「奇跡としか言いようがない」背番号10を背負い五輪に臨むMF堂安律「中心にならなくてはいけない」
2021.07.11 22:50 Sun
U-24日本代表のMF堂安律(PSV)が、翌12日に控えるU-24ホンジュラス代表戦を前にメディアのオンライン取材に応対した。
東京オリンピックに出場する、U-24日本代表は5日から静岡合宿をスタート。10日に大阪へと移動し、12日にヨドコウ桜スタジアムでU-24ホンジュラス代表とキリンチャレンジカップ2021を戦う。
本番前の大事な親善試合となる一戦。堂安はこの合宿について「まずは心の面ではいつも通り自然体なので、すごく良いメンタリティで直前合宿を過ごせています」とコメント。「体のコンディションは実戦から遠ざかっていたので、大学生との練習試合は良い試合だったと思いますし、少しずつ本番に合わせてコンディションを上げています」と徐々に調子を上げられていると語った。
明日に控えるホンジュラス戦については「チームとして勝利を目指すことは、最低限やらなきゃいけないと思います」とコメント。「あと2試合しかないので、しっかり選手同士の要求していること、前線と後ろの選手の意見の共有をしたいと思います」と意気込みを見せた。
また、「勝ち方、どういう攻め方、守り方、試合運びが大事になるので、大人なサッカーじゃないですが、しっかりと勝ちきるサッカーをしたいと思います」と、本番を意識し、試合展開に合わせたサッカーをして結果を掴みたいとした。
ただ、やはり10番の重みはあると感じている様子。しっかりと受け止めているようだ。
「責任感はありますし、母国でオリンピックで開催されることが僕が生きているうちにあるかどうかという奇跡で、サッカーでは世代の運も重なって、こういう年齢でプレーできる、プラス10番をつけるのは奇跡としか言いようがないです」
「やっぱり緊張はすると思いますし、ロッカールームに入って、いつもは7番とか8番を探してしまいますけど、10番を見ると緊張感は増します」
「ただ、ガーナ戦、ジャマイカ戦で初めて10番をつけて、得点を取れていいイメージはありますし、これからこの番号が自分の成長を手助けしてくれる番号になればと思います」
背番号もさることながら、堂安はこの世代では若い頃から中心選手としてプレーしてきた。中心選手としての自覚については「U-16、U-17で活動が始まってから色々な監督にコンスタントに呼んでいただいたので、中心にならなくてはいけないという責任感は感じています」とコメント。世代の集大成として、オリンピックでしっかりと結果を残したいとした。
楽しみにもしていた東京オリンピックだが、開幕直前になりサッカー競技は無観客で行われることが決定してしまった。
その点については「無観客なことについては選手もすごくガッカリしていますし、残念だなと思っています」とコメントした。
また、「感動を僕たちも表現しないとけないですし、選手がスポーツの凄さを一番知っているので、少しでも国民の皆さんに伝えられるようにプレーしたいと思います」と語り、生観戦はできなくとも、応援してくれる方へプレーで届けたいと意気込んだ。
現在のU-24日本代表は、FW陣が別メニュー調整から戻ってきた状況で、場合によっては堂安がトップに入る形も想定できる。
その点については「正直そこも準備はしていますし、可能性はあると思います。ビーレフェルトでも前線をやったこともあるので悪くはなかったです」とコメント。「(三好)康児くんや(久保)建英が感覚が合う選手が2列目にいれば、前線でやった時の幅が広がると思います」とやれる自信はあるとし、「立ち位置が変わるだけでやることは変わらないので、常にポジションを変更しながらプレーするのが好きなので、前に行っても活きると思います」と語り、トップで起用されても問題ないと強調した。
いよいよ近く本番。気持ちの高ぶりはあるという堂安だが、無理に押さえつけず、高ぶることを理解することが重要だと語った。
「普段通りやりたいですし、やろうと心掛けますけど、普段通りできないことはわかっているので、平常心を保てないことをわかっていることが必要かなと思っています」
「そういう気持ちを理解した上で、準備を進めていくことが一番重要だと思います。やっぱり高ぶりますし、押さえ込もうとしても気持ちが高ぶるものはあるので、気持ちをコントロールして、ピッチに立った瞬間に解放するというか、さあやるぞというのを見せることが大事だと思います」
東京オリンピックに出場する、U-24日本代表は5日から静岡合宿をスタート。10日に大阪へと移動し、12日にヨドコウ桜スタジアムでU-24ホンジュラス代表とキリンチャレンジカップ2021を戦う。
本番前の大事な親善試合となる一戦。堂安はこの合宿について「まずは心の面ではいつも通り自然体なので、すごく良いメンタリティで直前合宿を過ごせています」とコメント。「体のコンディションは実戦から遠ざかっていたので、大学生との練習試合は良い試合だったと思いますし、少しずつ本番に合わせてコンディションを上げています」と徐々に調子を上げられていると語った。
また、「勝ち方、どういう攻め方、守り方、試合運びが大事になるので、大人なサッカーじゃないですが、しっかりと勝ちきるサッカーをしたいと思います」と、本番を意識し、試合展開に合わせたサッカーをして結果を掴みたいとした。
今大会、U-24日本代表の背番号10を背負うこととなった堂安。6月の活動から10番を背負っているが「もちろん責任感はありますし、期待に応えられるように頑張るだけです」とコメント。「自然体で、良い心と頭で練習は過ごせているので、良い状態で持ち込める自信はあります」と、気負いせずに戦えると語った。
ただ、やはり10番の重みはあると感じている様子。しっかりと受け止めているようだ。
「責任感はありますし、母国でオリンピックで開催されることが僕が生きているうちにあるかどうかという奇跡で、サッカーでは世代の運も重なって、こういう年齢でプレーできる、プラス10番をつけるのは奇跡としか言いようがないです」
「やっぱり緊張はすると思いますし、ロッカールームに入って、いつもは7番とか8番を探してしまいますけど、10番を見ると緊張感は増します」
「ただ、ガーナ戦、ジャマイカ戦で初めて10番をつけて、得点を取れていいイメージはありますし、これからこの番号が自分の成長を手助けしてくれる番号になればと思います」
背番号もさることながら、堂安はこの世代では若い頃から中心選手としてプレーしてきた。中心選手としての自覚については「U-16、U-17で活動が始まってから色々な監督にコンスタントに呼んでいただいたので、中心にならなくてはいけないという責任感は感じています」とコメント。世代の集大成として、オリンピックでしっかりと結果を残したいとした。
楽しみにもしていた東京オリンピックだが、開幕直前になりサッカー競技は無観客で行われることが決定してしまった。
その点については「無観客なことについては選手もすごくガッカリしていますし、残念だなと思っています」とコメントした。
また、「感動を僕たちも表現しないとけないですし、選手がスポーツの凄さを一番知っているので、少しでも国民の皆さんに伝えられるようにプレーしたいと思います」と語り、生観戦はできなくとも、応援してくれる方へプレーで届けたいと意気込んだ。
現在のU-24日本代表は、FW陣が別メニュー調整から戻ってきた状況で、場合によっては堂安がトップに入る形も想定できる。
その点については「正直そこも準備はしていますし、可能性はあると思います。ビーレフェルトでも前線をやったこともあるので悪くはなかったです」とコメント。「(三好)康児くんや(久保)建英が感覚が合う選手が2列目にいれば、前線でやった時の幅が広がると思います」とやれる自信はあるとし、「立ち位置が変わるだけでやることは変わらないので、常にポジションを変更しながらプレーするのが好きなので、前に行っても活きると思います」と語り、トップで起用されても問題ないと強調した。
いよいよ近く本番。気持ちの高ぶりはあるという堂安だが、無理に押さえつけず、高ぶることを理解することが重要だと語った。
「普段通りやりたいですし、やろうと心掛けますけど、普段通りできないことはわかっているので、平常心を保てないことをわかっていることが必要かなと思っています」
「そういう気持ちを理解した上で、準備を進めていくことが一番重要だと思います。やっぱり高ぶりますし、押さえ込もうとしても気持ちが高ぶるものはあるので、気持ちをコントロールして、ピッチに立った瞬間に解放するというか、さあやるぞというのを見せることが大事だと思います」
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U-24日本代表のGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)がジャマイカ代表戦に向けて意気込んだ。 東京オリンピックに向けて最後のメンバー選考となるジャマイカ戦。5日に行われたU-24ガーナ代表戦では起用されていなかったが、3日に行われたA代表戦は前半のみプレーした。 今回の活動にはGKが4名選ばれており、サバイバルになっている状況。期待が懸かる中、最終選考前のラストマッチでアピールしたいところだ。 大迫は現在の心境について「直前の合宿がラスト1日ということで、ここまで自分も悔いなくやってきましたし、明日のゲームはキーパー4人いる中で誰が出るか分からないですけど、与えられたところで自分の存在感を発揮していければいいなと思います」とコメント。ここまで悔いはないと語った。 自身の強みについては「僕自身の強みとしてはシュートストップであったり、守備範囲の広さが自分の強みだと思っているので、それが自チームで発揮できているってところで今回呼ばれていると思いますし、これまでもこの年代の代表でずっと積み上げてきたものというのがあるので、そこはしっかりと自信を持ちながらピッチの上で表現していければと思います」とコメント。ピッチ上で表現していきたいと語った。 一方でトライしたい部分については「このチームはキーパーを含めたビルドアップというところを1つテーマにしているので、後ろから繋ぐ部分と、後ろで繋ぎながら相手を引き込んで1発のキックでチャンスに繋げていくというのは、自分自身もすごくトライしてる部分なので、そこはトライしながらチームに上手く落とし込んでいければなと思ってます」と攻撃面でも貢献したい意欲があるようだ。 Jリーグでも出場を重ねる大迫。海外組もいる中での活動となるが「今回は海外の選手も集まっての合宿なので、海外と日本の違いも感じますし、自分自身もGKとしてシュートを止めてもっともっとチームを救いたいという気持ちはありますし、海外でやってる選手のシュートを受けるにしてもJリーグの中でやるのとではシュートの威力であったりスピードだったり質というのは違いを感じるので、そういう意味では毎試合毎試合刺激を貰いながらできてると思います」とコメント。改めてチームメイトからも刺激を受けていると語った。 昨シーズンはGK林卓人にポジションを奪われたが、今シーズンはチームでもポジションを掴んでいる。そのことについては「オリンピックに出るには自チームでの出場機会というのが必要になると思ってましたし、昨年の悔しさというものを試合にぶつけられていると思ってますけど、僕自身としてはもっともっとできると思っていますしやらないといけない感覚はあるので、現状に満足はしていないですしもっともっとチームを救えるようなプレーを増やしていきたいなと思ってます」とコメント。まだまだ自分はできると考えているようだ。 東京オリンピックについては「オリンピックに関して言えばずっと目標にしたやってきましたし、その最終選考の段階に自分がいるっていうのは嬉しく思いますけど、ちゃんと最後まで選ばれて日本を代表してオリンピックを戦いたい気持ちはあるので、自分自身を応援してくださってる方々のためにも何としてもメンバーに入ってオリンピックに出て活躍したいなと思ってます」とコメント。メンバー入りへの熱い思いを語った。 今回の活動からオーバーエイジのDF吉田麻也(サンプドリア)やDF酒井宏樹(浦和レッズ)が入っているが、その辺の変化については「やはり吉田麻也選手であったり酒井宏樹選手であったりはディフェンスラインの選手なので、そういう意味では見ていてもやっていてもすごく信頼できる選手ですし、プレーも1つ1つがクオリティが高いなと思ってます。そういう意味でもチームの頼れる存在であることは間違いないので、そこにみんなついていきながら本番まで1つにまとまっていければと思います」とコメント。頼りになると語った。 2021.06.12 11:55 Sat4
東京五輪に臨むU-24アルゼンチン代表が発表! 日本戦でゴールのガイチら22名
アルゼンチンサッカー協会(AFA)は1日、東京オリンピックに臨むU-24アルゼンチン代表メンバー22名を発表した。 フェルナンド・バティスタ監督は、3月に来日したメンバーからはGKヘレミアス・レデスマ(カディス)やFWアドルフォ・ガイチ(ベネヴェント)ら数名のみを招集。多くは日本戦に招集されていないメンバーとなった。 アルゼンチンは、22日に初戦でオーストラリアと対戦。25日にエジプト、28日にスペインと対戦する。 今回発表されたU-24アルゼンチン代表メンバーは以下の通り。 ◆U-24アルゼンチン代表メンバー GK ヘレミアス・レデスマ(カディス/スペイン) ラウタロ・モラレス(ラヌース) ホアキン・ブラスケス(タジェレス) DF エルナン・デ・ラ・フエンテ(ベレス・サルスフィエルド) マルセロ・エレーラ(サンロレンソ) ネウエン・ペレス(アトレティコ・マドリー/スペイン) レオネル・モセビチ(アルヘンティノス・ジュニアーズ) ファクンド・メディーナ(RCランス/フランス) フランシスコ・オルテガ(ベレス・サルスフィエルド) クラウディオ・ブラーボ(ポートランド・ティンバーズ/アメリカ) MF ファウスト・ベラ(アルヘンティノス・ジュニアーズ) サンティアゴ・コロンバット(クラブ・レオン/メキシコ) トマス・ベルモンテ(ラヌース) マルティン・パジェロ(バンフィエルド) フェルナンド・バレンスエラ(ファマリカン/ポルトガル) アレクシス・マク・アリステル(ブライトン&ホーヴ・アルビオン/イングランド) チアゴ・アルマダ(べレス・サルスフィエルド) FW エセキエル・バルコ(アトランタ・ユナイテッド/アメリカ) アグスティン・ウルシ(バンフィエルド) ペドロ・デ・ラ・ベガ(ラヌース) アドルフォ・ガイチ(ベネヴェント/イタリア) エセキエル・ポンセ(スパルタク・モスクワ/ロシア) 2021.07.02 13:05 Fri5