白熱のロンドン・ダービーはドロー! 終盤ハマーズ優勢もスパーズが無敗継続《プレミアリーグ》
2022.09.01 06:06 Thu
プレミアリーグ第5節、ウェストハムvsトッテナムが8月31日にロンドン・スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。
前節、ケインの2ゴールの活躍で昇格組ノッティンガム・フォレストを2-0で退けたトッテナム。今季初の連勝を飾ったチームは、前節のアストン・ビラ戦の勝利で開幕からの連敗をストップした難敵ウェストハムとのロンドン・ダービーに臨んだ。
コンテ監督は中2日で臨んだこの一戦で先発1人を変更。脳震とうの疑いがあったベンタンクールに代わってビスマが初スタメンとなった。また、負傷明けのスキップが今季初のベンチ入りを果たした。
互いの意地と意地がぶつかり合うロンドン・ダービーは、立ち上がりから球際でバチバチとやり合う展開に。開始直後にエメルソン・ロイヤルが強烈なシュートを放つと、その数分後にはウェストハムもフォルナルスがシュート。いきなり両守護神に仕事の機会が訪れる。
10分過ぎにはペリシッチの左クロスに反応したケインのヘディングシュートが、DFクレスウェルの広げた腕に当たってアウェイチームにPKが与えられる。だが、オンフィールド・レビューの結果、腕に当たる前に顔面にボールが当たっていたことで、ノーファウルの判定に。
以降、しばらくはホームチームの時間帯が続いたが、守護神を中心に要所を締めるアウェイチームは簡単に決定機まで持ち込ませない。すると、前半半ば過ぎにはトッテナムが虎視眈々と狙っていたロングカウンターが発動。
34分、自陣深くでのボール奪取右サイドのクルゼフスキを起点としたカウンターに持ち込むと、ボックス右でクルゼフスキを絶妙なタイミングで追い越したケインがゴールライン際からグラウンダーのクロスを供給。ファーに詰めたソン・フンミンには届かずも、その手前でクリアを試みたDFケーラーのオウンゴールを誘った。
思わぬ形で均衡が破れたダービーだが、前半終盤にかけても拮抗。前半の内に追いつきたいウェストハムは、リスクを冒して前に出てサイドを起点にアントニオやベンラーマがフィニッシュに絡む。
対するトッテナムは先制点と同じカウンターから追加点を目指す中、ペリシッチ、ケインの鮮やかな縦パスからソン・フンミンが完璧に背後へ飛び出す絶好機があったが、ヘディングでのボールコントロールを誤り、フィニッシュまで持ち込めず。さらに、前半アディショナルタイムにはホイビュアの豪快な持ち上がりから、最終的にクルゼフスキがフィニッシュに持ち込むが、今度は相手のブロックに阻まれた。
トッテナムの1点リードで折り返した試合は、後半もダービーらしい白熱の攻防が続く。そういった中、相手が見せた一瞬の隙を見逃さなかったウェストハムが先にゴールをこじ開ける。
55分、相手陣内右サイド深い位置での素早いスローインからボックス右のアントニオが粘って内側へボールを落とすと、これに猛スプリントで反応したソウチェクが飛び込んだ勢いをそのまま伝える右足のシュートをゴールネットへ突き刺した。
この同点ゴールによって試合は一気にホームチームの流れに。球際の勝負で優位に立つウェストハムは、前半以上に前から圧力をかけてトッテナムのビルドアップを牽制。その形から幾度も良い形で攻撃を仕掛ける。67分にはボックス左でクロスのこぼれ球に反応したボーウェンにビッグチャンスも、利き足とは逆の右足のシュートは精度を欠く。
その後、ウェストハムはクラブ史上最高額で加入のルーカス・パケタを、トッテナムは同じくセレソンのリシャルリソンをピッチへ投入。この交代でトッテナムがやや盛り返すが、カウンターからのソン・フンミンの決定機はうまくDFに触られてしまい、決め切れない。
後半終盤にかけて試合は再びホームチームの時間帯が続く。トッテナムがやや引き分けやむなしの姿勢を見せる一方、あくまで勝ち点3にこだわるウェストハムに最後の最後に見せ場が訪れる。94分、セットプレーの二次攻撃からオグボンナが競ってこぼれたボールがゴール前のボーウェンのもとに流れるが、難しい体勢で放ったシュートは右ポストのわずか外側を外れた。
この結果、白熱のダービーは1-1のドローに終わり、共に中2日の激闘で勝ち点1ずつを分け合う形となった。
前節、ケインの2ゴールの活躍で昇格組ノッティンガム・フォレストを2-0で退けたトッテナム。今季初の連勝を飾ったチームは、前節のアストン・ビラ戦の勝利で開幕からの連敗をストップした難敵ウェストハムとのロンドン・ダービーに臨んだ。
コンテ監督は中2日で臨んだこの一戦で先発1人を変更。脳震とうの疑いがあったベンタンクールに代わってビスマが初スタメンとなった。また、負傷明けのスキップが今季初のベンチ入りを果たした。
10分過ぎにはペリシッチの左クロスに反応したケインのヘディングシュートが、DFクレスウェルの広げた腕に当たってアウェイチームにPKが与えられる。だが、オンフィールド・レビューの結果、腕に当たる前に顔面にボールが当たっていたことで、ノーファウルの判定に。
VARに救われたウェストハムは、相手にボールを握らせながら自陣深くからのロングカウンター、高い位置でビルドアップに圧力をかけてのショートカウンターでチャンスを窺う。22分にはその狙い通りの形からアントニオが強烈なミドルシュートを放つが、惜しくも右ポストを叩いた。
以降、しばらくはホームチームの時間帯が続いたが、守護神を中心に要所を締めるアウェイチームは簡単に決定機まで持ち込ませない。すると、前半半ば過ぎにはトッテナムが虎視眈々と狙っていたロングカウンターが発動。
34分、自陣深くでのボール奪取右サイドのクルゼフスキを起点としたカウンターに持ち込むと、ボックス右でクルゼフスキを絶妙なタイミングで追い越したケインがゴールライン際からグラウンダーのクロスを供給。ファーに詰めたソン・フンミンには届かずも、その手前でクリアを試みたDFケーラーのオウンゴールを誘った。
思わぬ形で均衡が破れたダービーだが、前半終盤にかけても拮抗。前半の内に追いつきたいウェストハムは、リスクを冒して前に出てサイドを起点にアントニオやベンラーマがフィニッシュに絡む。
対するトッテナムは先制点と同じカウンターから追加点を目指す中、ペリシッチ、ケインの鮮やかな縦パスからソン・フンミンが完璧に背後へ飛び出す絶好機があったが、ヘディングでのボールコントロールを誤り、フィニッシュまで持ち込めず。さらに、前半アディショナルタイムにはホイビュアの豪快な持ち上がりから、最終的にクルゼフスキがフィニッシュに持ち込むが、今度は相手のブロックに阻まれた。
トッテナムの1点リードで折り返した試合は、後半もダービーらしい白熱の攻防が続く。そういった中、相手が見せた一瞬の隙を見逃さなかったウェストハムが先にゴールをこじ開ける。
55分、相手陣内右サイド深い位置での素早いスローインからボックス右のアントニオが粘って内側へボールを落とすと、これに猛スプリントで反応したソウチェクが飛び込んだ勢いをそのまま伝える右足のシュートをゴールネットへ突き刺した。
この同点ゴールによって試合は一気にホームチームの流れに。球際の勝負で優位に立つウェストハムは、前半以上に前から圧力をかけてトッテナムのビルドアップを牽制。その形から幾度も良い形で攻撃を仕掛ける。67分にはボックス左でクロスのこぼれ球に反応したボーウェンにビッグチャンスも、利き足とは逆の右足のシュートは精度を欠く。
その後、ウェストハムはクラブ史上最高額で加入のルーカス・パケタを、トッテナムは同じくセレソンのリシャルリソンをピッチへ投入。この交代でトッテナムがやや盛り返すが、カウンターからのソン・フンミンの決定機はうまくDFに触られてしまい、決め切れない。
後半終盤にかけて試合は再びホームチームの時間帯が続く。トッテナムがやや引き分けやむなしの姿勢を見せる一方、あくまで勝ち点3にこだわるウェストハムに最後の最後に見せ場が訪れる。94分、セットプレーの二次攻撃からオグボンナが競ってこぼれたボールがゴール前のボーウェンのもとに流れるが、難しい体勢で放ったシュートは右ポストのわずか外側を外れた。
この結果、白熱のダービーは1-1のドローに終わり、共に中2日の激闘で勝ち点1ずつを分け合う形となった。
トッテナムの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
トッテナムの人気記事ランキング
1
「本当に日本のアニメ好きなのね」 スパーズ新加入FWが新たなアニメパフォを披露! SNS上ではその姿に「進撃のソランケ」「ソランケが巨人化」
トッテナム新加入のイングランド代表FWドミニク・ソランケが愛する日本アニメから新たなゴールパフォーマンスを披露した。 昨季のプレミアリーグで19ゴールと大ブレイクを遂げ、イングランド屈指のストライカーに数えられるまでになったソランケ。一方で、大のアニメ好きとしても有名で、ゴールパフォーマンスはキャラクターをモチーフにしたものが多い。 この夏の来日時も『東映アニメーションミュージアム』を訪問したりと、アニメ好きをさらけ出す27歳FWは26日に行われたヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第1節のカラバフ戦で68分のチーム3点目をマーク。3-0の勝利に貢献した。 そして、今回のゴールセレブレーションでは『進撃の巨人』の主人公であるエレン・イェーガーをインスパイア。イェーガーが巨人化の直前にやる自らの手を噛む仕草をお披露目した。 SNS上ではファンから「進撃の巨人パフォーマンス最高っす」「進撃のソランケ」「本当に日本のアニメ好きなのね」「ソランケが巨人化」などの声が上がっている。 ソランケはこれで公式戦2戦連発。新天地でもゴールが決まり始めたとあって、今後もセレブレーションに注目だ。 <span class="paragraph-title">【動画】ソランケが新たなアニメパフォを披露</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Dominic Solanke. Poacher. <a href="https://t.co/ghVIKb6ivP">pic.twitter.com/ghVIKb6ivP</a></p>— Tottenham Hotspur (@SpursOfficial) <a href="https://twitter.com/SpursOfficial/status/1839583255592624255?ref_src=twsrc%5Etfw">September 27, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <span class="paragraph-title">【画像】ソランケの進撃の巨人パフォに現地メディアも反応</span> <span data-other-div="movie2"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Dominic Solanke continues his anime celebration tradition with the Eren Yeager hand bite <a href="https://t.co/raRzIXSXoP">pic.twitter.com/raRzIXSXoP</a></p>— Football on TNT Sports (@footballontnt) <a href="https://twitter.com/footballontnt/status/1839415445943697479?ref_src=twsrc%5Etfw">September 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.27 19:45 Fri2
スパーズ元オーナーのジョー・ルイス氏がインサイダー取引認める…昨年7月は無罪主張も…
トッテナムの元オーナーであるイギリスの大富豪、ジョー・ルイス氏(86)が、ニューヨークでのインサイダー取引の容疑で自身の罪を認めた。アメリカ『ブルームバーグ』が報じている。 ルイス氏は昨年7月25日にニューヨークでインサイダー取引計画を画策した罪で刑事告発された。今回の容疑は2013年から2021年までにかけての証券詐欺16件と共謀3件となる。 検察当局は、ルイス氏が投資した企業に関する情報を友人、個人助手、自家用パイロット、恋人らに渡し、数百万ドルの利益を得ることができるようにすることで、企業の役員室へのアクセスを悪用したと述べた。 これに対して、ルイス氏の弁護士デイビッド・ゾーナウ氏は「政府は、非の打ちどころのない高潔さと驚異的な業績を誇る86歳のルイス氏を起訴するという重大な判断ミスを犯した。ルイス氏は、こうした不当な告発に答えるために自発的にアメリカに来ており、我々は法廷で彼を精力的に弁護するつもりだ」と、自身の顧客の無実を訴えていた。 しかし、『ブルームバーグ』の最新報道によると、ルイス氏は24日にニューヨークの法廷にて「とても恥ずかしいし、自分の行為について法廷に謝罪する」と、自家用パイロット、恋人らへの3件のインサイダー取引を認めた。 一方で、それ以外の16件の容疑に関しては引き続き自身の無罪を主張している。 投資会社『タビストック・グループ』の創始者であり、イギリスの実業家、投資家として知られるルイス氏は、アメリカ『フォーブス』によると、総資産が61億ドル(約9000億円)ともされる世界的大富豪。 2001年には同じく同氏が設立した『ENIC』がトッテナムの過半数の株式を取得し、オーナーを務めていたが、2022年10月以降はルイス・ファミリー・トラストのブライアン・アントワン・グリントン氏、ケイティ・ルイーズ・ブース氏の両名が後任に任命された。 また、クラブ運営に関してはダニエル・レヴィ会長がほぼ主導権を握っており、昨年7月にルイス氏が起訴された際にクラブ広報担当者は「これはクラブとは関係のない法的な問題なので、コメントすることはない」との対応を見せていた。 2024.01.25 06:30 Thu3
ウォーカー「欠けていたのはアシストとゴールだけ」、近年プレミアで“過小評価選手”の代表格に挙がる元スパーズMFに新たな賛辞
近年のプレミアリーグで“過小評価されていた選手”として常に名前が挙がる元スパーズMFに、新たな賞賛の言葉が送られている。イギリス『Sport Bible』が伝えている。 2022年に広州富力(現・広州城)で現役を引退した元ベルギー代表MFムサ・デンベレは、2010年8月から2019年1月までフルアムとトッテナムのロンドン2クラブで活躍。とりわけ、マウリシオ・ポチェッティーノが率いたスパーズ時代には中盤の絶対的な主力に君臨していた。 185cmの恵まれた体躯と強靭なフィジカルに加え、足元の技術が非常に高く、ボールを持てば圧倒的なキープ力と高精度の左足を駆使したドリブル、パスで易々と局面を打開。守備時もそのフィジカルを活かして簡単にボールを奪い切り、ハイレベルのボックス・トゥ・ボックスとして評価を得ていた。 ただ、少なくない負傷離脱やゴール、アシストという目に見える貢献の少なさもあって、そのパフォーマンスに見合う評価を得られなかった。 それでも、トッテナム、ベルギー代表の同僚、同時期にプレミアリーグで対峙してきた多くのライバルは、「最強のチームメイト」、「最もタフな対戦相手」といった表現で怪物MFを称賛。恩師ポチェッティーノも「フットボールの天才」と激賞したこともあった。 そのデンベレに新たな賞賛の言葉を送ったのが、マンチェスター・シティのイングランド代表DFカイル・ウォーカー。 シティとイングランド代表で多くの名手と共演してきた右サイドバックは、元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンド氏が運営するYouTube『Vibe with FIVE』で、これまで一緒にプレーした最高の選手について問われると、元スペイン代表MFダビド・シルバと共にスパーズ時代の同僚の名前を挙げた。 まずシティの元同僚で昨夏惜しまれながらも現役を引退したエル・マーゴについては「あなたが彼に悪いボールをパスしたとしても、彼はそれを良いボールのように見せてくれる。彼はあなたをより良く見せてくれる。ダビドはとても素晴らしかったよ。ケビン(・デ・ブライネ)はオールラウンダーだけど、ダビドは個人的なプレーヤーだった」と、称賛の言葉を送った。 多くの名手を抑え、そのシルバと共にすぐさま名前が挙がったデンベレについては、「スキャンダル」との独特な表現でその才能を絶賛している。 「ダビドあるいは、ムサ・デンベレのことは何度も言ってきた。彼はスキャンダルだ。デンベレに欠けていたのはアシストとゴールだけだけど、彼には馬鹿げたほどの才能があった。そんなことは許されるべきではなかったよ(笑)」 さらに、デンベレが現在のシティにフィットするかと問われると、「100万パーセント」と確信に満ちた返答を行っている。 2024.03.27 08:00 Wed4
トッテナムがアーセナルの元CEOの招へいを発表、新CEOに就任するヴィナイ氏「クラブを前進させる絶好の機会だと感じている」
トッテナム・ホットスパーは、かつてアーセナルで最高経営責任者(CEO)を務めていたヴィナイ・ヴェンカテシャム氏(44)を新CEOに任命したという。『The Athletic』が伝えた。 ヴィナイ氏はオックスフォード大学を卒業後、三井物産で石油取引に従事。その後、デロイト・トーマツで戦略コンサルタントを務めるなどし、2010年にアーセナルに加わった。 当初は海外企業とのパートナーシップを取り扱い、後にグローバル・パートナーシップの責任者となると、アーセナルの商業面での役職を担い、一気に出世を果たす。特にスポンサーの拡大に尽力し、クラブにとって重要な収入面で大きな役割を果たすことに。かつてのサプライヤーであるプーマから現在のサプライヤーであるアディダスに切り替えた際にも尽力。大きな評価を受け、2020年からはアーセナルのCEOに就任していた。 在籍した14年間で大きな出世を果たしたヴィナイ氏。その間にチームは浮き沈みを経験するも、この数年は上昇気流に乗り、優勝争いも繰り広げるまでに復活したが、2024年夏で退任していた。 スパーズでは新シーズンから役職に就くとのこと。最大のライバルをよく知るヴィナイ氏はクラブを通じてコメントしている。 「この夏、トッテナム・ホットスパーに加入できることを大変嬉しく思う。少し時間をかけてエネルギーを充電し、今後の選択肢を検討してきたが、ダニエル(・レヴィ)、取締役会、そしてスタッフ全員と共にクラブを前進させる絶好の機会だと感じている」 また、ダニエル・レヴィ会長もヴィナイ氏のCEO就任を喜んだ。 「クラブは近年著しい成長を遂げており、経営陣の拡充が不可欠となっている。私はヴィナイ氏を長年の友人として知っており、プレミアリーグとECAで共に仕事をしてきた。成功に向けてクラブを発展させていく中で、彼が取締役会に加わってくれることを大変嬉しく思う」 今シーズンは低迷が著しいトッテナム。チームの立て直しの一翼を担うことができるだろうか。 2025.04.12 21:05 Sat5