湘南戦に無資格選手を出場させた浦和、けん責と3-0敗戦の懲罰が決定…浦和は「不服申し立ても含めた対応を検討」

2021.07.01 15:14 Thu
©超ワールドサッカー
Jリーグは1日、浦和レッズに対して懲罰を決定したことを発表した。

浦和は、6月20日に行われた明治安田生命J1リーグ第18節の湘南ベルマーレ戦にU-24日本代表GK鈴木彩艷を先発起用。フル出場させていた。

しかし、鈴木はJリーグエントリー資格認定委員会への未申請により出場資格がなかったものの、試合に出場。浦和は「クラブの不手際」と状況を説明した。
鈴木はU-24日本代表の活動に参加していたため、Jリーグ公式検査(PCR検査)を受けていなかった。しかし、日本サッカー協会(JFA)によるPCR検査で陰性となっており、この結果をJリーグエントリー資格認定委員会に申請し、エントリー資格の認定を受ける必要があったが、浦和が怠ってしまっていた。

Jリーグ規律委員会は、「指定公式検査において陰性判定を得ていない選手を試合に出場させた」と説明。これにより浦和に対しては、「けん責」と「本件試合につき得点を3-0として負け試合扱いとする」とした。
なお、湘南戦は、キャスパー・ユンカーの2ゴールなどでリードしていたが、終盤に2失点を喫して2-3で敗れていた。

懲罰の理由については、「試合にエントリーできる者の要件として、「指定公式検査において陰性判定を得ていること」が求められているところ、浦和レッズは、指定公式検査において陰性判定を得ていない選手を本件試合に出場させた」とし、「出場資格の無い選手を公式試合に不正出場させたもの」と処分。また、「エントリー資格認定委員会への申請を行えばエントリー資格の認定を受けることが可能であったことがうかがわれるが、同クラブは、当該申請を行っていない」とした。

一方で、この件は浦和が気が付きJリーグへと報告したことがあり、「①同クラブが自ら今回の事象をJリーグへ報告したこと、また、②同クラブがエントリー資格認定委員会への申請を欠いていたことについて悪意はなく、手続き上のミスであったこと、③当該選手はU-24日本代表活動において必要とされる新型コロナウイルス感染症に関する検査義務を全うしていること等から、酌量すべき事情がある」とし、今回の処分が決まった。

なお、浦和は「今回の処分内容に対して受け入れがたい部分がある」とし、「クラブとして不服申し立ても含めた対応を検討する」としている。

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