【CLグループF展望】王者に死角なし! セルティックは残り1枠巡る争いに挑む
2022.09.06 18:30 Tue
2022-23シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが9月6日に開幕する。前大会王者が組み込まれたグループFは、レアル・マドリーが頭一つ抜けた存在となるが、残り1枠を巡る争いは熾烈を極めることになりそうだ。
◆編集部予想
◎本命:レアル・マドリー
○対抗:RBライプツィヒ
△連下:セルティック
☆大穴:シャフタール・ドネツク
◆王者に死角なし~レアル・マドリー~

昨季の大会を驚異的な勝負強さで制し、最多優勝記録を14回に更新したマドリー。今大会においても連覇を狙うエル・ブランコが、優勝候補の最有力候補だ。
アンチェロッティ体制2年目のチームは、今夏の移籍市場で黄金の中盤を支えたMFカゼミロが流出したものの、DFリュディガー、MFチュアメニという2人のビッグネームを補強。これにより、ディフェンスラインではDFアラバのよりフレキシブルな起用が可能となり、中盤では2年目のMFカマヴィンガ、プレシーズンから好アピールが続くMFセバージョスの存在を含め、MFモドリッチとMFクロースへの依存度を解消した。引き続きエースFWベンゼマのバックアップ不在という爆弾を抱えているが、少なくとも今回のグループステージの戦いにおいて大きな問題とはならないはずだ。
ラ・リーガでも開幕4連勝と最高の滑り出しを見せるチームは、セルティックとのアウェイ戦でグループステージ開幕を迎え、以降は一番のライバルと目されるライプツィヒとのホームゲーム、後にシャフタールとの連戦に挑む。グループステージ突破に向けては難所セルティック・パークでの初戦、勝ち点3必須となるライプツィヒとの初戦が重要となる。ここできっちり連勝できれば、早いタイミングでの決勝トーナメント進出が見えてくる。

2シーズンぶりのグループステージ突破を目指すライプツィヒが、王者に次ぐ有力な突破候補となる。
昨季はマンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンのメガクラブの後塵を拝して3位敗退となったが、ブンデスリーガでは途中就任のテデスコ監督の下で大きな改善をみせ、きっちり4位フィニッシュでCL出場権を確保した。今夏の移籍市場においてはMFエンクンク、MFライマー、DFグヴァルディオルといった市場の人気株の慰留に成功。加えて、元エースFWヴェルナー、DFラウム、DFディアロといった実力者を獲得し、昨季以上のスカッド構築に成功した。
ただ、今季ここまでのブンデスリーガでは1勝2分け2敗と昨季序盤戦に続き低迷。対戦相手からの対策が進み、失点の多さに加え、ヴェルナーを新たに組み込んだ攻撃面においても期待される爆発力を見せられていない。とはいえ、ここ数年の実績とスカッドの質を考えれば、後述の2チームとの実力差は少なからずあり、過密日程の中で戦い方を整理しつつ、重要なセルティックとの連戦までにチームとしての最適解を見いだしたい。
◆3人のサムライがCLデビュー~セルティック~

昨季のスコットランド王者は2017-18シーズン以来の参戦となる欧州最高の舞台でグループステージ突破を目指す。
また、今回のグループステージでは登録枠の問題でMF井手口陽介が無念の登録メンバー外となったものの、FW古橋亨梧、MF旗手怜央、FW前田大然の3人の日本人選手がCLデビューを飾ることになる。
ポステコグルー監督の下で昨季のスコティッシュ・プレミアリーグを圧倒的な強さで制したセルティックだが、ヨーロッパリーグ(EL)ではグループステージ敗退、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)ではプレーオフ敗退と悔しい早期敗退となった。
元横浜FM指揮官のスペクタクルなアタッキングスタイルは、個の優位性を保てる国内リーグにおいては機能しているが、タレントで上回るヨーロッパの格上相手の対戦では守備面においてリスクが大きい。今回のグループステージにおいては、自分たちの志向するスタイルにこだわりつつも、守備的なプランを含めマイナーチェンジが必要か。とりわけ、対戦相手の3チームはいずれも鋭いカウンターを有しており、守備陣の奮闘が求められるところだ。
エースの古橋を始めとする日本人選手には、同クラブのレジェンドであるMF中村俊輔がかつてマンチェスター・ユナイテッドを相手に世界に驚きを与えたような鮮烈な活躍を期待したい。
◆戦禍の母国を背負って奇跡の突破目指す~シャフタール~

ウクライナ屈指の名門であるシャフタールは、未だ戦禍に晒される母国を背負って奇跡のグループステージ突破を狙う。
今年2月末から続くロシアによる軍事侵攻を受け、深刻な状況が続くウクライナ。それでも、先月に入って国内リーグの新シーズンがスタートし、フットボール界においては少しずつ日常が戻ってきている状況だ。
ただ、FIFAによる外国籍選手の移籍特例措置が継続されたことで、これまで多くのブラジル人選手を中心に強力なスカッドを構築してきたドネツクのチームは、大幅なプラン変更を余儀なくされている。現スカッドではブルキナファソ代表FWトラオレ、クロアチア人MFジュラセク、ブラジル人DFルーカス・テイラーを除き、全選手をウクライナ人選手で構成。また、イタリア人指揮官デ・ゼルビの退任によってクロアチア人指揮官のヨビチェビッチ新監督の下で刷新中。
また、安全面を考慮してグループステージのホームゲームは、すべて隣国ポーランドでの開催となるため、ホームアドバンテージも得にくい状況だ。
そういった厳しい状況の中、若きエースFWムドリク、MFステパネンコ、DFマトヴィエンコらウクライナ代表選手を中心にチーム一丸となった戦いで、奇跡を起こしたい。
◆編集部予想
◎本命:レアル・マドリー
○対抗:RBライプツィヒ
△連下:セルティック
☆大穴:シャフタール・ドネツク
◆王者に死角なし~レアル・マドリー~

Getty Images
昨季の大会を驚異的な勝負強さで制し、最多優勝記録を14回に更新したマドリー。今大会においても連覇を狙うエル・ブランコが、優勝候補の最有力候補だ。
ラ・リーガでも開幕4連勝と最高の滑り出しを見せるチームは、セルティックとのアウェイ戦でグループステージ開幕を迎え、以降は一番のライバルと目されるライプツィヒとのホームゲーム、後にシャフタールとの連戦に挑む。グループステージ突破に向けては難所セルティック・パークでの初戦、勝ち点3必須となるライプツィヒとの初戦が重要となる。ここできっちり連勝できれば、早いタイミングでの決勝トーナメント進出が見えてくる。
◆実績、タレントで2番手も不振振り払えるか~ライプツィヒ~

Getty Images
2シーズンぶりのグループステージ突破を目指すライプツィヒが、王者に次ぐ有力な突破候補となる。
昨季はマンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンのメガクラブの後塵を拝して3位敗退となったが、ブンデスリーガでは途中就任のテデスコ監督の下で大きな改善をみせ、きっちり4位フィニッシュでCL出場権を確保した。今夏の移籍市場においてはMFエンクンク、MFライマー、DFグヴァルディオルといった市場の人気株の慰留に成功。加えて、元エースFWヴェルナー、DFラウム、DFディアロといった実力者を獲得し、昨季以上のスカッド構築に成功した。
ただ、今季ここまでのブンデスリーガでは1勝2分け2敗と昨季序盤戦に続き低迷。対戦相手からの対策が進み、失点の多さに加え、ヴェルナーを新たに組み込んだ攻撃面においても期待される爆発力を見せられていない。とはいえ、ここ数年の実績とスカッドの質を考えれば、後述の2チームとの実力差は少なからずあり、過密日程の中で戦い方を整理しつつ、重要なセルティックとの連戦までにチームとしての最適解を見いだしたい。
◆3人のサムライがCLデビュー~セルティック~

Getty Images
昨季のスコットランド王者は2017-18シーズン以来の参戦となる欧州最高の舞台でグループステージ突破を目指す。
また、今回のグループステージでは登録枠の問題でMF井手口陽介が無念の登録メンバー外となったものの、FW古橋亨梧、MF旗手怜央、FW前田大然の3人の日本人選手がCLデビューを飾ることになる。
ポステコグルー監督の下で昨季のスコティッシュ・プレミアリーグを圧倒的な強さで制したセルティックだが、ヨーロッパリーグ(EL)ではグループステージ敗退、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)ではプレーオフ敗退と悔しい早期敗退となった。
元横浜FM指揮官のスペクタクルなアタッキングスタイルは、個の優位性を保てる国内リーグにおいては機能しているが、タレントで上回るヨーロッパの格上相手の対戦では守備面においてリスクが大きい。今回のグループステージにおいては、自分たちの志向するスタイルにこだわりつつも、守備的なプランを含めマイナーチェンジが必要か。とりわけ、対戦相手の3チームはいずれも鋭いカウンターを有しており、守備陣の奮闘が求められるところだ。
エースの古橋を始めとする日本人選手には、同クラブのレジェンドであるMF中村俊輔がかつてマンチェスター・ユナイテッドを相手に世界に驚きを与えたような鮮烈な活躍を期待したい。
◆戦禍の母国を背負って奇跡の突破目指す~シャフタール~

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ウクライナ屈指の名門であるシャフタールは、未だ戦禍に晒される母国を背負って奇跡のグループステージ突破を狙う。
今年2月末から続くロシアによる軍事侵攻を受け、深刻な状況が続くウクライナ。それでも、先月に入って国内リーグの新シーズンがスタートし、フットボール界においては少しずつ日常が戻ってきている状況だ。
ただ、FIFAによる外国籍選手の移籍特例措置が継続されたことで、これまで多くのブラジル人選手を中心に強力なスカッドを構築してきたドネツクのチームは、大幅なプラン変更を余儀なくされている。現スカッドではブルキナファソ代表FWトラオレ、クロアチア人MFジュラセク、ブラジル人DFルーカス・テイラーを除き、全選手をウクライナ人選手で構成。また、イタリア人指揮官デ・ゼルビの退任によってクロアチア人指揮官のヨビチェビッチ新監督の下で刷新中。
また、安全面を考慮してグループステージのホームゲームは、すべて隣国ポーランドでの開催となるため、ホームアドバンテージも得にくい状況だ。
そういった厳しい状況の中、若きエースFWムドリク、MFステパネンコ、DFマトヴィエンコらウクライナ代表選手を中心にチーム一丸となった戦いで、奇跡を起こしたい。
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2ー0で後半が始まると、もう56分には3人一斉交代となり、ええ、ピッチにはフリアン・アルバレスが入り、その7分後にはルックマンとジョレンテも出て、早くも交代枠を使い果たしていたんですけどね。3人もFWがいながら、GKバタジャの手を煩わすのがニコ・ゴンサレスぐらいではねえ。おまけに30分にはショートのCKから、ラージョの3人一斉交代で入ったアルバロ・ガルシアにクロスを上げられて、メンディのヘッドで3点目を入れられているって、もうこの世のものとは思えませんって。 3ー0で勝ったラージョはおかげでマジョルカを越えて17位に上がり、3週間ぶりに降格圏から脱出。スタジアム&練習場難民となりながらも、「Los problemas nos unen mucho más, nos motivan/ロス・プロブレマス・ノス・ウネン・ムーチョ・マス、ノス・モティバン(問題があるとより団結が強まるし、モチベーションにもなる)」(イシ)と選手たちが根性を見せて、リーガ3連敗から立ち直れたのは喜ばしいですよ。でも情けないのは兄貴分の方で、とうとうオブラクからは、「Parece que LaLiga se ha tirado/パレセ・ケ・ラ・リーガ・セ・ア・ティラードー(リーガを投げ出したように見える)」というコメントが出てくることに。 いえ、シメオネ監督は「オブラクの言葉には同意しない。El equipo no elige partidos, el equipo jugó mal・エル・エキポ・ノー・エリヘ・パルティードス、エル・エキポ・フゴ・マル(チームは試合を選んではいない。悪いプレーをしただけ)」と反論していたんですけどね。訊きたいのは、コパでは準々決勝ベティス戦、バルサ戦と2試合で9得点もしながら、リーガはレバンテ、ベティス、ラージョ戦すべて無得点で1分け2敗。どうしてそこまでプレーに落差があるのかなんですが、やっぱりそれってやる気の問題では? ここまで態度があからさまだと、水曜日午後9時からのクラブ・ブルージュとのCL16強対決進出プレーオフ1stレグでは、本気の方のアトレティコを見せてくれるはずですけどね。ただ、この相手には2022-23シーズンのCLグループリーグのアウェイで負け、ホームでも引き分けて、最後は4位敗退した黒歴史がありますし、リーグフェーズ2節ではバルサと3-3で引き分けている点は要注意。 それにしたって、もしここでCLが終わり、その間、16強対決直接出場のバルサは週1試合になるため、コパ準決勝2ndレグでまさかの大逆転敗退が絶対ないとも言えず。「Cuando nosotros jugamos al 99 nunca nos dio/クアンドー・ノソトロス・フガモス・アル・ノベンタイヌエベ・ヌンカ・ノス・ディオ(ボクらが99%でプレーして結果が出たためしがない)」(ヒメネス)試合をその頃までリーガで続けて、来季CL出場圏からも落ちていたら、もう目も当てられないってこと、シメオネ監督も選手も考えないんでしょうかね。 2026.02.19 10:43 Thu5
