ともに新戦力活躍の福岡と磐田、ジャーメイン良の劇的弾で痛み分け【明治安田J1第1節】

明治安田生命J1リーグ第1節の1試合が19日にベスト電器スタジアムで行われ、アビスパ福岡vsジュビロ磐田は1-1のドローに終わった。

昨季、昇格即降格のジンクスを打ち破った福岡。監督も変わらずの今季初戦は[4-4-2]のシステムを用い、前嶋や対戦相手の磐田から加入した昨季のJ2得点王であるルキアンの新戦力がさっそく先発した。

一方、J2を制して3年ぶりにJ1の舞台に返り咲いた磐田。伊藤彰新監督の下、[3-4-2-1]の布陣を敷き、ガンバ大阪からの完全移籍加入で残留の遠藤とともに、新加入の黒川と杉本がスタートから出場した。
磐田がチャレンジャーとして福岡のホームに乗り込む形で迎えた一戦。立ち上がり早々の3分に敵陣左サイドで獲得したFKのチャンスから遠藤のキックに伊藤がヘッドで合わせ、磐田がさっそくゴールに迫る。

だが、ホームで開幕戦を迎えた福岡も27分、ルキアンの守備参加でボールを即時奪回すると、右サイドのクルークスが鋭い仕掛けでボックス左に持ち込み、左足フィニッシュ。巻いて狙ったが、惜しくも左に外れる。その福岡は前半アディショナルタイムにも左CKの流れから金森が右足シュートで相手ゴールに襲いかかるが、相手GKが好守で阻止。拮抗した展開のまま試合を折り返す。

後半に入ると、序盤から攻勢の福岡が先手を奪う。61分、ボックス左の金森が切り返しで相手守備陣を揺さぶり、マイナス方向に折り返し。走り込んだ前嶋の右足シュートがGK三浦の手を弾いてゴール右に決まった。

リードを許した磐田は新戦力の上原とファビアン・ゴンザレスの交代カードを切り、反撃。福岡も古巣相手にゴールを虎視眈々と狙うルキアンもヘディングシュートで迫るなど、もう少しで追加点という形を作る。

その後も互いのベンチワークが活性化するなか、福岡1点リードで終盤へ。90分にルキアンと熊本を交代させ、締めにかかった福岡だが、78分から出場した新戦力のジャーメイン良が磐田を救う。

後半アディショナルタイム3分、FKの流れから松本の右足キックに反応したジャーメイン良が相手DFのマークを受けながら見事にボールを収め、振り向きざまの右足シュートをゴール左に決め、土壇場で追いついた。

結局、新加入選手の活躍が光った両者はともに譲らずのドローという形で終わっている。

アビスパ福岡 1-1 ジュビロ磐田
【福岡】
前嶋洋太(後16)
【磐田】
ジャーメイン良(後45+3)