シャビ・アロンソ初陣のレバークーゼンが吉田麻也先発のシャルケに4発快勝!《ブンデスリーガ》

2022.10.09 00:25 Sun
Getty Images
ブンデスリーガ第9節、レバークーゼンvsシャルケが8日にバイ・アレーナで行われ、ホームのレバークーゼンが4-0で圧勝した。なお、シャルケのDF吉田麻也は79分までプレーした。
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今季開幕から低迷が続く17位のレバークーゼンは、チャンピオンズリーグ(CL)のポルト戦の敗戦後にセオアネ監督を解任。その後任としてリバプール、レアル・マドリー、バイエルンで活躍したシャビ・アロンソ監督を招へい。古巣レアル・ソシエダのBチームで手腕を発揮したものの、トップカテゴリーで初采配となる元スペイン代表MFは注目の初陣で[3-4-3]の布陣を採用。前線は最前線にシック、ハドソン=オドイ、ディアビが2シャドーに入った。対する15位のシャルケは前節、アウグスブルクに2-3と打ち負けて今季初の連敗となった。その敗戦からのバウンスバックを図った下位対決では吉田が引き続きスタメンを飾り、重傷を負ったファン・デン・ベルフの代役を担うグライムルとコンビを組んだ。
新指揮官の下で再スタートを切ったホームチームが優勢に試合を進めていく。立ち上がりはフリンポン、ディアビの快足コンビが並ぶ右サイドを起点に縦に速い攻めでチャンスを窺う。13分にはボックス右に抜け出しかけたフリンポンを吉田がアフターチャージで倒してイエローカードをもらう場面も。

その後はホームチームの戦い方に順応したシャルケが決定機には至らないものの、背後を狙う2トップを起点に押し返す場面も作り出してイーブンな展開に持ち込むことに成功した。
前半半ばから終盤にかけては膠着状態が続くが、より優勢に試合を進めていたホームチームが先にゴールをこじ開ける。38分、ハーフウェイライン付近でセカンドの競り合いを制したレバークーゼンはアンドリッヒの縦パスを中央で受けたディアビが絶妙なコース取りでボックス付近まで持ち運び最後はエリア外から左足を振り抜くと、強烈なミドルシュートがゴールネットを揺らした。

ディアビの今季初ゴールで先手を奪ったレバークーゼンは畳みかける。41分、今度はハドソン=オドイがファウルを受けながらも力強い中央突破で一気に局面を打開し、ボックス手前右のディアビに繋ぐ。ディアビは絶妙なタメでオーバーラップしてきた味方を使うと、ゴール右に抜け出したフリンポンがゴール左下隅へ右足のシュートを流し込んだ。

前半終盤の連続ゴールによってホームチームの2点リードで折り返した試合。先に動いたのはアウェイのシャルケ。ポルターとモールを下げてアイディンとウーアイワンを同時投入し、並びを[3-4-2-1]に変更した。

後半はシャルケも集中した入りを見せたが、先にゴールをこじ開けたのはレバークーゼン。52分、前線へのフィードをシックが収めて時間を作って左サイドに走り込むディアビに繋ぐ。ここでディアビは中央へのランニングで吉田と完璧に入れ替わったフリンポンへラストパスを通すと、フリンポンは左足のシュートを右隅へ流し込んでドッペルパックを達成した。

この3点目で試合の大勢が決した中、何とか意地を見せたいシャルケは積極的に交代カードを切っていく。79分には直前に2枚目のカードをもらう可能性があった吉田を下げて中盤のラツァをピッチに送り出した。

一方、余裕の展開となったレバークーゼンは試合終了間際の90分には途中投入のアドリ、パウリーニョのコンビで4点目まで奪ってトドメを刺した。そして、シャビ・アロンソ新監督の初陣を快勝で飾ったレバークーゼンは、週明けのポルト戦に大きな弾みを付けた。敗れたシャルケは厳しい3連敗となった。

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