両守護神奮闘の名古屋vs柏は勝ち点1を分け合う結果に【明治安田J1第5節】
2022.03.20 16:05 Sun
明治安田生命J1リーグ第5節、名古屋グランパスvs柏レイソルが20日に豊田スタジアムで行われ、1-1の引き分けに終わった。
ここまで3試合で1勝1分け1敗の名古屋と、4試合で3勝1敗と好調な柏による一戦。第2節のFC東京戦が延期となっている名古屋は、開幕戦のヴィッセル神戸戦こそ勝利したものの、前節敗れた川崎フロンターレ戦を含めてここ2試合は1分け1敗。3試合ぶりの勝利を目指す。一方の柏は、第3節の鹿島アントラーズ戦を除いて全勝。前節はアビスパ福岡相手にマテウス・サヴィオのゴールで勝利した。
互いに前節からスタメンを3人入れ替えた中、まずは開幕から4試合連続先発出場している名古屋のマテウス・カストロが開始直後にドリブルシュートでゴールに迫る。しかし、ここは韓国代表にも選ばれたGKキム・スンギュが安定したセービングを見せた。
対する柏も素早い攻撃で敵陣に攻勢をかけるなど、攻守が目まぐるしく入れ替わる中で、敵陣でボールを奪ったアウェイチームは中央を縦に繋いで細谷にボールが渡ると、細谷はドリブルで左に流れながらボックス左に侵入。先輩である中谷のマークを振り払い、左足でゴール左上を撃ち抜いた。
出鼻を挫かれた名古屋だが、10分にマテウスのクロスに今季リーグ戦初先発の金崎飛び込んで惜しいシーンを迎える。14分にも相馬のシュートでゴールに迫ると迎えた18分、宮原の縦パスを金崎がワンタッチで落としたところをマテウス・カストロがボックス右からダイレクトシュート。左足から放たれたコントロールシュートが見事な軌道を描いてゴール左上に決まった。
アディショナルタイムにも、マテウスのクロスを金崎が頭で合わせて名古屋に決定機。逆転かに思われたが、GKキム・スンギュがファインセーブを披露し、試合は同点で折り返した。
後半に先にチャンスを作ったのはアウェイの柏。52分、ドッジが敵陣中央をドリブルで前進し、右斜め前にパス。細谷を経由して内側からボックス右に走り込む小屋松に渡ると、迷わず右足でシュートを放ったが、GKランゲラックが右手で触ったボールは左ポストを叩いてゴールならず。
キム・スンギュに負けじと名古屋守護神もここからビッグセーブを連発する。まずは60分、柏が右サイドを華麗なワンタッチのパスワークで突破すると、川口がグラウンダーのクロスを供給。これが細谷に通ればゴールという場面だったが、GKランゲラックが右手を伸ばして阻止。さらに、そのこぼれ球に詰めた大南のシュートも至近距離でセーブ。最後に小屋松が放ったシュートは股下を抜けてしまうが、カバーに入っていたチアゴが寸前のところでクリアした。
続く62分にも、クリアボールを拾われてボックス中央の小屋松に渡るという大ピンチに見舞われる。しかし、数メートル手前でその小屋松が放ったシュートをランゲニラックは左手で弾く超反応。ホームのサポーターからは喝采が送られた。
ただ、名古屋は一方で攻撃陣が沈黙。酒井や阿部、甲田や藤井を次々と投入していくものの、シュートシーンはほぼ見られず。逆に後半アディショナルタイムには柏の途中出場の中村にシュートを許すなど、最後までランゲラック頼みに。
結局、試合は1-1のまま終了。両守護神の奮闘で勝ち点1を分け合う結果となった。
名古屋グランパス 1-1 柏レイソル
【名古屋】
マテウス・カストロ(前18)
【柏】
細谷真大(前6)
ここまで3試合で1勝1分け1敗の名古屋と、4試合で3勝1敗と好調な柏による一戦。第2節のFC東京戦が延期となっている名古屋は、開幕戦のヴィッセル神戸戦こそ勝利したものの、前節敗れた川崎フロンターレ戦を含めてここ2試合は1分け1敗。3試合ぶりの勝利を目指す。一方の柏は、第3節の鹿島アントラーズ戦を除いて全勝。前節はアビスパ福岡相手にマテウス・サヴィオのゴールで勝利した。
互いに前節からスタメンを3人入れ替えた中、まずは開幕から4試合連続先発出場している名古屋のマテウス・カストロが開始直後にドリブルシュートでゴールに迫る。しかし、ここは韓国代表にも選ばれたGKキム・スンギュが安定したセービングを見せた。
出鼻を挫かれた名古屋だが、10分にマテウスのクロスに今季リーグ戦初先発の金崎飛び込んで惜しいシーンを迎える。14分にも相馬のシュートでゴールに迫ると迎えた18分、宮原の縦パスを金崎がワンタッチで落としたところをマテウス・カストロがボックス右からダイレクトシュート。左足から放たれたコントロールシュートが見事な軌道を描いてゴール左上に決まった。
振り出しに戻った試合は、その後も白熱の展開を見せる。20分には、名古屋が宮原のスルーパスに抜け出した仙頭にビッグチャンス。一方の柏も先制点の細谷が再びゴールに迫るが、今度は中谷に軍配。巧みなスライディングでピンチを防いだ。
アディショナルタイムにも、マテウスのクロスを金崎が頭で合わせて名古屋に決定機。逆転かに思われたが、GKキム・スンギュがファインセーブを披露し、試合は同点で折り返した。
後半に先にチャンスを作ったのはアウェイの柏。52分、ドッジが敵陣中央をドリブルで前進し、右斜め前にパス。細谷を経由して内側からボックス右に走り込む小屋松に渡ると、迷わず右足でシュートを放ったが、GKランゲラックが右手で触ったボールは左ポストを叩いてゴールならず。
キム・スンギュに負けじと名古屋守護神もここからビッグセーブを連発する。まずは60分、柏が右サイドを華麗なワンタッチのパスワークで突破すると、川口がグラウンダーのクロスを供給。これが細谷に通ればゴールという場面だったが、GKランゲラックが右手を伸ばして阻止。さらに、そのこぼれ球に詰めた大南のシュートも至近距離でセーブ。最後に小屋松が放ったシュートは股下を抜けてしまうが、カバーに入っていたチアゴが寸前のところでクリアした。
続く62分にも、クリアボールを拾われてボックス中央の小屋松に渡るという大ピンチに見舞われる。しかし、数メートル手前でその小屋松が放ったシュートをランゲニラックは左手で弾く超反応。ホームのサポーターからは喝采が送られた。
ただ、名古屋は一方で攻撃陣が沈黙。酒井や阿部、甲田や藤井を次々と投入していくものの、シュートシーンはほぼ見られず。逆に後半アディショナルタイムには柏の途中出場の中村にシュートを許すなど、最後までランゲラック頼みに。
結局、試合は1-1のまま終了。両守護神の奮闘で勝ち点1を分け合う結果となった。
名古屋グランパス 1-1 柏レイソル
【名古屋】
マテウス・カストロ(前18)
【柏】
細谷真大(前6)
名古屋グランパスの関連記事
J1の関連記事
|
名古屋グランパスの人気記事ランキング
1
G大阪が降格圏の磐田に劇的勝利、前半戦苦しんだ13位湘南や14位京都など6クラブのJ1残留が確定!
9日、明治安田J1リーグ第36節の8試合が行われた。 首位のヴィッセル神戸、2位のサンフレッチェ広島は10日に試合が控える中、3位のFC町田ゼルビアは今まで勝ったことがない国立競技場でFC東京との“新東京ダービー”を戦い、3-0で快勝。国立で初めて勝利したとともに、逆転優勝への望みを繋いだ。 熾烈な優勝争いとは真逆の残留争いも今シーズンは白熱。残留ラインの17位・柏レイソルと16位・アルビレックス新潟の直接対決は柏が勝利目前でまたしても失点。新潟はルヴァンカップ決勝同様に粘りを見せ、1-1のドローに終わった。 そんな中、降格圏の18位に位置するジュビロ磐田(勝ち点35)と5位のガンバ大阪(勝ち点60)の対戦は激闘に。試合は23分に磐田が渡邉りょうのゴールデ先制するも27分に半田陸のゴールでG大阪が同点に。前半アディショナルタイム9分には山下諒也がゴールを決めて逆転に成功する。 さらに62分には宇佐美貴史がネットを揺らして追加点。しかし、残留するためには負けられない磐田は87分に上原力也、そして91分に鈴木海音がゴールを奪い、土壇場で同点に追いつく。 残留に向けて貴重な勝ち点1を手にできるかと思われたが、G大阪は93分にパスを繋いで崩すと最後は坂本一彩が落ち着いて決めて勝ち越しに成功。G大阪が粘りを見せて勝利を収めた。 これにより、降格圏の18位・磐田は勝ち点35のまま。消化が1試合少ないものの、3試合で最大勝ち点「9」しか積み上げられないため、「44」までに。これにより、残留が確定していなかった多くのチームの残留が確定した。 磐田の敗戦により、勝ち点47の9位・名古屋グランパス、10位・アビスパ福岡、勝ち点46に伸ばした11位・横浜F・マリノス、勝ち点45の12位・川崎フロンターレ、13位・湘南ベルマーレ、14位・京都サンガF.C.までが残留決定となった。 15位の浦和レッズは10日に広島と対戦し、勝利すれば残留が確定する。 <h3>◆明治安田J1リーグ順位表(11/9時点)</h3> 1位:ヴィッセル神戸|勝ち点67/35試合/20 2位:サンフレッチェ広島|勝ち点65/35試合/30 ーーーーーACLE出場 3位:FC町田ゼルビア|勝ち点63/36試合/19 4位:ガンバ大阪|勝ち点60/36試合/10 5位:鹿島アントラーズ|勝ち点58/35試合/13 6位:東京ヴェルディ|勝ち点54/35試合/1 7位:セレッソ大阪|勝ち点52/36試合/-1 8位:FC東京|勝ち点51/36試合/5 9位:名古屋グランパス|勝ち点47/36試合/-2 10位:アビスパ福岡|勝ち点47/36試合/-4 11位:横浜F・マリノス|勝ち点46/35試合/-2 12位:川崎フロンターレ|勝ち点45/35試合/8 13位:湘南ベルマーレ|勝ち点45/36試合/-3 14位:京都サンガF.C.|勝ち点45/35試合/-12 ーーーーー残留決定 15位:浦和レッズ|勝ち点43/34試合/2 16位:アルビレックス新潟|勝ち点41/36試合/-14 17位:柏レイソル|勝ち点40/36試合/-10 ーーーーー残留ライン 18位:ジュビロ磐田|勝ち点35/35試合/-15 19位:北海道コンサドーレ札幌|勝ち点34/36試合/-20 20位:サガン鳥栖|勝ち点29/36試合/-26 ※降格決定 2024.11.09 17:59 Sat2
ルヴァン杯王者の名古屋は数的有利活かせずゴールレスドロー…鹿島は鈴木優磨が報復行為で痛恨の一発退場【明治安田J1第36節】
明治安田J1リーグ第36節、鹿島アントラーズvs名古屋グランパスが9日に県立カシマサッカースタジアムで行われ、ゴールレスドローに終わった。 4位の鹿島は前節川崎フロンターレ相手に勝利し、中後監督にとって嬉しい就任後初白星を記録。優勝は厳しい状況ながら、3位以内確保は十分に目指せる中でのホームゲームとなった。 一方、こちらは先週行われたYBCルヴァンカップ決勝で勝利を収め、大会2度目の優勝を果たした10位の名古屋。リーグ戦は現在3連敗中であり、トロフィー獲得をきっかけに復調できたかが注目される。 激しいボールの奪い合いが見られる序盤は、8分に山岸がボックス内でシュートを放つなど名古屋が最初のチャンスを作る。10分過ぎからは鹿島が敵陣でボールを持つ時間が増えるも、好機までにはつながらない。 それでも、17分には手数をかけた鹿島の攻撃から最後は鈴木優磨がシュートを放ったが、名古屋DFがブロック。22分には高い位置でのプレッシャーからボールを奪うと、最終的に三竿がシュートを放つなど鹿島の時間が続く。 28分には鹿島の前線のコンビネーションから、最後はボックス手前の安西が鋭いシュートも枠上へ。終盤にかけても鹿島がボールを握る時間帯が増えたが、名古屋も集中した守りを維持しスコア動かぬままハーフタイムとなった。 後半、連敗ストップを目指す名古屋が、高い位置からプレッシャーをかけ積極的な入りを見せる。一方の鹿島も52分に左サイドのCKから鈴木優磨が頭で合わせたが、惜しくも枠外へ外れた。 両チームとも細かなジャッジに対する不満が垣間見える中で、57分には鈴木優磨が背後から椎橋に倒されると激昂。その場で椎橋に胸からぶつかり倒してしまうと、これが報復行為として上田主審は迷わずレッドカードを提示し、退場処分となった。 数的有利となった名古屋は押し込む展開を作ると、71分には左サイドの徳元のクロスから永井がヘディングシュートも枠外。78分にはCKからゴールへ迫るも、鹿島守備陣が身体を張った守備でブロックした。 1人少なくなった後も、守備を固めるだけでなく積極的に得点を狙いに行く鹿島。85分にはFKのこぼれ球にボックス内フリーの名古がボレーで合わせたが、枠上に外れた。 何としても得点が欲しい名古屋は87分にパトリック、山中、吉田を投入。パトリックへのロングボールを使い脅かそうとするも、鹿島のDF陣を最後まで崩せないままタイムアップとなった。 10人で良く持ちこたえた鹿島だったが、3位以内を狙いたい状況下では痛恨のドロー。一方の名古屋も連敗をストップしたとはいえ、数的有利を活かせぬ結果となった。 鹿島アントラーズ 0-0 名古屋グランパス 2024.11.09 16:05 Sat3
初タイトル逃すも貫いた新潟のスタイル…キャプテン堀米悠斗が誇る 涙の長倉幹樹にも「感謝の思いしかない」
アルビレックス新潟はクラブ初のメジャータイトルにあと一歩及ばなかった。 2日に国立競技場で行われたルヴァンカップ決勝で名古屋グランパスと対戦の新潟。ビルドアップのところで出たミスから先制を許したなか、サポーターの熱気も力に持ち直してみせ、驚異的な粘りから3-3でPK戦に持ち込んだが、準優勝という結果に終わった。 出番なしだったが、公式会見からキャプテンらしい発言や姿勢でチームを引っ張ったDF堀米悠斗は「なんとなくだけど、やり切った感がある。今日のゲームにまったく後悔ないというのはどの選手からもあったし、本当にいいゲームだったなと思う」と振り返った。 新潟はこの大舞台でもボールを大事にするスタイルを堂々と表現。「1失点目もそういう自分のスタイルを貫いた結果」としつつ、「こういう舞台で逃げずにGKからつないでいくっていうスタイルを表現してくれたのはベンチから見ていても誇らしかった」と話す。 また、「やっぱりなくしてはいけないなと改めて思った」と後ろからつないでいく戦い方を継続していく必要性を説き、「その質を高めて、この舞台で勝ち切れるように。その方がやりがいがあるし、それを望んで選手も集まってきている。そこにこだわりをもってやっていくべき」と続けた。 そんな堀米は勝負を決するPK戦で唯一失敗し、その責任の重さから1人泣き続けたFW長倉幹樹もフォロー。「この大会に関しては間違いなく彼がここまでチームを連れてきた」と大会得点王となる6得点の活躍を強調し、「自分たちは幹樹に感謝の思いしかない」と思いやった。 そして、「また週明けの練習から幹樹がいい顔をして入ってこられるように、いい雰囲気を作りたい。もっともっと大きな選手になってほしい」と今後のサポートとともに、さらなる飛躍を期待した。 2024.11.03 00:47 Sun4
【J1注目プレビュー|第36節:鹿島vs名古屋】カップウィナーの名古屋、上位争う鹿島が迎え撃つ
【明治安田J1リーグ第36節】 2024年11月9日(土) 14:00キックオフ 鹿島アントラーズ(4位/57pt) vs 名古屋グランパス(10位/46pt) [県立カシマサッカースタジアム] <h3>◆1つでも上へ、ACLも見える【鹿島アントラーズ】</h3> 前節はアウェイで川崎フロンターレと対戦し、1-3で勝利。4位をキープし残り4試合に臨むこととなる。 勝ちきれない試合が6試合続いた中、監督交代にも踏み切ったチームは優勝こそ遠のいてしまったが、3位以内は目指せる状況。消化試合が1試合少ないこともあり、3位は射程圏と言える。 とはいえ、残り4試合で勝ち続けなければ難しい状況。ただ、前節は鬼門でもあったアウェイでの川崎F戦で勝利できたことは自信にもつながっているはずだ。 中後監督は今季限りでの退任が決定。残り4試合で意地を見せ続けることができるのか注目だ。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:早川友基 DF:須貝英大、植田直通、関川郁万、安西幸輝 MF:知念慶、柴崎岳 MF:師岡柊生、名古新太郎、仲間隼斗 FW:鈴木優磨 監督:中後雅喜 <h3>◆カップウィナーとしての意地を【名古屋グランパス】</h3> 先週は国立競技場でルヴァンカップ決勝を戦った名古屋。延長戦、PK戦にもつれる激闘となったが、アルビレックス新潟を下して2度目の優勝を果たした。 今シーズンはリーグ戦でも苦しみ、天皇杯でも不覚をとるなど苦しいシーズンだったが、狙っていたタイトルをしっかり手にすることとなった。 激闘から1週間。この決勝に懸けていたという話が出ていたが、リーグ戦は現在3連敗中。ただ、残り3試合でカップウィナーとしての意地を見せられるか注目だ。 1週間空いているとはいえ、メンバーをどうするのか長谷川健太監督の采配も注目。燃え尽き症候群になるのではなく、2週連続で歓喜をもたらせたい。 ★予想スタメン[3-4-1-2] GK:ランゲラック DF:内田宅哉、三國ケネディエブス、河面旺成 MF:野上結貴、稲垣祥、椎橋慧也、徳元悠平 MF:和泉竜司 FW:森島司、永井謙佑 監督:長谷川健太 2024.11.09 10:30 Sat5