ローマがボローニャに痛恨敗戦…さらに、次節インテル戦は累積警告のエイブラハムら3選手が不在に…《セリエA》

2021.12.02 04:38 Thu
Getty Images
セリエA第15節、ボローニャvsローマが1日にスタディオ・レナート・ダッラーラで行われ、ホームのボローニャが1-0で勝利した。
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現在、5位のローマ(勝ち点25)は前節トリノ相手にウノゼロの勝利を収め、開幕以来のリーグ連勝を達成した。今週末にインテルとのビッグマッチを控える中、ミッドウィーク開催の今節は7位のボローニャ(勝ち点21)とのアウェイゲームに臨んだ。なお、トリノ戦からは負傷のペッレグリーニに代えてサスペンション明けのヴェレトゥを起用した以外、同じメンバーを継続した。
立ち上がりから拮抗した試合展開が続く中、ホームチームにアクシデント発生。アルナウトビッチが筋肉系のトラブルでプレー続行不可能となり、17分にサンソーネがスクランブル投入される。これにより、ボローニャは最前線にバロウ、2シャドーにサンソーネとソリアーノという並びに変更した。

一方、立ち上がりからボールを握るものの、なかなか攻め切れないローマだったが、19分には右サイドのカルスドルプからの正確なアーリークロスにゴール前のエイブラハムが反応。フリーでヘディングのチャンスが訪れるが、これを枠の右に外してしまい、公式戦3試合連続ゴールとはならず。

その後はしばらく膠着状態が続くが、マンチェスター・シティのスカウトが現地視察に訪れたボローニャの逸材MFが魅せる。35分、相手陣内のバイタルエリア中央で右サイドのドミンゲスから横パスを受けたスベンベリが絶妙なファーストタッチで短く前に運ぶと、相手DFが寄せる前にすかさず右足を振り抜く。すると、意表を突いたタイミングで放ったシュートがゴール右下隅の完璧なコースに決まった。
相手のファインゴールによって公式戦4戦ぶりの失点を喫したローマはすぐさま反撃を開始。前半終盤の42分にはセットプレーの二次攻撃からゴール前のエイブラハムが右足アウトで叩く形のループシュートでゴールに迫るが、ここは古巣対戦のGKスコルプスキが懸命に伸ばした右手にはじき出された。

また、前半アディショナルタイムにはスベンベリと振り向きざまに交錯したエイブラハムの手が顔面に当たってしまうと、この不可抗力の接触に対して主審がイエローカードを掲示。これにより、累積5枚目のエイブラハムは次節インテル戦を出場停止で欠場することになった。

迎えた後半、ローマはディアワラに代えてカルレス・ペレスをハーフタイム明けに投入。さらに、52分には足を痛めたエル・シャーラウィを諦めショムロドフを投入。この交代でショムロドフが左ウイングバック、カルレス・ペレスが右のインサイドハーフに入る攻撃的な布陣に。

一連の交代で攻撃を活性化させたかったアウェイチームだったが、後ろに重心を置く相手の守備に苦戦。さらに、前がかりなところを突かれて相手のカウンターを浴び始める。

これを受け、モウリーニョ監督はヴェレトゥを下げてクリスタンテを投入。66分には相手DFスマオロのトラップミスによってボックス付近でボールを奪ったエイブラハムからゴール前のザニオーロへ折り返しが供給されるが、これは相手DFにカットされる。さらに、70分には自陣深くからのロングカウンターで右サイドを突破したエイブラハムからボックス中央のムヒタリアンにパスが通るが、DFを右にかわして放った右足のシュートはややコースが甘くGKスコルプスキの好守に遭う。

その後、73分にはエイブラハムに続く累積警告での次節出場停止を回避する狙いもありマンチーニを下げてビーニャを投入したローマ。この交代で並びを[4-2-4]に変更し、力業でゴールをこじ開けにかかる。

しかし、守護神スコルプスキを中心とする相手の堅守に苦戦が続くローマは、86分にエイブラハムが決定的なシュートを枠に飛ばすが、これもスコルプスキのファインセーブに阻まれる。すると、試合終了間際にはサンソーネとの小競り合いでカルスドルプにイエローカードが出されると、ローマ不動の右サイドバックはエイブラハムに続き累積警告で次節インテル戦を欠場することになった。

そして、このままボローニャに逃げ切りを許したローマは、リーグ戦の連勝がストップすると共に、次節インテル戦ではエイブラハム、カルスドルプに負傷のエル・シャーラウィを欠く厳しい状況となった。

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