【プレミアリーグ第4節プレビュー】カゼミロがプレミアデビューへ! リバプールは初勝利なるか

2022.08.27 13:30 Sat
Getty Images
前節は今季初勝利を目指して名門が激突。下馬評では直接対決で3連勝中のリバプールが有利と見られていたが、低迷から抜け出さんとする気迫を見せたユナイテッドが2-1で制した。

さらにユナイテッドには先日、レアル・マドリーからカゼミロの加入が決定。すでに背番号は「18」に決定し、今節のセインツ戦から出場可能となる。セインツには昨年2月にオールド・トラッフォードで9-0というプレミアリーグ史に残る衝撃の大勝利を収めているが、ここ2試合はいずれも1-1のドロー。一方、セインツは開幕のトッテナム戦こそ落としたものの、第2節のリーズ戦は2点さからドローに持ち込み、前節のレスター戦はチェ・アダムスの2ゴールで逆転勝利を収めている。

開幕3戦未勝利でいよいよ冗談ではなくなってきたリバプールはボーンマスと対戦する。ユナイテッド戦は相手の気概が感じられるパフォーマンスは称賛されるべきだが、一方でリバプールの面々の低調ぶりも見逃せない事実。とりわけ、3試合いずれも先制を許している守備陣は早急な改善が必要だ。対するボーンマスはシティ戦、アーセナル戦とビッグクラブとの試合が続く厳しい日程に。また、ミッドウィークにEFLカップ2回戦もこなしているため、疲労も考慮しなければならない問題となる。
唯一の開幕3連勝で首位に立つアーセナルはフルアムをホームに迎え撃つ。会心のパフォーマンスとは言えずも前線のタレント力を生かして勝利した最初の2試合を経て、前節はボーンマスに3発快勝。格下とはいえ、自信を付けられる3連勝となった。昇格組のフルアムとは昨年4月ぶりの一戦。プレミアリーグでは30試合を戦っているが、ホームでは一度も負けていない。一方のフルアムは開幕のリバプール戦を2-2で乗り切ると、ゴールレスドローのウルブス戦を経て前節のブレントフォード戦で今季初勝利。昨季のチャンピオンシップで驚異の43ゴールを挙げたミトロビッチはすでに3ゴールを記録している。

マンチェスター・シティはホームでクリスタル・パレスと対戦する。初戦のハマーズ戦や第2節のボーンマス戦は王者の貫禄を見せつける完勝を収めたが、前節は今季のダークホースと名高いニューカッスルと3-3の打ち合いドロー。一時は2点差をつけられる劣勢を強いられたが、ハーランドの今季3点目などで引き分けに持ち込んだ。次なる相手のパレスは、第2節でリバプールと引き分けを演じるなど油断ならないチーム。昨季のエティハド・スタジアムでの一戦は0-2で勝利している。なお、シティは24日にバルセロナとのチャリティマッチをこなしている。
ここまで2勝1分けと好スタートを切ったスパーズは昇格組のノッティンガム・フォレストとのアウェイ戦に臨む。ただ、開幕のセインツ戦を4-1で快勝したものの、続くチェルシー戦は終始劣勢で辛くもドロー、前節のウルブス戦は同じく劣勢の中での辛勝で、内容はまだまだといった印象だ。対するフォレストは第2節でハマーズを下すなど、ここまで1勝1分け1敗と24シーズンぶりのプレミアリーグで上々の滑り出し。そんな両者の対戦は1999年4月まで遡り、過去10度の対戦でフォレストが6勝を挙げている。

チェルシーはホームでレスターと対戦。前節のリーズ戦はGKメンディの痛恨のミスが招いた失点をきっかけに3失点と守備が崩壊。攻撃陣も守護神のミスをカバーしきれず3試合目にして初黒星を喫した。レスター戦は、両クラブ間で去就に揺れるフォファナの動向にも注目だが、一部ではチェルシー移籍で合意したと報じられており、前節のセインツ戦に続いて欠場が濃厚だ。

◆プレミアリーグ第4節
▽8/27(土)
《20:30》
サウサンプトンvsマンチェスター・ユナイテッド
《23:00》
ブレントフォードvsエバートン
ブライトンvsリーズ
チェルシーvsレスター・シティ
リバプールvsボーンマス
マンチェスター・シティvsクリスタル・パレス
《25:30》
アーセナルvsフルアム

▽8/28(日)
《22:00》
アストン・ビラvsウェストハム
ウォルバーハンプトンvsニューカッスル
《24:30》
ノッティンガム・フォレストvsトッテナム

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