スコールズが釘を刺す…今後もビッグマッチ続く古巣に「調子に乗り過ぎるな」

2021.10.21 19:45 Thu
Getty Images
劇的に制して“夢の劇場”を狂喜乱舞させたマンチェスター・ユナイテッドだが、クラブOBであり、元イングランド代表MFポール・スコールズ氏は「調子に乗るな」と忠告した。イギリス『デイリー・メール』が報じている。
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チャンピオンズリーグ(CL)グループFで1勝1敗の2位につけるユナイテッド。20日に行われた第3節で1勝1分けの首位アタランタを本拠地オールド・トラッフォードに迎え撃ち、2点ビハインドからの猛攻で後半に3ゴールを奪い切ってみせ、見事な逆転勝利で飾った。
これでCL2連勝となり、首位浮上のユナイテッドだが、イギリス『BT Sport』で解説者を務めたスコールズ氏はチャンスを生かせずにいるうちにあっさりと先制弾を浴び、相手に与えた初めてのCKから追加点も許した前半の戦いを「大きな不安材料」だと酷評した。

「ユナイテッドの興奮はわかるが、前半の戦いぶりは後半が心配になるものだったし、もっと強い相手だったら、目も当てられなかったことだろう。彼らは5選手がいなかった」

「私も興奮したが、楽しめるものじゃなく、心配になったし、まとまりもなかった。あんな状態でもっと良いチームと対戦できるわけがない。最高の夜だったが、前半は大きな不安材料だ」
「中立な立場から言わせてもらえば、興奮とゴールに満ちた素晴らしいゲームだった。だが、これから起こり得ることに現実的でなければならない。彼らにはもっと期待しているのだ」

「あんなにもチャンスを与え続けるなんてあってはならない。彼らはまともなチームとしてプレーしたが、ワールドクラスじゃない。調子に乗り過ぎてはダメだ」

そう後輩たちに釘を刺したユナイテッドのレジェンドMFはまた、今後のプレミアリーグで待つ24日に行われる第9節のリバプール戦を皮切りにした強敵との連戦でも今回のような戦いをすれば、取り返しのつかない惨劇になりかねないと警鐘を鳴らしている。

「全ての勝利を祝うことができるが、前半は本当に私を心配にさせるものだった。人々は私のことを惨めだと言うが、私は週末のリバプール戦や(11月6日の)マンチェスター・シティ戦のことを考えながら、この試合を観た。彼らとの試合で2人のセントラルMFを立ち向かったら、0-3、あるいは0-4にされ、後戻りできなくなるだろう」

「後半のシュートやクロスは素晴らしかったが、前半は心配になるものだった。素晴らしい精神も示したが、チャンスを与え過ぎだったし、質の高い選手たちなら、勝てなかった。相手がリバプールだったら、あれだけのプレーができるだろうか。 この試合の前半を見て、自宅で手をこすり合わせているユルゲン・クロップを想像してみると良い」

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