新契約サインの主将ペッレグリーニが決勝点! ローマが2戦ぶり白星で今季5勝目《セリエA》

セリエA第7節、ローマvsエンポリが3日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが2-0で勝利した。

前節、ラツィオとのデルビー・デッラ・カピターレを2-3で落として今季2敗目を喫した4位のローマは、元指揮官アンドレアッツォーリが率いる昇格組エンポリとのホームゲームで白星奪還を目指した。

ミッドウィークに行われたヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)のゾリャ戦を3-0で快勝したホームチームは、その試合から先発7人を変更。今季ここまでの主力メンバーの中でクリスタンテ、イバニェスがベンチスタートとなり、ゾリャ戦で好アピールを見せたスモーリングとダルボエが継続起用となった。
立ち上がりからボールを握って主導権を掴むローマ。エンポリのアグレッシブなボールホルダーへの守備に対して、ザニオーロとムヒタリアンの両ウイングを起点に個での打開を図って局面を進めていく。その2選手の仕掛けから決定機まであと一歩という状況まで持ち込むが、最後のところで粘る相手守備を崩し切れない。

一方、守備ではピナモンティとディ・フランチェスコの2トップの背後への飛び出しに手を焼き幾度かフィニッシュまで持ち込まれるが、スモーリングを中心に粘りの対応で凌いでいく。その後も決め切れない状況が続いた中、前半終了間際に絶好調のカピターノが魅せる。42分、最後尾のマンチーニからの鋭い縦パスを相手陣内左のハーフスペースで受けたムヒタリアンがそのまま持ち上がってペナルティアーク付近のペッレグリーニに繋ぐ。ここでペッレグリーニがすかさず右足で放ったシュートが相手DFディフレクトし、ゴール左隅に決まった。

前日に2026年までの新契約にサインしたばかりのペッレグリーニのゴールで先制に成功したローマは、後半開始直後に貴重な2点目を奪う。48分、カウンターからボックス付近まで運んだエイブラハムが強烈なミドルシュートを枠に飛ばすが、これは相手GKの見事なセーブに遭いクロスバーを叩く。だが、ボックス内でこぼれ球に反応したムヒタリアンが鋭い左足のボレーシュートで決め切った。

この2点目で大きく勝利を近づけたローマは、以降危なげなくゲームをコントロールしていく。64分には今季リーグ戦初先発のダルボエに替えてクリスタンテを投入し、中盤の強度を高めると、ここからセットプレーやカウンターを中心に3点目に迫るが、エイブラハムらがトドメをさせない。

その後、試合終盤にかけてザニオーロやムヒタリアン、ビーニャを下げてカラフィオーリ、ザレフスキら若手をピッチに送り込んだホームチームは、相手の反撃を無失点で凌ぎ切り、公式戦2試合連続のクリーンシートを達成した。ECLのゾリャ戦に続く公式戦連勝でデルビー敗戦のショックを振り払ったローマが、今季リーグ5勝目を挙げてインターナショナルブレイクを迎えることになった。