ケイン2発のスパーズが2戦連続完封で今季初の連勝! フォレストは守護神PKストップも決定力欠く《プレミアリーグ》
2022.08.29 02:34 Mon
プレミアリーグ第4節、ノッティンガム・フォレストvsトッテナムが28日にシティ・グラウンド・スタジアムで行われ、アウェイのトッテナムが0-2で勝利した。
前節、ケインの2試合連続ゴールでウォルバーハンプトンに競り勝って今季2勝目を手にしたトッテナム。今季初の連勝を狙うコンテ率いるチームは、今夏16選手の獲得で移籍市場の主役を担う昇格組フォレストとのアウェイゲームに臨んだ。
来週ミッドウィークにウェストハムとのダービーを控える中、イタリア人指揮官は前節と全く同じスタメンを採用。ただ、ブライアン・ヒルとルーカス・モウラがベンチ外となり、古巣初対戦のスペンスがベンチ入りした。
共に[3-4-2-1]の布陣でスタートした中、今季初の対ビッグ6に沸くスタンドの声援を後押しにフォレストが勢いを持って試合に入った。しかし、相手の攻勢を冷静に受け止めたトッテナムがファーストチャンスをゴールに結び付けた。
開始6分、ハーフウェイライン付近でルーズボールを回収したクルゼフスキがそのままボックス付近まで運び、ソン・フンミンの中央でのランニングをオトリにボックス右へ走り込むケインへラストパス。ケインは周囲の状況を見極め、ゴールへのパスのような右足シュートを選択すると、ソン・フンミンと味方DFがブラインドになったか、GKヘンダーソンは一歩も動けず、ボールがゴール左下隅へ決まった。
相手の戦い方の影響もあり、ここ数試合と比較してカウンターが嵌りやすい展開が続き、10分過ぎにはケイン、ソン・フンミン、ケインとボックス付近で続けてシュートチャンスが訪れる。しかし、ここは仕留め切れない。
以降は行ったり来たりの展開が減り、相手を引き込むトッテナムの土俵にフォレストが付き合う形で互いの持ち味が生きる形に。
フォレストはギブス=ホワイト、リンガード、ブレナン・ジョンソンの機動力とテクニックを生かし、相手守備を上回る仕掛けを幾度か見せるが、守護神ロリスを中心とするトッテナムの老獪な守備を前に崩し切れない状況が続く。
一方、トッテナムは思った以上に押し込まれたことで、自慢のトリデンテを除きなかなか攻撃に人数をかけられなくなり、ロングカウンター一辺倒に。幾度かボックス付近まで良い形で持っていったが、相手守備の好守や連携ミスによって前半の内に追加点を奪い切れなかった。
互いに選手交代なしで迎えた後半の立ち上がりはオープンな展開に。50分過ぎにはイエーツ、ペリシッチと互いにボックス内で決定機を迎えるが、シュートを枠に飛ばせない。
この攻防直後の53分にはボックス左で細かいまたぎフェイントからペリシッチが上げたクロスにケインが反応。そのマークに付いていたDFクックが完全に手を使ってブロックし、トッテナムにPKが与えられる。
ここでキッカーを務めたのは、世界屈指のPKキッカーとして知られるケイン。ゴールは確実かに思われたが、左隅を狙った強烈なシュートはスリーライオンズの同僚GKヘンダーソンに完璧なセーブで阻まれた。
フォレスト守護神のビッグプレーによって試合はここからヒートアップ。PKストップ直後にはボックス内でのイエーツの丁寧な落としからネコ・ウィリアムズに決定機も、ウェールズ代表DFは前半同様にフィニッシュの精度を欠く。
後半半ばから終盤にかけてトッテナムは、PK失敗を払しょくしようと、前がかりな相手をうまく引っくり返してカウンターでチャンスを作る。だが、開幕から不調が続くソン・フンミンに加え、クルゼフスキやホイビュルクが決定機を逃す。
そういった嫌な流れの中でコンテ監督は、74分にペリシッチとソン・フンミンを下げてセセニョンとリシャルリソンを同時投入。すると、この交代策が待望の追加点をもたらす。
81分、ハーフウェイライン付近でうまく相手ディフェンスラインと入れ替わったセセニョンがボックス左まで運んで中央でフリーのケインへの折り返しを試みる。これは相手DFのブロックに阻まれたが、こぼれ球を回収したリシャルリソンがボックス左に持ち込んで右足アウトを使った芸術的なクロスを供給。これを完全にフリーな状態で待ち受けたケインが狙いすましたヘディングシュートで流し込んだ。
なお、PK失敗払しょくのスパーズのエースFWは、これでプレミアリーグ通算ゴール数を187ゴールとして、マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるアンディ・コールに並び歴代得点数で3位に浮上した。
その後、試合終盤にはベンタンクールの頭部負傷によってスパーズデビューを飾ることになったスペンスが、昨季プレミア昇格をともに達成したホームサポーターから惜しみない握手で温かな歓迎を受ける。
後半アディショナルタイムには互いにゴールを奪うチャンスもあったが、試合はこのままタイムアップ。ケインの3試合連続ゴールに2試合連続のクリーンシートを達成したトッテナムが、今季初の連勝を飾った。
前節、ケインの2試合連続ゴールでウォルバーハンプトンに競り勝って今季2勝目を手にしたトッテナム。今季初の連勝を狙うコンテ率いるチームは、今夏16選手の獲得で移籍市場の主役を担う昇格組フォレストとのアウェイゲームに臨んだ。
来週ミッドウィークにウェストハムとのダービーを控える中、イタリア人指揮官は前節と全く同じスタメンを採用。ただ、ブライアン・ヒルとルーカス・モウラがベンチ外となり、古巣初対戦のスペンスがベンチ入りした。
開始6分、ハーフウェイライン付近でルーズボールを回収したクルゼフスキがそのままボックス付近まで運び、ソン・フンミンの中央でのランニングをオトリにボックス右へ走り込むケインへラストパス。ケインは周囲の状況を見極め、ゴールへのパスのような右足シュートを選択すると、ソン・フンミンと味方DFがブラインドになったか、GKヘンダーソンは一歩も動けず、ボールがゴール左下隅へ決まった。
ケインの3試合連続ゴールによって最高のスタートを切ったアウェイチームは、失点後も前がかりな戦いを継続するホームチームの攻撃を受け止めつつ、ロングカウンターで追加点を狙う。
相手の戦い方の影響もあり、ここ数試合と比較してカウンターが嵌りやすい展開が続き、10分過ぎにはケイン、ソン・フンミン、ケインとボックス付近で続けてシュートチャンスが訪れる。しかし、ここは仕留め切れない。
以降は行ったり来たりの展開が減り、相手を引き込むトッテナムの土俵にフォレストが付き合う形で互いの持ち味が生きる形に。
フォレストはギブス=ホワイト、リンガード、ブレナン・ジョンソンの機動力とテクニックを生かし、相手守備を上回る仕掛けを幾度か見せるが、守護神ロリスを中心とするトッテナムの老獪な守備を前に崩し切れない状況が続く。
一方、トッテナムは思った以上に押し込まれたことで、自慢のトリデンテを除きなかなか攻撃に人数をかけられなくなり、ロングカウンター一辺倒に。幾度かボックス付近まで良い形で持っていったが、相手守備の好守や連携ミスによって前半の内に追加点を奪い切れなかった。
互いに選手交代なしで迎えた後半の立ち上がりはオープンな展開に。50分過ぎにはイエーツ、ペリシッチと互いにボックス内で決定機を迎えるが、シュートを枠に飛ばせない。
この攻防直後の53分にはボックス左で細かいまたぎフェイントからペリシッチが上げたクロスにケインが反応。そのマークに付いていたDFクックが完全に手を使ってブロックし、トッテナムにPKが与えられる。
ここでキッカーを務めたのは、世界屈指のPKキッカーとして知られるケイン。ゴールは確実かに思われたが、左隅を狙った強烈なシュートはスリーライオンズの同僚GKヘンダーソンに完璧なセーブで阻まれた。
フォレスト守護神のビッグプレーによって試合はここからヒートアップ。PKストップ直後にはボックス内でのイエーツの丁寧な落としからネコ・ウィリアムズに決定機も、ウェールズ代表DFは前半同様にフィニッシュの精度を欠く。
後半半ばから終盤にかけてトッテナムは、PK失敗を払しょくしようと、前がかりな相手をうまく引っくり返してカウンターでチャンスを作る。だが、開幕から不調が続くソン・フンミンに加え、クルゼフスキやホイビュルクが決定機を逃す。
そういった嫌な流れの中でコンテ監督は、74分にペリシッチとソン・フンミンを下げてセセニョンとリシャルリソンを同時投入。すると、この交代策が待望の追加点をもたらす。
81分、ハーフウェイライン付近でうまく相手ディフェンスラインと入れ替わったセセニョンがボックス左まで運んで中央でフリーのケインへの折り返しを試みる。これは相手DFのブロックに阻まれたが、こぼれ球を回収したリシャルリソンがボックス左に持ち込んで右足アウトを使った芸術的なクロスを供給。これを完全にフリーな状態で待ち受けたケインが狙いすましたヘディングシュートで流し込んだ。
なお、PK失敗払しょくのスパーズのエースFWは、これでプレミアリーグ通算ゴール数を187ゴールとして、マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるアンディ・コールに並び歴代得点数で3位に浮上した。
その後、試合終盤にはベンタンクールの頭部負傷によってスパーズデビューを飾ることになったスペンスが、昨季プレミア昇格をともに達成したホームサポーターから惜しみない握手で温かな歓迎を受ける。
後半アディショナルタイムには互いにゴールを奪うチャンスもあったが、試合はこのままタイムアップ。ケインの3試合連続ゴールに2試合連続のクリーンシートを達成したトッテナムが、今季初の連勝を飾った。
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