コンテ・スパーズのPL初陣はエバートンとゴールレスドロー《プレミアリーグ》
2021.11.08 01:25 Mon
プレミアリーグ第11節、エバートンvsトッテナムが7日にグディソン・パークで行われ、0-0のドローに終わった。
前節、マンチェスター・ユナイテッドにホームで0-3の完敗を喫した9位のトッテナム(勝ち点15)は、今月1日にヌーノ前監督を解任。その翌日に前インテル指揮官のコンテ新監督を電撃招へいした。その初陣となったヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)のフィテッセでは苦しみながらも3-2で競り勝ち、幸先よく白星スタートを切った。
そして、新体制でのリーグ初陣となる今節は3連敗中で10位のエバートン(勝ち点14)とのアウェイゲームに臨んだ。この一戦に向けてコンテ監督は3日前のフィテッセ戦と全く同じスタメンを採用し、[3-4-3]の前線にはルーカス・モウラ、ケイン、ソン・フンミンが並んだ。
過密日程のトッテナムに対して、休養十分のエバートンが立ち上がりから積極的なプレスでビルドアップを牽制していく。
以降は互いにシステム上のミスマッチを突く形で攻撃を構築する中、ボールの主導権はアウェイチームが掌握。ホイビュルクやルーカスのドリブルでの運びで局面の打開を図り、15分過ぎにはボックス付近でケイン、ルーカスが積極的に足を振る。さらに、22分にはケインのポストワークを起点に左サイドで高い位置を取ったレギロンからの折り返しを、大外に飛び込んだエメルソンが頭で合わせるが、ここは枠に飛ばせない。
前半終盤にかけてはエバートンがボールの主導権を握り返して押し込む時間を作り、ボックス付近でグレイが果敢な仕掛けで相手守備陣に脅威を与える。一方、トッテナムは前半終了間際の45分にソン・フンミンの中央での馬力のある仕掛けから右サイドで浮いたケインへ展開。ケインは狙いすました右足のアーリークロスを供給するが、ファーにフリーで飛び込んだレギロンのシュートは枠を捉え切れなかった。
ゴールレスで折り返した試合は、後半序盤こそ一進一退の攻防となったが、過密日程の疲労が色濃いアウェイチームが徐々にトーンダウン。これに対して余力があるホームチームが押し気味に試合を運んでいく。
そういった流れの中、64分にはボックス内に抜け出したリシャルリソンとGKロリスが交錯。このプレーに対して主審はPKの笛を吹く。だが、オンフィールドレビューの結果、ロリスがリシャルリソンの足を巻き込む前にボールをかき出したとの判断し、PKを取り消しとした。
一連の判定をキッカケに両者がヒートアップし、ここから試合はさらに激しさを増す。このままの勢いで押し切りたいエバートンはグレイらがボックス内で幾度か決定機を迎えるが、最後の場面で粘るトッテナムの堅守に手を焼く。
一方、後半半ばを過ぎた辺りから足が止まり始めたトッテナムは71分にルーカスとレギロンを下げてドハーティとロ・チェルソ、85分にはソン・フンミンを下げてエンドンベレをピッチへ送り込む。
すると、この交代で息を吹き返すと、88分には中盤でのボール奪取から鋭いカウンターを仕掛けて最後はペナルティアーク付近のロ・チェルソが得意の左足を一閃。だが、枠の左隅を射抜いたかに思われたこのシュートはポストを直撃。土壇場での最初の枠内シュートでの決勝点とはならず。
その後、試合終了間際にはイーブンボールを競った際にホイビュルクに足裏を見せたチャージを見舞った途中出場のホルゲイトが一発退場となり、よりアウェイチームに勝利のチャンスが出てきたものの、ゴールをこじ開ける時間は残されていなかった。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ホームチームが枠内シュート2本、アウェイチームが枠内シュート0と球際のバトル以外に見せ場を欠いた一戦は、痛み分けのドローに終わった。
前節、マンチェスター・ユナイテッドにホームで0-3の完敗を喫した9位のトッテナム(勝ち点15)は、今月1日にヌーノ前監督を解任。その翌日に前インテル指揮官のコンテ新監督を電撃招へいした。その初陣となったヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)のフィテッセでは苦しみながらも3-2で競り勝ち、幸先よく白星スタートを切った。
そして、新体制でのリーグ初陣となる今節は3連敗中で10位のエバートン(勝ち点14)とのアウェイゲームに臨んだ。この一戦に向けてコンテ監督は3日前のフィテッセ戦と全く同じスタメンを採用し、[3-4-3]の前線にはルーカス・モウラ、ケイン、ソン・フンミンが並んだ。
以降は互いにシステム上のミスマッチを突く形で攻撃を構築する中、ボールの主導権はアウェイチームが掌握。ホイビュルクやルーカスのドリブルでの運びで局面の打開を図り、15分過ぎにはボックス付近でケイン、ルーカスが積極的に足を振る。さらに、22分にはケインのポストワークを起点に左サイドで高い位置を取ったレギロンからの折り返しを、大外に飛び込んだエメルソンが頭で合わせるが、ここは枠に飛ばせない。
それでも、狙いとするワイド、ワイドの崩しを見せるなど、徐々に全体を押し上げることに成功したトッテナムは、ボールロスト時も良い距離感で即時奪回を図り、優勢に試合を運んでいく。だが、幾度かのカウンターチャンスで最後の精度を欠いた。
前半終盤にかけてはエバートンがボールの主導権を握り返して押し込む時間を作り、ボックス付近でグレイが果敢な仕掛けで相手守備陣に脅威を与える。一方、トッテナムは前半終了間際の45分にソン・フンミンの中央での馬力のある仕掛けから右サイドで浮いたケインへ展開。ケインは狙いすました右足のアーリークロスを供給するが、ファーにフリーで飛び込んだレギロンのシュートは枠を捉え切れなかった。
ゴールレスで折り返した試合は、後半序盤こそ一進一退の攻防となったが、過密日程の疲労が色濃いアウェイチームが徐々にトーンダウン。これに対して余力があるホームチームが押し気味に試合を運んでいく。
そういった流れの中、64分にはボックス内に抜け出したリシャルリソンとGKロリスが交錯。このプレーに対して主審はPKの笛を吹く。だが、オンフィールドレビューの結果、ロリスがリシャルリソンの足を巻き込む前にボールをかき出したとの判断し、PKを取り消しとした。
一連の判定をキッカケに両者がヒートアップし、ここから試合はさらに激しさを増す。このままの勢いで押し切りたいエバートンはグレイらがボックス内で幾度か決定機を迎えるが、最後の場面で粘るトッテナムの堅守に手を焼く。
一方、後半半ばを過ぎた辺りから足が止まり始めたトッテナムは71分にルーカスとレギロンを下げてドハーティとロ・チェルソ、85分にはソン・フンミンを下げてエンドンベレをピッチへ送り込む。
すると、この交代で息を吹き返すと、88分には中盤でのボール奪取から鋭いカウンターを仕掛けて最後はペナルティアーク付近のロ・チェルソが得意の左足を一閃。だが、枠の左隅を射抜いたかに思われたこのシュートはポストを直撃。土壇場での最初の枠内シュートでの決勝点とはならず。
その後、試合終了間際にはイーブンボールを競った際にホイビュルクに足裏を見せたチャージを見舞った途中出場のホルゲイトが一発退場となり、よりアウェイチームに勝利のチャンスが出てきたものの、ゴールをこじ開ける時間は残されていなかった。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ホームチームが枠内シュート2本、アウェイチームが枠内シュート0と球際のバトル以外に見せ場を欠いた一戦は、痛み分けのドローに終わった。
エバートンの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
エバートンの人気記事ランキング
1
謎に包まれたキャリア中断から2年…シグルドソンが853日ぶりに公式戦復帰へ
元アイスランド代表MFギルフィ・シグルドソン(33)が853日ぶりに公式戦復帰する。イギリス『サン』が伝えている。 小国アイスランドの大躍進を支えたシグルドソン。ユーロ2016のイングランド代表撃破とベスト8進出、さらにロシア・ワールドカップ(W杯)出場の立役者となった司令塔は、クラブキャリアでは2017-18シーズンからエバートンに所属していた。 しかし、選手キャリアは2021年7月にストップ。当時、「プレミアリーグでプレーする31歳に未成年者への性的暴行嫌疑がかけられている」との情報が流れ、時を同じくしてエバートンが個人名を避けつつ、自クラブの選手が当局の捜査対象になっていると公表した。 これがシグルドソンであると断定できる材料は一切なく、逮捕・起訴されたという情報もなし。ただ、それ以来、2年以上にわたって表舞台から姿を消し、2021-22シーズン終了後にはエバートン退団が発表された。 今夏まで行方不明状態が続いていたわけだが、先月31日、デンマーク・スーペルリーガのリンビーBKがシグルドソンとの1年契約締結を発表。加入に際し、「シグルドソンはここ数年サッカーをしていない。コンディション回復をゆっくり待つ方針だ」と声明を発表している。 エバートン時代に最後にプレーしたのは2021年5月のマンチェスター・シティ戦。リンビーでは現在までに出場がないものの、23日に行われるスーペルリーガ第9節のヴェイレBK戦でデビューする見通しだという。 シグルドソンの同胞であり、リンビーを率いるフレイヤー・アレクサンダーソン監督は地元メディアの取材に対し、「23日の試合で間違いなく出場する。とてもコンディションが良い」と初のメンバー入り・起用を明言。エバートン時代以来、853日ぶりの公式戦復帰が確実となっている。 2023.09.19 16:13 Tue2
経営難エバートン、2024-25シーズンはクラブ史上最高額の商業収入か
経営難のエバートンだが、営業部門が頑張ったようだ。 ファルハド・モシリ体制における計画性を欠いた経営がたたり、ここ数年財政が非常に苦しいエバートン。今季PSR問題で勝ち点を剥奪されながらもプレミアリーグで生き延びた“現場”の奮闘たるや、見事としか言いようがない。 その一方、イギリス『フットボール・インサイダー』によると、営業部門も大きな成果。 来季からユニフォームサプライヤーに地元リバプールの企業「カストーレ」を採用するなか、この契約で年間2000万ポンド(約40.2億円)を調達。今季までの「フンメル」との契約は、年間700万ポンドに満たなかったという。 また、24-25シーズンの商業収入として、クラブ史上最高額の9500万ポンド(約191.3億円)を確保。22-23シーズンにスポンサー収入が1900万ポンド(約38.2億円)まで減少するなど、近年資金調達に苦労していたが、なんとか最低限の経営レベルに戻した格好だ。 依然として“余裕”があるわけではなさそうで、選手の売却噂も続いていくのが確実。今のエバートンは、勝ち点剥奪を繰り返す危険性が減っただけでも前進と捉えるべきだろう。 2024.06.20 14:45 Thu3
エバートンが新スタジアム移転を後ろ倒し、2025-26シーズンから使用…130年使用したスタジアムとの時間は残り1年半
エバートンは15日、2025-26シーズンより新スタジアムを使用することを発表した。 現在はグディソン・パークを使用しているエバートン。1892年に建設された歴史あるスタジアムとは、2024-25シーズンでお別れになることが決定した。 今シーズンのエバートンは、2021-22シーズンまでの損失が1億2450万ポンド(約224億5000万円)に達したことを受け、勝ち点10剥奪という処分を下されている状況。現在控訴中となっている。 この中には、7億6000万ポンド(約1370億5000万円)の新スタジアム建設費用も含まれており、支払う利息分が上乗せされている状態のようだ。 ブラムリー・ムーア・ドックに建設中の新たなスタジアムは5万2888人収容で、2024年末までに完成予定。しかし、エバートンは、シーズン途中の移転を望まず、2024-25シーズンをグディソン・パークのラストシーズンにすることにしたという。 理由については「商業的、物流的、スポーツ的、ファン関連のさまざまな要素を考慮した結果」とのこと。また、ラストシーズンを1年間用意したことで、グディソンパークに「相応しい見送り」の期間を設けることにしたようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】エバートンが2025-26シーズンから使用する新スタジアム</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">We can confirm our Men’s Senior Team will play competitive fixtures at <a href="https://twitter.com/EvertonStadium?ref_src=twsrc%5Etfw">@EvertonStadium</a> at the start of the 2025/26 season. </p>— Everton (@Everton) <a href="https://twitter.com/Everton/status/1735691251213627498?ref_src=twsrc%5Etfw">December 15, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.12.16 20:40 Sat4
ジョタ弾でリバプールがマージーサイド・ダービーを制し優勝へ更に前進【プレミアリーグ】
プレミアリーグ第30節、リバプールvsエバートンのマージーサイド・ダービーが2日に行われ、1-0でリバプールが勝利した。リバプールのMF遠藤航は後半追加タイム3分から出場している。 代表ウィーク前、チャンピオンズリーグとEFLカップのタイトルを失った首位リバプール(勝ち点70)の約1カ月ぶりとなるリーグ戦。代表戦で脳震とうを起こした守護神アリソンが間に合わずGKケレハーがスタメンとなり、負傷のアレクサンダー=アーノルドに代わって右サイドバックにはカーティス・ジョーンズが入った。 15位エバートン(勝ち点34)に対し、ジョタを最前線で起用したリバプールが攻め込む入りとなった中、15分にソボスライの直接FKで牽制。20分にはロングボールに抜け出したベトにネットを揺らされたが、わずかにオフサイドで助かった。 前半半ば以降もリバプールが押し込む流れとなると、28分に好機。左サイドからカットインしたルイス・ディアスのクロスをファーサイドのサラーがヘッド。しかしシュートはGKピックフォードの正面だった。 33分にはまたもベトに決定機を許したリバプールだったが、GKケレハーとの一対一で放ったシュートはポストに当たり、再び助かった。 ハーフタイムにかけてもリバプールが押し込む流れとなり、45分にはグラフェンベルフがミドルで牽制したが、ゴールレスで前半を終えた。 迎えた後半も攻め込むリバプールは57分にゴールをこじ開ける。ルイス・ディアスのヒールパスを受けたジョタが巧みなタッチでのドリブルでDFを2枚外しシュートを決めきった。 先制後はリバプールが試合をコントロール。79分には3枚替えをしてきたエバートンに対し、82分にはルイス・ディアスがカットインシュートで牽制。 86分にはヌニェスがボックス右に抜け出してシュートに持ち込んだところでGKピックフォードに蹴られたが、PK判定にはならず逆にヌニェスにイエローカードが出る判定に。 それでもリバプールがエバートンの反撃を許さず1-0でシャットアウト勝利。2位アーセナルとの勝ち点差12をキープし、優勝へまた一歩前進している。 リバプール 1-0 エバートン 【リバプール】 ジオゴ・ジョタ(後12) 2025.04.03 06:02 Thu5