バルセロナがL・デ・ヨングの後半AT劇的弾で7連勝! PK3本献上もチャビ采配的中で勝ち切る《ラ・リーガ》
2022.04.11 06:05 Mon
ラ・リーガ第31節、レバンテvsバルセロナが10日にシウダ・デ・バレンシアで行われ、アウェイのバルセロナが2-3で勝利した。
首位レアル・マドリーを暫定12ポイント差で追う2位のバルセロナ(勝ち点57)が、最下位に沈むレバンテ(勝ち点22)を相手に7連勝を狙った一戦。
前節のセビージャ戦をペドリのスーペルゴラッソで1-0と勝ち切ったチャビ率いるチームだったが、ミッドウィークのヨーロッパリーグ(EL)では敵地でフランクフルト相手に1-1のドロー。下馬評では大勝の可能性も報じられた中、試合を通して思わぬ苦戦を強いられた。
来週にそのフランクフルトとのホームでのリターンレグを控える中、今回のアウェイゲームでは先発4人を変更。負傷で招集外のピケに加え、ペドリとガビ、アダマ・トラオレがベンチとなり、ダニエウ・アウベス、フレンキー・デ・ヨング、ニコ・ゴンサレス、デンベレが起用された。
立ち上がりから細かいミスが目立つ緩い入りとなったバルセロナは、開始4分にカンパーニャに際どいシュートを浴びるなど、押し込まれる状況が続く。
逆に、26分にはリーグ屈指のベテランドリブラーであるホセ・モラレスにペナルティアーク付近でアラウホ、アルバが続けてドリブルでかわされてゴール前への侵入を許すが、ここはGKテア・シュテーゲンのブロックと、エリック・ガルシアのゴールカバーによって事なきを得た。さらに、29分にもミラモンの右サイド深くからのクロスに対してロジェールに飛び込まれるが、ここはDFアラウホの身体を張った対応で凌いだ。
これをキッカケに気を引き締め直して攻勢に転じたいバルセロナだが、好調時のようにはボールも人も動かず。最前線のオーバメヤンに至ってはほとんどプレーに関与できない“消えている”時間帯が続く。終盤にはフェラン・トーレスが個人技で枠内シュートまで持っていったものの、低調な45分間を0-0のイーブンで終えることになった。
選手交代なしで後半に臨んだバルセロナは、立ち上がりにこの試合最大の決定機を創出。49分、右サイドでのF・デ・ヨングとのパス交換からデンベレが絶妙なクロスを供給。これに外側から内に絞ってきたフェラン・トーレスが頭で合わせるが、枠の右隅を捉えたシュートはGKカルデナスのビッグセーブに阻まれた。
すると、チャンスの後にはピンチあり。直後にはボックス内へのソンの飛び出しに対して、DFダニエウ・アウベスがブロックを試みた腕が顔面に直撃。このプレーでPKを取られると、キッカーのホセ・モラレスにきっちり決められて51分の先制点となった。
さらに、流れが悪いアウェイチームは直後のセットプレーの場面ではロジェールと競ったDFエリック・ガルシアの手にボールが当たってまさかの連続でのPK献上に。しかし、キッカーのロジェールが左を狙ったシュートはGKテア・シュテーゲンが完璧な読みでストップした。
守護神のビッグプレーで何とか連続失点を免れたバルセロナは直後の56分にF・デ・ヨングとニコ・ゴンサレスを下げてガビ、ペドリをインテリオールの位置に投入した。
すると、今度はピンチの後にチャンスあり。59分にはボックス手前でボールを受けたペドリから右サイドでボールを受けたデンベレが左足で柔らかなクロスを上げると、タイミング良くDF2枚の間に入り込んだオーバメヤンが丁寧なヘディングシュートをゴール右隅に流し込み、瞬く間に追いついた。
これで完全に勢いづいたバルセロナは投入直後から躍動感を見せる10代コンビが決定的な仕事を果たす。63分、右サイド深くで相手のクリアボールを拾ったガビが、相手の2枚のDFの間を鋭いドリブルでこじ開けて丁寧なグラウンダーの折り返しを供給。これをペドリが右足ダイレクトでゴール左下隅の完璧なコースに流し込み、値千金のラ・リーガ2試合連続ゴールとした。
一方、PK失敗が響き2-0にできそうな状況から逆に1-2のビハインドを背負う苦しい状況となったレバンテはロジェール、カンパーニャを下げてダニ・ゴメス、メレロの投入で攻撃の再活性化を図る。だが、ペドリ、ガビの投入で前半とは全く別のチームとなったアウェイチームの勢いを何とか抑え込むので精一杯の状況が続く。
その後、レバンテが後ろの枚数を削って攻撃的なカードを切ると、バルセロナも疲れが見えたダニエウ・アウベスに代えてラングレを投入。この交代でアラウホが右サイドバックにポジションを移した。しかし、結果的にバルセロナのこの交代が裏目に出る。
83分、オフサイドラインぎりぎりで背後へ飛び出したダニ・ゴメスがボックス内で仕掛けると、ラングレが遅れて足を踏んでしまい、この試合3本目のPK献上。これをメレロに決められて2-2の同点に追い付かれた。
この失点を受け、チャビ監督はデンベレとオーバメヤンのコンビを下げてアダマ・トラオレ、ルーク・デ・ヨングを投入。ここから力業でゴールをこじ開ける戦い方にシフトした。
試合最終盤にかけては互いに勝ち越しゴールに迫るオープンな攻防が続くが、共に決め手を欠きバルセロナの連勝もいよいよストップかに思われた。だが、勝負師チャビの勝負手が最後の最後に勝ち点3をもたらすことになった。
5分が加えられた後半アディショナルタイムの92分、左サイドでフリーとなったアルバが上げた正確なクロスをゴール前の駆け引きでDFを出し抜いたL・デ・ヨングが完璧なヘディングで合わせ、ゴール左隅に流し込んだ。
そして、2-2のドローに持ち込んだエスパニョールとのダービーに続くL・デ・ヨングの土壇場ゴールで劇的に勝ち切ったバルセロナが、リーグ戦7連勝を達成。2位の座を死守すると共に、週明けのフランクフルト戦に弾みを付けている。
首位レアル・マドリーを暫定12ポイント差で追う2位のバルセロナ(勝ち点57)が、最下位に沈むレバンテ(勝ち点22)を相手に7連勝を狙った一戦。
前節のセビージャ戦をペドリのスーペルゴラッソで1-0と勝ち切ったチャビ率いるチームだったが、ミッドウィークのヨーロッパリーグ(EL)では敵地でフランクフルト相手に1-1のドロー。下馬評では大勝の可能性も報じられた中、試合を通して思わぬ苦戦を強いられた。
立ち上がりから細かいミスが目立つ緩い入りとなったバルセロナは、開始4分にカンパーニャに際どいシュートを浴びるなど、押し込まれる状況が続く。
この悪い流れをひとまず断ち切ると、以降はデンベレの右サイドからの仕掛けや左サイドでのフェラン・トーレス、F・デ・ヨング、ジョルディ・アルバのコンビネーションで攻め手を窺うが、最後の精度を欠く。
逆に、26分にはリーグ屈指のベテランドリブラーであるホセ・モラレスにペナルティアーク付近でアラウホ、アルバが続けてドリブルでかわされてゴール前への侵入を許すが、ここはGKテア・シュテーゲンのブロックと、エリック・ガルシアのゴールカバーによって事なきを得た。さらに、29分にもミラモンの右サイド深くからのクロスに対してロジェールに飛び込まれるが、ここはDFアラウホの身体を張った対応で凌いだ。
これをキッカケに気を引き締め直して攻勢に転じたいバルセロナだが、好調時のようにはボールも人も動かず。最前線のオーバメヤンに至ってはほとんどプレーに関与できない“消えている”時間帯が続く。終盤にはフェラン・トーレスが個人技で枠内シュートまで持っていったものの、低調な45分間を0-0のイーブンで終えることになった。
選手交代なしで後半に臨んだバルセロナは、立ち上がりにこの試合最大の決定機を創出。49分、右サイドでのF・デ・ヨングとのパス交換からデンベレが絶妙なクロスを供給。これに外側から内に絞ってきたフェラン・トーレスが頭で合わせるが、枠の右隅を捉えたシュートはGKカルデナスのビッグセーブに阻まれた。
すると、チャンスの後にはピンチあり。直後にはボックス内へのソンの飛び出しに対して、DFダニエウ・アウベスがブロックを試みた腕が顔面に直撃。このプレーでPKを取られると、キッカーのホセ・モラレスにきっちり決められて51分の先制点となった。
さらに、流れが悪いアウェイチームは直後のセットプレーの場面ではロジェールと競ったDFエリック・ガルシアの手にボールが当たってまさかの連続でのPK献上に。しかし、キッカーのロジェールが左を狙ったシュートはGKテア・シュテーゲンが完璧な読みでストップした。
守護神のビッグプレーで何とか連続失点を免れたバルセロナは直後の56分にF・デ・ヨングとニコ・ゴンサレスを下げてガビ、ペドリをインテリオールの位置に投入した。
すると、今度はピンチの後にチャンスあり。59分にはボックス手前でボールを受けたペドリから右サイドでボールを受けたデンベレが左足で柔らかなクロスを上げると、タイミング良くDF2枚の間に入り込んだオーバメヤンが丁寧なヘディングシュートをゴール右隅に流し込み、瞬く間に追いついた。
これで完全に勢いづいたバルセロナは投入直後から躍動感を見せる10代コンビが決定的な仕事を果たす。63分、右サイド深くで相手のクリアボールを拾ったガビが、相手の2枚のDFの間を鋭いドリブルでこじ開けて丁寧なグラウンダーの折り返しを供給。これをペドリが右足ダイレクトでゴール左下隅の完璧なコースに流し込み、値千金のラ・リーガ2試合連続ゴールとした。
一方、PK失敗が響き2-0にできそうな状況から逆に1-2のビハインドを背負う苦しい状況となったレバンテはロジェール、カンパーニャを下げてダニ・ゴメス、メレロの投入で攻撃の再活性化を図る。だが、ペドリ、ガビの投入で前半とは全く別のチームとなったアウェイチームの勢いを何とか抑え込むので精一杯の状況が続く。
その後、レバンテが後ろの枚数を削って攻撃的なカードを切ると、バルセロナも疲れが見えたダニエウ・アウベスに代えてラングレを投入。この交代でアラウホが右サイドバックにポジションを移した。しかし、結果的にバルセロナのこの交代が裏目に出る。
83分、オフサイドラインぎりぎりで背後へ飛び出したダニ・ゴメスがボックス内で仕掛けると、ラングレが遅れて足を踏んでしまい、この試合3本目のPK献上。これをメレロに決められて2-2の同点に追い付かれた。
この失点を受け、チャビ監督はデンベレとオーバメヤンのコンビを下げてアダマ・トラオレ、ルーク・デ・ヨングを投入。ここから力業でゴールをこじ開ける戦い方にシフトした。
試合最終盤にかけては互いに勝ち越しゴールに迫るオープンな攻防が続くが、共に決め手を欠きバルセロナの連勝もいよいよストップかに思われた。だが、勝負師チャビの勝負手が最後の最後に勝ち点3をもたらすことになった。
5分が加えられた後半アディショナルタイムの92分、左サイドでフリーとなったアルバが上げた正確なクロスをゴール前の駆け引きでDFを出し抜いたL・デ・ヨングが完璧なヘディングで合わせ、ゴール左隅に流し込んだ。
そして、2-2のドローに持ち込んだエスパニョールとのダービーに続くL・デ・ヨングの土壇場ゴールで劇的に勝ち切ったバルセロナが、リーグ戦7連勝を達成。2位の座を死守すると共に、週明けのフランクフルト戦に弾みを付けている。
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
バルセロナの至宝ガビに衝撃の事実「彼は靴紐の結び方をよく知らない」
バルセロナのスペイン代表MFガビの秘密が1つ明らかになった。イギリス『SPORT BIBLE』が伝えている。 今季17歳という若さでファーストチームデビューを果たしたカンテラの至宝ガビ。10月にはスペイン代表デビューし、85年ぶりに最年少出場記録を塗り替えた。 ここまで公式戦に17試合に出場しているが、チャビ・エルナンデス新監督就任以降の6試合でもスタメン起用されており、新体制でもその存在感を遺憾なく発揮している。 その実力もさることながら、別の注目を浴びていたのがガビのスパイクの靴紐だ。 ガビは試合中に靴紐が解けた状態でプレーすることがよくあり、一種の迷信的な行いなのではないかとも噂されていたが、スペイン人記者のマルク・マルバ・プラッツ氏によると、その理由は単純なものだった。 「ガビは幼い頃から靴紐をほどいたままプレーしている。それは、靴紐の結び方をよく知らないからだ。彼は気にしていないし、それでプレーしている」 最近では、同僚のU-19スペイン代表MFニコ・ゴンサレスが、自身のインスタグラムで「学ぶ時間…」というコメントを添えて、ガビの靴紐を結んであげている写真を掲載しており、ガビの靴紐の秘密に関しては、チームメイトにも知れ渡っているようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】スパイクのひもが解けまくるガビ</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/gavi1.jpg" style="max-width:100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/gavi2.jpg" style="max-width:100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/gavi3.jpg" style="max-width:100%;"></div> 2021.12.21 21:15 Tue2
バルセロナが新カンプ・ノウのイメージを発表!収容人数11万人
バルセロナが新カンプ・ノウの新たなイメージを発表した。クラブの公式SNSで伝えている。 バルセロナはエスパイ・バルサ計画というカンプ・ノウの改修を軸としたプランを発表。当初の計画では2021年に完成予定だったものの、現時点では2025年に完成の予定だ。 カンプ・ノウの改修を行うのはコンペを勝ち抜いた日本の設計事務所、日建設計で、完成時には収容人数を11万人まで増員する予定だ。 また、改修工事のためにバルセロナは2022年夏以降、最長で1年間のホーム開催試合をカンプ・ノウ以外で行う可能性も報じられている。 17日に行われたラ・リーガ第9節のバレンシア戦では観客を100%収容可能だったものの、4万7317人の入場者数にとどまっていたバルセロナだが、新カンプ・ノウに向けてサポーターたちの熱量を取り戻すことができるだろうか。 <span class="paragraph-title">【動画】日本の設計事務所が担当する新カンプ・ノウのイメージムービー</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJpaU5nOGtodiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> 2021.10.20 05:45 Wed3
バルセロナ注目の“いとこコンビ”が偉業達成…バルサ・アトレティックの最年少ゴール&歴代3位記録を同じ試合で更新
バルセロナのカンテラに所属する注目の“いとこコンビ”が偉業を成し遂げた。 バルセロナのリザーブチームで、スペイン3部に所属するバルサ・アトレティック(前バルセロナB)。 7日にホームでプリメーラ・フェデラシオン第3節のオウレンセ戦を戦ったチームでは、U-17スペイン代表FWトニ・フェルナンデス、同MFギジェ・フェルナンデスの16歳いとこコンビが偉業を成し遂げた。 1点リードで迎えた前半41分、中央で味方とパス交換してゴール前に侵入したトニは低空の見事な左足ジャンピングボレーを右隅に叩き込む。この直後の45分にはボックス中央でトニから横パスを受けたギジェが右足を振ると、ブロックを試みた相手DFにもディフレクトしたシュートがゴール右隅に突き刺さった。 このゴールは2人にとってバルサ・アトレティックでの初ゴールとなったが、いずれも年少記録を更新するモノとなった。 ギジェが16歳2カ月21日で決めたゴールは元スペイン代表FWボージャン・クルキッチの16歳2カ月28日の記録を抜き、歴代3位の年少ゴールに。 一方、トニの16歳1カ月23日でのゴールは元ナイジェリア代表FWハルナ・ババンギダの16歳1カ月28日を抜き、歴代最年少ゴールとなった。 ちなみにバルセロナのレジェンド中のレジェンドであるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは17歳2カ月13日で歴代6位だ。 なお、インテリオールを主戦場とするギジェはプレシーズンツアーでハンジ・フリック監督から定期的にプレー機会を与えられ、センターフォワードや右ウイングを主戦場とするトニもモナコとのジョアン・ガンペール杯でプレー機会を与えられており、近い将来のファーストチームデビューも期待されている。 <span class="paragraph-title">【動画】トニ・フェルナンデスが決めた最年少ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ca" dir="ltr">Toni Fernández turns heads in last night's win for Barça Atlètic <a href="https://twitter.com/hashtag/MadeInLaMasia?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#MadeInLaMasia</a> | <a href="https://twitter.com/FCBmasia?ref_src=twsrc%5Etfw">@FCBmasia</a> <a href="https://t.co/CbYbyDz1kb">pic.twitter.com/CbYbyDz1kb</a></p>— FC Barcelona (@FCBarcelona) <a href="https://twitter.com/FCBarcelona/status/1832718549401440469?ref_src=twsrc%5Etfw">September 8, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.09 07:30 Mon4
