セビージャがコパのベティス戦プレーを宣言! RFEFの決定に憤るも翌日開催を受け入れ
2022.01.16 22:55 Sun
                セビージャは16日、現地時間16時(日本時間24時)に無観客で再開されることになったコパ・デル・レイ4回戦、ベティス戦をプレーする決断を下した。
15日にエスタディオ・ベニート・ビジャマリンで行われたセビージャ・ダービーは、1-1のイーブンで迎えた39分にベティスゴール裏から投擲されたプラスチック製と思われる筒がセビージャMFジョアン・ジョルダンの頭部に直撃。これを間近で確認していた主審が安全面を危惧し、試合中止を宣告した。
その後、スペインサッカー連盟(RFEF)は翌16日の現地時間16時に無観客での試合再開を決定していた。
これに対して、ベティスは早々に開催を支持。一方、セビージャは試合数時間前の段階でも沈黙を貫いてきたが、直前に公式声明を発表。翌日の試合開催という決定に真っ向から反対姿勢を示した一方、コパ・デル・レイ、セビージャの街、自らの価値観を尊重し、責任をもって、懲罰機関の決定に従うとともに、スポーツの利益を守るため、試合開催に応じることを宣言した。
なお、セビージャの声明によると、脳震とうの疑いがあり、スタジアム近くの病院に緊急搬送されたジョルダンに関して、脳震とうの症状は確認されなかったが、頭部の外傷によって24時間の経過観察を余儀なくされている。
そして、試合に応じない場合、不戦敗となる可能性が濃厚なため、セビージャは前述の決定に対する不満を飲み込む形で試合開催に応じる決断を下した。
「セビージャFCは、コパ・デル・レイ、セビージャの街、そして自らの価値観を尊重し、責任をもって、懲罰機関の決定に従うとともに、スポーツの利益を守ります」
「セビージャFCは、レアル・ベティスとのカップ戦ラウンド16を16:00にホームチームのグラウンドで非公開で再開するという決定に対して、全く同意できないことを表明したい」
「試合は昨晩の前半39分、スタンドから投げられた物がジョアン・ジョルダンの頭に当たり、キロンサルド病院で治療を受けることになったため中断されました」
「セビージャFCは、日曜日の早朝に行われた単独競技審判員の決定に対して、今朝、スペインサッカー連盟の上訴委員会に上訴し、決定の取り消しを求めました。クラブは声明文の中で、もし今日試合が再開された場合、ジョアン・ジョルダンが医師の監視下に置かれなければならないため、暴行を受けたプレーヤーをあてにすることはできないだろうと主張しました。3人のメンバーで構成される上訴委員会は、3人のメンバーのうち1人がその申し立てに賛成し、他の2人が棄権したため、我々の上訴は却下されました」
「当クラブは、このような状況において、チーム自身とともに被害者であるジョアン・ジョルダンへのサポートを改めて表明したいと思います。ジョルダンは今日、医師の診断により試合に出場できないため、さらなる被害者となっています。我々は、スポーツ競技のあるべき姿に則って、少なくとも攻撃を受けたプレーヤーがプレーできる日を後日探すことが、賢明かつ公正な行動であると考えています」
「しかしながら、セビージャFCは、コパ・デル・レイという大会、セビージャという街、そして自らの価値観を尊重し、責任を持って懲罰機関の決定に従い、スポーツの利益を守るためにベニート・ビジャマリンに出向き、ファンのために準々決勝への出場権を得るべく努力します」
「最後に、セビージャFCは、すべての関係者がこの機会に立ち上がり、この試合に最大限の敬意が払われ、完全に正常な雰囲気で行われることを保証しなければならないと考えています」
セビージャの今回の主張は至極当然のものであり、非難されるべきは愚行を犯した当該サポーターと、諸々のしがらみによって非情な決断を下したRFEFだ。
強い憤りを抱えながらも最終的に事件翌日の試合再開を受け入れたセビージャの姿勢は称賛されるべきものだ。
                    
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                    
                    
                                            15日にエスタディオ・ベニート・ビジャマリンで行われたセビージャ・ダービーは、1-1のイーブンで迎えた39分にベティスゴール裏から投擲されたプラスチック製と思われる筒がセビージャMFジョアン・ジョルダンの頭部に直撃。これを間近で確認していた主審が安全面を危惧し、試合中止を宣告した。
その後、スペインサッカー連盟(RFEF)は翌16日の現地時間16時に無観客での試合再開を決定していた。
なお、セビージャの声明によると、脳震とうの疑いがあり、スタジアム近くの病院に緊急搬送されたジョルダンに関して、脳震とうの症状は確認されなかったが、頭部の外傷によって24時間の経過観察を余儀なくされている。
そのため、試合翌日の起用が不可能であることを理由に、セビージャはRFEFの前述の決定に異議申し立てを行った。その申し立てに対して、3人のメンバーで構成される上訴委員会は、1人がセビージャの訴えを支持したものの、残りの2人が棄権したため最終的に上訴が却下されていた。
そして、試合に応じない場合、不戦敗となる可能性が濃厚なため、セビージャは前述の決定に対する不満を飲み込む形で試合開催に応じる決断を下した。
「セビージャFCは、コパ・デル・レイ、セビージャの街、そして自らの価値観を尊重し、責任をもって、懲罰機関の決定に従うとともに、スポーツの利益を守ります」
「セビージャFCは、レアル・ベティスとのカップ戦ラウンド16を16:00にホームチームのグラウンドで非公開で再開するという決定に対して、全く同意できないことを表明したい」
「試合は昨晩の前半39分、スタンドから投げられた物がジョアン・ジョルダンの頭に当たり、キロンサルド病院で治療を受けることになったため中断されました」
「セビージャFCは、日曜日の早朝に行われた単独競技審判員の決定に対して、今朝、スペインサッカー連盟の上訴委員会に上訴し、決定の取り消しを求めました。クラブは声明文の中で、もし今日試合が再開された場合、ジョアン・ジョルダンが医師の監視下に置かれなければならないため、暴行を受けたプレーヤーをあてにすることはできないだろうと主張しました。3人のメンバーで構成される上訴委員会は、3人のメンバーのうち1人がその申し立てに賛成し、他の2人が棄権したため、我々の上訴は却下されました」
「当クラブは、このような状況において、チーム自身とともに被害者であるジョアン・ジョルダンへのサポートを改めて表明したいと思います。ジョルダンは今日、医師の診断により試合に出場できないため、さらなる被害者となっています。我々は、スポーツ競技のあるべき姿に則って、少なくとも攻撃を受けたプレーヤーがプレーできる日を後日探すことが、賢明かつ公正な行動であると考えています」
「しかしながら、セビージャFCは、コパ・デル・レイという大会、セビージャという街、そして自らの価値観を尊重し、責任を持って懲罰機関の決定に従い、スポーツの利益を守るためにベニート・ビジャマリンに出向き、ファンのために準々決勝への出場権を得るべく努力します」
「最後に、セビージャFCは、すべての関係者がこの機会に立ち上がり、この試合に最大限の敬意が払われ、完全に正常な雰囲気で行われることを保証しなければならないと考えています」
セビージャの今回の主張は至極当然のものであり、非難されるべきは愚行を犯した当該サポーターと、諸々のしがらみによって非情な決断を下したRFEFだ。
強い憤りを抱えながらも最終的に事件翌日の試合再開を受け入れたセビージャの姿勢は称賛されるべきものだ。
ジョアン・ジョルダンの関連記事
セビージャの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|  | 
セビージャの人気記事ランキング
1
    ブライトンのアルゼンチン代表DFバルコがストラスブールに買取OP付きレンタル移籍…今季はセビージャにレンタルも9試合の出場に終わる
ストラスブールは2日、ブライトン&ホーヴ・アルビオンのアルゼンチン代表DFバレンティン・バルコ(20)を買い取りオプション付きのレンタル移籍で獲得したことを発表した。 バルコはボカ・ジュニアーズ育ちのサイドバック。2024年1月にブライトンへと完全移籍を果たしていた。 アルゼンチン期待のSBだったが、ロベルト・デ・ゼルビ前監督の下では7試合の出場と多くの出番を得られず。ファビアン・ヒュルツェラー監督も構想に入れておらず、今シーズンはセビージャにレンタル移籍していた。 そのセビージャでも多くの出番はなく、ラ・リーガで7試合、コパ・デル・レイで2試合に出場し1アシストを記録するにとどまっていた。 2025.02.02 23:20 Sun2
    現役時代のシメオネ監督はどんな人物だった? かつての同僚が明かす
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督について、現役時代のチームメイトたちが振り返った。スペイン『マルカ』が伝えている。 現役時代セビージャやアトレティコ、そしてインテルなどで活躍したシメオネ氏。特に現在監督を務めるアトレティコには1994年から1997年までの3年間と2003年から2005年1月までの1年半の2度在籍し、公式戦155試合出場29ゴールを記録した。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJKcDZqR25nZCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 監督としてピッチサイドで感情を全面に出したスタイルでチームを鼓舞するシメオネ氏だが、現役時代からこの情熱的なスタイルは一貫したもので、共にプレーした多くの選手たちに大きな印象を与えていたようだ。 アトレティコでのチームメイトだった元スペイン代表DFトニ・ムニョス氏は、選手時代のシメオネ氏の情熱を振り返っている。 「彼は全てにおいて情熱的で、ピッチ上でも自分が感じたことを表現していた。苦しむことを楽しんでいたし、全員に対して高い要求を持っていて、強いパーソナリティのある選手だった」 またムニョス氏は、シメオネ氏の優れた戦術眼が得点に繋がっていたと話す。 「戦術的にもとても優れていた。常に1シーズンで8から14ゴールくらいを決めていたが、それは彼がフリーキックや攻撃参加が上手かっただけでなく、試合を読む力に非常に長けていたからだ」 「彼のフットボールに対する思いはとても大きかった。私にシエスタすらさせてくれなかったよ。常にフットボールについて話していて、寝ていても起こされたものだ」 「彼のウォーミングアップは試合前のホテルから始まっていた。チームメイトに指示をして人を集めて、ランチやディナーの時、気付いたら相手がどういう風にプレーするのかという話をしていた」 またセビージャ時代のチームメイトである元スペイン代表DFマノーロ・ヒメネス氏も、シメオネ氏がピッチ上で見せる姿に感嘆していたと明かし、選手時代から名監督としての片鱗を見せていたと語った。 「彼は熱量に溢れていた。失敗した時には怒り、野心と高い要求を求める選手だった。彼はチームのみんなのリスペクトを勝ち取った。なぜなら、失敗しても自分の足でもう一度立ち上がることのできる、勇気ある選手だったからだ」 「彼はハードワーカーで、自分の持つ全てをピッチで出し尽くし、全てのボールを200%の力で追う、今で言うBox to Box タイプのMFだった」 「アグレッシブさとクオリティを兼ね備え、前線への攻撃参加もできた、完全な選手だった。彼が監督になる姿は容易に想像できた」 「選手の時も監督の時も、エル・チョロ(シメオネ愛称)は誇張して大袈裟に行動したりしない。あれが彼のそのままの生き方なんだ」 「彼はベンチで静かに座っているようなタイプではない。自分のメンタルの強さやウイニング・スピリットを常に示してきた人物で、それは彼のDNAの中にあるものなんだ」 また、同じくセビージャ時代の同僚でチームのCBであったホセ・ミゲル・プリエト氏も、シメオネ氏は選手時代からリーダシップを発揮していたと明かした。 「彼はよく試合の前、失敗はピッチに持ち込まずロッカールームに置いていけと私たちに言ったよ」 「常にフットボールのことを考えていて、その執着にも似た思いは今でも増していると思う」 「試合中は全てのプレーに関わっていたし、サッカーというものを理解していた。優れたMFがいれば、CBの力を引き出すことができる。私たちが活躍できたのは彼のおかげだ」 しかし、そんな情熱的なシメオネ氏だが、抜けている部分もあったとプリエト氏は語る。 「私たちはトレーニングに彼の車に乗って行ったことがあったが、車のタイヤがパンクしていたのにずっと変えていなかったんだ。だから私がタイヤの買い方を教えてやったんだ」 2020.06.10 12:45 Wed3
    アルバの顔面にボール投げつけ退場のクンデに追加処分なし! 年明けカディス戦のみ出場停止に
バルセロナ戦で一発退場したセビージャのフランス代表DFジュール・クンデだが、更なる追加処分を免れた。 クンデは21日に行われたラ・リーガ第4節延期分のバルセロナ戦(1-1のドロー)に先発出場。1-1のイーブンで迎えた後半立ち上がりにバルセロナのスペイン代表MFガビと同DFジョルディ・アルバに囲まれるも、タッチラインに逃れてマイボールのスローインにしようと試みた。 その際、アルバに腕を使って背中をプッシングされ、ボールがタッチライン割った後も体当たりされたクンデは、一連の挑発行為によって激高。拾い上げたボールをそのままアルバの顔面に投げつけた。 その後、アルバがやや大げさにピッチに倒れると、主審は迷うことなくクンデにレッドカードを掲示。フランス代表DFは無念の一発退場となっていた。 情状酌量の余地はあったものの、報復行為や乱暴行為と捉えられてもおかしくない今回の退場劇に関しては、通常の1試合の停止以外に更なる追加処分が科される可能性も指摘されていた。 しかし、セビージャは23日、クンデに対する処分が通常の1試合停止に留まったことを報告。来年1月3日に開催される第19節のカディス戦は出場停止となるものの、同9日に行われる第20節のヘタフェ戦での起用が可能であると伝えている。 <span class="paragraph-title">【動画】クンデが至近距離からアルバの顔面にボールを投げつける</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Jules Kounde gets a straight red for throwing the ball at Jordi Alba's face <a href="https://t.co/SjLC6yTdHv">pic.twitter.com/SjLC6yTdHv</a></p>— ESPN FC (@ESPNFC) <a href="https://twitter.com/ESPNFC/status/1473413368174182401?ref_src=twsrc%5Etfw">December 21, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.12.24 06:30 Fri4
    オカンポスのお尻に触ったラージョの少年サポーターに約100万円の罰金と1年間のスタジアム出禁を求刑
スペイン・スポーツ暴力対策委員会は14日、ラージョの少年サポーターに罰金6000ユーロ(約97万円)と1年間のスタジアム入場禁止処分を科すことを求刑した。 この少年サポーターは5日に行われたラ・リーガ第23節のセビージャ戦で最前列の座席に座っていた中、スローインのためにタッチライン際に立ったルーカス・オカンポスのお尻を触る挑発を行った。 試合が数分中断する事態となったこの件を重く受け止めたスペイン・スポーツ暴力対策委員会は少年が未成年ではあったものの厳罰を求めた格好だ。 2024.02.15 06:00 Thu5
    






