アーセナルがオーバのハットで“U-23”WBAに6発圧勝! セインツとバーンリーも3回戦へ《EFLカップ》
2021.08.26 05:57 Thu
EFLカップ(カラバオカップ)2回戦の3試合が25日に行われた。
プレミアリーグ開幕から無得点の2連敗という厳しいスタートとなったアーセナルは、チャンピオンシップ(イングランド2部)に属するWBAと対戦。
今週末にマンチェスター・シティ戦を控える中、アルテタ監督は0-2で敗れたチェルシー戦からホールディング、ジャカ、サカ、ペペを除く先発7人を変更。GKに新加入のラムズデール、4バックは右からチャンバース、ホールディング、コラシナツ、ヌーノ・タヴァレス。中盤はエルネニーとジャカの2セントラルに、2列目は再デビューのウーデゴールとペペ、サカが並び、最前線にオーバメヤンが入った。
最終ラインを除きほぼ主力を起用したアーセナルだが、直近のリーグ戦から全員を入れ替えた上、6選手をトップチームデビューさせたWBAを相手に後手を踏む立ち上がりとなる。
可変式の布陣によるビルドアップが嵌らず、中盤でのボールロストが目立つ中で相手の鋭い縦への攻めに苦戦。比較的容易に自陣深くまでボールを運ばれると、10分過ぎには波状攻撃を受ける。そして、11分にはボックス手前右からカットインしたフェローズに枠の左隅を捉えたシュートを許すが、ここはGKラムズデールの好守で凌いだ。
公式戦3試合目にして待望の今季初ゴールを挙げたアーセナルは、以降もサカの個人技を突破口に追加点を狙う。23分にはサカがボックス手前で放ったシュートのこぼれ球に反応したウーデゴールに決定機も、ゴール左角度のないところから放ったシュートは惜しくもポストを叩いた。
以降はしばらく膠着状態が続くも、時間の経過と共にゲームをきっちりコントロールするアーセナルは、前半終了間際に畳みかける攻めを見せる。
まずは45分、エルネニーのスルーパスに反応したペペが完璧に相手の背後を取ってボックス右からシュートを放つ。これは惜しくも左ポストを叩いたが、跳ね返りをドフリーのオーバメヤンが難なく流し込む。さらに、前半アディショナルタイム1分には左サイドで持ち上がったサカからラストパスを受けたオーバメヤンの決定機はGKの好守に阻まれるも、こぼれ球をオーバメヤンがアクロバティックな形で折り返すと、今度はペペが押し込んだ。
前半終了間際の連続ゴールによって余裕を持って後半に入ったアーセナルは、立ち上がりに追加点を挙げる。ボックス手前左で仕掛けたサカがウーデゴールにボールを預けてゴール前に走り出すと、ノルウェー代表MFから足裏を使った見事なリターンパスが戻ってくる。これをサカが難なく流し込んだ。
これで勝利を確実としたアーセナルは再デビュー戦でアシストを記録したウーデゴールを下げてメイトランド=ナイルズを投入。その直後にはボックス手前左でメイトランド=ナイルズからパスを受けたオーバメヤンが得意の角度から右足のコントロールシュートをファーポストに突き刺し、ハットトリックを達成。
さらに、ジャカに替えて新型コロナウイルスから快復したラカゼットを投入すると、69分にはホールディングからのロングフィードに抜け出した左サイドのペペからの斜めのマイナスパスをボックス中央に走り込んだラカゼットが冷静に右隅へ流し込んだ。
その後、相手の反撃をGKラムズデールを中心に危なげなく凌ぎ切ったアーセナルが、“U-23チーム”で臨んだWBAに6-0の圧勝。今季の公式戦初勝利を挙げ、週末のシティ戦に弾みを付けた。
また、今シーズンのプレミアリーグで2戦未勝利が続くニューカッスルとバーンリーによるプレミア勢同士の一戦は、互いにゴールをこじ開けられずに0-0のまま90分の戦いが終了。その後、PK戦を4-3で制したバーンリーが3回戦に進出。
同じく今シーズンの公式戦初勝利を目指すサウサンプトンは、フットボールリーグ2(イングランド4部)のニューポート・カウンティと対戦し、エルユヌシのハットトリックの活躍などで8-0の圧勝を収めた。
◆EFLカップ2回戦結果
◆南部
▽8/25(水)
WBA(2) 0-6 アーセナル
【アーセナル】
オーバメヤン(17分)
オーバメヤン(45分)
ペペ(45分+1)
サカ(50分)
オーバメヤン(62分)
ラカゼット(69分)
ニューポート・カウンティ(4) 0-8 サウサンプトン
◆北部
▽8/25(水)
ニューカッスル 0-0(PK:3-4) バーンリー
◆南部
▽8/24(火)
ワトフォード 1-0 クリスタル・パレス
ノリッジ 6-0 ボーンマス(2)
カーディフ(2) 0-2 ブライトン
ブレントフォード 3-1 フォレスト・グリーン(4)
ミルウォール(2) 3-1 ケンブリッジ・ユナイテッド(3)
バーミンガム(2) 0-2 フルアム(2)
ジリンガム(3) 1-1(PK:4-5) チェルトナム(3)
QPR(2) 2-0 オックスフォード・ユナイテッド(3)
スウォンジー(2) 4-1 プリマス・アーガイル(3)
スティヴネイジ(4) 2-2(PK:3-5) ウィコム(3)
ノーサンプトン(4) 0-1 ウィンブルドン(3)
◆北部
▽8/24(火)
ハダースフィールド(2) 1-2 エバートン
ノッティンガム・フォレスト(2) 0-4 ウォルバーハンプトン
リーズ 3-0 クルー・アレクサンドラ(3)
バロー(4) 0-6 アストン・ビラ
オールダム(4) 0-0(PK:5-4) アクリントン・スタンリー(3)
ウィガン(3) 0-0(PK:5-4) ボルトン(3)
シェフィールド・ユナイテッド(2) 2-1 ダービー(2)
ストーク(2) 2-0 ドンカスター(3)
シュールズベリー(3) 0-2 ロッチデール(4)
モアカム(3) 2-4 プレストン(2)
ブラックプール(2) 2-3 サンダーランド(3)
※()内は所属カテゴリー
プレミアリーグ開幕から無得点の2連敗という厳しいスタートとなったアーセナルは、チャンピオンシップ(イングランド2部)に属するWBAと対戦。
今週末にマンチェスター・シティ戦を控える中、アルテタ監督は0-2で敗れたチェルシー戦からホールディング、ジャカ、サカ、ペペを除く先発7人を変更。GKに新加入のラムズデール、4バックは右からチャンバース、ホールディング、コラシナツ、ヌーノ・タヴァレス。中盤はエルネニーとジャカの2セントラルに、2列目は再デビューのウーデゴールとペペ、サカが並び、最前線にオーバメヤンが入った。
可変式の布陣によるビルドアップが嵌らず、中盤でのボールロストが目立つ中で相手の鋭い縦への攻めに苦戦。比較的容易に自陣深くまでボールを運ばれると、10分過ぎには波状攻撃を受ける。そして、11分にはボックス手前右からカットインしたフェローズに枠の左隅を捉えたシュートを許すが、ここはGKラムズデールの好守で凌いだ。
何とか失点を免れたアーセナルは、頼れる若武者の個人技でファーストチャンスをモノにする。17分、高い位置でルーズボールの競り合いを制したサカが相手に寄せられてバランスを崩しながらもそのままボックス左に持ち込んでシュート。これはGKの好守に阻まれたが、こぼれ球に反応したオーバメヤンが難なく流し込んだ。
公式戦3試合目にして待望の今季初ゴールを挙げたアーセナルは、以降もサカの個人技を突破口に追加点を狙う。23分にはサカがボックス手前で放ったシュートのこぼれ球に反応したウーデゴールに決定機も、ゴール左角度のないところから放ったシュートは惜しくもポストを叩いた。
以降はしばらく膠着状態が続くも、時間の経過と共にゲームをきっちりコントロールするアーセナルは、前半終了間際に畳みかける攻めを見せる。
まずは45分、エルネニーのスルーパスに反応したペペが完璧に相手の背後を取ってボックス右からシュートを放つ。これは惜しくも左ポストを叩いたが、跳ね返りをドフリーのオーバメヤンが難なく流し込む。さらに、前半アディショナルタイム1分には左サイドで持ち上がったサカからラストパスを受けたオーバメヤンの決定機はGKの好守に阻まれるも、こぼれ球をオーバメヤンがアクロバティックな形で折り返すと、今度はペペが押し込んだ。
前半終了間際の連続ゴールによって余裕を持って後半に入ったアーセナルは、立ち上がりに追加点を挙げる。ボックス手前左で仕掛けたサカがウーデゴールにボールを預けてゴール前に走り出すと、ノルウェー代表MFから足裏を使った見事なリターンパスが戻ってくる。これをサカが難なく流し込んだ。
これで勝利を確実としたアーセナルは再デビュー戦でアシストを記録したウーデゴールを下げてメイトランド=ナイルズを投入。その直後にはボックス手前左でメイトランド=ナイルズからパスを受けたオーバメヤンが得意の角度から右足のコントロールシュートをファーポストに突き刺し、ハットトリックを達成。
さらに、ジャカに替えて新型コロナウイルスから快復したラカゼットを投入すると、69分にはホールディングからのロングフィードに抜け出した左サイドのペペからの斜めのマイナスパスをボックス中央に走り込んだラカゼットが冷静に右隅へ流し込んだ。
その後、相手の反撃をGKラムズデールを中心に危なげなく凌ぎ切ったアーセナルが、“U-23チーム”で臨んだWBAに6-0の圧勝。今季の公式戦初勝利を挙げ、週末のシティ戦に弾みを付けた。
また、今シーズンのプレミアリーグで2戦未勝利が続くニューカッスルとバーンリーによるプレミア勢同士の一戦は、互いにゴールをこじ開けられずに0-0のまま90分の戦いが終了。その後、PK戦を4-3で制したバーンリーが3回戦に進出。
同じく今シーズンの公式戦初勝利を目指すサウサンプトンは、フットボールリーグ2(イングランド4部)のニューポート・カウンティと対戦し、エルユヌシのハットトリックの活躍などで8-0の圧勝を収めた。
◆EFLカップ2回戦結果
◆南部
▽8/25(水)
WBA(2) 0-6 アーセナル
【アーセナル】
オーバメヤン(17分)
オーバメヤン(45分)
ペペ(45分+1)
サカ(50分)
オーバメヤン(62分)
ラカゼット(69分)
ニューポート・カウンティ(4) 0-8 サウサンプトン
◆北部
▽8/25(水)
ニューカッスル 0-0(PK:3-4) バーンリー
◆南部
▽8/24(火)
ワトフォード 1-0 クリスタル・パレス
ノリッジ 6-0 ボーンマス(2)
カーディフ(2) 0-2 ブライトン
ブレントフォード 3-1 フォレスト・グリーン(4)
ミルウォール(2) 3-1 ケンブリッジ・ユナイテッド(3)
バーミンガム(2) 0-2 フルアム(2)
ジリンガム(3) 1-1(PK:4-5) チェルトナム(3)
QPR(2) 2-0 オックスフォード・ユナイテッド(3)
スウォンジー(2) 4-1 プリマス・アーガイル(3)
スティヴネイジ(4) 2-2(PK:3-5) ウィコム(3)
ノーサンプトン(4) 0-1 ウィンブルドン(3)
◆北部
▽8/24(火)
ハダースフィールド(2) 1-2 エバートン
ノッティンガム・フォレスト(2) 0-4 ウォルバーハンプトン
リーズ 3-0 クルー・アレクサンドラ(3)
バロー(4) 0-6 アストン・ビラ
オールダム(4) 0-0(PK:5-4) アクリントン・スタンリー(3)
ウィガン(3) 0-0(PK:5-4) ボルトン(3)
シェフィールド・ユナイテッド(2) 2-1 ダービー(2)
ストーク(2) 2-0 ドンカスター(3)
シュールズベリー(3) 0-2 ロッチデール(4)
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ブラックプール(2) 2-3 サンダーランド(3)
※()内は所属カテゴリー
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今季は5名が新加入、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向に英紙が注目「今後も続く可能性が高い」
現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon5
