仙台が後半ATのゴールで劇的勝利! 横浜FCは唯一の開幕2連勝【明治安田J2第2節】

明治安田生命J1リーグ第2節の9試合が27日に各地で行われた。

ケーズデンキスタジアム水戸では、開幕節の大分トリニータ戦が新型コロナウイルスの影響で延期となった水戸ホーリーホックと、13年ぶりのJ2勝利を目指すベガルタ仙台が激突。序盤は今季初戦となる水戸が押し気味に試合を進める。11分には左サイドの新里から入ったクロスを木下が頭で合わせたが、惜しくも枠の左へ。

すると16分、敵陣中央で新里、曽根田、木下と短くパスを繋ぎ、最後は木下がボックス右から右足を強振。相手DFのスライディングブロックをもろともしない強烈なシュートがゴール右に突き刺さった。
ゴールレスドローに終わった開幕節のアルビレックス新潟戦から今季初失点を喫した仙台だが、30分あたりから徐々にシュートシーンが増え始める。迎えた32分、吉野が放ったシュートがゴール前の水戸DF大崎の腕に当たり、PKを獲得。これを中山が決めて同点に追いついた。

後半も点の奪い合いに。互いにGK強襲のシュートを打ち合う中、74分に仙台は左サイドから細かくパスを繋ぎ、ボックス手前左でボールを持った吉野がカットイン。右足を振り抜くと、DFの足に当たったシュートがもう一人のDFの股を抜く形となって、ゴール右に吸い込まれていった。逆転に成功した仙台。しかしその3分後、水戸は最後尾からのロングボールが左サイドの大崎に繋がり、ボックス左へ並行パス。そこに走り込んだ高井がスルスルとDFを抜き、左足でゴール天井に突き刺す豪快なシュートを決めた。

これで試合は再び同点に。その後も一進一退の攻防が続く中迎えた後半アディショナルタイムの95分、仙台が左サイドから距離のあるクロスを入れると、途中出場の真瀬がボックス右から頭で折り返す。これがゴール前の同じく途中出場の遠藤に繋がり、右足で丁寧にフィニッシュ。これが決勝点となり、仙台が今季初勝利を収めた。

仙台同様、降格組の横浜FCは昨季J2リーグ4位のV・ファーレン長崎とホームで対戦した。26分、ボックス手前でボールを持った齋藤が守備のマークをずらして左足を一閃。これがゴール右のサイドネットに突き刺さり、スーパーゴールでホームチームが先制した。齋藤は開幕節の大宮アルディージャ戦から2試合連続ゴールとなる。

悲願のJ1昇格に向けて早く初白星が欲しい長崎は、64分にクリスティアーノのFKから都倉がヘディングシュートを放つが、ここはGKの正面。その4分後の右CKの場面では、再び都倉が頭で合わせたボールがゴール前のエジガル・ジュニオに渡り、そのまま押し込んだが、エジガル・ジュニオにハンドがあったとして、ゴールは認められなかった。

71分にはクリスティアーノの強烈なミドルシュートが飛び出すも、GKブローダーセンが横っ飛びでビッグセーブ。守護神の活躍も光った横浜FCが逃げ切りに成功し、J2唯一の開幕連勝を収めた。

そのほか、栃木SCに3ゴールを奪った東京ヴェルディや、ロアッソ熊本相手に同じく3得点したモンテディオ山形などが今季初勝利を挙げている。

◆第2節
▽2/27
ヴァンフォーレ甲府 1-1 大分トリニータ
ロアッソ熊本 0-3 モンテディオ山形
水戸ホーリーホック 2-3 ベガルタ仙台
ザスパクサツ群馬 0-0 ツエーゲン金沢
東京ヴェルディ 3-0 栃木SC
FC町田ゼルビア 1-0 いわてグルージャ盛岡
横浜FC 1-0 V・ファーレン長崎
ファジアーノ岡山 1-1 徳島ヴォルティス
レノファ山口FC 2-0 ブラウブリッツ秋田

▽2/26
大宮アルディージャ 2-2 アルビレックス新潟
FC琉球 1-2 ジェフユナイテッド千葉