後半ATに宮城天の無回転ミドルが炸裂! 采配光った川崎Fが逆転で鹿島を下す【明治安田J1第32節】
2021.09.22 21:05 Wed
明治安田生命J1リーグ第32節、鹿島アントラーズvs川崎フロンターレが22日に県立カシマサッカースタジアムで行われ、1-2で川崎Fが勝利した。
ACL組のスケジュールに備えて前倒し日程が組まれていた一戦。鹿島は直近の第29節でガンバ大阪に快勝し、ルヴァンカップを含めた公式戦の連敗を3試合で止めた。対する川崎Fは第29節で徳島ヴォルティスに勝利し、ルヴァンカップとACLの2つのカップ戦敗退の悔しさを一旦は晴らした。
鹿島は3位争い、川崎Fは横浜F・マリノスとの優勝争いで有利に立つためにも負けられない一戦だが、鹿島から見ると川崎Fは11戦未勝利の相手で、2015年の8月29日に勝利して以降苦杯を嘗め続けている。
しかし、そんな鹿島が序盤から攻勢に。G大阪戦と同じスタメンを並べた中、6分に左サイドの深い位置で安西が山根とマッチアップ。安西が相手の股を抜いてボックスへ侵攻しようとしたところ、後ろからスライディングタックルに遭い転倒。これでPKもしくはFK獲得かに思われたが、主審はノーファウルと判断した。
一方、徳島戦から先発を4名変更し、レアンドロ・ダミアンや家長をスタメンに戻した川崎Fは、その徳島戦でデビューし、PK獲得と1アシストの活躍を披露したマルシーニョが奮闘する。
ゴールレスで迎えた後半もマルシーニョの勢いは継続。54分に味方のパスに抜け出し、DFと競り合いながらもドリブルシュート。ここはブロックされてしまうが、セカンドボールを旗手が蹴り込んでネットを揺らした。しかし、惜しくもマルシーニョがオフサイドの判定。試合は0-0の状態が続く。
しかし61分、ついに試合が動く。前半から存在感を放っていた安西が左サイドから上げたクロスをボックス中央に飛び込んだファン・アラーノがヘディングシュート。当たり損なったものの、ボールは地面を叩いて山なりとなり、GKチョン・ソンリョンも届かないループシュートの様な軌道でゴールに吸い込まれた。
その後、和泉を下げて土居を投入した鹿島に対し、川崎Fは一挙に3枚替え。登里、マルシーニョ、シミッチに代えて小林、宮城、脇坂をピッチへ送り込んだ。
だが、先制した鹿島は簡単には流れを渡さない。74分には左からピトゥカが右ポストを掠める鋭いシュートで相手をけん制。76分にはFKの折り返しを上田が合わせにいく。
流れを変えたい川崎Fは、レアンドロ・ダミアンを知念に、橘田を山村にと、交代カードを立て続けに使用。すると山村は交代直後の83分、左サイドから上がった脇坂のFKを頭で合わせて同点ゴール。ファーストタッチがネットを揺らした。
これで俄然勢いが増したアウェイチーム。すると迎えた後半アディショナルタイム。このまま終わるかに思われた94分に、ボックス右手前でボールを持った宮城が右足を強振。無回転の強烈なシュートがゴール中央に突き刺さり、土壇場で逆転に成功した。
結局、交代策が功を奏した川崎Fが逆転勝利を収めて3連勝。また一歩優勝に近づいた。
鹿島アントラーズ 1-2 川崎フロンターレ
【鹿島】
ファン・アラーノ(後16)
【川崎F】
山村和也(後38)
宮城天(後49)
ACL組のスケジュールに備えて前倒し日程が組まれていた一戦。鹿島は直近の第29節でガンバ大阪に快勝し、ルヴァンカップを含めた公式戦の連敗を3試合で止めた。対する川崎Fは第29節で徳島ヴォルティスに勝利し、ルヴァンカップとACLの2つのカップ戦敗退の悔しさを一旦は晴らした。
鹿島は3位争い、川崎Fは横浜F・マリノスとの優勝争いで有利に立つためにも負けられない一戦だが、鹿島から見ると川崎Fは11戦未勝利の相手で、2015年の8月29日に勝利して以降苦杯を嘗め続けている。
一方、徳島戦から先発を4名変更し、レアンドロ・ダミアンや家長をスタメンに戻した川崎Fは、その徳島戦でデビューし、PK獲得と1アシストの活躍を披露したマルシーニョが奮闘する。
まずは16分、右サイドから入ったクロスがボックス左に流れたところをシュート。しかし、これはGK沖に止められる。30分には、カウンターから味方との連係で抜け出しボックス左に侵入。ゴール前には2人の味方が待つ千載一遇のチャンスだったが、ドリブルが大きくなったところをDFに処理されてしまった。
ゴールレスで迎えた後半もマルシーニョの勢いは継続。54分に味方のパスに抜け出し、DFと競り合いながらもドリブルシュート。ここはブロックされてしまうが、セカンドボールを旗手が蹴り込んでネットを揺らした。しかし、惜しくもマルシーニョがオフサイドの判定。試合は0-0の状態が続く。
しかし61分、ついに試合が動く。前半から存在感を放っていた安西が左サイドから上げたクロスをボックス中央に飛び込んだファン・アラーノがヘディングシュート。当たり損なったものの、ボールは地面を叩いて山なりとなり、GKチョン・ソンリョンも届かないループシュートの様な軌道でゴールに吸い込まれた。
その後、和泉を下げて土居を投入した鹿島に対し、川崎Fは一挙に3枚替え。登里、マルシーニョ、シミッチに代えて小林、宮城、脇坂をピッチへ送り込んだ。
だが、先制した鹿島は簡単には流れを渡さない。74分には左からピトゥカが右ポストを掠める鋭いシュートで相手をけん制。76分にはFKの折り返しを上田が合わせにいく。
流れを変えたい川崎Fは、レアンドロ・ダミアンを知念に、橘田を山村にと、交代カードを立て続けに使用。すると山村は交代直後の83分、左サイドから上がった脇坂のFKを頭で合わせて同点ゴール。ファーストタッチがネットを揺らした。
これで俄然勢いが増したアウェイチーム。すると迎えた後半アディショナルタイム。このまま終わるかに思われた94分に、ボックス右手前でボールを持った宮城が右足を強振。無回転の強烈なシュートがゴール中央に突き刺さり、土壇場で逆転に成功した。
結局、交代策が功を奏した川崎Fが逆転勝利を収めて3連勝。また一歩優勝に近づいた。
鹿島アントラーズ 1-2 川崎フロンターレ
【鹿島】
ファン・アラーノ(後16)
【川崎F】
山村和也(後38)
宮城天(後49)
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