サラー1G1Aのエジプトがハリル率いるモロッコ撃破! 優勝候補セネガルも4強入り《アフリカ・ネーションズカップ》
2022.01.31 05:52 Mon
アフリカ・ネーションズカップ準々決勝、エジプト代表vsモロッコ代表が30日に行われ、延長戦の末に2-1で勝利したエジプトが準決勝進出を決めた。
開催国カメルーン代表が待つ準決勝進出を懸けた優勝候補同士の一戦は、いきなり動く。開始3分、ボックス内でルーズボールに反応したハキミが相手MFアシュラフにアフターチャージを受けると、VARのレビューの結果、PKが与えられる。これをキッカーのブファルが冷静に右隅へ決め、開始6分の先制点とした。
やや軽率な形で与えたPKからビハインドを背負ったエジプトはすぐさまボールを握って相手を押し込み、反撃を試みる。しかし、崩しの切り札であるサラーをうまく抑え込まれてしまい、セットプレー以外になかなか攻め手を見いだせず。
迎えた後半、先にゴールをこじ開けたのは押し込む入りを見せたエジプト。53分、右CKの流れからアブデルモネイムが放ったヘディングシュートをGKブヌが前に弾くと、こぼれ球に反応したサラーが冷静にゴールネットへ流し込んだ。
1-1のイーブンに戻った試合は前半からの球際での激しいぶつかり合いの影響から、接触プレー時に度々小競り合いが起こりカードの枚数が増える荒れ模様の展開に。
引き続きエジプトがボールの主導権を握るが、後半半ばから終盤にかけてはモロッコが効率良い攻めでよりゴールへ迫る。81分にはセットプレーの流れからアゲルドがゴール至近距離から強烈なヘディングシュートを枠に飛ばすが、これはGKのビッグセーブに阻まれた。
結局、90分間で決着は付かず、ベスト4進出の行方は延長戦に委ねられることに。この痺れる局面で決定的な仕事を果たしたのは、やはりエジプトのエースだった。延長前半の100分、相手陣内右サイドでボールを受けたサラーが鋭い仕掛けでボックス内へ持ち込むと、GKと最終ラインの間へ絶妙な右足のグラウンダーのクロスを供給。これをファーに走り込んだトレゼゲがワンタッチで流し込んだ。
エースの1ゴール1アシストの活躍で勝ち越したエジプトは、その後のモロッコの決死の猛攻を、今度は守備陣が粘りの対応で撥ね返し続けベスト4の切符を勝ち取った。
また、セネガル代表vs赤道ギニア代表は、3-1で勝利したセネガルが準決勝進出を決めた。
ラウンド16でそれぞれカーボベルデ代表、マリ代表を破って準々決勝進出を決めたセネガルと赤道ギニアが、ブルキナファソ代表が待つ準決勝行きを懸けて激突した一戦。
脳震とうが懸念されたマネを始め、守護神メンディ、クリバリ、ディアといった錚々たるメンバーがスタメンを飾ったセネガルが、立ち上がりから攻勢を仕掛けていく。
相手守備陣のボックス内での粘りの対応もあり、早い時間帯のゴールとはならなかったが、前半半ばに先制に成功する。28分、左サイドで高い位置を取ったシスから横パスを受けたマネが絶妙なスルーパスを送ると、これに抜け出したディエディウが冷静にニア下へシュートを流し込んだ。
先制後も危なげなく試合をコントロールし、1点リードで試合を折り返したセネガルは、後半立ち上がりにDFクリバリがボックス内でハンドを取られるが、これはオンフィールドレビューの結果、ノーファウルでPK取り消しに。
だが、数分後の57分には一瞬の隙を突かれボックス中央でフリーにしたブイラにシュートを許すと、やや当たり損ねて右足アウトにかかったシュートがGKメンディのタイミングを乱す形となり、ゴール右隅に決まった。
後半に入って流れが悪いセネガルはイスマイラ・サール、ディエング、クヤテと立て続けに交代カードを切ると、この采配が的中。68分、左CKの流れからボックス内での相手のクリアミスに反応したクヤテがGKの寸前で浮き球のルーズボールを右足アウトで叩いて勝ち越しゴールを奪う。さらに、79分にはロングフィードに抜け出した左サイドのシスがボックス内まで運んで絶妙な折り返しを入れると、今度はイスマイラ・サールがダメ押しの3点目を挙げた。
これで完全に試合を決めたセネガルが危なげなく試合を締めくくり、ブルキナファソが待つベスト4への切符を手にした。
◆準々決勝 結果
▽1/30(日)
エジプト代表 2-1 モロッコ代表
セネガル代表 3-1 赤道ギニア代表
▽1/29(土)
ガンビア代表 0-2 カメルーン代表
ブルキナファソ代表 1-0 チュニジア代表
◆準決勝 日程
▽2/2(水)
ブルキナファソ代表 vs セネガル代表
▽2/3(木)
カメルーン代表 vs エジプト代表
PR
ラウンド16で優勝候補コートジボワール代表をPK戦の末に破ったエジプトは、今回の準々決勝でエースのサラーやエルネニー、ヘガジ、マーモウシュらをスタメンで起用した。一方、ハリルホジッチ監督率いるモロッコはラウンド16でマラウィ代表を2-1で下し、8強へ駒を進めた。この一戦では守護神ブヌ、アクラフ・ハキミ、アムラバト、ムニル、エン=ネシリといったタレントがスタメンに名を連ねた。やや軽率な形で与えたPKからビハインドを背負ったエジプトはすぐさまボールを握って相手を押し込み、反撃を試みる。しかし、崩しの切り札であるサラーをうまく抑え込まれてしまい、セットプレー以外になかなか攻め手を見いだせず。
一方、先制したモロッコはカウンターを起点に追加点を狙うが、こちらもPKによる先制点以降はなかなか攻め切れず。最少得点差のままハーフタイムを迎えた。
迎えた後半、先にゴールをこじ開けたのは押し込む入りを見せたエジプト。53分、右CKの流れからアブデルモネイムが放ったヘディングシュートをGKブヌが前に弾くと、こぼれ球に反応したサラーが冷静にゴールネットへ流し込んだ。
1-1のイーブンに戻った試合は前半からの球際での激しいぶつかり合いの影響から、接触プレー時に度々小競り合いが起こりカードの枚数が増える荒れ模様の展開に。
引き続きエジプトがボールの主導権を握るが、後半半ばから終盤にかけてはモロッコが効率良い攻めでよりゴールへ迫る。81分にはセットプレーの流れからアゲルドがゴール至近距離から強烈なヘディングシュートを枠に飛ばすが、これはGKのビッグセーブに阻まれた。
結局、90分間で決着は付かず、ベスト4進出の行方は延長戦に委ねられることに。この痺れる局面で決定的な仕事を果たしたのは、やはりエジプトのエースだった。延長前半の100分、相手陣内右サイドでボールを受けたサラーが鋭い仕掛けでボックス内へ持ち込むと、GKと最終ラインの間へ絶妙な右足のグラウンダーのクロスを供給。これをファーに走り込んだトレゼゲがワンタッチで流し込んだ。
エースの1ゴール1アシストの活躍で勝ち越したエジプトは、その後のモロッコの決死の猛攻を、今度は守備陣が粘りの対応で撥ね返し続けベスト4の切符を勝ち取った。
また、セネガル代表vs赤道ギニア代表は、3-1で勝利したセネガルが準決勝進出を決めた。
ラウンド16でそれぞれカーボベルデ代表、マリ代表を破って準々決勝進出を決めたセネガルと赤道ギニアが、ブルキナファソ代表が待つ準決勝行きを懸けて激突した一戦。
脳震とうが懸念されたマネを始め、守護神メンディ、クリバリ、ディアといった錚々たるメンバーがスタメンを飾ったセネガルが、立ち上がりから攻勢を仕掛けていく。
相手守備陣のボックス内での粘りの対応もあり、早い時間帯のゴールとはならなかったが、前半半ばに先制に成功する。28分、左サイドで高い位置を取ったシスから横パスを受けたマネが絶妙なスルーパスを送ると、これに抜け出したディエディウが冷静にニア下へシュートを流し込んだ。
先制後も危なげなく試合をコントロールし、1点リードで試合を折り返したセネガルは、後半立ち上がりにDFクリバリがボックス内でハンドを取られるが、これはオンフィールドレビューの結果、ノーファウルでPK取り消しに。
だが、数分後の57分には一瞬の隙を突かれボックス中央でフリーにしたブイラにシュートを許すと、やや当たり損ねて右足アウトにかかったシュートがGKメンディのタイミングを乱す形となり、ゴール右隅に決まった。
後半に入って流れが悪いセネガルはイスマイラ・サール、ディエング、クヤテと立て続けに交代カードを切ると、この采配が的中。68分、左CKの流れからボックス内での相手のクリアミスに反応したクヤテがGKの寸前で浮き球のルーズボールを右足アウトで叩いて勝ち越しゴールを奪う。さらに、79分にはロングフィードに抜け出した左サイドのシスがボックス内まで運んで絶妙な折り返しを入れると、今度はイスマイラ・サールがダメ押しの3点目を挙げた。
これで完全に試合を決めたセネガルが危なげなく試合を締めくくり、ブルキナファソが待つベスト4への切符を手にした。
◆準々決勝 結果
▽1/30(日)
エジプト代表 2-1 モロッコ代表
セネガル代表 3-1 赤道ギニア代表
▽1/29(土)
ガンビア代表 0-2 カメルーン代表
ブルキナファソ代表 1-0 チュニジア代表
◆準決勝 日程
▽2/2(水)
ブルキナファソ代表 vs セネガル代表
▽2/3(木)
カメルーン代表 vs エジプト代表
PR
U-24エジプト代表の関連記事
アフリカ・ネーションズカップの関連記事
|
U-24エジプト代表の人気記事ランキング
1
「本当に集中できない」元審判の家本氏が選手への“レーザー問題”に自身の体験交え言及「試合を打ち切る覚悟だった」
元国際審判員の家本政明氏が、試合中の選手にレーザーポインターが向けられた件について言及した。自身のツイッターで伝えている。 問題が起きたのは、29日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アフリカ最終予選のセネガルvsエジプトの2ndレグ。2戦合計スコア1-1のイーブンとなった試合は延長戦でも決着がつかず、勝敗はPK戦に委ねられることになった。 だが、このPK戦で問題が発生。エジプトの1人目のキッカーを務めたFWモハメド・サラーに、セネガルサポーターから無数のレーザーが向けられた。 レーザーは試合中に頻繁に選手たちに向けられていたが、サラー1人に向けられたものは相当な数で、動きが止まっていることもあり、顕著に目立つことになった。 結局、サラーのPKは失敗に終わり、エジプトは1-3で敗戦。W杯出場を逃したが、試合後にはエジプトサッカー協会(EFA)が、レーザー照射に加え、試合中に選手が人種差別や脅迫を受けたと主張し、怒りの声明を発表していた。 家本氏は「サラー選手へのレーザーポインタ照射。映像を見て悲しくなりました」とし、「なぜ主審は試合を中断して照射停止を促さなかったのか。選手の安心、安全の確保と試合環境を整える権限を持っているのは主審とマッチコミッショナーです」と主審の対応を疑問視。また、「僕も試合中に照射を受けたことがありますが、本当に試合に集中できません」と自身の体験を交え、レーザー照射の悪質さに言及した。 その上で、「もちろん一番の問題は主審ではなく、レーザーポインタを浴びせ続けた方々だというのは、声を大にするまでもありません。行きすぎた勝利至上主義の弊害です。本当に悲しい出来事です」としている。 その後、ツイッターユーザーからの「試合を中断すべきだったのか」との質問には、「僕が国際審判だった頃、同様の事を何試合か経験しました。その時は試合を中断して選手をベンチ前に引き上げさせて事態を改善するようマッチコミッショナーと運営サイドに働きかけました」と自身の体験を説明。「もし全く改善されないなら、試合を打ち切る覚悟でした。なぜなら、それができるのは主審の決断だけだからです」と主審時代の強い覚悟を口にしている。 PK戦時にはサラーの顔面が緑色に染まるほど膨大な数のレーザーポインターが向けられ、選手の安全にも関わってくるレベルのものであっただけに、今回のセネガルサポーターの行いがどう処分されるのか注目が集まる。 <span class="paragraph-title">【動画】選手も危険だ…サラーの顔面に向けられた無数のレーザーポインター</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="kh-Yg0p_ZuI";var video_start = 220;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.03.31 12:31 Thu2
「30個はあるぞ」PK失敗サラーの顔面に無数のレーザー照射「取り締まれないのか」
カタール・ワールドカップ(W杯)の出場権を争う重要な場面に水が差された。 29日に行われたカタールW杯アフリカ予選最終ラウンドの2ndレグ。最大の注目はリバプールのFWサディオ・マネとFWモハメド・サラーの直接対決となったセネガル代表vsエジプト代表だった。 ホームでの初戦を1-0で先勝したエジプトだったが、試合開始早々に失点。2戦合計スコア1-1のまま試合は進むと、結局、90分間で均衡は破れずに試合は延長戦に突入。この延長戦でもゴールは生まれず、試合の決着はPK戦に委ねられることになった。 そのPK戦ではセネガルの最初のキックを担当したDFカリドゥ・クリバリが失敗。そしてエジプトの最初のキッカーはサラーが行った。 ボールをセットしたサラーだったが、その顔面にはスタンドから無数のレーザーポインターが向けられ、顔面は緑色に照らされた。レーザーポインターは試合中から頻繁に選手たちに向けられていたが、最も目立ったのがこの場面だった。 揺れ動く光に照らされ続けたサラーのキックは大きく枠を外れ失敗。その後は両チームともに2人目も失敗する波乱の展開となったが、5人目のマネが決めたセネガルが3-1でPK戦を制し、本大会出場を決めた。 レーザーポインターの照射はPK戦が終わるまで続き、「取り締まることはできないのか」、「試合中からずっとだ!」、「30個はあるぞ」、「選手が可哀想だ」と様々な意見が飛び交っている。 なお、この件に関して現時点でアフリカサッカー連盟(CAF)からのコメントは発表されていない。 <span class="paragraph-title">【動画】一体何個あるのか…サラーの顔面に向けられた無数のレーザーポインター</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="kh-Yg0p_ZuI";var video_start = 220;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.03.30 12:10 Wed3
エジプト代表の非公式ユニフォームが大反響!ヒエログリフに覆われたデザインに「とても美しい」
SNS上で、エジプト代表の非公式ユニフォームのデザインが完璧だと話題になっている。 普段からナショナルチームやクラブのユニフォームデザインを自分で作成しているトルコ人グラフィックデザイナーのジェンク・ウナルさんは、自身のSNSでエジプト代表のユニフォームをデザイン。そのレベルの高さが注目を浴びている。 エジプト代表のユニフォームは、ホームとアウェイの2種類をデザインしているが、ホームはエジプトの広大な砂漠を連想させる砂のような色で、アウェイは黒となっている。 どちらもシャツ全体を古代エジプトで使われた象形文字(ヒエログリフ)が覆っており、かなり荘厳な印象を与え、非常に完成度の高いデザインとなっている。 その美しさは反響を呼び、大手メディアの『ESPN』に紹介されると、「公式にしてほしい」「色合いも完璧」「エジプトらしさを感じる」「とても美しい」「モハメド・サラーにぴったりだ」など絶賛の声が相次いだ。 残念ながらこのデザインのユニフォームは購入できないが、ウナルさんのツイッターの投稿は15万いいねを突破しており、そのデザインは多くのファンを魅了している。 <span class="paragraph-title">【画像】ヒエログリフが荘厳!大人気のエジプト代表非公式ユニフォーム!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">These Egypt concept kits are beautiful <br><br>(via <a href="https://twitter.com/cenkunl?ref_src=twsrc%5Etfw">@cenkunl</a>) <a href="https://t.co/VyNgY3E0cy">pic.twitter.com/VyNgY3E0cy</a></p>— ESPN FC (@ESPNFC) <a href="https://twitter.com/ESPNFC/status/1382672566830125058?ref_src=twsrc%5Etfw">April 15, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.04.22 05:36 Thu4
FIFA、W杯予選でサラーにレーザー照射で妨害のセネガルに処分! 2000万円以上の罰金
国際サッカー連盟(FIFA)は、カタール・ワールドカップ(W杯)のアフリカ予選でエジプト代表FWモハメド・サラーにレーザーが向けられた一件でセネガルサッカー連盟(FSF)に18万ドル(約2340万円)の罰金を科したことを発表した。 先月29日に行われたセネガルvsエジプトの2ndレグでは2戦合計スコア1-1のイーブンとなった中、延長戦でも決着がつかず、勝敗はPK戦に委ねられることになった。 そのPK戦の際にはエジプトの一人目のキッカーを務めたサラーの顔に、セネガルサポーターから無数のレーザーポインターが向けられた。 レーザーは試合中に頻繁に選手たちに向けられていたが、サラー一人に向けられたそれは相当な数で、動きが止まっていることもあり、顕著に目立つことになった。 結局、サラーのPKは失敗に終わり、エジプトはPK戦を1-3で敗戦。無念の予選敗退となっていた。 FIFAの規律委員会はセネガルサポーターによるレーザーポインターなどによる幾つもの妨害行為、ファンによるピッチへの侵入、攻撃的な横断幕などを問題視。FSFに対して、前述の罰金と将来的なホームゲームでの無観客開催という処分を科した。 また、FIFAは今回の一件同様に、今年1月以降に起きたW杯予選での同様の問題に関して調査を進めており、各国のサッカー連盟に対して処分を科している。 <span class="paragraph-title">【動画】一体何個あるのか…サラーの顔面に向けられた無数のレーザーポインター</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="kh-Yg0p_ZuI";var video_start = 220;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.05.02 22:44 Mon5