ケイン初出場のスパーズがヌーノ古巣ウルブス撃破で開幕連勝! PL通算300試合達成の守護神ロリスを中心に守備陣が大奮闘《プレミアリーグ》
2021.08.23 00:00 Mon
プレミアリーグ第2節、ウォルバーハンプトンvsトッテナムが22日にモリニュー・スタジアムで行われ、アウェイのトッテナムが0-1で勝利した。
トッテナムは前節、昨季王者マンチェスター・シティとのビッグマッチを1-0で制し、ヌーノ新体制の初陣を飾る開幕戦勝利を挙げた。ただ、19日に行われたヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)では格下パソス・デ・フェレイラ相手に先発全員を入れ替えてシステム変更に踏み切った結果、0-1で敗戦。プレーオフ1stレグを落とすことになった。
その敗戦からのバウンスバック開幕連勝を目指す今節は、指揮官の古巣であるウルブスと対戦。ポルトガル人指揮官は古巣初対戦に向けてシティ戦と同じスタメンを起用したほか、去就不透明のエースFWケインを初めてベンチに入れた。なお、この試合で守護神ロリスがプレミアリーグ通算300試合出場を達成した。
試開始直後にタンガンガとマルカルが激しく交錯し、共に脳震とうの可能性を確認し合うアクシデントに見舞われたものの、両者は無事にプレーに復帰。数分間の中断を経て仕切り直しとなった試合はすぐさま動く。
8分、高い位置でのレギロンのパスカットからショートカウンターに転じたトッテナムは、レギロンからの絶妙な斜めのスルーパスに反応したデレ・アリがボックス内でGKジョゼ・サのアフターチャージを受けてPKを獲得。これをデレ・アリが自ら右隅に決めて、リーグ戦では2020年3月のボーンマス戦以来となる約1年半ぶりのゴールとした。
何とか最後の粘りで失点を免れるトッテナムだが、マイボール時のパス回しの停滞、単純なデュエルでの劣勢に加え、シティ戦のような相手を引っくり返すカウンターを繰り出せず、防戦一方の状況が続く。37分にはベルフワインが相手の背後を取ってボックス右に抜け出し、逆サイドでドフリーのデレ・アリにラストパスを送るが、これはわずかに合わせ切れずに追加点のチャンスを逸した。
前半終盤にかけてはウルブスが再び攻撃のギアを上げてチーム全体を押し上げた迫力のある攻めでトッテナムゴールに迫る。セットプレーやサイドからのマイナスクロス、モウティーニョやネヴェスの浮き球のパスと多彩な仕掛けを見せたが、アウェイチームが決死の守備対応で何とか無失点を継続した。
後半も両チームは同じメンバー、布陣でスタート。引き続きホームチームがボールを握って押し込む状況が続くが、先に決定機を作ったのはトッテナム。55分、自陣右サイドでボールを持ったホイビュルクがDFコーディをスピードでちぎったソン・フンミンへ縦パスを通す。そのままボックス内へ持ち込んだソン・フンミンが右足のシュートを狙うが、ここはカバーに入ったDFキルマンの好ブロックに遭う。
何とか2失点目を凌いだウルブスも直後の59分にはDFレギロンに対して2対1の関係を作ったセメドとの連携から最後はボックス中央に飛び込んだトリンコンがセメドの折り返しを左足で合わせるが、これはGK正面。さらに、61分にはダイアーから高い位置でボールを奪ったネヴェスからの絶妙なスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したトラオレがGKと一対一の絶好機を迎えるが、ここはGKロリスが完璧な読みで残した左足のセーブに阻まれた。
守護神のビッグセーブで絶体絶命のピンチを凌いだトッテナムは直後にビッグチャンス。65分、GKロリスの正確なパントキックが相手の背後のスペースに通ると、これに反応したベルフワインがペナルティアーク付近まで切り込んでファーポストを狙ったシュート。これはGKジョゼ・サの好守に遭うも、こぼれ球をソン・フンミンが右足、左足で連続シュート。だが、ジョゼ・サとDFのブロックに遭い、こちらも絶好機を生かせない。
その後、この試合初めてイーブンな展開がしばらく続いた中、両ベンチが動く。トッテナムはルーカス・モウラ、ソン・フンミンを下げてロ・チェルソと渦中のケインが続けて投入される。対するウルブスはモウティーニョを下げてデンドンケルをピッチへ送り出した。
消耗戦が色濃い展開の中でケインに見せ場が訪れる。81分、相手陣内左サイドでボールを持ったベルフワインが圧巻のダブルタッチで複数のDFを振り切ってボックス内に侵入。左を回るケインに短いラストパスを送るが、ケインのシュートはGKジョゼ・サのビッグセーブに遭う。さらに、こぼれ球を回収したベルフワインがすかさずシュートするが、これもファインセーブに阻まれた。
その後、後ろの枚数を削ってリスクを冒すウルブスが猛攻を見せる中、トッテナムは粘りの守備とケインを起点としたカウンターで試合を決める2点目を狙う。そして、最後まで両者の意地と意地がぶつかり合う白熱の一戦は、トッテナムの粘りに軍配。
終始劣勢を強いられながらも2戦連続のクリーンシートでヌーノの古巣ウルブスを退けたスパーズが、開幕2連勝を達成した。
トッテナムは前節、昨季王者マンチェスター・シティとのビッグマッチを1-0で制し、ヌーノ新体制の初陣を飾る開幕戦勝利を挙げた。ただ、19日に行われたヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)では格下パソス・デ・フェレイラ相手に先発全員を入れ替えてシステム変更に踏み切った結果、0-1で敗戦。プレーオフ1stレグを落とすことになった。
その敗戦からのバウンスバック開幕連勝を目指す今節は、指揮官の古巣であるウルブスと対戦。ポルトガル人指揮官は古巣初対戦に向けてシティ戦と同じスタメンを起用したほか、去就不透明のエースFWケインを初めてベンチに入れた。なお、この試合で守護神ロリスがプレミアリーグ通算300試合出場を達成した。
8分、高い位置でのレギロンのパスカットからショートカウンターに転じたトッテナムは、レギロンからの絶妙な斜めのスルーパスに反応したデレ・アリがボックス内でGKジョゼ・サのアフターチャージを受けてPKを獲得。これをデレ・アリが自ら右隅に決めて、リーグ戦では2020年3月のボーンマス戦以来となる約1年半ぶりのゴールとした。
幸先よく先制に成功したトッテナムだが、早い時間帯の同点を目指すウルブスの猛攻に晒されることに。左サイドで積極的にボールを呼び込むアダマ・トラオレのパワフルな仕掛けに陣形を崩されて幾度も際どいシーンを作り出される。27分にはタンガンガがトラオレに振り切られてボックス左からマイナスの折り返しを許し、ラウール・ヒメネスに右足のシュートを浴びるが、これはクロスバーの上に外れた。
何とか最後の粘りで失点を免れるトッテナムだが、マイボール時のパス回しの停滞、単純なデュエルでの劣勢に加え、シティ戦のような相手を引っくり返すカウンターを繰り出せず、防戦一方の状況が続く。37分にはベルフワインが相手の背後を取ってボックス右に抜け出し、逆サイドでドフリーのデレ・アリにラストパスを送るが、これはわずかに合わせ切れずに追加点のチャンスを逸した。
前半終盤にかけてはウルブスが再び攻撃のギアを上げてチーム全体を押し上げた迫力のある攻めでトッテナムゴールに迫る。セットプレーやサイドからのマイナスクロス、モウティーニョやネヴェスの浮き球のパスと多彩な仕掛けを見せたが、アウェイチームが決死の守備対応で何とか無失点を継続した。
後半も両チームは同じメンバー、布陣でスタート。引き続きホームチームがボールを握って押し込む状況が続くが、先に決定機を作ったのはトッテナム。55分、自陣右サイドでボールを持ったホイビュルクがDFコーディをスピードでちぎったソン・フンミンへ縦パスを通す。そのままボックス内へ持ち込んだソン・フンミンが右足のシュートを狙うが、ここはカバーに入ったDFキルマンの好ブロックに遭う。
何とか2失点目を凌いだウルブスも直後の59分にはDFレギロンに対して2対1の関係を作ったセメドとの連携から最後はボックス中央に飛び込んだトリンコンがセメドの折り返しを左足で合わせるが、これはGK正面。さらに、61分にはダイアーから高い位置でボールを奪ったネヴェスからの絶妙なスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したトラオレがGKと一対一の絶好機を迎えるが、ここはGKロリスが完璧な読みで残した左足のセーブに阻まれた。
守護神のビッグセーブで絶体絶命のピンチを凌いだトッテナムは直後にビッグチャンス。65分、GKロリスの正確なパントキックが相手の背後のスペースに通ると、これに反応したベルフワインがペナルティアーク付近まで切り込んでファーポストを狙ったシュート。これはGKジョゼ・サの好守に遭うも、こぼれ球をソン・フンミンが右足、左足で連続シュート。だが、ジョゼ・サとDFのブロックに遭い、こちらも絶好機を生かせない。
その後、この試合初めてイーブンな展開がしばらく続いた中、両ベンチが動く。トッテナムはルーカス・モウラ、ソン・フンミンを下げてロ・チェルソと渦中のケインが続けて投入される。対するウルブスはモウティーニョを下げてデンドンケルをピッチへ送り出した。
消耗戦が色濃い展開の中でケインに見せ場が訪れる。81分、相手陣内左サイドでボールを持ったベルフワインが圧巻のダブルタッチで複数のDFを振り切ってボックス内に侵入。左を回るケインに短いラストパスを送るが、ケインのシュートはGKジョゼ・サのビッグセーブに遭う。さらに、こぼれ球を回収したベルフワインがすかさずシュートするが、これもファインセーブに阻まれた。
その後、後ろの枚数を削ってリスクを冒すウルブスが猛攻を見せる中、トッテナムは粘りの守備とケインを起点としたカウンターで試合を決める2点目を狙う。そして、最後まで両者の意地と意地がぶつかり合う白熱の一戦は、トッテナムの粘りに軍配。
終始劣勢を強いられながらも2戦連続のクリーンシートでヌーノの古巣ウルブスを退けたスパーズが、開幕2連勝を達成した。
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