FIFA会長が世界での戦争、紛争ストップへ訴え「最悪の敵とさえ、対話してほしい」

2022.04.01 11:40 Fri
Getty Images
国際サッカー連盟(FIFA)は3月31日、カタールのドーハで第72回の総会を行った。

1日にカタール・ワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会を前にして行われた総会。各サッカー連盟、サッカー協会が参加した。

この総会には、世界的に厳しい立場にあるロシアサッカー連合(RFU)も参加。一方で、攻撃を受けているウクライナサッカー協会(FFU)はオンラインでの参加となった。
その中で、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長がスピーチを行い、FIFA加盟の人々へ向けて、世界で起きている戦争や紛争を食い止める為に対話をして欲しいと訴えた。

「我々は攻撃的な世界、分断された世界に住んでいるが、私は人々を結びつけ、文化の境界を越えるサッカーの力を大いに信じている」
「ネルソン・マンデラは、スポーツには世界を変える力があると言った。サッカーは世界のスポーツだ。我々はサッカーが世界の問題を解決できると信じているほどナイーブではない」

「この恐ろしい紛争が終わり、世界中の他の全ての紛争も同様に、願わくばすぐにでもサッカーは人間関係を再構築し、平和と理解を確立するために小さな役割を果たすことができると思っている。我々はその最前線にいるつもりだ」

「この世界である程度の権力を持っている全ての人々、世界で重要な政治的立場にある全ての人々への願いは、紛争と戦争を止めて欲しいということだ」

「我々の子供たちの為に、我々の未来のために。最悪の敵とさえ、対話してほしい。一緒になってみて欲しい」

「そしてサッカーがそこにあり、平和のために手助けすることになるだろう。我々は生きる為に再び学ぶ必要があるからだ。一緒に生きていくことの意味を、もう一度学ばなければならない」

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