大卒2年目守護神の田代がデビュー戦で躍動! コロナ禍の熊本、長崎との九州勢対決を制す【明治安田J2第5節】

明治安田生命J2リーグ第5節のロアッソ熊本vsV・ファーレン長崎が21日にえがお健康スタジアムで行われ、ホームの熊本が2-0で勝利した。

暫定15位の熊本と暫定18位の長崎による九州勢対決。選手7名とスタッフ2名が新型コロナウイルスに感染の熊本は監督も不在という苦しい台所事情だが、前節の先発から2選手を入れ替え、GKに大卒2年目の田代を起用した。一方、前節の今季初勝利に続いて、初の連勝を狙う長崎は欠場の奥井に代わって、高橋を右サイドバックで使った。

高橋泰コーチが代行で指揮を執る熊本がホーム初勝利を目指して、立ち上がりから攻勢の長崎にうまく対応しながら、徐々に相手ゴールへと迫る。41分の決定機こそモノにできなかった竹本だが、前半アディショナルタイム2分にロングフィードをカイオ・セザールが頭でクリアすると、バイタルエリア中央で拾ってから右足ミドルをゴール左に突き刺して、熊本が先制する。
後半に入っても、熊本の勢いは衰えず、立ち上がりからGKと一対一の局面を作り出すなど、長崎ゴールに襲いかかると、追加点を奪う。55分、相手選手のクリアボールを敵陣中央でボールを拾った河原がボックス左の坂本にパス。中に切り込んでコースを作り、右足フィニッシュを左ポストの内側を掠めながら決め切り、長崎の突き放しに成功した。

ボールを握る時間こそ多いものの、2失点と劣勢を強いられる長崎は交代カードを駆使しながら反撃。ピッチの幅を使いながら敵陣に攻め入る形を作り出したが、Jリーグデビュー戦の熊本GK田代が再三にわたって立ちはだかる。69分に右CKから都倉がヘディングで迫るなど、決定機こそ作るが、熊本の若き守護神を崩せない。73分にもショートカウンターからクリスティアーノがビッグチャンスを迎えた長崎だが、左足でのフィニッシュを枠に飛ばせず、不意に。GK田代を中心に最後までゴールを許さなかった熊本が2試合ぶりの白星で3試合負けなしとし、順位も7位に浮上した。一方、連勝を逃した長崎は2試合ぶりの黒星。早くも今季3敗目となっている。

◆第5節
▽3/21
ロアッソ熊本 2-0 V・ファーレン長崎

▽3/19
ブラウブリッツ秋田 2-3 ツエーゲン金沢
大宮アルディージャ 0-2 徳島ヴォルティス
大分トリニータ 1-1 レノファ山口FC
アルビレックス新潟 2-0 ヴァンフォーレ甲府
FC琉球 1-2 水戸ホーリーホック

▽3/20
いわてグルージャ盛岡 1-1 栃木SC
モンテディオ山形 2-3 ベガルタ仙台
ジェフユナイテッド千葉 0-1 ザスパクサツ群馬
東京ヴェルディ 2-1 FC町田ゼルビア
ファジアーノ岡山 1-1 横浜FC