大宮またしても勝てず…東京Vは初黒星【明治安田J2第9節】

明治安田生命J2リーグ第9節の5試合が9日に各地で行われた。いまだ勝ち星なしの最下位大宮は、ここまで1勝の20位甲府をホームに迎えた。是が非でも勝利を収めたいホームチームは19分、右CKで柴山がファーに上げたクロスを新里が頭で合わせてゴール。3試合ぶりの得点で先制した。ところが36分、甲府は右サイドでアイデアとワンタッチパスを生かして鳥海がボックス右に侵攻。優しいクロスを長谷川が頭で合わせて同点に追いついた。
1-1で迎えた後半立ち上がり、甲府が右サイドからアバウトにクリアすると、大宮の新里が対応にもたつき、その間に後半から出場しているブルーノ・パライバがボールを奪取。GKとの一対一も制して来日後初ゴールを記録し、甲府が逆転した。

さらに甲府は63分、再び大宮の最終ラインのミスを突き、パスを奪ったパライバがボックス左手前からシュート。これが相手に当たり、ややラッキーな形でゴールに吸い込まれた。連続ミスで自らの首を絞めることになってしまった大宮。そのまま試合は終了し、またも初勝利はお預け。甲府は6試合ぶりの白星を手にした。

ここ5試合で4勝1分けと絶好調の東京Vは、ホームに16位の熊本を迎えた。先制したのは東京V。29分、山越が右サイドを突破し、グラウンダーの折り返しを森田がダイレクトで流し込んだ。

対する熊本はすぐさま反撃。36分、左サイドから田辺が上げた軌道の高いクロスを、ファーサイドの阿部が折り返す。するとこれがGKの頭上を通り越し、左ポストに当たってゴールイン。阿部のJリーグ初ゴールで同点に同点に追いついた。

1-1で迎えた後半、56分に熊本が勝ち越す。再び左サイドから攻撃を組み立て、坂本がボックス左に侵入。折り返しのこぼれ球を杉山が押し込んだ。

逆転を許した東京Vだが、3連勝を目指すチームは粘りを見せる。76分、ボックス手前でボールを持ったバスケス・バイロンの縦パスに佐藤凌我が反応。オフサイドギリギリで抜け出してボックス中央からシュートを流し込んだ。

後半途中に同時に投入された2人でゴールを奪った東京V。しかし85分、最終ラインのパスを奪われゴール前まで運ばれると、最後は投入直後だった東山に決められ敗戦。今季初黒星を喫した。一方の熊本は今季3勝目を挙げ、暫定9位に浮上している。

◆第9節
▽4/9(土)
いわてグルージャ盛岡 0-1 ザスパクサツ群馬
大宮アルディージャ 1-3 ヴァンフォーレ甲府
V・ファーレン長崎 1-0 FC町田ゼルビア
東京ヴェルディ 2-3 ロアッソ熊本
FC琉球 3-3 ファジアーノ岡山

▽4/10(日)
《14:00》
ベガルタ仙台 vs レノファ山口
モンテディオ山形 vs ブラウブリッツ秋田
ジェフユナイテッド千葉 vs 横浜FC
アルビレックス新潟 vs 栃木SC
ツエーゲン金沢 vs 水戸ホーリーホック
大分トリニータ vs 徳島ヴォルティス