神戸が10人の広島に4発圧勝! 今季初の4連勝【明治安田J1第32節】

明治安田生命J1第32節、ヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島が8日にノエビアスタジアムで行われ、4-0で神戸が勝利した。

直近3連勝で一気に12位まで順位を上げた神戸と、優勝の可能性を残す3位広島の一戦。前節からスタメン変更を1人にとどめた神戸に対し、3日前に天皇杯決勝進出を決めた広島は、塩谷を除く10人を変更して臨んだ。

だが、この主力温存策が仇となる。開始4分の広島のFKのシーン。浅野のクロスに合わせにいった今津の足とGK前川の頭部が激突。前川はその場に倒れ込み、すぐに医療スタッフが駆けつける事態に。
前川は無事に立ち上がり、プレー続行へ。一方で今津には一発レッドカードが提示され、3試合ぶりの一戦をわずか9分で終えることになった。これを受けて広島は、柴崎を下げて佐々木をスクランブル投入している。

数的有利を得たホームチームは攻勢に傾き、大迫を中心に広島ゴールに襲い掛かる。そして20分に押し切った。敵陣中央でのFKのシーンで横パスを受けた山口がボックス左へ浮き球のパスを供給すると、大迫の折り返しを武藤がシュート。ここは今季リーグ戦初出場の川浪に止められたが、こぼれ球を菊池が押し込んで先制点を挙げた。広島は1人少ないながらも要所でエゼキエウの単独突破やピエロスのポストプレーでチャンスを作り出す。25分、37分とエゼキエウが決定機を迎えるが、GKを脅かすまでには至らず。

試合は神戸のリードで後半へ。両チームともハーフタイムでの交代は行わなかったが、主審の西村氏が負傷していたようで、急遽VARの岡部氏が試合を裁くことになった。

後半も神戸ペースでスタートすると、早い段階でリードを大きく広げることに。まずは54分、ボックス左をとった大迫の折り返しを、ニアに走り込んだ小林祐希が合わせて2点目。

直後の55分には波状攻撃のなかで酒井が左サイドからクロスを入れると、これがGK川浪の頭上を越える形でゴールに吸い込まれた。

さらにその2分後には、速攻から汰木がボールを運び、ゴール前にラストパス。ここはDFに引っかかったが、セカンドボールを自ら拾ってゴールに流し込んだ。

一挙3得点でリードを4点に広げた神戸。一方、敗戦濃厚の広島は藤井とエゼキエウを下げて川村と森島を投入し、なんとかテコ入れを図る。

しかし、反撃の糸口を見いだせないまま時間は経過。69分に神戸は大迫と汰木を下げて、小田と佐々木を投入。広島はピエロスと青山を下げて、ベン・カリファと棚田を送り込む。棚田は7月6日の横浜FM戦以来の出場となった。

その後の試合はこう着状態に入り、4-0のままタイプアップ。神戸は4連勝を収めた。

神戸 4-0 広島
【神戸】
菊池流帆(前20)
小林祐希(後9)
酒井高徳(後10)
汰木康也(後12)