守護神ミニョレ躍動の10人ブルージュがアトレティコと敵地でドロー! 初の決勝T進出決める《CL》

2022.10.13 03:45 Thu
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)のグループB第4節、アトレティコ・マドリーvsクラブ・ブルージュが12日にエスタディオ・メトロポリターノで行われ、0-0のドローに終わった。
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グループ本命と目されたアトレティコだが、前半終了時点では1勝2敗の最下位に低迷。ここからの巻き返しを図るシメオネ率いるチームは、前回対戦で0-2の完敗を喫したベルギー王者相手にホームでのリベンジを狙った。2-1で勝利しリーグ連勝を飾った直近のジローナ戦からは先発3人を変更。ヴィツェル、カラスコ、クーニャに代えてサウール、レマル、コンドグビアを起用。2トップはグリーズマン、アンヘル・コレアのコンビとなった。一方、レバークーゼン、ポルト、アトレティコに3戦連続クリーンシートでの3連勝と今グループステージでビッグサプライズを提供するブルージュ。2節を残しての突破を狙うアウェイチームは、この試合で[4-3-3]から[3-5-2]へのシステム変更を施し、前線は母国凱旋のジュグラとソワーの2トップとなった。
共に並びは[3-5-2]も攻守で大きく立ち位置を変える変則的な布陣を採用し、立ち上がりから探り合いの形となる。

開始4分には右サイドで背後を取ったスコフ・オルセンからのマイナスの折り返しを、中央でフリーのソワーが右足ダイレクトで狙うが、これは惜しくも枠の左に。続く10分にもブルージュはカウンターからスコフ・オルセンが似たような形から正確な折り返しを供給するが、ジュグラのシュートは枠を捉え切れない。
一方、立ち上がりのピンチを凌いだアトレティコは、13分に相手のスローインの流れからレマルの高い位置でのボール奪取からボックス左に抜け出したグリーズマンのシュートで最初の決定機を作り出すと、このプレーをキッカケに一気に流れを掴む。

前線からの積極的なプレス、球際での優位性を生かしてカウンターを起点に続けて惜しい場面を作り出すと、23分にはコレアの背後への抜け出しから最後はサウールのシュートでゴールネットを揺らすが、これはオフサイドの判定。続く26分には左サイドでレマルが上げたピンポイントクロスに反応したグリーズマンがゴール前で完璧なヘディングシュートを放つが、これは立ち上がりから好守を見せていたGKミニョレのビッグセーブに阻まれる。

完璧に主導権を握りながらも先制点を奪うことができなかったアトレティコ。前半終盤にかけてアウェイチームに盛り返されると、42分にはブルージュのカウンターからボックス内に抜け出したブキャナンとモリーナが交錯。このプレーでPKが与えられるが、オンフィールドレビューの結果、ブキャナンの足裏がモリーナのアキレス腱付近に当たったとの判定でPKは取り消しに。逆に、ブキャナンにイエローカードが掲示された。

ゴールレスで折り返した試合は後半もホームチームの優勢が続く。開始直後にはボックス左に抜け出したグリーズマンのシュートのこぼれ球をコレアがゴールネットに流し込むが、これはオフサイドの判定。さらに、直後にもコケの浮き球パスに抜け出したグリーズマンが飛び出したGKのポジションを見極めてループシュートを狙うが、ここはGKミニョレに読まれて防がれる。

後半立ち上がりの攻勢も実らなかったアトレティコは、本職のサイドバックを投入して4バックに変更したブルージュの守備に苦戦を強いられて徐々に攻撃が停滞する。

これを受け、シメオネ監督は60分に得意の3枚替えを敢行。コレアとコケ、レマルに代えてカラスコ、モラタ、デ・パウルを投入。ただ、守備的な交代策で0-0を維持する相手に対して攻めあぐねる状況は変わらず。さらに、サウール、グリーズマンを下げてクーニャ、ヴィツェルの投入で交代枠を使い切った。

その後、82分にはソワーが軽率な形で2枚目のカードをもらい退場者を出したブルージュに対して、アトレティコが猛攻を仕掛けていく。89分にはセットプレーの流れからゴール前のモラタに絶好機も、反転シュートはGKミニョレの気迫の顔面セーブに阻まれる。さらに、後半アディショナルタイムには決死のパワープレーを敢行したが、最後までゴールをこじ開けることはできず。

そして、試合はこのまま0-0でタイムアップを迎え、守護神ミニョレの再三のビッグセーブで耐え切ったブルージュが無敗を継続すると共に、2節を残して初の決勝トーナメント進出を決めた。一方、グループリーグ連敗ストップのアトレティコだが、逆転突破に向けては残り2試合での連勝が求められる苦境に。

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