セルビア相手に見えた現在地、残るはラストの1試合/日本代表コラム
2021.06.14 08:45 Mon
◆現在地を測ったセルビア代表戦
11日に行われたキリンチャレンジカップ2021のセルビア代表戦。森保ジャパンが発足してから、初めてのヨーロッパの国との対戦となった。
現在開催されているユーロ2021の出場権を逃したセルビアが来日。かつてJリーグを沸かせたドラガン・ストイコビッチ監督が率いるチームだったが、今回の活動では最も力のある対戦相手となった。
東京オリンピックに臨むU-24日本代表にオーバーエイジとしてDF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航が参加した他、DF冨安健洋やMF久保建英、MF堂安律などA代表常連組の東京五輪世代の選手も不在、さらに、FW大迫勇也がケガで離脱するなど、ベストメンバーではなかった日本だが、セルビアには現状のベストチームで臨んだと言える。
現在地を図るという点では、MF古橋亨梧(ヴィッセル神戸)やDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)、GK権田修一(清水エスパルス)と国内組3名が起用。特に古橋と谷口に関しては、国際経験が少ないため、どのようなパフォーマンスになるか注目が集まった。
前半に関しては、セルビアも5バック気味に戦ったこともあり、なかなか攻撃面で良いシーンを作り出せなかった日本。特に気になったのは、MF鎌田大地やMF南野拓実が相手の間にポジションを取っても縦パスがほとんど入らなかったという点だ。
鎌田はこれまでにも「早いタイミングでつけてほしい」と、縦パスを望んでいた中で、セルビアと実力ある相手では出てこない状況。さらに、セルビアがインテンシティ高くプレーしたこともあり、押し出される感じが見えていた。
また、鎌田は試合後に「前から行ってボールを取ってから落ち着くと、何のために前からプレスに行っているかわからない」とコメント。現代フットボールの主流である奪ってから早い攻撃を仕掛けることができておらず、それが相手の力が上がったためにできなかったと分析した。
この点に関しては、出し手のMF守田英正は「ボールを受けること自体が怖がる選手が前半は多かった」とし、セルビアの圧力に押されたことを語った。
セルビアの戦い方も素晴らしかった前半だが、このパターンは最終予選では起こり得ること。これまで2桁得点を重ねて勝って来た相手とはレベルが違うだけに、セルビア戦で課題を確認できたことはプラスと言えるだろう。選手個々がバランスを見ながらもリスクを取ることを考える必要があると言える。
11日に行われたキリンチャレンジカップ2021のセルビア代表戦。森保ジャパンが発足してから、初めてのヨーロッパの国との対戦となった。
現在開催されているユーロ2021の出場権を逃したセルビアが来日。かつてJリーグを沸かせたドラガン・ストイコビッチ監督が率いるチームだったが、今回の活動では最も力のある対戦相手となった。
東京オリンピックに臨むU-24日本代表にオーバーエイジとしてDF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航が参加した他、DF冨安健洋やMF久保建英、MF堂安律などA代表常連組の東京五輪世代の選手も不在、さらに、FW大迫勇也がケガで離脱するなど、ベストメンバーではなかった日本だが、セルビアには現状のベストチームで臨んだと言える。
現在地を図るという点では、MF古橋亨梧(ヴィッセル神戸)やDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)、GK権田修一(清水エスパルス)と国内組3名が起用。特に古橋と谷口に関しては、国際経験が少ないため、どのようなパフォーマンスになるか注目が集まった。
前半に関しては、セルビアも5バック気味に戦ったこともあり、なかなか攻撃面で良いシーンを作り出せなかった日本。特に気になったのは、MF鎌田大地やMF南野拓実が相手の間にポジションを取っても縦パスがほとんど入らなかったという点だ。
鎌田はこれまでにも「早いタイミングでつけてほしい」と、縦パスを望んでいた中で、セルビアと実力ある相手では出てこない状況。さらに、セルビアがインテンシティ高くプレーしたこともあり、押し出される感じが見えていた。
また、鎌田は試合後に「前から行ってボールを取ってから落ち着くと、何のために前からプレスに行っているかわからない」とコメント。現代フットボールの主流である奪ってから早い攻撃を仕掛けることができておらず、それが相手の力が上がったためにできなかったと分析した。
この点に関しては、出し手のMF守田英正は「ボールを受けること自体が怖がる選手が前半は多かった」とし、セルビアの圧力に押されたことを語った。
セルビアの戦い方も素晴らしかった前半だが、このパターンは最終予選では起こり得ること。これまで2桁得点を重ねて勝って来た相手とはレベルが違うだけに、セルビア戦で課題を確認できたことはプラスと言えるだろう。選手個々がバランスを見ながらもリスクを取ることを考える必要があると言える。
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