「いつも通りやろう」U-19日本代表のキャプテンとして予選通過を果たした山根陸、この先はJ1優勝目指すチームへ「置いていかれないように」
2022.09.19 17:28 Mon
U-19日本代表のキャプテンを務めたMF山根陸(横浜F・マリノス)が、U-20アジアカップ予選を振り返った。
U-19日本は、10日からラオスで集中開催されているU-20アジアカップ予選に参加。グループCに入り、イエメン、パレスチナ、ラオス、グアムと同居した。
A代表のレベルで考えればどのチームも力の差がある格下。日本は12日の初戦でラオスを0-4で下すと、14日にグアムを9-0、16日にパレスチナと0-8で破っていた。
そして迎えた18日は、グループで一番力のあるイエメンと対戦。相手がマンツーマンで守備をするなど強度に苦しんだが、セットプレーからオウンゴールが決まり1-0で勝利。4戦全勝、無失点で予選突破を決めた。
イエメンを終えた翌日、山根はメディアのオンライン取材に応対。今回の予選を振り返った。
「個人としては中東の相手、最後のイエメン戦は個人としてもすごく難しく、普段とは違う戦術で来る相手にグラウンドで解決する能力、個人として打開出来る様になりたいです」
中1日というハードなスケジュール、さらにピッチコンディションなど環境面も日本とは違い簡単ではない状況での大会となった。
「ピッチコンディション、気候もそうですが、東南アジアはぬかるんだピッチが多かったり、初日の練習は慣れない部分がありましたが、段々段々ボールフィーリングや読めないバウンドは初日に比べれば慣れてきたと思います」
「食事の面は意識的に摂っていかないと自然と体重が落ちてしまうので、普段よりも気を遣っていたかなと思います」
とはいえ4連勝で無失点。苦しんだ部分もありながらも、結果を残した。
ここからはまたクラブに戻ってのプレーとなるが、「僕がプラスするというよりは、僕がいない間にチームも良い方向に行っていると思いますし、置いていかれないようにしないといけないです」とコメント。「マリノスと代表はやり方が違う部分があるので、切り替えてしっかりとメンバーに入れるようにしていきたいと思います」と、優勝を目指すチームでもしっかりとプレーしたいとした。
今大会キャプテンとして意識したことについては「いつも通りやろうということを意識しました」と語り、「キャプテンになったからといっていつもと違うことはしていないです」とコメント。「普段のプレーだったりを見て、冨樫さんから任命してもらったので、そこはいつも通りで良いのかなという判断をしました。特に変わったことはなかったです」と、普段通りの振る舞いをしていたとした。
中1日での試合の手応えについては「連携の部分や攻撃のコンビネーションは、チームとして同じ絵を描けるシーンが増えてきたかなと。あとは個人のクオリティが上がれば良いサッカーを見せられるシーンもあります」と語り、「改善点も同じように見つかっていて、毎試合少しずつ改善されていったのが成長だったと思います」と、予選を通じて成長している部分はあるとした。
これで予選を突破。来年行われるU-20アジアカップを戦い抜いて、その先にU-20ワールドカップが控えている。
「フランス(6月のモーリスレベロトーナメント)でヨーロッパや南米の良いチームといっぱい戦って、チームとしてだけでなく、個人としても感じました。将来海外と戦っていくためにも、良い経験の場になりますし、日本代表としてワールドカップで1位を取るということをずっと目標にしてきているので、その目標に向かっていけばいくほど成長できると思っています」
「この大会があるから、自分たちも基準が上げられるというか、世界に基準を向けられると思います」
U-19日本は、10日からラオスで集中開催されているU-20アジアカップ予選に参加。グループCに入り、イエメン、パレスチナ、ラオス、グアムと同居した。
A代表のレベルで考えればどのチームも力の差がある格下。日本は12日の初戦でラオスを0-4で下すと、14日にグアムを9-0、16日にパレスチナと0-8で破っていた。
イエメンを終えた翌日、山根はメディアのオンライン取材に応対。今回の予選を振り返った。
「チームとしては突破できたことは嬉しく思いますし、今まで積み重ねてきたもの、目指しているものは、毎試合毎試合成長できている実感はありました。それはまた次の活動でも見せられればと思います」
「個人としては中東の相手、最後のイエメン戦は個人としてもすごく難しく、普段とは違う戦術で来る相手にグラウンドで解決する能力、個人として打開出来る様になりたいです」
中1日というハードなスケジュール、さらにピッチコンディションなど環境面も日本とは違い簡単ではない状況での大会となった。
「ピッチコンディション、気候もそうですが、東南アジアはぬかるんだピッチが多かったり、初日の練習は慣れない部分がありましたが、段々段々ボールフィーリングや読めないバウンドは初日に比べれば慣れてきたと思います」
「食事の面は意識的に摂っていかないと自然と体重が落ちてしまうので、普段よりも気を遣っていたかなと思います」
とはいえ4連勝で無失点。苦しんだ部分もありながらも、結果を残した。
ここからはまたクラブに戻ってのプレーとなるが、「僕がプラスするというよりは、僕がいない間にチームも良い方向に行っていると思いますし、置いていかれないようにしないといけないです」とコメント。「マリノスと代表はやり方が違う部分があるので、切り替えてしっかりとメンバーに入れるようにしていきたいと思います」と、優勝を目指すチームでもしっかりとプレーしたいとした。
今大会キャプテンとして意識したことについては「いつも通りやろうということを意識しました」と語り、「キャプテンになったからといっていつもと違うことはしていないです」とコメント。「普段のプレーだったりを見て、冨樫さんから任命してもらったので、そこはいつも通りで良いのかなという判断をしました。特に変わったことはなかったです」と、普段通りの振る舞いをしていたとした。
中1日での試合の手応えについては「連携の部分や攻撃のコンビネーションは、チームとして同じ絵を描けるシーンが増えてきたかなと。あとは個人のクオリティが上がれば良いサッカーを見せられるシーンもあります」と語り、「改善点も同じように見つかっていて、毎試合少しずつ改善されていったのが成長だったと思います」と、予選を通じて成長している部分はあるとした。
これで予選を突破。来年行われるU-20アジアカップを戦い抜いて、その先にU-20ワールドカップが控えている。
「フランス(6月のモーリスレベロトーナメント)でヨーロッパや南米の良いチームといっぱい戦って、チームとしてだけでなく、個人としても感じました。将来海外と戦っていくためにも、良い経験の場になりますし、日本代表としてワールドカップで1位を取るということをずっと目標にしてきているので、その目標に向かっていけばいくほど成長できると思っています」
「この大会があるから、自分たちも基準が上げられるというか、世界に基準を向けられると思います」
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31年ぶり実現の東京Vと横浜FMの開幕戦での黄金カード! 松原健の劇的逆転弾で再びトリコロールに軍配【明治安田J1開幕節】
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▽日本サッカー協会(JFA)は9日、イングランド遠征を行うU-18日本代表のメンバー変更を発表した。 ▽当初招集されていたメンバーからDF藤谷壮(神戸U-18)がクラブ事情のため、FW小川航基(桐光学園高)、トレーニングパートナーのMFサイ・ゴダード(トッテナム/イングランド)がケガのため不参加となる。なお、DF柳貴博(FC東京U-18)、DF冨安健洋(福岡U-18)、MF三好康児(川崎F)、FW伊藤涼太郎(作陽高)が追加招集されている。 ▽また、6日にはDF町田浩樹(鹿島ユース)もクラブ事情のため不参加が発表されており、GK加藤有輝(大宮ユース)、DF森下怜哉(C大阪U-18)も追加招集されていた。 ▽U-18日本代表は9日から17日までマンチェスターに遠征し、12日にU-18バーミンガムと、13日にU-18リバプールと練習試合を実施。15日にはU-18イングランド代表と親善試合を行う。 2015.11.09 18:24 Mon3
大会公式は谷川萌々子を注目選手に!U-19日本女子がフランスでのSUD Ladies Cupに臨む
U-19日本女子代表は16日から21日にかけ、フランスで行われるSUD Ladies Cup 2023に参加する。大会公式サイトは日本の注目選手にMF谷川萌々子(JFAアカデミー福島)を挙げた。 来年開催予定のFIFA U-20女子ワールドカップ(W杯)を目指すU-19日本女子。同メンバーで迎える初の海外遠征、対外試合には、2020年8月にコスタリカで開催されたU-20女子W杯準優勝メンバーのMF林愛花(MVLA Soccer Club/アメリカ)に加え、WEリーグでも結果を残すMF榊原琴乃(AC長野パルセイロ・レディース)やMF笹井一愛(ノジマステラ神奈川相模原)らが招集された。 現地入り後の11日にはD1 Arkema(フランス女子1部)で現在3位のパリFCとのトレーニングマッチを実施。FW根府桃子(大和シルフィード)の先制点を含め、5-3の勝利で終えた。 開幕に先立って大会公式サイトは注目選手を紹介。「日本のライジングスター」と称されたのが谷川だ。 「(当時)17歳の攻撃的MFは2022年10月にインドで行われたU-17女子W杯で最大の発見だった」と綴られた谷川は、両足遜色ない長短のキックを武器に昨季はなでしこリーグ2部で8得点を挙げ、今季もすでに3ゴールをマーク。同大会では圧巻のロングシュートを含む4試合連続ゴールを記録し、シルバーブーツにも選出された。 準々決勝で対戦したU-17女子スペイン代表メンバーの1人、FWヴィッキー・ロペスはすでにバルセロナでUEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)にもメンバー入り。同年代の谷川にも今大会をはじめとした国際舞台でのさらなる活躍が期待される。 なお、今大会におけるU-19日本女子代表の試合日程は以下の通りとなっている。 16日 第1節 vs カメルーン(25:00 KO) 19日 第2節 vs パナマ(24:00 KO) 21日 第3節 vs フランス(25:00 KO) <span class="paragraph-title">【動画】U-17女子W杯4戦連発となったMF谷川萌々子の超ロングシュート</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>Playback GAME<br>66分<br>が先制ゴール<br>\<a href="https://twitter.com/hashtag/%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E8%90%8C%E3%80%85%E5%AD%90?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#谷川萌々子</a> 選手の左脚が炸裂<br>ミドルシュートはゴラッソ!<br><br>準々決勝-3 日本 1-0 スペイン<br>FIFA U-17<br>女子 ワールドカップ インド 2022<br>J SPORTSオンデマンドで全32試合配信中<a href="https://t.co/2yTFCaTLOC">https://t.co/2yTFCaTLOC</a><a href="https://twitter.com/hashtag/U17WWC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#U17WWC</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%A5%B3%E5%AD%90%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#女子サッカー</a> <a href="https://t.co/AbBy3PthQV">pic.twitter.com/AbBy3PthQV</a></p>— J SPORTSフットボール公式 (@jsports_soccer) <a href="https://twitter.com/jsports_soccer/status/1583951272147030016?ref_src=twsrc%5Etfw">October 22, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.05.16 22:15 Tue4