3位ベティスがソシエダに圧勝で4連勝! アレックス・モレノが2G1Aの圧巻パフォーマンス《ラ・リーガ》

2021.12.13 04:28 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第17節、ベティスvsレアル・ソシエダが12日にエスタディオ・ベニート・ビジャマリンで行われ、ホームのベティスが4-0で圧勝した。

首位レアル・マドリーとの勝ち点差を縮めたい3位のベティス(勝ち点30)と、5位のソシエダ(勝ち点29)による上位対決。

共にミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)でグループ2位通過を決めた強豪同士の一戦は、序盤から緊迫感のある攻防が繰り広げられていく。だが、10分過ぎに意外な形からホームチームに先制点が生まれる。
14分、最後尾のグアルダードが左サイドのスペースへ走り込むウィリアン・ジョゼを狙ったロングフィードを出すと、味方がケアしていたにも関わらず、相手GKレミロがエリア外に大きく飛び出してしまう。ここで冷静にボールを収めたウィリアン・ジョゼは前向きなアレックス・モレノに丁寧に落とすと、アレックス・モレノはボックス手前から無人のゴールへ左足のミドルシュートを難なく流し込んだ。

守護神の信じがたい判断ミスによって先手を奪われたソシエダはすぐさま反撃を開始。20分過ぎにはオヤルサバルからの絶妙なヒールパスに反応したポルトゥが際どいシュートを放つと、ここから攻勢を強めていく。イサクとオヤルサバルをオトリに、右サイドから効果的に内のポジションを取ってうまくフリーとなるポルトゥが巧みなボレーや、抜け出しからのシュートでゴールに迫るが、GKルイ・シウバの好守に阻まれる。
一方、押し込まれる状況が続くベティスも、先制点と似たような形から相手サイドバックの上がった背後のスペースにアタッカーを走り込ませる形の攻めから幾度か際どい場面を作り出すなど、1点リードに加えてまずまず狙い通りの形で前半を終えることになった。

後半はソシエダの巻き返しが予想されたが、思わぬワンサイドの展開に。

序盤の守勢を凌いだベティスは57分、相手陣内左サイドでタメを作ったフェキルがオーバーラップしてきたアレックス・モレノに縦パスを通すと、サイドを深くえぐったアレックス・モレノのからの正確なクロスを、ゴール前に勢いを持って走り込んできたフアンミが打点の高いヘディングで合わせて追加点を奪う。

さらに、互いに選手を入れ替えた中で迎えた66分には、相手GKのロングボールを撥ね返してのカウンターからペナルティアーク付近でウィリアン・ジョゼの斜めのパスを受けたフェキルがスムーズなフィニッシュワークから利き足とは逆の右足のシュートをゴール右下隅に流し込む。

この3点目で勝利を大きく手繰り寄せたベティスは、79分にもカナレスとのパス交換で左サイドを突破したアレックス・モレノがそのままボックス内まで運んでGKとの一対一を制し、ドブレーテを達成した。

その後、何とか一矢報いたいソシエダの攻勢をGKルイ・シウバのファインセーブで凌ぎ切ったホームチームが注目の上位対決をよもやの4-0で完勝。リーグ戦4連勝で3位をキープしている。

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