールを運ぶと、ボックス内のベイルにパスを送る。このパスを受けたベイルが再びゴール右下にシュートを突き刺し、1点差に迫る3点目を記録した。 トッテナムの反撃もここまでとなり、試合は4-3でインテルが制したが、当時世界最高のサイドバックの一人であった元ブラジル代表DFマイコンの守るインテルの右サイドを完全に圧倒してのハットトリックは世界に衝撃を与えた。 その後、天職とも言えるポジションを手にしたベイルは、トッテナムの攻撃を牽引し、ワールドクラスのアタッカーへと成長を遂げる。2013年夏にレアル・マドリーへ巨額の移籍金で加入し、数々のタイトルを勝ち取ったベイルは、今シーズンからブレイクを果たしたトッテナムに復帰した。ベイル擁するトッテナムは今季、CL出場を逃しているものの、チームを再びCLの舞台に導く活躍に期待だ。 2020.10.21 20:15 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly