連覇川崎Fがまさかの3失点大敗…快勝の鳥栖は7試合ぶり白星【明治安田J1第35節】

2021.11.07 16:05 Sun
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明治安田生命J1リーグ第35節、サガン鳥栖vs川崎フロンターレが7日に駅前不動産スタジアムで行われ、3-1で鳥栖が勝利した。

前節で2年連続4度目のリーグ制覇を果たした川崎Fを鳥栖がホームに迎えた一戦。試合前には鳥栖選手らによるガード・オブ・オナーが行われ、鳥栖サポーターからも大きな拍手が送られた。

しかし、試合は王者らしからぬ展開となってしまう。前節の浦和レッズ戦から先発を5人変更した川崎Fは、大島が13試合ぶりのスタメン、遠野、小林、山村は5試合ぶりのスタメンと、これまでと大きくメンバーを変えてこの一戦に臨んだが、現在6戦未勝利の鳥栖に攻勢を許すことに。
まずは3分、鳥栖は右サイドでボールを持った飯野がドリブルで縦に突破。遠野の股間を抜くグラウンダーのクロスを上げると、岩崎が合わせて王者からあっという間に先手を取る。

さらに20分には、再び右サイドの飯野がチャンスメイク。右足で上げた正確無比なクロスがゴール前の酒井にピンポイントで合い、ヘディングシュートの追加点に繋げた。
王者としてまさかの失態となった川崎F。だが、鳥栖はまだまだ攻撃の手を緩めない。今度は30分過ぎ、酒井の放ったシュートがペナルティエリアで山村のハンドを誘い、鳥栖にPKが与えられる。これを小屋松が冷静に沈めて、前半だけで3点差がついた。

この事態を受けて、川崎Fは後半から脇坂を下げて登里を投入。前線の人数を増やして徐々に攻勢に転じていく。56分にはマルシーニョと遠野をレアンドロ・ダミアンと家長に変更した。

また、63分には大島を下げてジェジエウを投入したが、そのジェジエウが相手との競り合いで倒れた際にヒザを強打。そのまま立ち上がることなく、ストレッチャーに乗せられてピッチを後にした。

ケガの不安も募る川崎Fだが、75分にL・ダミアンのバイシクルシュートでようやくゴールに迫る。一方、積極的に4点目を狙いに行く鳥栖も79分、味方とのパス交換で右サイドの深い位置まで侵入した酒井がDFを抜いて折り返し。ボックス左でフリーとなっていた古巣対決の中野嘉大がダイレクトで流し込みにかかったが、山根にシュートブロックされてしまった。

川崎Fはポゼッションこそ勝るものの、優勝直後のためか、どこか覇気のないプレーに。それでも後半アディショナルタイムに、L・ダミアンが意地の一発を決めてなんとか1ゴール。

しかし結局、前半のリードを手に終始優位に試合を進めた鳥栖に軍配。王者を下し7試合ぶりの白星を挙げた。敗れた川崎Fは、リーグ戦では今季初の3失点で2敗目となった。

サガン鳥栖 3-1 川崎フロンターレ
【鳥栖】
岩崎悠人(前3)
酒井宣福(前20)
小屋松知哉(前32)
【川崎F】
レアンドロ・ダミアン(後47)

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