フランクフルトvsスパーズの初戦はゴールレス! 鎌田大地&長谷部誠はフル出場で奮闘《CL》

2022.10.05 06:10 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)のグループD第3節、フランクフルトvsトッテナムが4日にフランクフルト・シュタディオンで行われ、0-0のドローに終わった。なお、フランクフルトのMF鎌田大地とMF長谷部誠はいずれもフル出場した。
PR
フランクフルトは前節、マルセイユに1-0で競り勝って待望のCL初白星を奪取。さらに、直近のリーグ戦ではシュツットガルト、ウニオン・ベルリンに連勝を飾っている。同勝ち点で並ぶグループ本命を迎えたホームゲームではそのウニオン戦から先発2人を変更。負傷のゲッツェとペッレグリーニに代えて、ソウとヤキッチを起用。長谷場は3バックの中央、鎌田は2シャドーの一角で先発に名を連ねた。
一方、スポルティングCPに敗れて今季公式戦初黒星を喫したトッテナムは、その直後に行われたレスター・シティ戦を6-2の大勝で飾ったが、インターナショナルマッチウィーク明け初戦のアーセナルとのノースロンドン・ダービーでは1-3の完敗を喫した。そのリーグ戦初黒星からのバウンスバックを図った中2日での厳しいアウェイゲームではダービーと全く同じスタメンを採用し、ケインとソン・フンミン、リシャルリソンのトリデンテとなった。

共に[3-4-2-1]を採用したことで、ミラーゲームの形となった試合は、地力で勝るアウェイチームがボールを握って主導権を握る入りとなる。流れの中では決定機まで持ち込めないトッテナムだが、今季精度を増すセットプレーから続けて際どいシーンを作り出す。

一方、時間の経過と共に相手のプレスをいなして良い形でボールを前進させるフランクフルトは、15分過ぎに続けて決定機を創出。まずは18分、左サイドを崩してリンドストロームの折り返しをボックス右で受けたローデがシュートに持ち込むが、ここはDFのブロックに遭う。さらに、このプレーで得た左右のCKからエンディカ、リンドストロームとボックス内で際どいフィニッシュ。
それでも、前半半ばから終盤にかけては再び主導権を握ったトッテナムが、前線の個的優位性を生かしてフランクフルトゴールに迫っていく。28分にはペナルティアーク付近でソン・フンミンからパスを受けたケインが長谷部をブロックしながら右足の反転シュートを放つが、これはわずかに枠の左へ外れる。

さらに、40分にはホイビュアのインターセプトからケインの絶妙なフリックに反応したソン・フンミンがボックス中央でフリーとなるが、右足のシュートは枠の右。その直後にもエメルソンのボックス内への侵入からファーでクロスのこぼれに反応したペリシッチにシュートチャンスも、DFにブロックされたボールはわずかに枠の右へ外れ、前半の内に先制点を取り切れなかった。

ゴールレスで折り返した後半は劣勢のフランクフルトがアグレッシブに入り、よりオープンな攻防が繰り広げられる。50分過ぎにはソウの浮き球パスに斜めのランニングでゴール前に入ったクナウフのボレーシュート、直後にボックス手前の鎌田がシュートを狙うが、GKロリスの好守とブロックに阻まれる。さらに、60分には途中投入のボレ、鎌田の連動したハイプレスからリンドストロームにシュートチャンスも、ここは枠に飛ばせず。

一方、トッテナムも相手が前に出てきたことで得意のカウンターを発動すると、3トップにペリシッチが絡む形からボックス内でケイン、ソン・フンミンとチャンスを作り出した。

入れ替わりが激しかった立ち上がりの攻防を経て試合は徐々に膠着。疲労困憊のトッテナムはペリシッチ、ラングレ、リシャルリソンを70分過ぎに下げて負傷明けのベン・デイビスやセセニョン、ブライアン・ヒルをピッチに送り出すが、この交代で攻撃を活性化させるには至らない。

試合終盤は完全に消耗戦となり、互いに最後の局面でミスが目立ち決定機まで持ち込めないクローズな展開に。また、すぐに次節を控えていることもあり、両者はあまりリスクを冒して前に出る姿勢を見せぬまま試合はタイムアップ。

ホームのフランクフルトは勝利で2位浮上とはならなかったが、長谷部を中心に相手の強力攻撃陣を枠内シュート0で抑え切るポジティブな手応えを得て来週に敵地へ乗り込むことになった。一方、疲労困憊のトッテナムは最低限の勝ち点1を持ち帰ったが、UEFAコンペティションでのアウェイ未勝利記録が7試合に更新されることになった。

PR
関連ニュース

指宿洋史が33歳で評価うなぎ登り…今やオーストラリア1部屈指の点取り屋、アデレードからブリスベンへ移籍か

アデレード・ユナイテッドの元U-23日本代表FW指宿洋史(33)にブリスベン・ロアーが関心だ。 若手時代に欧州はスペインの下部リーグを中心にキャリアを積んだ指宿。Jリーグへの逆輸入後はアルビレックス新潟、ジェフ千葉、湘南ベルマーレ、清水エスパルスに在籍し、J1通算115試合15得点、J2通算61試合12得点を記録した。 そんな195cmのストライカー指宿は30歳で再び海外へ。22年1月にAリーグ・メン(オーストラリア1部)のアデレードへ完全移籍し、21-22シーズンはリーグ戦21試合6得点、昨季は24試合7得点をマーク。そして今季は23試合13得点…得点ランキングで4位タイにつける。 33歳とベテランの域に達したなかでの、この活躍。オーストラリア『news.com.au』によると、今やAリーグを代表する点取り屋と目されるようになった指宿に対し、ブリスベン・ロアーが今夏のフリー獲得を狙っているという。 ブリスベンは現エース、U-19オーストラリア代表FWトーマス・ワディンガム(19)の今夏欧州移籍が濃厚。アンジェ・ポステコグルー監督率いるトッテナム、また“若手の登竜門”ウディネーゼとの紐付けが続いている状況だ。 そんなこんなで指宿の代理人と水面下にて交渉中。今のところ、ワディンガムの去就にかかわらず指宿を獲得する方針とされ、一方では、アデレードは指宿に契約延長オファーをまだ出していないとみられている。 2024.04.26 14:00 Fri

トッテナムが33年ぶり来日! 神戸と対戦、ポステコグルー監督「日本は私がよく知る国」

Jリーグは25日、トッテナムの今夏来日を発表した。 トッテナムはJクラブとヨーロッパの強豪クラブが対戦する『明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo』の出場チームとして来日。Jリーグから出場となる昨年のJ1リーグ王者、ヴィッセル神戸と7月27日に国立競技場で対戦する。 トッテナムを率いるのはかつて横浜F・マリノスを率いたアンジェ・ポステコグルー監督。中心選手は2020―21シーズンのプレミアリーグでアジア人史上初の得点王に輝いた韓国代表FWソン・フンミンで、チームとしてはチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いの真っ只中にいる。 トッテナムからもその来日決定がアナウンス。チームとして33年ぶりの来日となるなか、再び日本の地に降り立つポステコグルー監督はクラブを通じてコメントしている。 「この夏、トッテナム・ホットスパーを日本に連れて行き、ヴィッセル神戸とのエキサイティングな試合ができるのを嬉しく思う。この親善試合は2024-25シーズンに向けた準備の新たなステップになる」 「日本は私が指揮を執る頃からよく知る国。熱烈なフットボールファンで賑わっているし、選手たちが国立競技場の雰囲気を味わうだけでなく、文化に触れたり、善意をサポートしたりするのが楽しみだ」 <span class="paragraph-title">【リリース】Jリーグが今夏のトッテナム来日&ヴィッセル神戸との対戦を発表</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo開催決定!<br><br>7月27日(土)<br> ヴィッセル神戸 vs トッテナム ホットスパー<br>国立競技場<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグワールドチャレンジ</a><a href="https://twitter.com/visselkobe?ref_src=twsrc%5Etfw">@visselkobe</a> <a href="https://twitter.com/SpursOfficial?ref_src=twsrc%5Etfw">@SpursOfficial</a><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/vPIgEVKuqR">https://t.co/vPIgEVKuqR</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1783332118434885924?ref_src=twsrc%5Etfw">April 25, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.25 13:04 Thu

居場所なきブライアン・ヒルは今夏にトッテナム退団へ? フェイエノールト関係者が関心明言「獲得に動いているのは事実」

トッテナムのスペイン代表FWブライアン・ヒル(23)は、オランダ方面から関心を受けているようだ。 2021年夏に、セビージャからトッテナムへ加入したブライアン・ヒル。しかし、イングランドでは存在感を示せず半年後にバレンシアへレンタル移籍すると、翌シーズンはチームに復帰するも出場機会はほとんどなし。2023年1月には、半年間のレンタル契約で古巣のセビージャに復帰した。 今シーズンは再びトッテナムに戻ったヒルだが、アンジェ・ポステコグルー監督が新たに就任したチームでも居場所を得られず。プレミアリーグで10試合に出場するも、ここまで先発はわずか2試合にとどまっている。 こうした状況の中、イギリス『イブニング・スタンダード』によるとヒルにはフェイエノールトからの関心がある模様。クラブのテクニカル・ディレクターであるデニス・テ・クローゼ氏はオランダの地元紙のインタビューに応じた際、獲得を望んでいると公言している。 「我々がヒルの獲得に乗り出していることは、数年前から事実だ。クラブとして何が可能かについて、もう一度考えているよ。我々は、選手がキャリアを継続するための素晴らしい機会を提供できる。ヒルは良い選手であり、彼に注目しているクラブはたくさんあるのだ」 なお、ヒルとトッテナムの現行契約は2026年夏まで。ただし、クラブは今年に入ってからほぼ出番を得られていないこともあり、夏の放出を計画中と報じられている。 2024.04.24 17:10 Wed

スパーズに激震…ウドジェが今季絶望を明かす

トッテナムのイタリア代表DFデスティニー・ウドジェの今シーズンが終了した。 ウドジェは20日、『インスタグラム』に家族を伴って病院のベッドに横たわる自身の写真と共に「ケガによって、僕のシーズンは早くも終わりを告げた。それでも、今シーズン自分を支えてくれたすべての人への感謝の気持ちは忘れません」と、手術を受けたことを明かした。 現時点でクラブからの公式なアナウンスはなく、負傷箇所やケガの程度は不明だが、一部報道では今回のケガによって3カ月程度の離脱を強いられることになる模様。そのため、イタリア代表として参戦予定だったユーロ2024出場も欠場となる見込みだ。 今シーズンにウディネーゼから正式加入となったウドジェは、ここまでの公式戦30試合に出場し、2ゴール3アシストを記録。スペイン代表DFペドロ・ポロと共に、アンジェ・ポステコグルー監督が志向する特殊なスタイルにおいて最もタスクが多いサイドバックの主力として活躍していた。 現在、アストン・ビラ、マンチェスター・ユナイテッドらと共に熾烈なトップ4争いを繰り広げるトッテナムは、残り試合でアーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティ、リバプールといった強豪とのビッグマッチを控えており、多才な左サイドバックの不在は大きな痛手となる。 2024.04.21 08:00 Sun

2部リーズが岐路…若き人気銘柄と莫大な負債、もし1年でのプレミア復帰に失敗なら…

リーズ・ユナイテッドが、生きるか死ぬかの岐路に立たされているようだ。 1年でのプレミアリーグ復帰を目指す、チャンピオンシップ(イングランド2部)のリーズ。年明けからぐんぐん調子を上げ、現在は残り3試合で自動昇格圏2位と勝ち点「1」差の3位につけている。 少なくとも6位以内に与えられる昇格プレーオフ圏は確保したなか、昇格争いとともに現地で大きく注目されているのが、主力としてチームを引っ張る若きタレントの去就だ。 まず、すでにある程度サッカーファンにも名前が通るイタリア代表FWウィルフレッド・ニョント(20)。派手なタイプではないが、昨季のプレミア経験を通じ、若くして実力を伸ばしたウインガーで、イタリア代表にも継続招集される。 U-21イングランド代表MFアーチー・グレイ(18)は、今季トップ昇格1年目でチームの屋台骨となったセントラルハーフ。父や大叔父といった身内を含め、”グレイ一族”4人目のリーズ選手であり、18歳にしてチームの象徴となっている。 U-21オランダ代表FWクリセンシオ・サマーフィル(22)は背番号10を背負い、今季リーグ戦40試合17得点8アシスト。フェイエノールトが手塩にかけて育てたウインガーで、今やリーズの浮沈を最も左右する1人として認知されるエースだ。 ニョントはエバートンから執拗に狙われ、以前にはローマ&ラツィオからの関心も明らかに。グレイはトッテナムを筆頭にプレミアトップクラブがうなる人気銘柄。左ウイングのサマーフィルには、日本代表MF三笘薫が所属するブライトンからのリストアップが判明済みだ。 これらを踏まえたうえで、リーズの状況について。 多くの方がご存知の通り、プレミアかチャンピオンシップかでは、放映権収入に天と地ほどの差があり、この点はチーム運営資金に直結。今回でいえば、リーズは昇格成功なら3選手を売らなくても困らないし、新戦力獲得の余裕も生まれるが、昇格失敗なら運営全般の体裁を整えるべく、主力売却による資金確保が待ったなしとなる。 また、イギリス『フットボール・インサイダー』によると、リーズは現在1億9000万ポンド(約363億円)の負債を抱えているとのこと。もし今季で昇格できなければ、3選手の“売り”の必要性は加速し、戦力大幅ダウンで昇格なんて夢のまた夢…そんな時代が来るかもしれない。 ハッキリ言って、状況は、生きるか、死ぬか。これを“現場”が知らないはずもなく、まさに命懸けでプレミアリーグ昇格を掴まなければいけないリーズだ。 2024.04.20 20:55 Sat
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly