CL決勝前哨戦はチェルシーが後半AT弾で劇的逆転勝利! シティはアグエロPK失敗響き今節での自力優勝逃す…《プレミアリーグ》

2021.05.09 03:39 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第35節、マンチェスター・シティvsチェルシーが8日にエティハド・スタジアムで行われ、アウェイのチェルシーが1-2で逆転勝利した。

今シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝で相まみえることになった両雄による、注目の前哨戦。

前節、クリスタル・パレスに2-0の快勝を収めた首位のシティ(勝ち点80)は、2シーズンぶり7度目のプレミアリーグ制覇に王手をかけた。当初、翌日に開催予定だったマンチェスター・ユナイテッドvsリバプールの結果次第で優勝の可能性があったものの、同試合の延期によって逆にホームで自力優勝を決めるチャンスが舞い込んできた。
4日に開催されたCL準決勝2ndレグでパリ・サンジェルマンを破り、クラブ史上初のファイナル進出を成し遂げて勢いにのるグアルディオラ率いるチームは、FAカップ準決勝で史上初のクアドルプル(シーズン4冠)を阻止された因縁の相手とのリベンジマッチに向け、GKエデルソン、ルベン・ジアスを除く先発9人を変更。2トップにアグエロとガブリエウ・ジェズス、インサイドハーフにスターリング、フェラン・トーレスを置く[3-1-4-2]の布陣を選択した。

対するチェルシー(勝ち点61)は前節、格下フルアム一蹴し、4位死守に成功。また、5日に行われたCLではレアル・マドリーに完勝し、9シーズンぶりのファイナル進出を決めた。FAカップに続き連勝を狙う首位チームとのアウェイゲームでは先発5人を変更。チアゴ・シウバ、マウントに完全休養を与えたほか、ジョルジーニョ、チルウェル、ハヴァーツがベンチスタート。代わってリース・ジェームズ、マルコス・アロンソ、ギルモア、ツィエク、プリシッチが起用された。
CL決勝前哨戦を意識してか、あるいは過密日程を考慮してか、普段と異なる布陣、メンバー構成での上位対決は互いに様子見の入りを見せる。相手の立ち位置やボールの動かし方を窺いつつ、時間の経過と共に中盤の攻防が激しくなっていく。

徐々に主導権を掴んだシティは最終ラインとアンカーのロドリを起点にビルドアップしつつ、スイッチを入れるパスを試みるが、急造のインサイドハーフのところで思うようにボールを引き出すことができず。遅攻の場面ではなかなか良い形で2トップにボールが入らないが、ポジティブトランジションから縦に速い仕掛けを見せてスターリングやロドリがシュートまで持っていく。

一方、粘り強く守りながら背後を狙うヴェルナーを使ったシンプルな攻めで相手の守備を引っくり返そうとするチェルシーは、32分に波状攻撃からリース・ジェームズのラストパスをゴール前のヴェルナーがワンタッチで合わせてゴールネットを揺らすが、これは完全にオフサイド。さらに、43分にはツィエクがボックス手前から得意の左足を振り抜くが、枠の左隅を捉えたシュートはGKエデルソンの好守に遭う。

互いに決定機まであと一歩という膠着状態が続くが、ホームのシティが先にゴールをこじ開ける。44分、自陣右サイドからルベン・ジアスが背後を狙うジェズスに絶妙なフィードを通す。このボールに対してはDFクリステンセンが先に対応するがクリアを誤ると、完全に入れ替わったジェズスがゴール前でドフリーのアグエロにプレゼントパス。アグエロのファーストタッチは左に流れるも、後方からのスプリントでサポートに入ったスターリングがすかさず左足で蹴り込んだ。

ミスから先に失点したチェルシーはさらに一連のプレーで左ハムストリングを痛めたクリステンセンがプレー続行不可能となり、ズマの緊急投入を余儀なくされる。続けざまのアクシデントによって動揺が見える中、直後にはボックス内でギルモアがジェズスを倒してしまい痛恨のPK献上。だが、キッカーのアグエロのパネンカを完全に読み切ったGKメンディの好守によって連続失点を免れ、後半に望みを繋いだ。

スコアが動いたこともあり、後半は立ち上がりからよりオープンな展開に。立ち上がり数分は先制した勢いを生かしてホームチームの攻勢が続くが、チェルシーもキャプテンのアスピリクエタを中心に粘りの守備できっちり撥ね返す。

すると、後半も10分を過ぎた辺りからチェルシーが押し込む時間が増え、サイドの深い位置まで侵入する両ウイングバックの攻撃参加から幾度か惜しい場面を創出。そして、63分には自陣で持ち上がったロドリに対してツィエクとアスピリクエタの挟み込みでボールを奪取。このショートカウンターでプリシッチ、アスピリクエタと繋いだボールがペナルティアーク付近のツィエクに渡ると、鋭い左足のシュートでニア下を破った。

FAカップに続くツィエクのゴールで振り出しに戻った試合。両チームは次のゴールを目指して交代カードを切っていく。追いつかれたシティは71分、アグエロとフェラン・トーレスに代えてフォーデンとギュンドアンを投入。対するチェルシーはカンテ、ツィエクに代えてジョルジーニョ、ハドソン=オドイをピッチに送り出す。

後半半ばから終盤にかけてはチェルシーが優勢に試合を運んでいく。79分にはジョルジーニョのスルーパスに抜け出したヴェルナー、81分にはボックス右でリース・ジェームズが入れた高速クロスに反応したハドソン=オドイが続けてゴールネットを揺らすが、いずれもオフサイドの判定で逆転ゴールとはならず。

試合最終盤にかけてはシティがフォーデン、ギュンドアンのシュートでゴールに迫り、88分にはボックス内で仕掛けたスターリングがDFズマに後方から押し倒される場面もあったが、ここはVARのレビューの結果、ノーファウルの判定に。

すると、1-1のスコアで試合終了かに思われた土壇場でチェルシーが劇的ゴールを奪った。92分、相手陣内右サイドで内に切り込んだハドソン=オドイが斜めのランニングで外に流れたヴェルナーにパスを繋ぐ。そして、ボックス右に持ち込んだヴェルナーからのマイナスの折り返しを、ゴール前に走り込んできたマルコス・アロンソが利き足とは逆の右足でダイレクトシュート。やや当たり損ねたシュートがループシュートのような形でうまくGKエデルソンの頭上を越してゴールネットを揺らした。

そして、試合はこの直後にタイムアップを迎え、CL決勝の前哨戦を劇的な逆転勝利で飾ったチェルシーが、今節でのシティの自力優勝を阻止すると共にレスター・シティを抜いて3位に浮上した。

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