圧巻レバークーゼンがセオアネ新体制リーグ初勝利! ボルシアMGは守護神ミス&PK失敗に4人の負傷者…《ブンデスリーガ》

2021.08.22 03:28 Sun
Getty Images
ブンデスリーガ第2節、レバークーゼンvsボルシアMGが21日にバイ・アレーナで行われ、ホームのレバークーゼンが4-0で圧勝した。

それぞれウニオン・ベルリン、バイエルン相手に1-1のドロースタートを飾った昨季6位のレバークーゼンと8位のボルシアMGによる、今季リーグ戦初勝利を懸けた強豪対決。
拮抗した展開が予想されたが、試合はホームのレバークーゼンが主導権を握る。開始3分、ボックス付近まで攻撃参加を見せたバッカーがミドルシュートを放つと、GKゾンマーが不用意に見送ったボールが右ポストの内側を叩き、その跳ね返りがゾンマーの左足に当たると、そのままゴールネットに吸い込まれた。

守護神の痛恨ミスでバタつくアウェイチームに対して、畳みかける攻めを見せるレバークーゼンは、先制からわずか5分後に追加点を奪取。8分、最終ラインからの長いボールが繋がって右サイドのディアビが馬力のある仕掛けで内へ切り込んでペナルティアーク付近のシックに繋ぐ。ここで左に持ち出したシックの左足のシュートはややコースが甘かったものの、GKゾンマーの手を弾いてゴール左隅に決まった。

頼れるゾンマーのらしくない2つのプレーで一気に厳しくなったボルシアMGは、15分にボックス手前のホフマンが左ポストを掠めるシュートで最初の決定機を創出。だが、その直前から足を痛めていたテュラムがプレー続行不可能となり、20分にヴォルフのスクランブル投入を余儀なくされた。
悪循環に陥るアウェイチームを尻目にディアビ、パウリーニョの両ウイングの推進力を生かした高速アタックが面白いように機能するレバークーゼンは、幾度も何度となく決定機を創出。だが、気持ちを切り替えたGKゾンマーの好守などに阻まれ、3点目を奪うには至らず。

すると、前半終了間際の41分にはボックス右で仕掛けたライナーがDFバッカーのファウルを誘いPKを獲得。1点差に詰め寄って試合を折り返す絶好のチャンスを得たが、キッカーのシュティンドルが右を狙って蹴ったシュートはGKフラデツキーに完璧に読まれてしまい、痛恨の失敗に。さらに、バッカーからハードチャージを受けたライナーもプレー続行不可能となり、再び負傷で2枚目の交代カードを切ることになった。

攻守の歯車がカチッと嵌って2点リードで試合を折り返したレバークーゼンは、後半も先にゴールをこじ開ける。パウリーニョとバッカーの連携で左サイドを破ると、ボックス左でバッカーが浮き球のクロスを供給。ボックス右でフリーのディアビがワントラップから左足を振ると、DFベンセバイニにディフレクトしたボールがゴール左隅の完璧なコースに決まった。

反撃に打って出る前に出ばなを挫かれたボルシアMGの受難は続く。60分過ぎにはギンターが負傷。すでに2度の交代を行っているチームに残された交代機会はあと1度のため、ヒュッター監督はギンターに代えてネッツ、さらにプレアを下げてヘアマンを最後の交代カードとして投入した。

一方、後半もイケイケな展開が続くレバークーゼンはシックがドッペルパックに迫るシーンを作るなど、4点目、5点目と奪いそうな勢いを見せる。さらに、試合終盤にかけては新戦力のアンドリッヒをデビューさせるなど、今後の戦いを見据えた戦い方にシフトした。

そして、試合終了間際の87分にはヴィルツ、アミリの途中出場コンビの連携からアミリがトドメの4点目まで奪い、この日のゴールショーを締めくくった。

そして、ボルシアMGをホームで文字通り粉砕したレバークーゼンがセオアネ新体制初勝利となる今季初白星を手にした。一方、守護神の拙守、主将のPK失敗に加え、後半ラストプレーではベンセバイニまで負傷し、4人の負傷者を出す散々な内容となったボルシアMGはヒュッター新体制で初黒星を喫することになった。
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