CL敗退セビージャ、アスレティックに内容完敗もデラネイ加入後初弾を守り切ってバウンスバック《ラ・リーガ》

2021.12.12 07:01 Sun
Getty Images
ラ・リーガ第17節、アスレティック・ビルバオvsセビージャが11日にエスタディオ・サン・マメスで行われ、アウェイのセビージャが0-1で勝利した。

2位のセビージャ(勝ち点31)が、9位のアスレティック・ビルバオ(勝ち点21)を相手にリーグ連勝を狙った一戦。ミッドウィークに行われたレッドブル・ザルツブルク戦に敗れ、チャンピオンズリーグ(CL)敗退となったロペテギ率いるチームは、難敵相手のアウェイゲームでバウンスバックを図った。

開始直後こそ続けてフィニッシュまで持ち込むなど上々の入りを見せたセビージャだったが、時間の経過と共にザルツブルク戦の敗戦による心身の消耗を窺わせる難しい時間帯が続く。
強度の高い相手の守備に対して、ビルドアップの局面で苦戦を強いられると、不用意なボールロストやパスミスにより自分たちで試合を難しくしてしまう。そして、押し込まれる時間が続く中、22分にはダニ・ガルシアに左ポスト直撃のシュートを打たれると、35分には自陣ボックス内で足を滑らせたオスカルのミスパスからゴール前のラウール・ガルシアに決定機を与えるが、ここはGKブヌの左足を残したビッグセーブで事なきを得る。

すると、直後の38分にはワンチャンスを生かしてゴールをこじ開ける。パプ・ゴメスが長い距離をドリブルで持ち上がって右サイド深くからクロスを供給。これは相手DFに撥ね返されるも、こぼれ球をモンティエルが丁寧にマイナスに落とすと、ペナルティアーク付近でボールを受けたデラネイが左足の絶妙なコントロールシュートをゴール左上隅に突き刺し、値千金の加入後初ゴールを奪った。
その後、前半終了間際にはベンセドールに右ポスト直撃のシュートを許すなど、先制後も守勢は変わらなかったが、辛くも1点リードで試合を折り返した。

ハーフタイムの修正や交代策で流れを好転させたいセビージャだったが、パワー不足のチームは後半もホームチームの攻勢に晒される。その流れの中で後半半ば過ぎには手薄なサイドバックに新たな負傷者。筋肉系のトラブルによりアウグスティンソンがプレー続行不可能となり、レキクをジョルダンと共に66分に投入した。

その交代直後の69分には鮮やかなドリブルでボックス内に侵入したムニアインに決定機を作られるが、ここはシュートミスに救われる。

後半に入って決定機はおろか1本のシュートも打てず、防戦一方の状況が続くセビージャは、よりカウンターに適したムニルをラファ・ミルに代えて投入。さらに、85分にはオスカルを下げてグデリを投入し、後ろを5枚にして専守防衛の構えを見せた。

その後、アイデア、決定力不足が顕著なホームチームの攻勢を何とか凌ぎ切ったセビージャが、伏兵デラネイのゴラッソを泥臭く守り切り、CL敗退からのリバウンドメンタリティを示した。

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