先発全員入れ替え布陣変更のスパーズが格下に金星献上…ヌーノ体制初黒星で逆転期す2ndレグは主力投入へ《ECL》
2021.08.20 05:26 Fri
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)のプレーオフ1stレグ、パソス・デ・フェレイラvsトッテナムが19日に行われ、ホームのパソス・デ・フェレイラが1-0で勝利した。
トッテナムは、ヌーノ監督の初陣となったマンチェスター・シティとのプレミアリーグ開幕戦を1-0の勝利で飾り、最高の滑り出しを見せた。そして、指揮官の母国ポルトガルのパソス・デ・フェレイラと対峙したこの一戦で連勝を狙った。
今週末に古巣ウォルバーハンプトンとの一戦を控える中、ヌーノ監督はシティとの開幕戦から先発全員を変更。GKにゴッリーニ、最終ラインは右からカーター=ヴィッカーズ、ロメロ、ベン・デイビス。中盤はドハーティとセセニョンがウイングバックに入り、ウィンクスとロ・チェルソの2センター。前線は右からナイル・ジョン、スカーレット、ブライアン・ヒルという構成となった。
ゴッリーニとロメロ、ブライアン・ヒルの新戦力3選手、ジョンとスカーレットの10代コンビがいずれもスタメンデビューを飾り、新体制では初の[3-4-3]の布陣で臨んだトッテナム。
開始直後にはブライアン・ヒルのお膳立てからセセニョンに早速決定機が訪れるが、ここは決め切ることができない。
立ち上がり以降、なかなかフィニッシュまで持ち込めない難しい展開が続く中、トッテナムは前半終了間際にビハインドまで背負うことになる。45分、中盤で相手を潰し切れずにカウンターを許すと、ヌーノ・サントスの絶妙なスルーパスに反応したルーカス・シウバに最終ラインが完璧に背後を取られると、ボックス右から冷静にシュートを流し込まれた。
大幅なメンバーの入れ替えシステム変更はあったとはいえ、格下相手に負けは許されないトッテナムは、ジョンを下げてジャック・クラークをハーフタイム明けに投入。早い時間帯の同点ゴールを目指す。
立ち上がりから左サイドのセセニョンの果敢な仕掛けを軸に攻勢を仕掛けていくが、最前線に入る17歳FWスカーレットがなかなか起点を作れず、全体の距離感も悪く攻め切れないまま相手のカウンターを浴びる悪循環を繰り返す。
流れを変えようにもベンチにはトップチーム登録の選手がおらず、ピッチ上の11人で何とか解決策を見出したいトッテナム。足元だけでなく背後への長いボールを織り交ぜるなど、攻め方に変化を加えるものの、アタッキングサードでの仕掛けがことごとく相手の守備の網にかかる。
その後、80分を過ぎてベネット、パスコッチと2人の若手をデビューさせて何とか反撃を試みたトッテナムだが、決定機はおろかシュート2本、枠内シュート0という低調なスタッツのままタイムアップを迎えることになった。
そして、格下相手に金星を献上しヌーノ体制初黒星のトッテナムは、1週間後に逆転を目指す2ndレグで主力投入を余儀なくされることになった。
パソス・デ・フェレイラ 1-0 トッテナム
【パソス・デ・フェレイラ】
ルーカス・シウバ(45分)
トッテナムは、ヌーノ監督の初陣となったマンチェスター・シティとのプレミアリーグ開幕戦を1-0の勝利で飾り、最高の滑り出しを見せた。そして、指揮官の母国ポルトガルのパソス・デ・フェレイラと対峙したこの一戦で連勝を狙った。
今週末に古巣ウォルバーハンプトンとの一戦を控える中、ヌーノ監督はシティとの開幕戦から先発全員を変更。GKにゴッリーニ、最終ラインは右からカーター=ヴィッカーズ、ロメロ、ベン・デイビス。中盤はドハーティとセセニョンがウイングバックに入り、ウィンクスとロ・チェルソの2センター。前線は右からナイル・ジョン、スカーレット、ブライアン・ヒルという構成となった。
開始直後にはブライアン・ヒルのお膳立てからセセニョンに早速決定機が訪れるが、ここは決め切ることができない。
以降は3バックの中央に入るロメロの安定した球出し、前線でファジーなポジショニングで崩しの起点を担うブライアン・ヒルと新戦力がその能力の一端を垣間見せるが、急造の布陣、メンバーということもあり、徐々に相手のシンプルなカウンターアタックに背走させられる場面も増えていく。
立ち上がり以降、なかなかフィニッシュまで持ち込めない難しい展開が続く中、トッテナムは前半終了間際にビハインドまで背負うことになる。45分、中盤で相手を潰し切れずにカウンターを許すと、ヌーノ・サントスの絶妙なスルーパスに反応したルーカス・シウバに最終ラインが完璧に背後を取られると、ボックス右から冷静にシュートを流し込まれた。
大幅なメンバーの入れ替えシステム変更はあったとはいえ、格下相手に負けは許されないトッテナムは、ジョンを下げてジャック・クラークをハーフタイム明けに投入。早い時間帯の同点ゴールを目指す。
立ち上がりから左サイドのセセニョンの果敢な仕掛けを軸に攻勢を仕掛けていくが、最前線に入る17歳FWスカーレットがなかなか起点を作れず、全体の距離感も悪く攻め切れないまま相手のカウンターを浴びる悪循環を繰り返す。
流れを変えようにもベンチにはトップチーム登録の選手がおらず、ピッチ上の11人で何とか解決策を見出したいトッテナム。足元だけでなく背後への長いボールを織り交ぜるなど、攻め方に変化を加えるものの、アタッキングサードでの仕掛けがことごとく相手の守備の網にかかる。
その後、80分を過ぎてベネット、パスコッチと2人の若手をデビューさせて何とか反撃を試みたトッテナムだが、決定機はおろかシュート2本、枠内シュート0という低調なスタッツのままタイムアップを迎えることになった。
そして、格下相手に金星を献上しヌーノ体制初黒星のトッテナムは、1週間後に逆転を目指す2ndレグで主力投入を余儀なくされることになった。
パソス・デ・フェレイラ 1-0 トッテナム
【パソス・デ・フェレイラ】
ルーカス・シウバ(45分)
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