前田大然が17ゴール目! 横浜FM、湘南を下して首位との勝ち点差を「9」に【明治安田J1第31節】

明治安田生命J1リーグ第31節、湘南ベルマーレvs横浜F・マリノスが10月1日にレモンガススタジアム平塚で行われ、0-1で横浜FMが勝利した。

降格圏から遠ざかりたい16位の湘南(勝ち点27)と、優勝へ望みを繋ぎたい2位の横浜FM(勝ち点66)の対戦。ここ4試合未勝利の湘南は、逆転負けを喫した前節の川崎フロンターレ戦から2名変更。大橋と平岡に代わり、山田とウェリントンが起用されている。

対する横浜FMもここ4試合は1勝1分け2敗と下降気味。前節の横浜FC戦は一度逆転しながらも終盤に追いつかれてしまっている。こちらも前節からのスタメン変更は2名。渡辺とマルコス・ジュニオールが外れて、喜田と天野がスタメンに名を連ねた。
そんな似た状況の両チームの一戦は、立ち上がりは前線からのプレスを仕掛けるホームの湘南が開始まもなく2本のシュートで相手ゴールを脅かす。12分には左CKのセカンドボールを拾った茨田がボックス手前からボレーシュートを放ったが、ここは枠の左に外れた。

一方の横浜FMがなかなかペースを掴めずにいる中、湘南は再びショートカウンターから得点のチャンス。30分、高い位置でボールを奪った流れで町野が味方のパスからGKの一対一に。ボックス左から斜めに流し込みにかかったが、飛び出したGK高丘に防がれてしまった。アウェイチームがチャンスらしいチャンスを迎えたのは37分のこと。左サイドに流れたレオ・セアラのスルーパスに反応した前田がボックスへ侵入。しかし、ここは懸命に戻った杉岡のクリアに遭い、シュートで終えることができなかった。

0-0で迎えた後半、50分にウェリントンがヘディングシュートを放った湘南が前半同様に積極的な入りを見せる。だが、前半のシュートは1本にとどまった横浜FMも、54分にボックス左に抜け出した前田の折り返しを天野がダイレクトで狙う場面を作った。

そんな中65分に両チームとも大きく動く。湘南は山田と町野を下げて池田と大橋を投入。横浜FMはエウベル、レオ・セアラ、天野に代えて仲川、杉本、M・ジュニオールを送る3枚替えを行った。

すると直後の66分、敵陣右サイドでパスを回す横浜FMは、カットされて一度相手ボールになりかけたところを、フレッシュな仲川が猛然と追いかけ深い位置で回収。ボックス右から折り返し、最後は前田が滑り込みながら押し込んだ。

5試合ぶりに先制点を挙げた横浜FM。75分には相手のGKへのバックパスに対し前田がプレッシャーをかけてGK谷のミスを誘うと、仲川がボールを奪い、無人のゴールへループシュート。しかし、ここは惜しくも左に外れてしまった。

終盤に入り、湘南の走行距離が全体的に減少し、プレスの強度も低下。それに伴いチャンスの数も減り、失点以降はゴール前まで運ぶことすらできない時間が続く。

結局、前田の今季17ゴール目が決勝点となり、横浜FMが勝利。残り7試合にして首位川崎Fとの勝ち点差を「9」に縮めた。一方の湘南はこれで5戦未勝利に。今節で降格圏に突入する可能性が出てきた。

湘南ベルマーレ 0-1 横浜F・マリノス
【横浜FM】
前田大然(後21)