鹿島が柏下し今季ホーム初白星、“新10番”荒木が結果残す【明治安田J1第3節】

明治安田生命J1リーグ第3節、鹿島アントラーズvs柏レイソルが6日に県立カシマサッカースタジアムで行われ、1-0でホームの鹿島が勝利を収めた。

前節は昨年王者の川崎フロンターレに0-2と完封負けを喫した鹿島。巻き返しとなる今季2勝目を目指し、主将の三竿が今季初先発となった。

対する柏は湘南ベルマーレ、横浜F・マリノスを退け、開幕連勝を達成。その2試合でともに途中出場からゴールを決めている小屋松は、この一戦でもベンチスタートとなった。
試合はキックオフ直後から両チームが互角の戦いを見せる中、4分に柏のシュートシーン。戸嶋が右サイド浅い位置からボックス内にアバウトなボールを入れると、相手DFのクリアが中途半端だったところを山田が拾い、遠い位置から左足を振り抜くが、わずかに枠の右に外れる。

その後も拮抗した展開となるが、36分から鹿島に立て続けのチャンスが訪れる。敵陣右サイドの巧みな崩しから、土居がボックス右のスペースにパスを送り、抜け出した樋口が左足のシュートを放つも、これは相手GKに阻まれる。そのプレーで得た右CKの場面では、キッカーの樋口がアウトスイングのボールを供給すると、中央の鈴木がヘディングシュート。これは決まったかと思われたが、クロスバーに嫌われてしまう。

両チーム無得点のまま試合を折り返すと、46分に柏が決定的な場面を迎える。敵陣右サイドでボールを受けた戸嶋がボックス手前中央に縦パス。受けたマテウス・サヴィオが強烈なミドルシュートを放つも、今度は右ポストに弾かれてしまう。

57分にも柏に決定機。中盤でボールを受けた中村が中央の裏のスペースに走り出した細谷にスルーパスを送る。抜け出した細谷はやや強引な形で右足のシュートを放つも、相手DFにブロックされてしまう。

このままアウェイチームのペースかと思われたが、鹿島がラッキーな形で試合を動かす。65分、敵陣右サイドにオーバーラップした常本が、ディエゴ・ピトゥカからボールをもらい、中央へグラウンダーのパスを供給。受けた荒木が右足を振り抜くと、正面にいた相手DFにリフレクトし、ゴールネットに吸い込まれた。

先制を許した柏は69分に三丸に代えて、小屋松を投入。開幕2戦連発のアタッカーをピッチに送り、同点ゴールを狙う。

リードを奪ったホームチームは伝統の粘り強さを発揮。相手に決定的なチャンスを作らせずに時間を進め、1-0のまま逃げ切った。勝利した鹿島はこれがホームでの今季初白星となった。

鹿島アントラーズ 1-0 柏レイソル
【鹿島】
荒木遼太郎(後20)