佐藤寿人
Hisato SATO
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ポジション | FW |
国籍 |
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生年月日 | 1982年03月12日(43歳) |
利き足 | 左 |
身長 | 170cm |
体重 | 65kg |
ニュース | 人気記事 | クラブ |
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【決定力の正体、発売記念インタビュー】佐藤寿人が語る、日本代表の1トップに献身性が必要不可欠な理由
ストライカーの全てが詰まっている。プロ通算278ゴールの佐藤寿人氏が<a href="https://amzn.asia/d/irr8ifK">『決定力の正体〜ゴールを奪う思考と技術〜』</a>(ナツメ社)を上梓した。21年間の現役生活で追及・探求してきた思考と技術が凝縮。一つひとつのプレーを実際にグランドで表現しただけでなく、イラストや図解も使ってわかりやすく記されている。指導者や様々な世代のプレーヤー必読の一冊だ。 書籍の発売を記念し、佐藤氏にインタビューを実施。第1回では、2026FIFAワールドカップを1年後に控える日本代表について聞いた。 (第1回/全3回) 取材・文=難波拓未 【得点を奪うだけが役割ではない】 ──森保ジャパンの1トップに求められている役割を、どのように解釈していますか? まず大前提として、ピッチに立つ11人という組織の中でどういうチームを作るかは、監督が描くものです。組織のリーダー=監督が代われば、ストライカーの仕事や役割も変化します。森保一監督が代表チームの最大値を作っていく中で、センターワードの役割は決して得点を奪うことだけではありません。現代の代表には久保建英選手や鎌田大地選手、南野拓実選手をはじめ2列目(シャドー)にたくさんタレントがいます。2列目の選手が前を向いた状態でプレーできる局面を作ることが大事な要素なので、ランニングで深さを取ったり、安定したポストプレーを行ったりできるセンターワードの存在が必要です。それこそ第1次森保ジャパンでは(現ヴィッセル神戸の)大迫勇也選手が重宝されましたし、第2次であれば上田綺世選手の序列は高いと思います。もちろん彼はゴールに向かうこともできる選手ですが、ゴールを背にした状態でも身体をうまく使って安定感のあるプレーができる。純粋なポストプレーではないですが、マルチな形でプレーできる選手かなと思いますね。 ──多くの得点を決めてきたからこそ日本代表に呼ばれる一方で、実際のプレー時は周りの選手を生かす役割がメインになっているように感じます。自分の得点に専念しにくい状況は、もどかしいものでしょうか? そこは選手それぞれの考え方だと思います。私自身はチームが勝つためにプレーすることが最も大事だと思っていましたし、それと同じくらい自分が得点を取るという意欲も強かったです。ただし、今の代表は得点を決められる選手がいろいろなポジションにいます。11人の役割が整理された中で、監督が求めることをいかに体現できるかも非常に重要になっています。海外でプレーすることが当たり前になっている上で、CLやELなどの大会にも出ている選手は少なくありません。自分たちが主体的に戦える時もあれば、相手にボールを持たれて守る時間の多い時もあります。試合の展開や対戦相手との力関係によって役割が微妙に変化するということを、日常から多く経験していると思うので、柔軟性は養われていると思います。 ──得点への強烈なエゴがプレーから滲み出ているFWが多くないように感じますが、そこへの寂しさはありませんか? どうですかね。周りを生かす役割に終わっている選手は寂しいですが、ゴールを背にしたプレーをした後、ゴール方向にポジションを取ったり、迫力を持ってゴールに向かって行ったりできている選手もいます。役割が増えていることは間違いない事実ですが、現在の1トップに入るような選手は幼少期からFWをやってきているケースがほとんどだと思います。また、得点を取るという成功体験をたくさん経験してきている選手は、誰よりも得点をを取りたいという欲が強いはずです。やりたいこと、やらないといけないことの整理ができているからこそ、高いレベルに行けているんじゃないかなと思いますね。 【帰属意識の高さは、森保一監督の巻き込み力にあり】 ──思考やプレーの整理は簡単な作業ではなさそうです。 葛藤みたいなものはあると思いますよ。でも、全てはチームが勝つためという考えに行き着くと思うんです。代表チームで言えば、ワールドカップを勝ち上がっていくこと。だからこそ、1トップの選手は個人の得点だけではなく、チームの勝利に貢献することも目的に設定してプレーできているんだと思います。 ──帰属意識の高さも兼ね備えている? 森保監督の下で全員の目線がW杯優勝に揃えられているから、前線の選手が守備のスイッチを入れたりプレスバックをしたりして奪い所を作り、そこからゴールに向かって出ていく。今は良い守備から良い攻撃の連続性や強度の基準が高いので、1トップの選手に限らず攻撃の選手だから攻撃だけをやっていればいいというのは通用しません。テクニカルな2列目の選手も献身的に守備を行なっているので、1トップの選手もやらないわけにはいかないですよね。 ──森保監督とはサンフレッチェ広島で一緒でしたが、当時からチーム内の目線を揃えることに長けていた印象ですか? チームとして目標に向かっていくための道筋をハッキリとさせることは非常に上手な印象です。これは監督と選手だけで行うものではなくて、メディカルスタッフや用具スタッフなどピッチ外で支えてくれるスタッフも含むし、大きな枠組みで言うとファン・サポーターだけでなくメディアも巻き込んでいく。だからこそ、W杯を獲りに行くという言葉が一人歩きすることはなくて、見ている人たちの中にもそういう認識があると思います。代表チームが本気で目指しているのであれば、外側もそういう基準を持たなきゃいけない。巻き込む力を持っている人だなと思います。 【ハイレベルな日常で成長速度アップ】 ──アジア最終予選では、1トップで上田、小川航基、町野修斗、前田大然、大橋祐紀、古橋亨梧らがプレーしています。あと1年後の本大会に向けて、ポジション争いはどうなっていくと考えていますか? 代表の1トップは本当にサバイバルです。最終予選で試合に多く出ていた選手が中心になることは間違いありません。でも、例えば怪我人が出てしまうと、どうなるかわからない。7月のE-1で活躍した選手をはじめ“コアグループ”以外の選手にもチャンスはあります。質の高い競争が、チームの強化に必要です。森保監督が求めているのは、ヨーロッパの5大リーグでプレーできるほどの強度。代表チームの活動だけで劇的に何か変化を生むことには限りがあるので、ハイレベルな日常の積み重ねですよね。 本大会までの1年は、より高いレベルでの日常を求めて移籍をした選手もいるし、逆に留まるという決断をする選手もいる。ピッチに立って自分のパフォーマンスを発揮する中で、成長速度を上げていかないといけません。これはもちろん日本代表だけでなく、他の国々も同じ。その中で、近年の日本代表が見せている成長速度の上がり方には非常に期待感を持てます。昔から「アジアの戦いは厳しい」と言われてきましたが、アジア最終予選は常に主導権を握れるような戦いができました。ここから本大会に向けてもっと力を付けていくには、強化試合の中で「うまくいかない」を体験することだとも思っています。うまくいかない状況に直面した時にどう乗り越えていくのか。強くなっていく過程や瞬間を見ていきたいなと思いますね。 ──5大リーグで言えば、町野選手は昨季にドイツ1部で11ゴールを決め、今季も引き続きドイツ1部でプレーします。序列に変化を起こしそうな選手だと思います。 結果的に2部に降格してしまったホルシュタイン・キールでも1番前だけでなく、2列目での出場も含めて器用にプレーしながら得点を奪うことができていました。移籍先のボルシアMGでも間違いなく二桁得点を求められる中で、昨季にブンデスのレベル感を知れたことは大きいと思います。プレー中にバタついている印象はなく、一つひとつのプレーに余裕が見られます。前所属よりも攻撃的かつ主導権を握りやすいチームに移ったことによって、チャンスが増えると思うので期待したいです。 ポジションは違いますが、フランクフルトに移籍した堂安律選手も楽しみです。CLの舞台にも初めて立つことになりますし、さらにタフな環境や高いレベルに身を置くことで、急激な成長を促すとも思いますから。 ──以前に注目していると仰っていた古橋選手も(イングランド2部相当の)バーミンガムに活躍の場を求めました。 ゴールに向かってプレーできる選手で、代表チームの中でも少し特異な選手だと思います。そういう彼みたいなプレースタイルの選手は最前線だけではなくて、他のポジションでプレーする可能性もありますし、間違いなく大枠に入っている選手です。チャンピオンシップも間違いなく5大リーグに近いレベル感ではあると思うので、やっぱりこの1年間で数字をいかに残せるかじゃないですかね。 ──今後の注目で言えば、(シント=トロイデンVVの)後藤啓介選手や(SKベフェレンの)道脇豊選手といった190cm級のストライカーも若くして海を渡っています。 サイズのある彼らですが、身体的なものだけで相手を上回ることが難しい世界に身を置いていると思います。自分なりの点を取る術を持ち合わせている選手なので、チャンスをいかに数字に結びつけられるか。これからどんどんステップアップしていくことも楽しみですし、若い世代の選手が下から突き上げていくことが必要なので、A代表で見れる日が待ち遠しいです。 <a href="https://amzn.asia/d/irr8ifK">『決定力の正体〜ゴールを奪う思考と技術〜』</a> 2025.09.16 12:00 Tue2
“マドリディスタ”なにわ男子・長尾謙杜がWOWOW「チャンピオンズリーグダイジェスト!」に初出演!
UEFAチャンピオンズリーグを独占生中継しているWOWOWは7日、「チャンピオンズリーグダイジェスト!準々決勝 1st leg」に、「なにわ男子」の長尾謙杜さんがスペシャルゲストとして出演することを発表した。 長尾さんは欧州サッカー好きでもあり、CL準々決勝1stレグの全試合全ゴールを解説するほか、CLの見所の1つとして挙げた、“チームを引っ張る、キャプテンシーあふれる選手”を特集。ベスト8に勝ち残った8チームのキャプテンにフォーカスする。 また、番組MCであり「Hey! Say! JUMP」のメンバーでもある薮宏太さんと日頃からサッカー観戦して連絡を取り合う中だといい、番組で初共演となる。 <h3>◆長尾謙杜さん コメント</h3> 「やはり準々決勝まで来ると面白いカードしかないな…と感じます!バイエルン vs インテルの各国リーグの首位対決も注目ですし、優勝最有力と呼ばれたリーグフェーズ首位通過のリバプールを下したパリ・サンジェルマンと、ワトキンスに加え今冬に加入したラッシュフォードやアセンシオを擁するアストン・ヴィラの一戦も面白いなと!」 「でも何と言っても、アーセナルvsレアル・マドリードが最注目です。僕が番組に出演するタイミングまで残っていてくれて良かったです!この対戦はシンプルに面白いカードですが、まだレアル・マドリードはアーセナルに勝ったことがなく、2005-06シーズンにアンリにゴラッソを決められてから、まだリベンジできていないので今回どうなるか、楽しみです!」 「また、3月の国際マッチウィークを経て、各クラブがどういったメンバー・フォーメーションで来るかも含めて本当に楽しみなので、薮さんと一緒に番組を盛り上げられればと思います!」 <h3>◆薮宏太コメント</h3> 「会う度にマドリーの話をしているので、和気あいあいとした空気感をスタジオで出せれば良いと思っています! 彼は本物のマドリディスタなので、思う存分番組の中で語って欲しいです。楽しみにしています!」 「チャンピオンズリーグダイジェスト!準々決勝 1st leg」はWOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで11日(金)23時から放送。解説には佐藤寿人氏も登場する。 2025.04.07 15:15 Mon3
歴代J2得点王をおさらい! 助っ人が多く名を連ねる中にあの日本代表MFの名も!
新型コロナウイルス(CODID-19)の影響により試合開催を延期しているJ2リーグだが、27日からJ1リーグに先んじて再開を迎える。 厳しい過密日程が予想される今シーズンのJ2リーグ。昇格枠も2つに減り、今まで以上に熾烈な昇格争いが繰り広げられることとなるだろう。 そんな昇格争いで大事になってくるのが、やはりチームの得点力。大きな得点源がチームにいることは、昇格に近づく手立てとなる。そこで今回は、再開に向けて歴代のJ2の得点王をご紹介したい。 1999シーズンからスタートしたJ2リーグ。初代J2得点王となったのは日本代表歴もある神野卓哉だ。横浜マリノスやヴィッセル神戸でプレーした神野は、当時大分トリニータに在籍。36試合19得点の活躍を見せ初代得点王に。翌年はJ1のFC東京へと移籍した。 日本人得点王でスタートしたJ2リーグだったが、その後は8シーズンに渡って外国人選手が得点王のタイトルを獲ることに。懐かしい名が多く並ぶが、その中でも目を引くのが今も上海上港で活躍する元ブラジル代表FWフッキだろう。 かつては、コンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)川崎フロンターレ、東京ヴェルディでプレーしたフッキだが、2007シーズンはJ2歴代最多タイとなる37得点を挙げ、大暴れした。 2008年からは一転して日本代表クラスの選手たちが得点王に輝くこととなる。現在レアル・サラゴサでプレーする香川真司もその内の一人で、背番号「8」を着用した2009シーズンはC大阪で27得点を記録しチームのJ1昇格の大きな原動力に。そして2010年にドルトムントへと移籍を果たし、ヨーロッパでプレーを続けている。 2011年に豊田陽平が得点王になってからは、再び外国人選手が得点王になることが増えている。2015年の得点王ジェイ(現北海道コンサドーレ札幌)や2016年の得点王である鄭大世は今もJ1の舞台で活躍を続けている。 そして、昨シーズンのJ2得点王であるブラジル人FWレオナルドは今シーズンから浦和レッズへと完全移籍し、J1の舞台へステップアップを果たした。 必ずしも得点王とJ1昇格は直結しないものの、昇格争いをする上では重要な要素。果たして今シーズンは誰が得点王に輝くのか。第1節終了時では、ハットトリックを達成した徳島ヴォルティスの西谷和希がトップに立っている。 ◆歴代J2リーグ得点王 1999年:神野卓哉(大分トリニータ)19得点/36試合 2000年:エメルソン(コンサドーレ札幌)31得点/34試合 2001年:マルコス(ベガルタ仙台)34得点/40試合 2002年:マルクス(アルビレックス新潟)19得点/36試合 2003年:マルクス(アルビレックス新潟)32得点/41試合 2004年:ジュニーニョ(川崎フロンターレ)37得点/39試合 2005年:パウリーニョ(京都パープルサンガ)22得点/32試合 2006年:ボルジェス(ベガルタ仙台)26得点/41試合 2007年:フッキ(東京ヴェルディ)37得点/42試合 2008年:佐藤寿人(サンフレッチェ広島)28得点/40試合 2009年:香川真司(セレッソ大阪)27得点/44試合 2010年:ハーフナー・マイク(ヴァンフォーレ甲府)20得点/31試合 2011年:豊田陽平(サガン鳥栖)23得点/38試合 2012年:ダヴィ(ヴァンフォーレ甲府)32得点/38試合 2013年:ケンペス(ジェフユナイテッド千葉)22得点/38試合 2014年:大黒将志(京都サンガF.C.)26得点/42試合 2015年:ジェイ(ジュビロ磐田)20得点/32試合 2016年:鄭大世(清水エスパルス)26得点/37試合 2017年:イバ(横浜FC)25得点/41試合 2018年:大前元紀(大宮アルディージャ)24得点/41試合 2019年:レオナルド(アルビレックス新潟)28得点/38試合 2020.06.25 11:05 Thu4
仙台の象徴、10番・梁勇基が直接FKなど計4得点! GKが忖度なしの好守連発も4-4の打ち合いで引退試合終える
14日、元北朝鮮代表MF梁勇基(42)の引退試合がユアテックスタジアム仙台で行われた。 ベガルタ仙台で合計18年間、サガン鳥栖で2年間のプロ生活を過ごした梁勇基。昨シーズン限りで現役に終止符を打った。 手倉森誠監督率いる「ベガルタ仙台レジェンズ[2011-2013]」と平山相太監督率いる「梁勇基フレンズ」に分かれ、前半は梁勇基がレジェンズでプレー。J1リーグを2位で終え、AFCチャンピオンズリーグにも出場した当時のメンバーたちとともにプレーした。 試合は早速、梁勇基擁するレジェンズの富田晋伍がミドル。梁勇基も積極的にボールに絡み、太田吉彰のシュートにも繋げていく。 一方、佐藤寿人や野沢拓也、安英学らが先発したフレンズは、今シーズン限りで引退の遠藤康がゲームメイク。しかし、8分にはレジェンズが太田の右クロスから赤嶺真吾がニアでボレー。惜しくも枠の左に外れる。 運動量で勝るレジェンズが主導権を握り、11分にはハイプレスから梁勇基にチャンス。ボックス手前から左ポケットへ持ち込み、左足を振るが、これは枠を外れてしまう。 関口訓充もシュートを打っていくなか、18分には攻勢のレジェンズが選手交代し、田村直也が登場。すると19分、こちらも今シーズン限りで引退の蜂須賀孝治がボックス手前やや左寄りの絶好の位置でFKを獲得。梁勇基が直接狙うが、ゴールに左に飛んだボールはGK高桑大二朗がセーブする。 23分にも梁勇基が直接FKを狙うが、またもGK高桑がファインセーブ。関口のヒールの落としから梁勇基がボックス内から右足シュートのシーンもあったが、ここもGK高桑が立ちはだかる。 赤嶺との一対一も高桑がセーブすると、フレンズにもチャンス。佐藤が最終ラインの裏へ抜け出すも、左ポケットからのシュートはサイドネットを外から揺らす。 フレンズは26分、平岡康裕以外の10人が交代。好セーブを連発した高桑もここでピッチを去ると、レジェンズもウィルソンらを投入する。 なかなかフレンズの守備を崩せないレジェンズ。40分にはウィルソンが自ら仕掛けてシュートも、右ポストをかすめて枠を外れる。直後には梁勇基のラストパスから中原貴之がシュートも吹かしてしまう。 ついに均衡が破れたのは前半終了間際。梁勇基がボックス手前フリーでパスを受けると、1人かわしてゴール右隅へ。試合の主役が先制ゴールを奪う。 後半は梁勇基がフレンズでプレー。それでも開始直後、レジェンズはウィルソンが強烈な左足シュートを放っていく。 フレンズも盛り返した後半は膠着状態が続くが、58分に転機。菅井直樹がボックス内で遠藤を倒してしまい、フレンズがPKを獲得。梁勇基がゴール右隅を狙ったが、GK関憲太郎が読み切ってストップした。 それでも62分に同点弾。一度は防がれながらボックス内で細かく繋ぐと、最後は梁勇基、遠藤と繋げて佐藤が左足でフィニッシュ。ゴール後にはフレンズの選手たちがピッチに寝転び、人文字で梁勇基の背番号「10」を形作った。 再び勝ち越したいレジェンズは、ウィルソンが再三のシュートもフレンズの六反勇治がストップ。しかし69分、右クロスに飛び込んだウィルソンがファウルを受け、レジェンズがPKを獲得。梁勇基がレジェンズのユニフォームを上から着用してキッカーを担当すると、今度はGK六反の手を弾いてゴール左下に成功させる。 さらに77分、赤嶺が左ポケットから中央へラストパスを送ると、待ち構えていたのはウィルソン。左足ダイレクトで合わせ、ゴール左上に突き刺した。 一気にオープンな展開となり、2分後にはフレンズがゴール。右ポケットへ抜け出した萬代宏樹がゴール方向へ持ち直してから左足で流し込む。 81分には、ゴール前に斜めに走り込んだ梁勇基がスルーパスをワンタッチで流し込み、ハットトリックを達成。フレンズが立て続けの2得点で追いつく。 追いつかれたレジェンズも、フィールドプレーヤーとしてピッチに立った林卓人が強烈なシュート。89分には林の左クロスのこぼれ球を斉藤大介が繋ぎ、ゴール前の関口がヒールで流し込んだ。 後半アディショナルタイムには最後の見せ場。フレンズがボックス手前でFKを獲得すると、キッカーはもちろん梁勇基。一度目のシュートはGK関の正面を突いたが、西村雄一主審が蹴る前に壁が動いたとしてやり直しを指示。今度はゴール左隅に決め、4得点目を記録した。 ゴール後には両チームの選手に胴上げされ、試合終了のホイッスル。梁勇基が4得点の活躍で、試合は4-4の引き分けに終わった。 ベガルタ仙台レジェンズ 4-4 梁勇基フレンズ 【レジェンズ】 梁勇基(前45、後26[PK]) ウィルソン(後32) 関口訓充(後44) 【フレンズ】 佐藤寿人(後17) 萬代宏樹(後34) 梁勇基(後36、後45+3) 2024.12.14 16:10 Sat5
【決定力の正体、発売記念インタビュー】なぜ佐藤寿人はプロ21年で築き上げた理論を書籍化したのか?
ストライカーの全てが詰まっている。プロ通算278ゴールの佐藤寿人氏が<a href="https://amzn.asia/d/irr8ifK">『決定力の正体〜ゴールを奪う思考と技術〜』</a>(ナツメ社)を上梓した。21年間の現役生活で追及・探求してきた思考と技術が凝縮。一つひとつのプレーを実際にグランドで表現しただけでなく、イラストや図解も使ってわかりやすく記されている。指導者や様々な世代のプレーヤー必読の一冊だ。 書籍の発売を記念し、佐藤氏にインタビューを実施。第3回では、発売した書籍への思いやストライカー育成について聞いた。 (第3回/全3回) 取材・文=難波拓未 【得点の取れる選手は生き残り続ける】 ──書籍化のオファーを聞いた時の感想を教えてください。 現役の時に得点を奪うことを考えながらプレーしてきた中で、引退後は指導者ライセンス講習を含め、アタッキングサードだけでなく、チーム全体を見る機会が増えました。チームによってはストライカーを置かないチームがあったり、ウイングが多くの得点を奪うように設計されていたり、ストライカーという言葉自体が時代の変化とともに変わってきていることを感じていました。しかし、得点の取れる選手は、どの時代も生き残っています。例えば、昨季にストライカーを置かなかったアーセナルは、夏の移籍市場でヴィクトル・ギェケレシュというストライカーを獲得しました。これは優勝を勝ち取るためには得点源が必要だと考えたからです。引退から5年が経ちますが、指導現場に行くと得点を奪うためのコツを年代問わずに言葉として求められるんです。それをちゃんと言語化して伝えられればいいのではと思いました。 今回の書籍にはどんな選手でも得点を奪えるヒントが詰まっています。これらは決してフィジカル的に秀でている人しか応用できないものではありません。得点を取りたいという気持ちがあり、しっかりと頭を整理できれば、得点を取ることはできます。現役を引退してから解説などの仕事もさせていただきながら、より思考が整理して深まっていると思います。そういったものを一つの形にしていただけたので、より多くの方々にページをめくってもらって、インプットしてもらって、ピッチ上で表現してもらって、一つでも多くのシュートがネットを揺らすことになれば、これ以上ない喜ばしいことかなと思います。 ──サッカー人生をかけて築いてきた理論を自分の中で留めておく選択肢もあった中で、書籍を通してオープンにする決断はどういったものだったのでしょうか? 引退してから様々な指導現場に行くことがあり、実際に自分の理論を言葉で伝えることによって選手が変化するところを見てきました。でも、自分自身が毎回のように指導現場に立つことはできません。この書籍を多くの指導者の方々に手に取っていただき、練習に活用してもらう。プレーヤーも自らインプットして、成功と失敗を重ねながら自分の形にしていってもらう。その方が、自分がグラウンドレベルで指導する1回のトレーニングよりも、明らかに選手の身になると思います。そういうことを考え、もう少しオープンに発信できればいいなと考えました。 【思考を育み、得点力を伸ばす】 ──本書にはアーリング・ハーランドをはじめワールドクラスのストライカーにも通ずる思考や技術が詰まっているんですよね? そうですね。トップ・オブ。トップの選手たちは、フィジカル的な能力が優れていたり、感覚でプレーしていたりすると思われがちですが、そういうわけではありません。キャリアを積み重ねながら、自分ならではの得点の形を形成していく中で、間違いなく思考は大事な要素です。ストライカーによって考え方は様々ですが、得点を奪うという同じ目的を目指しているので、自然と共通項に行き着くものです。守備の原理原則があり、それを上回った時により多くの得点が生まれる。そのキッカケを思考が作り出すというイメージです。ストライカーの自然発生を待つのではなく、日本が真の強豪国に名を連ねるためには育てることも必要だと思います。 ──意図的に育てることができるんですね。 得点を取ることの積み重ねが、その選手のプレーの整理に繋がっていくと思います。ハーランドは今マンチェスター・シティにいるから得点を取り続けているわけじゃなくて、彼自身は非常に若い時からネットを揺らし続けています。ピッチに立つ回数自体は多かったですが、その中でチーム事情や特徴が変わっても、自分が得点を取るためにトライ&エラーを繰り返したことで、結果的にあの若さで自分の得点の型を確立させられているんだと思います。日本で言うと、30代に突入してから得点が増える選手が多い。それは成功と失敗を繰り返すことで、自分のプレーを整理し、頭と身体をリンクさせた結果だと言えます。 【成功体験が正確&迅速な決断を促す】 ──ストライカーもカテゴリーを下げてでも出場機会を積むことが大事になる? カテゴリーに関係なく得点の取れる選手は、ステップアップをしていく中でも得点を取ることができます。ただし、ステップアップすれば力のあるライバルと競争しなければならないので、出場機会をコンスタントに維持するハードルは高くなる。でも、試合に出続けないと、得点を取り続けることはできなくなります。成功体験をたくさん積み重ねるために移籍することが必要な場合もありますね。 ──手強いライバルとポジション争いが発生した時、下のカテゴリーであっても得点を決めてきたという事実が自分を支えてくれる自信になりますか? 自信もそうですが、決断が早くて正確になるイメージです。カテゴリー関係なく成功体験を持っている選手は、例えばAとBのプレーを選択しなきゃいけない時により正しいAを選ぶことができるんです。もし成功体験がなければ、常に局面ごとにAかな?Bかな?と迷ってしまい、決断が遅れたり決断自体を間違ってしまう。そう考えた時に、カテゴリーに関係なく自分の中で指針となる成功体験の数が大事になります。もちろん、そこには技術の発揮が必要ですし、カテゴリーが上がればアジャストしないといけない部分も出てきます。ですが、それはある程度、時間が解決してくれるものでもあります。得点を決めた数こそが意思決定のスムーズさをもたらし、活躍し続けられるストライカーの土台になってくれます。本書にはヒントになる思考と技術が詰まっているので、ぜひ手に取ってみてください。 <a href="https://amzn.asia/d/irr8ifK">『決定力の正体〜ゴールを奪う思考と技術〜』</a> 2025.09.18 20:00 Thu佐藤寿人の移籍履歴
移籍日 | 移籍元 | 移籍先 | 種類 |
2021年2月1日 |
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- |
2019年1月5日 |
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完全移籍 |
2017年1月6日 |
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完全移籍 |
2005年2月1日 |
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完全移籍 |
2003年2月1日 |
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完全移籍 |
2002年2月1日 |
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完全移籍 |
2000年2月1日 |
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完全移籍 |