湘南が敵地でFC東京を撃破し5試合ぶり勝利!町野はシーズン二桁ゴールを達成【明治安田J1第32節】

8日、明治安田生命J1リーグ第32節のFC東京vs湘南ベルマーレが味の素スタジアムで行われ、2-0でアウェイの湘南が勝利した。

2連勝で6位まで順位を上げ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得の可能性を残すFC東京。鹿島アントラーズ戦で値千金の決勝点を挙げた安部や出場停止明けの森重がスタメン入りを果たした。

最終盤の劇的同点弾が2つ、勝ち切れなかったホームゲームが1つ。3連続ドローでしぶとく勝ち点を積み上げる湘南は、得点力不足の解消を目指してタリクとウェリントンの2トップでスタートした。
立ち上がりから勢いよく試合に入ったのは湘南。4分には石原のクロスからウェリントンがヘディングを放ち、9分にはボックス手前左から杉岡がFKを壁の左外から直接狙う。

湘南は中盤に入っても奪ってからの速攻で茨田にミドルが生まれるなど、アグレッシブな守備を展開。FC東京はビルドアップに制限を掛けられ、これを打破できずに明確なチャンスシーンはレアンドロのミドルほどにとどまった。他方、湘南は平岡がボックス手前からのミドル、ボックス左からGKヤクブにセーブを強いるニアへの鋭いシュートと、見せ場を作るものの、ゴールレスで45分を終えた。

後半の立ち上がりは一転してFC東京がセットプレーから度々決定機を創出。早々にはレアンドロの左CKから渡邊、57分には森重が頭で合わせるも、前者はGK谷に阻まれ、後者はわずかにクロスバーを越えた。

主導権が入れ替わったゲームは67分にディエゴ・オリヴェイラが足をつったことで小休止。ルイス・フェリッピへの交代となるが、この"間"が流れを手放すことになった。

再びギアを上げる湘南は76分にタリクを下げて阿部を投入。すると、2分後に職人の右足が火を噴いた。

相手陣内中央で茨田から斜めのパスを受けると、対応に来た安部を右足アウトのタッチでかわし、ボックス手前から右足を一閃。強烈な弾丸ライナーを右隅に突き刺した。

ペースを握りながらも点が取れないという悪癖を乗り越えた湘南は、その4分後に日本代表にも選出されたエースも復活弾をねじ込んだ。

82分に押し込まれた状況下、自陣でこぼれ球を拾った町野は独力でカウンターを仕掛ける。右サイドをじりじりと持ち上がって一気にスピードを上げると、森重と入れ替わってボックス右まで侵入し、右足でのグラウンダーのシュートを左隅へ流し込んだ。

町野はこれでシーズン二桁ゴールを達成。湘南は終盤まで足が止まらず、2-0で5試合ぶりに白星を獲得。残留へ向け、大きな3ポイントを手にしている。

FC東京 0-2 湘南ベルマーレ
【湘南】
阿部浩之(後33)
町野修斗(後37)