新体制神戸が先制も京都が連続ゴールで逆転勝利! J1で2勝目、神戸は白星遠く【明治安田J1第6節】

2日、明治安田生命J1リーグ第6節のヴィッセル神戸vs京都サンガF.C.の一戦がノエビアスタジアム神戸で行われ、1-3で京都が勝利した。三浦淳寛監督がチームを去り、リュイス・プラナグマ・ラモス暫定監督がチームを率いる神戸。7戦未勝利の状態からの巻き返しを目指す一戦は、スタメンを4名変更。扇原貴宏、中坂勇哉、汰木康也、リンコンが外れ、槙野智章、小林友希、アンドレス・イニエスタ、ボージャン・クルキッチが入った。対して開幕戦以来勝利がない京都も4名を前節から変更。若原智哉、アピアタウィア久、メンデス、武田将平が外れ、上福元直人、井上黎生人、麻田将吾、松田天馬が入った。
新体制となった神戸、チーム内で多くの新型コロナウイルス感染者が出て戦力が伴わない京都。理由は違えど、互いに勝利が欲しいこの一戦。積極的に試合に入ったのは神戸だった。

アンドレス・イニエスタを中心に、ボージャン、初瀬の両サイドを使って京都ゴールに迫る。トップの大迫も体の強さを見せて起点を作ろうとする。京都は24分に武富孝介を下げて金子大毅を投入する。すると28分、右CKからのクロスを福岡が合わせにいくがクロスバーに直撃。その前にGKへのファウルを取られて笛が吹かれていた。

31分に京都がビッグチャンス。神戸のパス回しをカットすると、松田のパスを受けたピーター・ウタカが抜け出しGKと一対一に。しかし飛び出たGK飯倉がなんとかセーブする。

ここまで決定機がなかった神戸だが35分にチャンス。ビルドアップを奪うと山口とイニエスタが2人のパス交換でバイタルエリアまで行き、最後は山口がボックス手前からシュートも、枠を捉えられない。

43分にはピーター・ウタカが個人技で持ち込むと、ボックス手前からシュート。しかしこれはブロック。その流れから、上手く入れ替わり、最後はボージャンがゴールが空いているのを見てロングシュートを狙うが、これもブロッックされる。

後半立ち上がりからエンジンをかけたのは神戸。初瀬、イニエスタとボールを繋ぎ、左のボージャンへ展開。ボージャンがドリブルで持ち込みイニエスタへパス。これが通らなかったものの、京都DFがボックス内でぶつかり倒れると、こぼれ球を初瀬がボックス内でシュート。これが決まり、J初ゴールで神戸が先制する。

先制した神戸は勢いづいて攻勢をかける。53分には右サイドを崩すと、山口のマイナスのパスを大迫が振り向いてシュートもDFがブロック。これで得たCKからイニエスタがクロスを送ると、菊池がヘッド。枠を捉えるが、GK上福元が何とか掻き出してゴールを許さない。

しかし55分、京都はカウンター。ウタカが持ち出し左へと展開。これを受けた荻原が左の金子へパス。金子がボックス内でシュートもDFがブロックすると、浮き球を荻原がシュート。これがGK飯倉の手を弾いてゴールへ飛ぶと、山口がクリアをしにいくが、間に合わずに京都が同点に追いつく。

さらに京都は58分にもカウンター。左でパスを受けた荻原がクロス。GK飯倉が飛び出してキャッチに行くが、これをキャッチできずにファンブル。こぼれ球を宮吉が蹴り込み、京都が一気に逆転する。

一気にビハインドとなった神戸は、65分に初瀬に代えて汰木康也を投入。攻撃時は菊池、槙野、小林の3バックにした[3-4-1-2]に変更する。

69分には、途中出場の汰木がチャンス。イニエスタのパスを受けた大迫がキープからスルーパス。これに反応した汰木がボックス内からシュート性のクロスを送ったが、中では僅かに合わない。

京都は74分にビッグチャンス。ウタカのスルーパスに抜けた松田がボックス内でフリーになりシュート。しかし、GK飯倉が顔面ブロックでゴールを許さない。

神戸は83分に左サイドを汰木が抜け出すと、そのままクロス。しかし、これは精度を欠いてしまい中央の大迫には合わない。

京都はアディショナルタイム4分に3枚替え。すると94分、左サイドを松田が突破。深く抉ると、そのまま左足でクロス。これにボックス中央で投入されたばかりの山田楓喜がダイレクトボレー。これが決まり、1-3。その後に試合は終了し、京都がシーズン2勝目。神戸は新体制初戦でも白星は飾れなかった。

ヴィッセル神戸 1-3 京都サンガF.C.
【神戸】
初瀬亮(後4)
【京都】
荻原拓也(後10)
宮吉拓実(後13)
山田楓喜(後49)