CL完敗も、チームの成長に胸を張るラツィオ指揮官「名誉と共に大会を去れる」

2021.03.18 12:14 Thu
Getty Images
ラツィオシモーネ・インザーギ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)からの敗退にも前向きな姿勢を示した。イタリア『スカイ』が伝えている。

ラツィオは17日に行われたCLラウンド16・2ndレグで、バイエルンと対戦。ホームで迎えた1stレグは1-4の大敗を喫しており、ベスト8進出は極めて難しい状況だったが、この日もPK献上から先制点を許す展開に。後半にも追加点を奪われると、MFマルコ・パローロが意地の1点を返したものの、1-2で敗れた。

この結果、ラツィオは合計スコア2-6となり、CLベスト16での敗退が決定。欧州王者相手に力の差を見せつけられる2試合となったが、試合後のインタビューに応じたS・インザーギ監督は、チームがこの舞台に立てたことを誇っている。
「1stレグの結果がある以上、今夜は非常にリスキーな試合になった。この大会では(グループステージ)6試合無敗を達成しており、名誉と共に大会を去ることができる」

「1stレグの1-4が残念だった。ただ、相手がバイエルンだからね。我々の目標はグループステージを突破することだった。1stレグの結果こそ悔やまれるが、ヨーロッパでの戦い方についてはとても誇りに思っている」
「バイエルンのメンタリティは本物だ。1stレグだけでなく、2ndレグでも足が止まらなかった。ただ、バイエルンは極端なレベルだが、我々もトップクラスにいる以上、ステップを踏みつつ挑戦する必要がある。我々が踏むべきもう1つのステップは、リーグを最高の形で終え、この大会に参加し続けることだ」

また、S・インザーギ監督はチームの成長を称えつつ、課題についても言及。これからはセリエAでトップ4を目指す戦いが始まると、気を引き締めている。

「この5年間で、チームは多くをもたらしてくれた。ただ、困難な時期により良くなる必要がある。今はトップ4の位置に戻るための時間が十分に残っており、我々はそのためにプレーしていく」

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ラツィオ下部組織にムッソリーニの曾孫が在籍 右SBでプレーする謙虚な青年

ラツィオのプリマヴェーラにイタリアのファシズム指導者として知られるベニート・ムッソリーニ氏の曾孫が在籍していることが判明した。イタリア『IlMessaggero』が報じている。 ムッソリーニ氏は第一次世界大戦後に全国ファシスト党を結成し、政権を獲得。その後、ドイツのアドルフ・ヒトラー氏と連携し、枢軸国を形成。イタリアを第二次世界大戦に導いた独裁政治を行ったことで知られる、歴史上の人物だ。 そして、『IlMessaggero』が報じたところによれば、そのムッソリーニ氏の曾孫にあたるロマーノ・フロリアーニ・ムッソリーニ(18)は、現在ラツィオのプリマヴェーラでプレーしているという。 ムッソリーニ氏の孫娘であり、イタリアの政党『フォルツァイタリア』の欧州議会のメンバーでもあるロマーノの母親アレッサンドラ氏はイタリア『Adnkronos』の取材に対して、「それは私には関係ありません。それは息子の人生と彼の事柄であり、息子は干渉を望んでいません」と、事実を認めながらもそれ以上の言及を避けた。 また、右サイドバックとしてプレーするロマーノをラツィオのアカデミーで指導していたマウロ・ビアンチェッシ監督は、イタリア『La Repubblica』で同選手の人となりについて言及している。 「彼は2年間プレーしていなくても、文句を言うことのない謙虚な青年で、私は彼のことが好きだよ」 「彼はまだ成熟したプレーヤーではないが有望に見えるよ」 「私は彼の両親と話したことがない。重要なのはプレーヤーがプレーするに値するかどうかだけだ。他には何もないよ」 その血筋を考えれば、今後ロマーノに単なるフットボーラーとして以上の好奇の目が注がれることは想像に難くないが、それに心を紛らわせることなく順調にステップアップを図ってほしいところだ。 2021.02.03 23:15 Wed

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