菅原AZが藤本&新井ジル・ヴィセンテ撃破! 三好は無念の敗退…《ECL予選プレーオフ》

2022.08.26 06:33 Fri
Getty Images
25日、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)予選プレーオフの2ndレグが行われた。

ヨーロッパリーグ(EL予選)プレーオフ敗退組10チームと共に、本戦出場22チームを決めるECL予選プレーオフ。

各リーグの上位チームが参戦するメインパスではMF藤本寛也とMF新井瑞希を擁するジル・ヴィセンテとDF菅原由勢を擁するAZの日本人対決第2ラウンドが行われた。
AZホームの1stレグで4-0の大差が付いたこともあり、ホームのジル・ヴィセンテは10番背負うを藤本をベンチに置いたものの、新井をスタメンで起用。一方、菅原は初戦に続きベンチスタートに。

試合は大量リードのAZがリスク回避の慎重な戦いを見せる中、ジル・ヴィセンテが攻勢を仕掛ける展開に。初戦同様に左ウイングに入った新井は開始直後にゴールライン際からの左足クロスで味方のシュートチャンスを演出するなど、持ち味のドリブルで見せ場を作る。
以降も新井は自身でフィニッシュまで持ち込めないものの、サイドだけでなく中央でもボールを受けながら攻撃にアクセントを付けるが、チームは後方に重心を置くAZの守備を崩し切れない。

ゴールレスで折り返した後半、ジル・ヴィセンテは53分に藤本ら3選手を一気に投入。ここから攻撃のギアを上げたいところだったが、60分には一瞬の隙を突かれて中央を崩され、エヴイェンにチップキックを流し込まれた。さらに、63分にはロングカウンターを浴びてラインダースにトドメのゴールを献上した。

これで2戦合計6-0としたAZは64分に菅原ら3選手を一気に投入。右サイドバックに入った菅原は新井とマッチアップする形に。

何とか一矢報いたいホームチームは83分、新井の浮き球で局面を変えて藤本のラストパスから決定機を作るが、相手GKの好守に遭う。その後、ボセリの個人技で1点を返したホームチームだったが、試合はこのままタイムアップ。2戦合計6-1の完勝となったAZが本大会行きを決めた。

また、MF三好康児を擁するアントワープは、トルコの強豪イスタンブール・バシャクシェヒルとホームで対戦し、1-3で敗れた。この結果、2戦合計2-4となったアントワープの敗退が決定した。

初戦を1-1のドローで終えたアントワープは、初戦ベンチスタートの三好を右ウイングでスタメン起用。しかし、チームは開始8分に右サイド深くに抜け出したオカカのクロスをゴール前のエズジャンにワンタッチで流し込まれ、先制を許す。

早い時間帯に追いつきたいアントワープは、三好がナインゴランらと共に積極的にボールに関与しながら決定機に絡む。しかし、ミドルレンジからの再三のシュートはなかなか枠を捉え切れない。

それでも、ホームチームは後半立ち上がりの56分に相手GKとの交錯で得たPKをフレイが決めて2戦合計スコアでイーブンに戻す。しかし、そのゴールからわずか2分後には左サイドからのクロスをオカカに頭で流し込まれ、再びビハインドを追う展開に。この失点直後の60分に三好はベンチに下がることに。

その後、チームは決死の攻勢を仕掛けたものの、逆にセットプレーからトドメの3点目を奪われてしまい、万事休す。無念のプレーオフ敗退となった。

5大リーグの強豪クラブでは、ビジャレアル、フィオレンティーナ、ウェストハム、ケルン、ニースがいずれも本戦行きを決めている。

◆ECL予選プレーオフ 2ndレグ

▽チャンピオンズパス
クルージュ(ルーマニア) 1-0(AGG:1-0) マリボル(スロベニア)
リンフィールド(北アイルランド) 1-1(AGG:3-3[PK:2-4]) FK RFS(ラトビア)
デュドランジェ(ルクセンブルク) 1-1(AGG:1-3) レフ・ポズナン(ポーランド)
バルカニ(コソボ) 1-0(AGG:3-1) シュクピ(北マケドニア)
スロバン・ブラチスラヴァ(スロバキア) 2-1(AGG:2-2[PK:6-5]) ズリニスキ・モスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

▽メインパス
バーゼル(スイス) 2-0(AGG:2-1) CSKAソフィア(ブルガリア)
ラピド・ウィーン(オーストリア) 0-1(AGG:1-2) ファドゥーツ(リヒテンシュタイン)
スラビア・プラハ(チェコ) 2-0(AGG:3-2) ラクフ・チェンストホヴァ(ポーランド)
アポエル(キプロス) 3-2(AGG:3-5) ユールゴーデン(スウェーデン)
ニース(フランス) 2-0(AGG:2-1) マッカビ・テル・アビブ(イスラエル)

ハポエル・ベエルシェバ(イスラエル) 1-1(AGG:2-2[PK4-3]) ウニヴェルシタテア・クライオヴァ(ルーマニア)
アントワープ(ベルギー) 1-3(AGG:2-4) イスタンブール・バシャクシェヒル(トルコ)
ヴァイキング(ノルウェー) 1-3(AGG:3-4) FCSB(ルーマニア)
ハムルーン・スパルタンズ(マルタ) 3-3(AGG:4-7) パルチザン(セルビア)
トゥベンテ(オランダ) 0-0(AGG:1-2) フィオレンティーナ(イタリア)

ハイデュク・スピリト(クロアチア) 0-2(AGG:2-6) ビジャレアル(スペイン)
MOLヴィディ(ハンガリー) 0-3(AGG:2-4) ケルン(ドイツ)
ヴィボー(デンマーク) 0-3(AGG:1-6) ウェストハム(イングランド)
アンデルレヒト(ベルギー) 0-1(AGG:2-2[PK:3-1]) ヤング・ボーイズ(スイス)
AIKソルナ(スウェーデン) 0-1(AGG:0-4) スロヴァコ(チェコ)
ヴォルフスベルガー(オーストリア) 0-4(AGG:1-4) モルデ(ノルウェー)
ジル・ヴィセンテ(ポルトガル) 1-2(AGG:1-6) AZ(オランダ)

AZの関連記事

AZは15日、CDグアダラハラのU-23メキシコ代表DFマテオ・チャベス(21)が今夏に加入することを発表した。契約期間は2030年6月30日までとなる。 グアダラハラの下部組織で育ったチャベスは、2022年夏にリザーブチームのタパティオに昇格を果たすと、2024年1月にトップチームデビュー。左サイドを主戦場にこ 2025.05.16 09:50 Fri
オランダのKNVBベーカー決勝のAZアルクマールvsゴー・アヘッド・イーグルスが21日に行われ、1-1で120分の戦いが終了。その後、PK戦を2-4で制したイーグルスが初優勝を果たした。 今大会は今シーズンのエールディビジで首位から3位までを独占するアヤックス、PSV、フェイエノールトの3強が揃って敗退する波乱が 2025.04.22 06:30 Tue
ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16・2ndレグが13日に行われた。 リーグフェーズを1位~8位で終えたストレートイン8チームと、プレーオフを制した8チームがホーム&アウェイ形式で準々決勝進出を争うラウンド16。 今ラウンド屈指の好カードとなったアスレティック・ビルバオvsローマは、ホームのアスレティック 2025.03.14 07:56 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16・2ndレグ、トッテナム・ホットスパーvsAZが13日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのスパーズが3-1で勝利。この結果、2戦合計3-2としたスパーズの準々決勝進出が決まった。なお、AZのDF毎熊晟矢は80分までプレーした。 敵地で行われた1stレグを枠内 2025.03.14 07:01 Fri

UEFAカンファレンスリーグの関連記事

ユールゴーデンのDF小杉啓太が日本代表への思いを語った。スウェーデン『Fotbollskanalen』が伝えた。 湘南ベルマーレの下部組織から2024年3月にユールゴーデンに加入した小杉。挑戦から1年が経過した中で、公式戦38試合で5ゴール2アシストを記録している。 アルスヴェンスカン(スウェーデン1部)で 2025.05.09 21:20 Fri
フィオレンティーナのラッファエレ・パッラディーノ監督が、レアル・ベティス戦を振り返った。 8日、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)の準決勝2ndレグでフィオレンティーナはベティスと対戦。1stレグを2-1で敗れていたフィオレンティーナは、アントニーのゴールで失点し苦しい状況に。それでもロビン・ゴセンスの2ゴー 2025.05.09 16:55 Fri
チェルシーのエンツォ・マレスカ監督が8日に行われ、1-0で勝利したUEFAカンファレンスリーグ(ECL)の準決勝2ndレグのユールゴーデン戦を振り返った。 アウェイでの1stレグで4-1と快勝したチェルシーは、この試合も立ち上がりから主導権を握ると38分にジョージの縦パスに反応したデューズバリー=ホールがボックス 2025.05.09 13:35 Fri
レアル・ベティスのブラジル代表FWアントニーがUEFAカンファレンスリーグ(ECL)決勝進出を喜んだ。スペイン『マルカ』が伝えた。 8日、ECL準決勝2ndレグが行われ、ベティスはフィオレンティーナとアウェイで対戦した。 1stレグはホームで2-1と勝利していたベティス。試合は30分にアントニーが直接FKを 2025.05.09 10:45 Fri
UEFAカンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグのフィオレンティーナvsレアル・ベティスが8日にスタディオ・アルテミオ・フランキで行われ、2-1でフィオレンティーナが勝利。2戦合計でタイスコアのため行われた延長戦を0-1で制したベティスが、2戦合計スコア4-3で決勝進出を決めた。 1週間前にアウェイでの1s 2025.05.09 06:45 Fri

AZの人気記事ランキング

1

「改めて悔しかった」ケガもありW杯を逃した菅原由勢、2年半ぶりの出場へ「成長したところをしっかり見せられるように」

23日、日本代表はキリンチャレンジカップのウルグアイ代表戦を翌日に控え、国立競技場で前日練習を行った。 カタール・ワールドカップ(W杯)後初の活動となった今回のトレーニングキャンプ。雨の降るなか、試合が行われるピッチで選手たちは汗を流した。 冒頭15分間の公開となり、ランニング、ストレッチ、ロンドまで行ったところで非公開となった。 練習後、DF菅原由勢(AZ)がメディアの取材に応対し、W杯の悔しい思いとこの先について語った。 「W杯後ということもあって、日本のサッカーとして色々なことにトライしていくので、選手もチャレンジが色々できると思うので、楽しみながら、トライしながらエラーをしっかり修正できればと思います。ポジティブに考えながらやりたいです」 菅原は2020年10月のカメルーン代表との親善試合で日本代表デビュー。その後も招集を受けており、W杯前の2022年6月の活動にも招集を受けていた。 しかし、ケガによりトレーニングができずに離脱。結果、ヒザの手術を受けることに。シーズン開幕には間に合わなかったが、エールディビジの第4節から出場。レギュラーとしてプレー機会を手にしている。 W杯のメンバーからは落選したものの、リスタートの活動で再び招集を受け、悔しさを晴らすチャンスを得たが「これで強くならなかったらダメだと思う。チャンスをもらってケガで行けなくなってしまったので、悔しい思いもありました」とコメント。「改めて悔しかったし、ああいう試合を見てより悔しくなっていました」とカタールW杯を見て参加したかった思いが強くなったと言い、「3月の試合で呼ばれたいということが凄くモチベーションになりました」と、この活動を待ちに待っていたと言う。 その言葉にも出ているように、今年に入り3試合連続アシストなど大きな活躍を見せている菅原。数字を残せている要因を聞かれると「よく寝てよく食べる」と冗談混じりにコメント。ただ、「去年もたくさん試合出ましたが数字は残せず、ただ悲観することなくやってきました」と語り、「ケガもしていたので自分の試合を見て自己分析して強みを改めて考えてみたら、上手いこと数字がついてきました。アシストだろうがゴールだろうが、チームのためにやっていることが繋がっていると思います」と、何かを大きく変えたわけではなく、より特徴を出してチームに貢献しようとする姿勢が結果に表れているだろうとした。 ウルグアイ戦では2年半ぶりの日本代表のピッチに立つ可能性がある中、「一番は代表選手としてピッチに立つので勝利への執着心は絶対出さないといけない」と見せたいものについて語り、「それは年代別の時から大きくなっています」と、勝利を目指すことが第一だとした。 そして「まずは日本代表が勝つためにということを優先順位におきながら、攻撃の所でさらにこだわって、守備のところは課題だと自分でも思っていたし、監督も思っていたと思うので、成長したところをしっかり見せられるように、頭の中をスッキリさせてプレーしたいです」とコメント。これまでオランダで積み上げてきたものをしっかりとピッチで表現したいと意気込んだ。 2023.03.23 23:53 Thu
2

菅原由勢所属のAZ、幹部がミラン移籍噂のラインデルスに言及「オファーは拒否した」

ミランが獲得を検討しているAZのオランダ人MFタイアニ・ラインデルス(24)に関し、AZ側からリアクションがあった。 日本代表DF菅原由勢が所属するAZで攻守の要を務めるラインデルス。2022-23シーズンはエールディビジ全34試合を含む公式戦全54試合にスタメン出場と文字通りフル稼働し、7ゴール12アシストを記録した。 ミラン移籍はかねてより噂されているものの、AZのテクニカル・ディレクター(TD)を務めるマックス・ホイバーツ氏はオランダ『Noordhokkands Dagblad』のインタビューに応じ、2027年6月まで契約を残す主軸を易々とは手放したくないと語った。 「ミランが名乗り出ていることは確かだが、現段階で交渉はしていない。オファーを拒否した。ミランには我々がもう1年ラインデルスと一緒に戦う決意であると伝えてある。これはラインデルスの同意も得ている」 一方で「新たなオファーがあれば交渉に臨む。今のところは何もないがね」と、今後もオファーそのものには耳を傾けると明言している。 このコメントを受け、イタリア『カルチョメルカート』は「ラインデルスの売却は金額次第」と主張。ホイベルツTDが言及したミランからのファーストオファーは1600万ユーロ(約25億円)+ボーナス300万ユーロ(約4億7000万円)で、AZの要求は2500万ユーロ(約39億1000万円)であるとのことだ。 年俸総額170万ユーロ(約2億7000万円)の5年契約でミランと個人間合意済みとみられているラインデルスだが、移籍は実現するだろうか。 2023.07.10 20:25 Mon
3

「代表最後の試合になるかもしれない」右SBのポジション争いでリードする菅原由勢、常に抱く危機感で更なる成長へ「満足することも決してない」

日本代表のDF菅原由勢(AZ)が、メディア取材に応じた。 12日、日本代表は翌13日に行われるMIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023のカナダ代表戦の会場であるデンカビッグスワンスタジアムで前日トレーニングを行った。 冒頭15分が公開された試合前日トレーニング。追加招集のMF奥抜侃志(ニュルンベルク)は体調不良のためにこの日も不在で療養しているとのこと。前日のトレーニングで別メニューだったDF伊藤洋輝(シュツットガルト)も別メニューで調整した。 また、GK前川黛也(ヴィッセル神戸)の離脱により緊急で招集されたGK小島亨介(アルビレックス新潟)もこの日から参加。カナダ戦に向けて準備した。 右サイドバックのポジション争いでは、レギュラーに一番近い位置にいる菅原。AZでも結果を残している中で、自身の出来については「自分が良くできているという感覚はないです」と謙虚な姿勢を見せた。 また「1試合1試合、もしかしたらこれが代表最後の試合になるかもしれないという覚悟を持ってピッチに立っていますし、練習試合だろうと、公式戦だろうとそこに変わりはないです」とコメント。常に危機感を持って戦っていることが、現在の立ち位置に繋がっていそうだ。 常に高みを目指す菅原。当然右サイドバックのポジションを譲る気はなく、チームに貢献するために満足することなくやり続けると誓った。 「常に最後の1試合になるかもしれないという危機感を持ってプレーしているので、満足することも決してないし、満足したらそこで終わりだと思うので、自分1人のプレーヤーが日本代表の力にならなければいけないと思ってピッチに立っているので、それが少なからず力になれれば良いなと思っています」 2023.10.13 08:30 Fri
4

「手慣れ過ぎ」「結構早い」菅原由勢がレジ打ちの才能を発揮?ノーセットの髪型も話題に「なかなか見れない」

AZの日本代表DF菅原由勢がマルチな才能を発揮している。 今シーズンもAZの主力として活躍を続ける菅原。17日のフォレンダム戦では、GKミオ・バックハウス(長田澪)を相手に直接FKを含む2ゴールの大活躍。その後、日本代表として2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮代表戦にも先発し、勝利に貢献していた。 FKや果敢なオーバーラップなど多彩な武器を持つ菅原だが、クラブがそんな菅原の新たな才能を披露している。 クラブが公式TikTokで「彼はピッチ内でもピッチ外でも速い!」として公開したのは、菅原がレジ打ちに挑戦する様子。次々と流れてくる商品のバーコードを起用に読み取り、スムーズな動きを見せていた。 菅原の貴重な姿には、日本のファンも「結構レジ打ち早いの草」、「手慣れ過ぎてる」、「違和感あんまないのおもろいw」、「この店めちゃくちゃ繁盛しそう笑」と反応。また、「ノーセットの由勢もレジ打ちしてる由勢もなかなか見れないので最高」、「セットしてないの珍しい」普段は上げている菅原の前髪が下ろされているところにも注目が集まっていた。 <span class="paragraph-title">【動画】髪型にも注目!菅原由勢がレジ打ちの才能を発揮</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="tiktok-embed" cite="https://www.tiktok.com/@azalkmaar/video/7349541470275210529" data-video-id="7349541470275210529" style="max-width: 605px;min-width: 325px;" > <section> <a target="_blank" title="@azalkmaar" href="https://www.tiktok.com/@azalkmaar?refer=embed">@azalkmaar</a> <p>He&#39;s quick both on and off the pitch! </p> <a target="_blank" title="♬ Descriptive Brocolli - DJ BAI" href="https://www.tiktok.com/music/Descriptive-Brocolli-6991921281612384258?refer=embed">♬ Descriptive Brocolli - DJ BAI</a> </section> </blockquote> <script async src="https://www.tiktok.com/embed.js"></script> 2024.03.29 12:00 Fri
5

充実のスカッド誇るインテル、タレミ&ジエリンスキも確保して…次はどこを補強?

インテルの補強戦略をイタリア『カルチョメルカート』が考察する。 2020-21シーズン以来3季ぶりのスクデットに限りなく近づいたインテル。チャンピオンズリーグ(CL)はベスト16でショッキングな敗退を喫するも、シモーネ・インザーギ監督の評判が下がるものではない。強固なチームがそこにある。 気が早いかもしれないが、来季に向けてはポルトのイラン代表FWメフディ・タレミ(31)、ナポリのポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキ(29)を実質確保済み。ジュゼッペ・マロッタCEOが“伝家の宝刀”フリー獲得で釣り上げたとされる。 現時点でかなりの充実度を誇るスカッドに対し、(おそらく)最前線と中盤を拡充。では、ここからさらに競争力と刺激を加えるべきポジションとは、どこになるだろうか。 『カルチョメルカート』は「グズムンドソン・スタイル」というワードを創造し、攻撃に彩りをもたらすクラックの獲得を提唱する。 由来はジェノアのアイスランド代表FWアルベルト・グズムンドソン(26)。彼はジェノアで主に2トップの一角を任され、シャドーストライカー気味に自由に動き回るドリブラー。今季はセリエA28試合で11得点3アシストを記録する。 また、下部組織で育てた若手タレントを登用するのも面白いと指摘。インテルからモンツァへ貸し出し中のアルゼンチン代表MFヴァレンティン・カルボーニ(19)は、185cmのスラリとした攻撃的MFで、友好関係にあるモンツァでは途中出場メインながらも定期的にプレーする。先月28日にA代表デビューも飾った新進気鋭の若手だ。 昨夏ボローニャへ完全移籍で売却したU-21イタリア代表MFジョバンニ・ファビアン(21)は、今季がキャリア初のセリエAながらも20試合出場で5得点2アシスト。チームが中盤戦からグングン順位を上げるとともに先発起用も増え、直近7試合で3得点2アシスト…いま最も評価を高める1人だ。 こちらは“2025年夏”に1200万ユーロ(約19億7000万円)の買い戻しオプションが発生する契約となっているが、今夏での復帰はあるだろうか。 このように、グズムンドソン、カルボーニ、ファビアンと並べた『カルチョメルカート』。しかし同時に、インテルはグズムンドソンに確かな関心を寄せつつも、カルボーニは来季も再レンタルさせる方針であると紹介している。 AZの日本代表DF菅原由勢(23)への継続的なリストアップも報じられるインテル。今夏はどう動くだろうか。 2024.04.06 19:10 Sat

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly