【ラ・リーガ第35節プレビュー】優勝決定直後に新旧王者激突のマドリードダービー! トップ4&残留争い直接対決も
2022.05.06 19:00 Fri
先週末に行われた前節ではレアル・マドリーが4節を残して2シーズンぶり35度目のプリメーラ制覇を決定。それ以外の上位争いではバルセロナを除き、全チームが勝ち点を取りこぼす波乱の一節となった。
優勝争いに決着が付いたことで、残り4節は熾烈なチャンピオンズリーグ(CL)出場権争い、残留争いへ注目が移ることになるが、今節最大の注目カードは新旧王者が激突する今季2度目のマドリード・ダービーだ。
前節、多くの主力を温存して臨んだエスパニョール戦をFWロドリゴのドブレーテの活躍などで4-0で快勝し、サンティアゴ・ベルナベウで優勝を決めたレアル・マドリー(勝ち点81)。
さらに、CL準決勝2ndレグのマンチェスター・シティ戦では、パリ・サンジェルマンとのラウンド16同様に、一時2戦合計スコアで2点差を付けられる絶体絶命の状況となったが、試合終了間際の90分からのロドリゴの連続ゴールで土壇場で追いつくと、延長戦ではエースFWベンゼマのPKによるゴールで逆転に成功。これぞベルナベウ劇場という圧巻のレモンターダでファイナル進出を決めた。
今回のダービーは新王者として臨む初の一戦となるが、120分の激闘から中3日の過密日程ということもあり、28日に控えるリバプールとのCL決勝に万全の状態で臨むため、ベテランを中心に大幅なターンオーバーを予想。エスパニョール戦に近いメンバー構成となりそうだ。ダービーは単なる1試合ではないとはいえ、多くのマドリディスタもターンオーバーに理解を示してくれるはずだ。
今回は本拠地ワンダ・メトロポリターノに今季優勝チームを初めて迎えるため、通常であれば、選手入場時にパシージョ(花道)を行うことが通例となっているが、ホームサポーターの心情、ライバル関係を考慮した結果、ロヒブランコスはパシージョ実施を拒否。前回対戦で0-2と完敗した宿敵相手にキックオフ前からバチバチとやり合う構えだ。前述のように相手がメンバーを落とす可能性が高い中、これ以上不甲斐ない戦いは許されない。2試合連続無得点と湿りがちな攻撃陣において、とりわけ13試合ノーゴールのFWグリーズマンに奮起を促したい。
トップ4争いでは5位のベティスと、2位のバルセロナ(勝ち点66)による、直接対決に注目が集まる。
コパ・デル・レイを制覇して来季のヨーロッパリーグ(EL)出場権をすでに確保したベティスだが、リーグ戦では3試合未勝利と足踏みが続く。直近の3試合ではエルチェ、ヘタフェと格下相手との対戦を含め3試合連続無得点と、一時猛威を振るった攻撃力に翳りが見える。前述のように敗戦による順位転落のリスクはないだけに、より攻撃的な戦いでバルセロナ撃破を狙いたい。
対するバルセロナは前節、FWデパイ、MFブスケッツのゴールでマジョルカに2-1のスコアで競り勝ってカンプ・ノウでの公式戦連敗を「3」でストップすると共に2位をキープ。今節勝利できれば、3節を残しての4位以内を確定できる。DFピケの再離脱によってバックラインに不安を残すものの、FWアンス・ファティの復帰によって前線は厚みを増しており、前回対戦でウノセロ負けを喫した相手に複数得点を奪って勝ち切りたい。
トップ4を争うその他のチームは7位のビジャレアル(勝ち点52)と、3位のセビージャ(勝ち点64)が直接対決、6位のレアル・ソシエダ(勝ち点56)が最下位のレバンテ(勝ち点26)戦を戦う。
CL準決勝でリバプール相手に一時2戦合計スコアで追いつく見事な戦いを見せながらも、後半の3失点で力尽きベスト4敗退となったビジャレアル。残り4試合ではトップ4フィニッシュはさすがに厳しいが、逆転でのEL出場権確保を目指す。エースFWジェラール・モレノや主将DFアルビオルを筆頭に満身創痍の中、リバプール戦同様に最高の空気を作り出すであろうエスタディオ・デ・セラミカの力を借りて指揮官エメリの古巣撃破を狙う。
対するセビージャは前節、残留争いに身を置くカディス相手に痛恨の1-1のドロー。下位チームの取りこぼしによって勝ち点を詰められなかったが、ここに来て停滞感が漂う。難敵相手のアウェイゲームでは、カディス戦で7カ月ぶりとなる今季4点目を挙げた昨季の主砲エン=ネシリの連発に期待したい。
一方、上位3チームの取りこぼしが期待される中、きっちり勝ち点3を持ち帰りたいソシエダだが、今節は逆転残留に向けてあとがない手負いの最下位チームが相手。持ち味のゲーム支配に加え、球際での泥臭さも求められる一戦となるはずだ。
最後にMF久保建英を擁する16位のマジョルカ(勝ち点32)は、残留争いのライバルである18位のグラナダ(勝ち点31)との重要な直接対決に挑む。
前節はバルセロナ相手のアウェイゲームということもあり、割り切った守備的な戦いの末、ある意味で想定通りの1-2の敗戦となった。そういった中、より重要な一戦と捉える今回のシックス・ポインターでは勝ち点3奪取が求められるところだ。
その古巣バルセロナ戦では後半早いタイミングでの投入となった久保は局面でクオリティを示したものの、大きな見せ場は作れず。そのため、リアリスティックなアギーレ監督が決して敗戦が許されない下位相手の一戦でスタメン起用するかは五分五分の状況だ。それでも、攻撃面のクオリティは評価されており、状況次第ではMFイ・ガンインらと共にゲームチェンジャーとしての役割を与えられる可能性は十分にあるはずだ。
《ラ・リーガ第35節》
▽5/6(金)
《28:00》
レバンテ vs レアル・ソシエダ
▽5/7(土)
《21:00》
マジョルカ vs グラナダ
《23:15》
アスレティック・ビルバオ vs バレンシア
《25:30》
セルタ vs アラベス
カディス vs エルチェ
《28:00》
ベティス vs バルセロナ
▽5/8(日)
《21:00》
ヘタフェ vs ラージョ
《23:15》
ビジャレアル vs セビージャ
《25:30》
エスパニョール vs オサスナ
《28:00》
アトレティコ・マドリー vs レアル・マドリー
優勝争いに決着が付いたことで、残り4節は熾烈なチャンピオンズリーグ(CL)出場権争い、残留争いへ注目が移ることになるが、今節最大の注目カードは新旧王者が激突する今季2度目のマドリード・ダービーだ。
前節、多くの主力を温存して臨んだエスパニョール戦をFWロドリゴのドブレーテの活躍などで4-0で快勝し、サンティアゴ・ベルナベウで優勝を決めたレアル・マドリー(勝ち点81)。
今回のダービーは新王者として臨む初の一戦となるが、120分の激闘から中3日の過密日程ということもあり、28日に控えるリバプールとのCL決勝に万全の状態で臨むため、ベテランを中心に大幅なターンオーバーを予想。エスパニョール戦に近いメンバー構成となりそうだ。ダービーは単なる1試合ではないとはいえ、多くのマドリディスタもターンオーバーに理解を示してくれるはずだ。
一方、昨シーズンの王者であるアトレティコ・マドリー(勝ち点61)は、新王者に20ポイント差を付けられる4位に低迷。前節はアスレティック・ビルバオに敵地で0-2の完敗を喫し、2戦未勝利のチームは5位のベティス(勝ち点58)との勝ち点差が3ポイントに縮まっており、来季CL出場権獲得に向けても正念場だ。
今回は本拠地ワンダ・メトロポリターノに今季優勝チームを初めて迎えるため、通常であれば、選手入場時にパシージョ(花道)を行うことが通例となっているが、ホームサポーターの心情、ライバル関係を考慮した結果、ロヒブランコスはパシージョ実施を拒否。前回対戦で0-2と完敗した宿敵相手にキックオフ前からバチバチとやり合う構えだ。前述のように相手がメンバーを落とす可能性が高い中、これ以上不甲斐ない戦いは許されない。2試合連続無得点と湿りがちな攻撃陣において、とりわけ13試合ノーゴールのFWグリーズマンに奮起を促したい。
トップ4争いでは5位のベティスと、2位のバルセロナ(勝ち点66)による、直接対決に注目が集まる。
コパ・デル・レイを制覇して来季のヨーロッパリーグ(EL)出場権をすでに確保したベティスだが、リーグ戦では3試合未勝利と足踏みが続く。直近の3試合ではエルチェ、ヘタフェと格下相手との対戦を含め3試合連続無得点と、一時猛威を振るった攻撃力に翳りが見える。前述のように敗戦による順位転落のリスクはないだけに、より攻撃的な戦いでバルセロナ撃破を狙いたい。
対するバルセロナは前節、FWデパイ、MFブスケッツのゴールでマジョルカに2-1のスコアで競り勝ってカンプ・ノウでの公式戦連敗を「3」でストップすると共に2位をキープ。今節勝利できれば、3節を残しての4位以内を確定できる。DFピケの再離脱によってバックラインに不安を残すものの、FWアンス・ファティの復帰によって前線は厚みを増しており、前回対戦でウノセロ負けを喫した相手に複数得点を奪って勝ち切りたい。
トップ4を争うその他のチームは7位のビジャレアル(勝ち点52)と、3位のセビージャ(勝ち点64)が直接対決、6位のレアル・ソシエダ(勝ち点56)が最下位のレバンテ(勝ち点26)戦を戦う。
CL準決勝でリバプール相手に一時2戦合計スコアで追いつく見事な戦いを見せながらも、後半の3失点で力尽きベスト4敗退となったビジャレアル。残り4試合ではトップ4フィニッシュはさすがに厳しいが、逆転でのEL出場権確保を目指す。エースFWジェラール・モレノや主将DFアルビオルを筆頭に満身創痍の中、リバプール戦同様に最高の空気を作り出すであろうエスタディオ・デ・セラミカの力を借りて指揮官エメリの古巣撃破を狙う。
対するセビージャは前節、残留争いに身を置くカディス相手に痛恨の1-1のドロー。下位チームの取りこぼしによって勝ち点を詰められなかったが、ここに来て停滞感が漂う。難敵相手のアウェイゲームでは、カディス戦で7カ月ぶりとなる今季4点目を挙げた昨季の主砲エン=ネシリの連発に期待したい。
一方、上位3チームの取りこぼしが期待される中、きっちり勝ち点3を持ち帰りたいソシエダだが、今節は逆転残留に向けてあとがない手負いの最下位チームが相手。持ち味のゲーム支配に加え、球際での泥臭さも求められる一戦となるはずだ。
最後にMF久保建英を擁する16位のマジョルカ(勝ち点32)は、残留争いのライバルである18位のグラナダ(勝ち点31)との重要な直接対決に挑む。
前節はバルセロナ相手のアウェイゲームということもあり、割り切った守備的な戦いの末、ある意味で想定通りの1-2の敗戦となった。そういった中、より重要な一戦と捉える今回のシックス・ポインターでは勝ち点3奪取が求められるところだ。
その古巣バルセロナ戦では後半早いタイミングでの投入となった久保は局面でクオリティを示したものの、大きな見せ場は作れず。そのため、リアリスティックなアギーレ監督が決して敗戦が許されない下位相手の一戦でスタメン起用するかは五分五分の状況だ。それでも、攻撃面のクオリティは評価されており、状況次第ではMFイ・ガンインらと共にゲームチェンジャーとしての役割を与えられる可能性は十分にあるはずだ。
《ラ・リーガ第35節》
▽5/6(金)
《28:00》
レバンテ vs レアル・ソシエダ
▽5/7(土)
《21:00》
マジョルカ vs グラナダ
《23:15》
アスレティック・ビルバオ vs バレンシア
《25:30》
セルタ vs アラベス
カディス vs エルチェ
《28:00》
ベティス vs バルセロナ
▽5/8(日)
《21:00》
ヘタフェ vs ラージョ
《23:15》
ビジャレアル vs セビージャ
《25:30》
エスパニョール vs オサスナ
《28:00》
アトレティコ・マドリー vs レアル・マドリー
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アトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表FWジュリアーノ・シメオネ(22)に対する評価が高まってきた。「若き日の父親ディエゴを彷彿とさせる」などとマドリード紙が称える。 父ディエゴ・シメオネが指揮するアトレティコに16歳で入団したジュリアーノ。 トップチームで父親から初めて起用されたのは19歳。しかし、そこからしばらくセカンドチームを主戦場とし、23-24シーズンはアラベスへ武者修行…現役時代からアトレティコ魂を持つ父ディエゴに肩を並べるのは難しいだろうと誰もが思うなか、昨夏アラベスより復帰した。 それでも迎えた今季、ジュリアーノはラ・リーガ第10節あたりからスターターに定着し、ワイドアタッカーとして奮闘。4日のコパ・デル・レイ準々決勝ヘタフェ戦では2得点を記録した。 『マルカ』などに寄稿するマドリードのジャーナリスト、アドリアン・ブランコ氏は、自身のXでジュリアーノを称賛。 「ジュリアーノ・シメオネは今季アトレティコのビッグネームである。彼がアトレティコの復活、成長、競争力を象徴する存在となっているのだ。そのプレーにはエネルギー、犠牲、決意、熱意が溢れ、とにかく情熱的。彼の血にも“チョリズモ”が流れている」 『Relevo』も社説でジュリアーノを称賛した。 「ジュリアーノは“魂”そのものか。ピッチ脇でチョロ(父ディエゴ)が望むこと全てをフィールド全域に伝えるのが、このシメオネ家の三男だ。彼がアトレティコに来たのは父親のおかげだと誰もが言ったが、今ここに残っているのは父親が持っていたもの全てを彼も持つからだ」 「ジュリアーノが自らのゴールを祝っている様子を見ると、いつだったか…ビセンテ・カルデロンでエンブレムを指差して歌っていた若き日のディエゴを思い出す。今や、ジュリアーノがアトレティコのスターターであることに異論を唱える者はいない。間違いなく、息子3人の中でジュリアーノが最も父親に似ている」 2025.02.05 20:41 Wed4
現役時代のシメオネ監督はどんな人物だった? かつての同僚が明かす
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督について、現役時代のチームメイトたちが振り返った。スペイン『マルカ』が伝えている。 現役時代セビージャやアトレティコ、そしてインテルなどで活躍したシメオネ氏。特に現在監督を務めるアトレティコには1994年から1997年までの3年間と2003年から2005年1月までの1年半の2度在籍し、公式戦155試合出場29ゴールを記録した。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJKcDZqR25nZCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 監督としてピッチサイドで感情を全面に出したスタイルでチームを鼓舞するシメオネ氏だが、現役時代からこの情熱的なスタイルは一貫したもので、共にプレーした多くの選手たちに大きな印象を与えていたようだ。 アトレティコでのチームメイトだった元スペイン代表DFトニ・ムニョス氏は、選手時代のシメオネ氏の情熱を振り返っている。 「彼は全てにおいて情熱的で、ピッチ上でも自分が感じたことを表現していた。苦しむことを楽しんでいたし、全員に対して高い要求を持っていて、強いパーソナリティのある選手だった」 またムニョス氏は、シメオネ氏の優れた戦術眼が得点に繋がっていたと話す。 「戦術的にもとても優れていた。常に1シーズンで8から14ゴールくらいを決めていたが、それは彼がフリーキックや攻撃参加が上手かっただけでなく、試合を読む力に非常に長けていたからだ」 「彼のフットボールに対する思いはとても大きかった。私にシエスタすらさせてくれなかったよ。常にフットボールについて話していて、寝ていても起こされたものだ」 「彼のウォーミングアップは試合前のホテルから始まっていた。チームメイトに指示をして人を集めて、ランチやディナーの時、気付いたら相手がどういう風にプレーするのかという話をしていた」 またセビージャ時代のチームメイトである元スペイン代表DFマノーロ・ヒメネス氏も、シメオネ氏がピッチ上で見せる姿に感嘆していたと明かし、選手時代から名監督としての片鱗を見せていたと語った。 「彼は熱量に溢れていた。失敗した時には怒り、野心と高い要求を求める選手だった。彼はチームのみんなのリスペクトを勝ち取った。なぜなら、失敗しても自分の足でもう一度立ち上がることのできる、勇気ある選手だったからだ」 「彼はハードワーカーで、自分の持つ全てをピッチで出し尽くし、全てのボールを200%の力で追う、今で言うBox to Box タイプのMFだった」 「アグレッシブさとクオリティを兼ね備え、前線への攻撃参加もできた、完全な選手だった。彼が監督になる姿は容易に想像できた」 「選手の時も監督の時も、エル・チョロ(シメオネ愛称)は誇張して大袈裟に行動したりしない。あれが彼のそのままの生き方なんだ」 「彼はベンチで静かに座っているようなタイプではない。自分のメンタルの強さやウイニング・スピリットを常に示してきた人物で、それは彼のDNAの中にあるものなんだ」 また、同じくセビージャ時代の同僚でチームのCBであったホセ・ミゲル・プリエト氏も、シメオネ氏は選手時代からリーダシップを発揮していたと明かした。 「彼はよく試合の前、失敗はピッチに持ち込まずロッカールームに置いていけと私たちに言ったよ」 「常にフットボールのことを考えていて、その執着にも似た思いは今でも増していると思う」 「試合中は全てのプレーに関わっていたし、サッカーというものを理解していた。優れたMFがいれば、CBの力を引き出すことができる。私たちが活躍できたのは彼のおかげだ」 しかし、そんな情熱的なシメオネ氏だが、抜けている部分もあったとプリエト氏は語る。 「私たちはトレーニングに彼の車に乗って行ったことがあったが、車のタイヤがパンクしていたのにずっと変えていなかったんだ。だから私がタイヤの買い方を教えてやったんだ」 2020.06.10 12:45 Wed5
