王者マドリーが2節残してGL突破! リュディガーの劇的弾でドローに持ち込む《CL》

2022.10.12 06:22 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)のグループE第4節、シャフタールvsレアル・マドリーが11日にポーランドのスタディオン・ヴォイスカ・ポルスキエゴで行われ、1-1のドローに終わった。
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ここまで3連勝のマドリー(勝ち点9)は、ポーランド開催となった2位のシャフタール(勝ち点4)とのアウェイゲームで4連勝でのグループリーグ突破を目指した。今週末に同勝ち点で並ぶバルセロナとの今季最初のエル・クラシコを控える中、アンチェロッティ監督は大幅なターンオーバーを敢行。ベンゼマやロドリゴ、バルベルデ、チュアメニを継続起用したものの、アザールやルーカス・バスケス、ナチョといった控え選手を起用した。
普段の[4-3-3]からアザールをトップ下に配した[4-2-3-1]で臨んだマドリーは、立ち上がりからボールを握って押し込む。ただ、中央を固めるシャフタールに対して、ヴィニシウス不在の攻撃はやや手詰まりに。

それでも、相手の高速カウンターを撥ね返しつつ、18分にベンゼマが個人技で決定機まで持ち込むと、以降は散発ながらも自慢の攻撃陣がフィニッシュの場面を増やしていく。その中で前半終了間際にはバルベルデがエリア外から強烈なシュートを枠に飛ばすが、ここはGKトルビンのビッグセーブに阻まれた。

一方、シャフタールはシュート30本以上を打たれた前回対戦の反省を生かし、よりソリッドな守備を構築し、ムドリクを起点としたカウンターもまずまず機能したが、マドリー同様に最後の精度を欠いた。
ややクローズな前半45分を経て折り返した試合はいきなり動く。キックオフ直後の46分、相手陣内左のハーフスペースで仕掛けたムドリクがDFを引き付けて左サイド深くに走り込んだミハイリチェンコに繋ぐ。すると、ミハイリチェンコの浮き球のクロスに反応したズブコフが緩慢な対応を見せたDFメンディに難なく競り勝ってヘディングシュートを右隅へ流し込んだ。

緩い入りから先制を許したマドリーは、失点直後にセットプレーからチュアメニのヘディングシュートでゴールへ迫るが、以降は攻撃が停滞。これを受け、アンチェロッティ監督は精彩を欠いたアザールに加え、チュアメニを下げてヴィニシウス、モドリッチを同時投入。

だが、この交代策も即時効果発揮には至らず。65分には相手のカウンターからズブコフのスルーパスに抜け出したトラオレにGKルニンまでかわされる絶体絶命のピンチを招くが、ここはトラオレが無理な体勢でシュートを放ったことでクロスバーの上に外れて事なきを得た。

攻勢を強めるものの、なかなか効果的に攻め切れないマドリーは68分に3枚替えを敢行。メンディ、バルベルデ、ロドリゴを下げてアラバ、カマヴィンガ、アセンシオを投入。クラシコに向けてプレータイムをコントロールしつつ、攻撃のアプローチに変化を加える。

ここからリスクを冒して前に出るマドリーは、疲労困憊のシャフタールを後半終盤にかけて完全に押し込んでいく。だが、クロースやヴィニシウスが決定機を決め切れず、時間だけが過ぎていく。

そして、タイムアップまで刻々と時を刻んでいく中、ベンチにも今季初黒星の空気が漂うが、最後の最後に王者の底力を見せた。

95分、パワープレーで相手陣内左サイドのクロースがゴール前に絶妙なボールを入れると、これにタイミング良く飛び込んだリュディガーが飛び出したGKの寸前で頭で合わせ、ゴール左に流し込んだ。このプレーでリュディガーとトルビンが頭部を激しく打ち付けて流血するアクシデントに見舞われたが、両者の無事と共にゴールが認められた。

その後、両者の治療によって数分間の中断を余儀なくされたが、試合はこのままタイムアップを迎えた。この結果、勝ち点を10ポイントに積み上げたマドリーが2節を残して決勝トーナメント進出を決めた。

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