「基本的権利を害する」…制裁不服のロシアがCASに提訴へ、損害賠償も求む

2022.03.04 11:10 Fri
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ロシアサッカー連合(RFU)が国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)の制裁に異議申し立てを行うという。

FIFAとUEFAはロシアのウクライナ侵攻を受け、先月末に共同声明で、ロシアの代表およびクラブの一時的な大会出場禁止処分を発表。これにより、ロシア代表は今月に迫るカタール・ワールドカップ(W杯)欧州プレーオフに出られず、ヨーロッパリーグでベスト16に勝ち進むスパルタク・モスクワも強制的に敗退の見通しとなっている。

欧州各国の批判的な声を受けて、大会からの全面的な締め出しを決めた両連盟だが、その制裁決定時に「明確な差別」だと抗議の意思を示したRFUは3日の新たな声明でスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴するとともに、損害賠償を求める意向も示した。
「FIFAとUEFAによるロシアチームの出場停止処分に法的根拠がなかったと信じている。それは大会参加の資格を含め、両連盟の会員であるRFUの基本的権利を害するものだ」

「さらに、2022年のW杯出場権争いから代表チームを排除するという決定はスポーツの原則とフェアプレーのルールに反して、プレーオフの対戦相手からの圧力でなされた」
「また、RFUは反対弁論の権利すら否定され、基本的な権利を害された。さらに、FIFAとUEFAはロシアからの参加者を大会から完全に排除する以外の選択肢を考慮すらしていない」

「『スポーツは政治から独立した存在』というのはスポーツ界でも長年にわたって、最も重要なものの1つとされてきた原則。それを拒否すると、危険な前例が生じかねない」

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