“ボクシング・デー男”のケイン含む3トップ揃い踏みのスパーズがパレスに快勝!《プレミアリーグ》

2021.12.27 01:53 Mon
Getty Images
プレミアリーグ第19節、トッテナムvsクリスタル・パレスが26日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが3-0で勝利した。

前節、リバプールとの強豪対決を2-2のドローで終えたトッテナム(勝ち点26)は、リーグ連勝が「3」でストップ。それでも、直近のEFLカップ準々決勝ではウェストハムに2-1で競り勝ち、ベスト4進出を果たしている。

リーグ2戦ぶりの白星を目指す今節は今季初戦で0-3の大敗を喫した11位のクリスタル・パレス(勝ち点20)とのダービーに臨んだ。コンテ監督はこの一戦に向け先発3人を変更。ドハーティ、ベン・デイビス、ベルフワインに代えてタンガンガ、エメルソン、ソン・フンミンを起用した。
一方、新型コロナウイルスの陽性者増加によって開催延期を求めていたパレスはヴィエラ監督が急遽不在となった一方、スタメン、ベンチを含めほぼ主力が名を連ねた。

立ち上がりは受け身の入りとなったトッテナムだが、開始3分にはボックス手前のソン・フンミンが鋭い左足のミドルシュートを枠の左隅へ飛ばし、GKバトランドをいきなり脅かす。
以降は相手に70%近くボールを握られる展開となるが、徐々にマイボールの時間を増やしつつ得意のトランジションからチャンスを窺う。11分にはタンガンガの攻撃参加を起点にペナルティアーク付近でこぼれ球に反応したスキップが枠のわずか右に外れる鋭いミドルシュートを放つ。

その後はボールを握るパレス、カウンターで応戦するトッテナムという構図の下で試合が膠着。ホームチームは序盤同様に狙いを持った仕掛けで幾度かチャンスの場面を作りかけるが、最後の精度や連携ミスが散見。24分には厚みのある仕掛けからボックス左でレギロンが入れたクロスをゴール前にフリーで走り込んだルーカス・モウラに絶好機も、ヘディングシュートは当たりが薄く枠の右へ流れる。

それでも、徐々にゴールの匂いを感じさせるホームチームは、ここまで大人しかった“ボクシング・デー男”がきっちり仕事を果たす。

32分、ハーフウェイライン付近でルーカスとDFトムキンスが競ったこぼれ球に反応したエメルソンが背後のスペースにスルーパスを送ると、これに快足を飛ばして追いついたルーカスがボックス右から丁寧に折り返すと、中央に走り込んだケインが右足のダイレクトシュートで合わせた。なお、リーグ2戦連発のケインはプレミアリーグ史上初のボクシング・デー6戦全発となり、ロビー・ファウラーと並び歴代最多9ゴール目となった。

さらに、トッテナムは直後の34分、自陣左サイドから内へ長い距離をドリブルで運んだルーカスがケインにボールを預けてゴール前に上がっていく。そして、ケインからのスルーパスに抜け出したエメルソンがボックス右で上げたクロスを、ルーカスが打点の高いヘディングシュートで叩き込み、公式戦2試合連続ゴールとした。

畳みかける攻めで一気に2点のリードを手にしたトッテナムは、相手の愚行によって数的優位まで手にする。37分、すでに1枚カードをもらっていたザハがタッチライン際のダビンソン・サンチェスとの競り合いの際に執拗に手を使って顔面を叩くようなラフプレーを行うと、これに2枚目のカードが出されて退場処分となった。

これで完全に試合の主導権を掌握したトッテナムは、余裕を持ったパフォーマンスで前半を2点リードでクローズ。後半も数的優位を生かして前がかる戦いを見せ、試合を決める3点目を目指す。

56分には右CKのサインプレーからソン・フンミンのグラウンダーパスに反応したケインが右足のワンタッチシュートを狙うが、これは惜しくもクロスバーの上を越える。

攻守両面で相手を圧倒するものの、後半最初のゴールが遠いトッテナムは、中1日での次節サウサンプトン戦を睨んで66分にケインを下げてベルフワインを投入した。

その後、一矢報いたいパレスの反撃を危なげなく撥ね返すと、74分には押し込んだ流れから決定的な3点目が生まれる。74分、スキップのショートスルーパスに反応したルーカスが右サイド深くから高速クロスを入れると、ニアに飛び込んだソン・フンミンが左足アウトサイドで合わせ、リーグ戦4試合連続ゴールを達成した。

これで勝利を確信したコンテ監督はソン・フンミン、ホイビュルクを下げてブライアン・ヒル、エンドンベレの投入で試合を締めにかかる。幾度かあった4点目のチャンスを逃したものの、35歳のバースデーとなった守護神ロリスを中心にこのままクリーンシートを達成。3トップ揃い踏みの活躍でパレスに快勝のトッテナムが2戦ぶりの白星を手にした。

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スパーズがリシャルリソンPK弾守り抜きEL3連勝! 毎熊晟矢スタメンのAZは善戦も公式戦5連敗に…【EL】

ヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第3節、トッテナムvsAZが24日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが1-0で勝利した。なお、AZのDF毎熊晟矢は66分までプレーした。 EL開幕連勝スタートのトッテナムは3連勝を目指してオランダの名門をホームで迎え撃った。直近のウェストハム戦でバウンスバックの4-1の快勝を収めたポステコグルーのチームはウドジェ、マディソンを除く先発9人を変更。グレイとベリヴァル、ムーアの10代3人に負傷明けのリシャルリソンらがスタメンに名を連ねた。 一方、ここまで1勝1敗のAZは公式戦4連敗と苦境に立たされる中、優勝候補相手の番狂わせを狙った。この一戦で毎熊は古巣初対戦のパロットと共にスタメンで起用された。 立ち上がりから地力で勝るホームチームが攻勢を仕掛けて押し込んでいく。開始5分には左サイドのヴェルナーからの絶妙な右足インスウィングのクロスをファーに飛び込んだムーアがヘディングシュート。だが、ここは枠の右に外してしまう。 立ち上がりの失点は回避したAZだが、アクシデントに見舞われる。ファン・ボメルが足首を痛めてプレー続行不可能となり、12分にカシウスがスクランブル投入された。 以降は質的優位をもたらすマディソンを起点にスパーズが優勢に進める一方、AZもカウンターから相手サイドバックの背後を突く形で幾度か際どいシーンを作り出して応戦を見せる。 前半半ば過ぎには絶妙なウェーブの動きでボックス内に抜け出したヴェルナーがGKとの一対一を迎えるが、右足シュートは当たり損ねてGKオウス=オドゥロが余裕を持ってキャッチ。直後にAZはマイナンスの右CKをゴール前のペネトラがドンピシャのヘッドで合わすが、ここはGKフォースターが見事なワンハンドセーブで阻止した。 前半のうちにゴールをこじ開けたいトッテナムは38分、最後尾で毎熊がトラップミスしたところを奪い切ったリシャルリソンからボックス左に走り込むヴェルナーにラストパスが通るが、やや難しい体勢で放った左足シュートは枠を捉え切れなかった。 ホームチーム優勢もゴールレスで折り返した試合。早い時間帯にゴールがほしいホームチームはヴェルナーを下げてブレナン・ジョンソンを右サイドに投入。ムーアが左にサイドを変えた。すると、後半立ち上がりにはそのムーアの鮮やかな突破からのチャンスメークでジョンソン、リシャルリソンがいきなり決定機に絡む。 すると、52分にはベンタンクールの浮き球フィードに反応したベリヴァルがボックス内でDFに後ろから倒されてPKを獲得。当初、マディソンがキッカーを務める予定だったが、今季ここまでゴールがないリシャルリソンに変更。そのブラジル代表FWはタイミングをずらす巧みなPKを中央に蹴り込み、待望の今季初ゴールを挙げた。 良い時間帯に先制に成功したトッテナムは以降もショートカウンターからリシャルリソン、再三の鋭い仕掛けを見せるムーアが2点目に迫るなど主導権を握り続ける。 一方、勝ち点へゴールが必要なAZは66分、ムーアに手を焼いていた毎熊を下げてウイングのラードを投入。カシウスを本職の右サイドバックに移した。すると、この交代や前線からの圧力を強めたアウェイチームはドラグシンやベンタンクールを潰してショートカウンターなどからチャンスを作り出し、カシウスやマイナンス、ラードと際どいシュートでGKフォースターに好守を強いる。 これに対して追加点を奪い切れずにピンチの数も増え始めたトッテナムは、いずれも足が攣ってしまったリシャルリソン、ベリヴァルに加えてマディソンを下げてソランケ、クルゼフスキ、サールと主力を続けてピッチに送り出す。 結局、最少得点差のまま迎えた後半最終盤ではAZのウォルフェが2枚目のカードを受けて退場となるアクシデントに見舞われたが、粘りの守備でトッテナムにトドメの2点目は与えず。 この結果、完勝とはいかなかったものの、ホームで1-0のスコアで勝ち切ったトッテナムがEL3連勝を達成。敗れたAZは公式戦5連敗となった。 トッテナム 1-0 AZ 【トッテナム】 リシャルリソン(後8[PK]) 2024.10.25 06:04 Fri

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