元イタリア代表GK
ジャンルイジ・ブッフォンが、チャンピオンズリーグ(CL)で痛恨のプレーをしてしまったパリ・サンジェルマン(PSG)の同胞GK
ジャンルイジ・ドンナルンマを擁護した。『フットボール・イタリア』がコメントを伝えている。
9日に行われたCL・ラウンド16のレアル・マドリー戦2ndレグで、まさかのミスで失点を許す失態を晒してしまったドンナルンマ。バックパスの処理にもたついていたところにマドリーFWカリム・ベンゼマのプレッシャーを受け、キックミスからボールをロスト。そのまま失点へと繋がる結果となった。
それまで2戦合計で2点差で負けていたマドリーだったが、このゴールを機に息を吹き返し、ベンゼマのハットトリックで逆転に成功。一方、思わぬ展開で敗退となってしまったPSGは、ドンナルンマにサポーターからの苦情が相次いでいる。
その中でブッフォンは、大きなミスだったことを認めながらも、成長の一部になるとドンナルンマを激励。世界トップ3に入るGKの一人であると強調し、気に病むことではないと勇気づけた。
「あのようなミスは成長するために必要なことで、成功の過程の一部だ。ドンナルンマはこれまで多くの困難を乗り越え、その力を証明してきた。だから私はあのミスが彼に大きな影響を与えるとは思っていない」
「こういったことから影響を受けるほどヤワじゃない。ジージョはティボー・クルトワ、マヌエル・ノイアーと並ぶ世界トップ3の一人だ」
一方で、ベンゼマがドンナルンマに対しプレスをかけたシーンは、一部ではファウルだったという見方もある。PSGのナセル・アル・ケライフィ会長は試合後に激怒し、審判団の控室で一悶着起こしたと伝えられている。
ブッフォンもファウルだったと一部認める意見を述べており、自身の立場であれば同会長のように激怒するシーンだったことを認めている。
「とても正直に言えば、あれはイタリアではファウルだっただろう。GKとしての私は激怒するだろうね。だが、レフェリーが笛を吹いていたらマドリーの選手たちは発狂していただろう」
「エラーは当たり前だ。ジージョはまだまだ多くのことで貢献できるはずだ。選手の価値を問うことにつながるようなミスではない。1シーズンに1、2回のミスは生理的なものだ」
