30回目のルヴァンカップ開幕、大会アンバサダーに中村憲剛氏、那須大亮氏、佐藤寿人氏が就任

2022.02.23 12:01 Wed
©︎J.LEAGUE
Jリーグは23日、「2022Jリーグ YBC ルヴァンカップ」の大会アンバサダーを発表した。

通算30回目の記念大会となる今シーズンのルヴァンカップ。大会アンバサダーには、中村憲剛氏、那須大亮氏、佐藤寿人氏が就任することが決定した。

大会アンバサダーの3名は、日本サッカーの未来を担う選手の「登竜門」として注目されてきた本大会ならではの特別企画「ルヴァンアカデミー」に参加。各アンバサダーよりサッカーを学ぶ子どもたちや学生に、プロになるためのスキル・意識を伝えていくイベントを実施し、Jリーグ公式サイトでも動画による配信を実施する。
中村氏は2003年から2020年まで川崎フロンターレ一筋でプレー。3度のJ1制覇や、天皇杯、ルヴァンカップでも優勝を経験している。

那須氏は、2002年に駒澤大学の3年生ながら横浜F・マリノスへと入団。アテネ・オリンピックにもキャプテンとして出場。その後は、、東京ヴェルディ、ジュビロ磐田、柏レイソル、浦和レッズ、ヴィッセル神戸でプレーし、2019年に引退。横浜FM時代に2度のリーグ優勝を経験した他、リーグカップでは磐田時代に2度、浦和時代に1度経験。天皇杯は柏と神戸で、AFCチャンピオンズリーグは浦和時代に優勝するなど、多くのタイトルを獲得してきた。
佐藤氏は2000年にジェフユナイテッド市原の下部組織からトップチームに昇格。その後、セレッソ大阪、ベガルタ仙台、サンフレッチェ広島、名古屋グランパス、ジェフユナイテッド千葉でプレーした。広島時代には3度のリーグ優勝と得点王、MVPを受賞。ルヴァンカップでは歴代最多の29得点を記録している。

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