スパーズがソンの高速カウンター弾などでブレントフォード撃破! ムラ戦の屈辱晴らすリーグ連勝に《プレミアリーグ》

2021.12.03 06:22 Fri
Getty Images
プレミアリーグ第14節、トッテナムvsブレントフォードが2日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが2-0で勝利した。

前々節のリーズ戦を逆転勝利で飾り、コンテ体制初のリーグ戦勝利を飾った7位のトッテナム(勝ち点19)。しかし、ヨーロッパ・カンファレンスリーグでは格下ムラに屈辱の敗戦を喫した。その敗戦からのバウンスバックを図るチームだったが、前節のバーンリー戦は大雪の影響で開催延期に。そして、12位のブレントフォード(勝ち点16)をホームに迎えた一戦で仕切り直しの勝利を目指した。コンテ監督はリーズ戦からタンガンガ、ウィンスクに代えてダビンソン・サンチェス、スキップを起用した以外同じメンバーを継続した。
立ち上がりから押し込む入りを見せたトッテナムは、開始6分にいきなり決定機を創出。ロングカウンターから中央でボールを運んだケインがボックス右に走り込むルーカス・モウラにラストパスを通すと、ルーカスが鋭い右足のシュートを枠に飛ばしたが、ここはGKフェルナンデスのワンハンドセーブに遭う。

それでも、サイドを起点に狙いを持った攻撃を続けるホームチームは12分、左CKの場面でショートコーナーから左サイド深くでソン・フンミンが上げたクロスにベン・デイビスが競ると、これが相手MFカノスのオウンゴールを誘った。

幸先よく先制に成功したトッテナムは、前に出てきた相手にボールを持たせながら狙いを持ったプレスでうまく中盤に守備の網をかけてボールを奪い、ケインを起点にカウンターを繰り出していく。前半半ば過ぎの36分には相手のスローインからボールを奪ってカウンターを繰り出すと、ボックス手前に持ち込んだソン・フンミンが強烈な左足のミドルシュートを枠の左隅へ飛ばすが、これは相手GKの好守に阻まれる。
その後もレギロンやルーカスの抜け出しから2点目に迫ったトッテナムだが、相手守備の最後の粘りに遭いゴールを奪い切るまでには至らず。それでも、概ね試合をコントロールした形で試合を折り返した。

後半も集中した入りを見せたトッテナムは続けて決定機を作り出していく。まずは50分、スキップが縦への持ち運びから背後を狙うケインへ完璧なスルーパスを通す。だが、ケインはGKとの一対一でシュートを相手の身体に当ててしまう。さらに、直後のセットプレーの波状攻撃からケイン、ベン・デイビスの連続ヘディングシュート、54分にはケインのお膳立てからボックス左のホイビュルクにシュートチャンスも、ここも決め切れない。

時間の経過と共にブレントフォードがリスクを冒して前に出始め、トッテナムは少し受けに回る時間帯が続く。しかし、相手得意のロングスローにこそ手を焼くものの、流れの中では決定機を許さず。

すると、65分には前半から狙っていたカウンターの形から見事なゴールが生まれる。ダビンソン・サンチェスのクリアボールをハーフウェイライン付近のソン・フンミンがケインに短く落とすと、ケインは左サイドのスペースに走り込むレギロンへ絶妙なスルーパスを通す。そのままボックス付近まで運んだレギロンからの正確なグラウンダーのクロスを、ゴール前にドフリーで走り込んだソン・フンミンが右足ワンタッチで難なく流し込んだ。

この追加点によって余裕を持った試合運びが可能となったトッテナムは、攻撃的なカードを切ってきたアウェイチームの反撃を意識してか、77分にはルーカスを下げてウィンクス、83分にはエメルソンを下げてタンガンガと守備的な交代策で逃げ切り態勢に入る。

その後、トニーをターゲットとする相手のパワープレー気味の攻撃を身体を張った守備で撥ね返し続けたトッテナムがクリーンシートで試合を締めくくり、ムラ戦の失態を払しょくすると共にリーグ戦連勝を飾った。

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レーティング:トッテナム 2-1 リバプール【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第7節、トッテナムvsリバプールが9月30日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが2-1で勝利した。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。 ▽トッテナム採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231001_0_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK 13 ヴィカーリオ 6.5 前半序盤の圧巻の連続セーブで流れを引き寄せた。以降は1失点を喫したものの、安定感を示した DF 23 ペドロ・ポロ 7.0 粘り強い対人守備に効果的なインターセプトと守備面で奮闘。そして、高精度のクロスで決勝点となるオウンゴールを誘発した 17 ロメロ 6.5 ファン・デ・フェンらと数的不利でも脅威となったリバプールのカウンターに対応。繋ぎ役としても安定 37 ファン・デ・フェン 6.0 失点場面では同胞FWの対応で後手を踏んだが、持ち味の機動力とカバーリング能力で再三のピンチの芽を詰んだ 38 ウドジェ 6.5 サカに続き今節はサラーという相手とマッチアップ。粘りの対応に加え、攻撃では良いアクセントに。そして、ジョタに2枚のカードを出させて退場を誘発 (→ベン・デイビス -) MF 21 クルゼフスキ 5.5 前半は持ち味のキープ力とドリブルでの運びで存在感。ただ、数的優位が続いた後半は最後の精度や工夫が足りなかった 29 パプ・サール 6.0 ビッグマッチでも自信を持ってプレー。アタッキングサードでのプレーには課題も球際の勝負や狙いを持ったインターセプトなど守備面では良さを出した (→スキップ -) 10 マディソン 6.5 4人の守備を無効化する絶妙なスルーパスで先制点の起点に。アリソンに決定機を阻まれたが、司令塔として相手の脅威となり続けた (→ベリス -) ビッグマッチで新天地デビュー 8 ビスマ 6.5 前半は相手のプレスをいなすターンや立ち位置の巧さで存在感。後半はリスク管理の部分でサラー相手の好守などチームを支えた (→ホイビュア -) 9 リシャルリソン 6.0 かつての宿敵相手に見事な1アシスト。左ウイングでは攻守に上々のパフォーマンスも、センターフォワードでは相手の守備プランもあって存在感を示せず FW 7 ソン・フンミン 6.5 見事な決定力で先制点を記録。前線で起点を担いつつ、後半もアリソンを脅かした (→ソロモン 5.5) 左サイドで攻撃の起点を担ったが、局面打開には至らず 監督 ポステコグルー 6.5 幾つか判定が有利に働いた面はあったが、難敵相手の13戦ぶりの白星に導く。自身のホーム無敗記録も51試合に更新 ▽リバプール採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231001_0_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK 1 アリソン 7.0 2失点共にノーチャンス。後半の2度の決定機阻止を含め防げる枠内シュートを見事に止めきった。クロス処理やディストリビューションの部分でもさすがのプレーだった DF 2 ジョー・ゴメス 5.5 1失点の場面ではリシャルリソンに出し抜かれる。それでも、それ以外の場面では攻守に積極的なプレーをみせ、しっかりと盛り返した (→コナテ 5.5) 求められた守備的な役割はしっかりとこなした 32 マティプ 5.5 責められないオウンゴール…。1失点目ではやや曖昧な対応になったが、長い時間の守勢では安定したプレーを見せていた 4 ファン・ダイク 6.5 一時の同点ゴールをアシスト。数的不利の厳しい状況においてうまく全体をコントロールしつつ、地上戦と空中戦でも存在感を発揮 26 ロバートソン 6.0 数的不利を背負いながらも果敢な攻撃参加でチャンスに関与。守備でもよく身体を張った MF 8 ソボスライ 7.0 驚異的な運動量と献身性をみせ、攻守両面でマルチタスクをこなし続けた。クオリティの部分も非常に高かった 10 マク・アリスター 5.5 中盤で奮闘。攻撃面では見せ場は多くなかったが、守備ではソボスライとのコンビで危険なエリアをよくカバーした (→グラフェンベルフ 5.0) 後半最終盤の曖昧なプレー選択が失点の契機に… 17 カーティス・ジョーンズ 4.5 不運な形ながら26分の一発退場でチームのゲームプランを壊す結果に FW 11 サラー 6.0 最後の局面で相手に抑え込まれたが、チャンスメークの部分ではさすがの精度を見せた (→アレクサンダー=アーノルド 5.5) 負傷明けで非常にタフなシチュエーションでのプレーに。攻守両面で最低限の仕事はこなした 18 ガクポ 6.5 劣勢のチームを救う見事な同点ゴールを記録。ただ、右足の負傷で前半のみの出場に (→ジョタ 4.0) 後半からの投入にも関わらず、ウドジェへの2枚のイエローカードで2人目の退場者に…。軽率だったと言わざるを得ない 7 ルイス・ディアス 6.0 疑惑のオフサイド判定となった幻のゴールを含め多くのチャンスに関与 (→遠藤航 5.5) 2失点目に繋がる相手カウンターに対して、プロフェッショナルで止めるべきだったとの指摘は理解できる。ただ、時間を使うプレーや身体を張った守備など良いプレーもあった 監督 クロップ 5.5 2人の退場は誤審と言えない判定だったが、ディアスの幻のゴールは不運だった。ヌニェス投入という選択肢もあった状況でのジョタ投入が裏目に出るなどツキに恵まれず、昨季から続いたリーグ無敗が「17」でストップ ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! ソボスライ(リバプール) 決勝点演出のポロやアリソンの活躍も見事だったが、2人少ない状況で見応えのある試合継続に大きく寄与したリバプールの新8番をMOMに選出。加入後初の敗戦も個人として改めて評価を高める試合に トッテナム 2-1 リバプール 【トッテナム】 ソン・フンミン(前36) オウンゴール(後51) 【リバプール】 ガクポ(前50) 2023.10.01 04:00 Sun

これぞ“N17劇場”! スパーズが後半ATの劇的OG弾で天敵に13戦ぶり勝利! 9人でもなお強さ見せたリバプールは今季初黒星…【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第7節、トッテナムvsリバプールが9月30日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが2-1で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航は73分からプレーした。 4位のトッテナムは前節、鬼門エミレーツ・スタジアムで開催された今シーズン最初のノースロンドン・ダービーを2-2のドローで終えた。オウンゴールとPKによる不運な形で2度のリードを許す苦しい展開を強いられたが、マディソンとソン・フンミンのホットラインによって2度のビハインドを追いつき、鬼門から勝ち点1を持ち帰る上々の結果となった。直近のリーグ戦で12試合未勝利の天敵とのビッグマッチでは先発1人を変更。負傷のブレナン・ジョンソンに代えてリシャルリソンを同じ左ウイングで起用。状態が懸念されたソン・フンミンとマディソンは無事スタメンに入った。 対する2位のリバプールは、ホーム開催となったウェストハム戦を3-1で勝利し、5連勝を達成。一時同点に追いつかれたが、今季無類の強さを誇る後半にヌニェス、ジョタがゴールを重ねて難敵相手にきっちり勝ち切った。また、ミッドウィークのEFLカップ3回戦では大幅にターンオーバーを敢行した中、2部のレスター・シティ相手に3-1の逆転勝利を収めて好調を維持。その試合からはカーティス・ジョーンズとガクポを除く先発9人を変更。ウェストハム戦からヌニェスに代えてガクポを起用した以外同じ顔ぶれに。また、負傷明けのアレクサンダー=アーノルドが遠藤らと共にベンチに入った。 注目の無敗対決は立ち上がりから球際でバチバチとやり合う激しい展開に。後方から細かく繋ぐホームチームに対して、リバプールは高い位置で人を掴みに行くアグレッシブな守備でショートカウンターを狙う。 ファーストシュートはセットプレー流れのマク・アリスターの3分のシュートとなったが、以降はビスマ、マディソンを起点に小気味いいパスワークで相手のプレッシャーをいなすトッテナムがペースを握る。そして、クルゼフスキとリシャルリソンの両翼が際どいシーンを作り出す。 一方、カウンターを起点にチャンスを窺うリバプールは13分にビッグチャンスを創出。自陣での細かい繋ぎからソボスライが左サイドでスペースを狙うルイス・ディアスに大きな展開。深い位置まで運んだディアスのマイナスのパスをアンダーラップしたロバートソンがワンタッチでボックス中央のガクポに繋ぐと、オランダ代表FWは左足の反転シュート。これはGKヴィカーリオの好守に阻まれるも、こぼれ球に反応したロバートソンがすかさず左足を振る。だが、この決定的なシュートは素早く体勢を立て直したイタリア代表GKの圧巻の反射神経にはじき出される。 この決定機をきっかけにリバプールの時間がしばらく続き、カーティス・ジョーンズやサラーがフィニッシュに絡んでいく。だが、トッテナムも快足DFファン・デ・フェンらの好守で失点を許さない。 すると、前半半ばには試合の流れを左右するアクシデントが発生。26分、球際での競り合いの際、ボールの上を滑る形でビスマに足裏を見せたタックルを見舞ったカーティス・ジョーンズのファウルが取られる。当初、主審はイエローカードを掲示したが、オンフィール・ドレビューの結果、危険なファウルとの判定でカードの色が赤に変わった。 これで今季3度目の退場者を出したクロップのチームは、サラーを最前線に残した[4-4-1]の布陣で、大逆転勝利した第3節ニューカッスルの再現を目指す形に。そして、しばしの守勢を凌ぐと、34分には左に流れてボールをキープしたサラーのスルーパスに抜け出したディアスがボックス右から見事な右足シュートを左隅に突き刺す。だが、先制点かに思われたこの場面は微妙なオフサイド判定で認められず。 すると、ピンチの後にはチャンスあり。トッテナムは36分、、相手陣内左のハーフスペースでボールを持ったマディソンがセンターバックと右サイドバックの間を通す絶妙なスルーパスを供給。これにオフサイドぎりぎりで抜け出したリシャルリソンがボックス左からダイレクトで折り返すと、ゴール前に走り込んだソン・フンミンが右足ワンタッチでゴールネットへ流し込み、2戦連続ゴールとした。 ボール保持に長けたポステコグルーのチーム相手にリードを許す苦しい展開となったリバプール。以降は2失点目回避を最優先としながらも、カウンターやセットプレーを軸に虎視眈々とゴールチャンスを窺うと、その狙いが前半終了間際に結実する。 前半アディショナルタイム5分、相手陣内右サイドで得たFKの二次攻撃から中央右のソボスライがボックス左へ正確なクロスを供給。これをファン・ダイクが丁寧に頭で折り返すと、中央でゴールを背にしたガクポが巧みな右足の反転シュートを中央に突き刺した。 数的不利を感じさせないリバプールの底力によって試合は1-1のイーブンでの折り返しに。ハーフタイムでは同点ゴールと引き換えに右足を痛めたガクポに代わってジョタが投入された。 後半は立ち上がりから数的優位のトッテナムが押し込む展開に。センターバックのロメロも再三の攻撃参加を見せるホームチームは、49分にマディソンの左足のコントロールシュート、51分にソン・フンミンの胸トラップからの右足ボレーシュートと決定的なシュートを枠に飛ばす。だが、いずれのシュートもレッズの守護神アリソンが驚異的な反応ではじき出した。 後半序盤の攻防を経て試合はやや膠着状態に。59分にはマディソン、リシャルリソン、ソン・フンミンと先制点を決めた3選手の連携でゴールネットを揺らすが、ここはリシャルリソンの抜け出しのタイミングでのオフサイドを取られてゴールは認められず。 その後、トッテナムがソン・フンミンを下げてソロモンをピッチに送り出した直後に再びリバプールにアクシデント発生。直前に1枚カードをもらっていたジョタが69分にウドジェへのアフターチャージで2枚目のカードをもらって退場に。 これで9人での戦いを強いられることになったアウェイチームは、73分に3枚替えを敢行。サラーとジョー・ゴメス、ディアスを下げて遠藤、コナテ、アレクサンダー=アーノルドと守備的な選手を投入。ここから攻撃を捨てて勝ち点1を持ち帰るための戦い方にシフトした。 ここから試合は攻めるトッテナム、専守防衛のリバプールという構図が完全に明確に。 [3-5]の堅固な守備ブロックを構えるリバプールの堅守に対して、サイドから揺さぶり続けてゴールを目指すトッテナム。だが、色気を出さずに守りに集中する赤い壁は非常に厚く再三の揺さぶりもことごとく撥ね返される。 その後、デビュー戦となるベリスやスキップといったフレッシュな選手を投入し、交代枠を使い切ったポステコグルーのチームだが、最終盤は可能性のないクロスに終始。前半とは異なり、攻撃の匂いを全く出せなくなる。 しかし、前回対戦ではアンフィールド劇場で土壇場での失意を経験したスパーズは、今度は“N17劇場”で歓喜を味わうことに。6分が加えられた後半アディショナルタイムの96分、自陣低い位置からロングカウンターを発動。一度は攻撃をスピードダウンさせられるが、右サイド深い位置でポロが鋭いグラウンダーのクロスを入れると、これがニアでクリアを試みたDFマティプのオウンゴールを誘って土壇場でゴールをこじ開けた。 そして、この直後に試合はタイムアップを迎え、劇的な形で天敵にリーグ戦13試合ぶりの白星を手にしたトッテナムが、ポステコグルー監督のホーム無敗を「51」に更新し、2試合ぶりの勝利を手にした。一方、9人でもなお強さを見せたリバプールだったが、昨シーズンから継続していたリーグ戦での無敗記録が「17」でストップする今季初黒星となった。 2023.10.01 03:46 Sun

クロップ監督、ポステコグルー監督率いる新生トッテナムを警戒も打開策あり? 「完璧ではない部分を見つけた」

リバプールのユルゲン・クロップ監督がアンジェ・ポステコグルー監督率いるトッテナムについて語った。クラブ公式サイトが伝えている。 今シーズンは中盤のメンバーが大きく入れ替わったものの、開幕から未だ無敗と好調を維持しているリバプール。30日にはプレミアリーグ第7節でトッテナムと対戦する。 一方のトッテナムもEFLカップ(カラバオカップ)こそ敗退してしまったが、リーグ戦は4勝2分けと無敗をキープ。新たに就任したポステコグルー監督のもと、ポゼッションを重視した攻撃的なサッカーを展開している。 試合の前日記者会見に臨んだクロップ監督は、昨シーズンから大きく変わったトッテナムのサッカーどう見ているか自らの見解を述べ、分析に力を入れたことも明かした。 「両チームともに良いサッカーをする。それは良いニュースだが、アプローチが異なるため少し新しいニュースでもある。トッテナムは近年、ベストなカウンターアタックをする世界最高峰のチームだった。彼らが見せていたものは信じられないものだった」 「もしどこかでボールを失えば、ボールは次に(ハリー・)ケインへと渡り、ケインはソン(・フンミン)を見つけ、最終的にはゴールキーパーと一対一になる。それを防ぐことはほとんどできなかった」 「今ではよりポゼッションベースになっており、自分たちのアイデア、創造的なアイデアなどに基づいてプレーしている。分析の結果、彼らが真のクオリティを持っていることがわかったが、彼らは我々の完璧ではない部分を見つけるだろうし、我々も彼らの完璧ではない部分を見つけた」 クロップ監督はミッドウィークに試合がなかったトッテナムの日程的なアドバンテージにも言及している。 「彼らも分析を行うだろうが、これら全ての作業に丸 1週間かかった。彼らが最後の試合から何回練習を行ったかはわからないが、セットプレーなどの新しいルーティンなどを作ることができるし、1週間あれば守備のやり方も攻撃のやり方を全体的に変えることもできる。これは大きなアドバンテージだ」 「彼がトップ、トップ、トップのコーチであることは知っているし、彼は自分のやっていることを楽しんでいるから、我々を苦しめるために時間を費やしているだろう。我々は直近の試合から回復しており、今日は非常に重要な練習を行うが、彼らと同様に良い準備ができることを願っている。あとは様子を見てみよう」 2023.09.30 18:29 Sat

トッテナム戦のリバプール、アレクサンダー=アーノルドが復帰か

リバプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドが復帰を果たすかもしれない。イギリス『メトロ』が報じた。 今季から副キャプテンも任されるアレクサンダー=アーノルド。プレミアリーグ開幕から4試合連続で先発し、第4節のアストン・ビラ戦ではキャプテンマークを巻いてプレーした。 だが、1アシストのマークしたそのアストン・ビラ戦の後半途中にハムストリングを痛めてピッチを後に。それからというもの、カラバオカップ1試合を含む公式戦4試合で欠場中だ。 そんなアレクサンダー=アーノルドだが、30日に行われるプレミアリーグ第7節のトッテナム戦を前にチームの練習に合流したようだ。ユルゲン・クロップ監督が明かしている。 「トレントは昨日、普通に練習したよ。今日も通常のトレーニングをするだろう。決めないとね。私はドクターではないが、メンバー入りしてプレーしそうだ」 一方で、欠場続くチアゴ・アルカンタラの復帰はまだ。ステファン・バイチェティッチは小さなふくらはぎのトラブルを負ったという。 2023.09.30 12:35 Sat

【プレミア注目プレビュー】開幕無敗のスパーズとリバプールが激突! アンジェの「50」かレッズの「17」か…

プレミアリーグ第7節、トッテナムvsリバプールが、日本時間30日25:30にトッテナム・ホットスパースタジアムでキックオフされる。開幕からリーグ戦無敗を継続する、好調同士のビッグマッチだ。 4位のトッテナムは前節、鬼門エミレーツ・スタジアムで開催された今シーズン最初のノースロンドン・ダービーを2-2のドローで終えた。敵地ながら立ち上がりからボールの主導権を握ったものの、アーセナルの連動性と強度の高い前線からのプレスに苦戦。オウンゴールとPKによる不運な形で2度のリードを許す苦しい展開を強いられたが、MFマディソンとソン・フンミンのホットラインによって2度のビハインドを追いつき、鬼門から勝ち点1を持ち帰る上々の結果を残した。 王者マンチェスター・シティとの試合を除き、常に能動的なスタイルで戦うアルテタのチームに対して、敵地でボールの主導権を握って自分たちのスタイルを貫けたことで、指揮官含めチームは大きな自信を手にしたはずだ。そういったなか、今節はハイインテンシティ、カウンターの破壊力において世界最高峰のチームである難敵を相手に、チームとしてさらなる進化や引き出しを求められる。 対する2位のリバプールは、ホーム開催となったウェストハム戦を3-1で勝利し、5連勝を達成した。FWサラーのPKで早々に先制したものの、以降は相手の攻勢に晒されて同点に追いつかれる。それでも、今季無類の強さを誇る後半にFWヌニェス、FWジョタがゴールを重ねて難敵相手にきっちり勝ち切った。また、ミッドウィークのEFLカップ3回戦では大幅にターンオーバーを敢行した中、2部のレスター・シティに先制点を奪われるなど苦戦。それでも、後半にFWガクポ、MFソボスライ、ジョタの3ゴールで一気に試合を引っくり返し、同じく3-1の勝利を収めている。 大幅な中盤刷新の影響もあって開幕前の下馬評は決して高くなかったが、蓋を開けてみれば、5勝1分けの戦績で王者シティの有力な対抗に浮上。ただ、ここまで公式戦8試合でクリーンシートが1度と、守備面や前半の入りの悪さと課題も少なくなく、現状では最も力のあるスパーズとのビッグマッチは現チームの真価が試される一戦となるはずだ。 なお、昨シーズンのシーズンダブルを筆頭に、リーグ戦での今カードはリバプールが8勝3分けの11戦無敗を継続中。トッテナムの勝利は2017年10月の4-1の勝利まで遡る。そのため、下馬評ではアウェイチームが圧倒的優位と見られている。さらに、リバプールは今年4月のマンチェスター・シティ戦の敗戦以降、シーズンをまたいでリーグ戦17試合無敗と現プレミアリーグのチームで最も負けていないチームだ。 一方、トッテナムではポステコグルー新監督が横浜F・マリノス、セルティック、スパーズと3クラブをまたいでホームゲーム50戦無敗を継続中。そのため、今回の一戦ではリーグ戦で負けないリバプール、ホームで負けないポステコグルー監督といずれの勝負強さが発揮されるかという部分にも大きな注目が集まるところだ。 ◆トッテナム◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230929_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ヴィカーリオ DF:ペドロ・ポロ、ロメロ、ファン・デ・フェン、ウドジェ MF:サール、ビスマ MF:クルゼフスキ、マディソン、ソロモン FW:ソン・フンミン 負傷者:GKホワイトマン、MFペリシッチ、ベンタンクール、セセニョン、ロ・チェルソ、FWブレナン・ジョンソン、ブライアン・ヒル 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のアーセナル戦でハムストリングに軽傷を負ったブレナン・ジョンソンが新たな欠場者に。また、軽傷を抱えるソン・フンミンとマディソンに関しては直前まで状態を評価するとしながらも、いずれも起用は可能な状態にあるようだ。 スタメンに関してはソン・フンミンとマディソンが起用可能であることを前提に、ブレナン・ジョンソンからソロモンに変更する以外はダービーと同じメンバーがプレーする見込みだ。仮に、両者のスタートが難しい場合はリシャルリソン、スキップ、ホイビュアらが代役を担う。 ◆リバプール◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230929_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:アリソン DF:ジョー・ゴメス、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン MF:ソボスライ、マク・アリスター、カーティス・ジョーンズ FW:サラー、ヌニェス、ルイス・ディアス 負傷者:DFアレクサンダー=アーノルド、ブラッドリー、MFチアゴ、バイチェティッチ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはチアゴ、バイチェティッチの欠場が確定。ハムストリングの負傷から復帰を目指すアレクサンダー=アーノルドはすでにチームトレーニングに復帰しており、試合に絡む可能性は高い。 スタメンに関しては前節のウェストハム戦をベースに、守備面でより機動力のあるコナテをマティプに代えて起用するとみる。アレクサンダー=アーノルドの先発起用の可能性もあるが、負傷箇所を考えると、いきなりハイインテンシティを強いられるビッグマッチでのスタートからの起用は見送る可能性が高いか。 ★注目選手 ◆トッテナム:DFミッキー・ファン・デ・フェン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230929_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ヴェルトンゲンの正統後継者が世界最高峰の攻撃陣と対峙。トッテナムが12戦ぶりの勝利を得るためには、近年何度も餌食にあってきたリバプールの強力攻撃陣を抑え込むことが最重要タスクとなる。その中で新戦力のオランダ代表DFのパフォーマンスに注目したい。 今夏、4300万ポンドでヴォルフスブルクから加入した22歳は、193cmの体躯にブンデスリーガ最高クラスのスピードを誇るアスリート型の守備者。初挑戦のプレミアリーグではよりフィジカルなリーグでの適応に若干の不安要素も指摘されていたが、ここまでは地上戦、空中戦共に安定したパフォーマンスを披露。とりわけ、ポステコグルー監督の志向するスタイルにおいて守備時は2バックのリスキーな対応を求められる場面が目立つなか、その守備範囲、カバーリング能力の高さは傑出。また、足元の技術も高くビルドアップの局面でも試合ごとに進化を示す。 今回のビッグマッチではサラーを筆頭にヌニェス、ルイス・ディアスと圧倒的な個の能力を持つ相手アタッカーに対して、ウドジェ、ロメロらとサポートし合いながらどこまでうまく対応できるかが勝利のカギを握る。 なお、対戦相手のリバプールは以前から加入の噂があり、ヴォルフスブルク時代に自身を獲得したシュマートケ氏のスポーツディレクター就任後はより可能性が高まっていたが、最終的に移籍は実現せず。その因縁や代表チームで越えるべき壁となるDFファン・ダイクの存在を考えれば、普段以上に高いモチベーションでのプレーとなるはずだ。 ◆リバプール:MFドミニク・ソボスライ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230929_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ジェラードの正統後継者がさらなる躍動期す。リバプールの注目プレーヤーは、新たな8番として大きな期待を背負うハンガリー代表MFだ。今夏中盤刷新の目玉選手の一人としてRBライプツィヒから7000万ユーロで加入した22歳は、そのブンデスリーガクラブの先輩であるナビ・ケイタを挟んだものの、スティーブン・ジェラードの代名詞として知られる背番号8を選択した。 攻守両面でハイインテンシティーが求められる『レッドブルグループ』で純粋培養された超万能型MFは、共通点も少なくない新天地でもプレシーズンから安定したパフォーマンスを披露している。186cmという恵まれた体躯を生かしたダイナミックなプレー、高精度の右足のキックを生かしたミドルレンジのパスやシュートで抜群の存在感を発揮。また、プレミアリーグにおいて適応が懸念された守備面においても、傑出した運動量と献身性を武器に奮闘が続く。 ここまで公式戦8試合2ゴールと数字面では大きなインパクトを残せていないが、アストン・ビラ戦で決めたプレミアリーグ初ゴール、直近のレスター戦で決めた鮮烈なミドルシュートとそのインパクトは絶大。また、プレースキックでも正確なボールを常に配球しており、ここからゴール、アシストを量産する可能性は非常に高い。 今回のビッグマッチではビスマやマディソンらリーグ最高峰のMFとのマッチアップにおいて守備面のタスクをしっかりとこなしつつ、攻撃では持ち味のダイナミズムやミドルシュートで決定的な仕事を果たしたい。 2023.09.30 12:30 Sat
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